浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
壮大なストーリーに涙が止まらない。
春児が至った、「白太太は嘘を吐いたけど、その嘘により自分の腹に夢を蓄えてくれたから嬉しい」という結論。
文秀が至った、「自分たち持てる者がすべきことは、持てる者らしく施すことでなく、持たざる者に寄り添うこと」という結論。
少々綺麗事である感は拭えないが、いかにも青年期に至る結論であると思い、好感が持てる。この結論は春児や文秀が成長していく過程で形を変えていくのだろう。
本作では光緒帝が幽閉され、西太后が三度紫禁城へ登るところで終了している。史実によると、光緒帝が斃れた翌日に西太后も崩御している。そのあたりをどう描くかを楽しみに続編を読みたい。