新装版 五郎治殿御始末

新装版 五郎治殿御始末

660円 (税込)

3pt

あの爺様はの、みなに笑うてほしかったのだ――。
人生に、そして時代に決着をつけた侍たちの「終活」とは?
『一路』『流人道中記』の浅田次郎が贈る、感動の時代小説短篇集。

激動の明治維新期。突如「武士」という職業がなくなり、行き場所をなくした岩井五郎治は、遺された孫のために命も誇りも投げ出す覚悟を決める。やがて訪れる最期の時。町人として明治を生きる孫に、五郎治がのこしたある遺品とは。人生、そして時代に始末をつけた、侍たちの物語。表題作ほか全六篇に書き下ろしエッセイを特別収録。

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新装版 五郎治殿御始末 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    初の浅田次郎作品。柘榴坂の仇討ちを人に勧められて読んでみた。全編が維新に「置いていかれた」男たちの物語で、新しい道を探して時代に食らいついていくか、自身の矜持を胸に時代と共に去っていくかをテーマにした男の背中の物語

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    短編集。標題作ほか6篇。
    長く続いた武士の世に見切りをつけて、開国、近代化の世へと踏み出すには、どれほどの覚悟、始末があったのか
    無私無欲を心情として身命を賭して尽くしてきた武士道の精神がかつてはありました。子や孫にこの苦労を残してはならないという武士がかつてはいて、この日本を作り上げたとしたら

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    明治維新期、武士という職業がなくなり行き場を失った岩井五郎治は、遺された孫のため命も誇りも投げ出す覚悟を決め…。人生、そして時代に始末をつけた侍たちの物語。

    0
    2023年04月20日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎ならではの文調で、読者を感動させる。
    武士の生き様を余す事なく、描いた表題は秀作である。今をときめく後書きの磯田道史氏のコメントは、日本史における武士の盛衰が理解できる。

    0
    2022年05月18日

    Posted by ブクログ

    明治維新期、「武士」という職業が無くなり行き場を失った五郎治は遺された孫のために命も誇りも投げ出す覚悟を・・・。表題作のほかに全六編の時代に始末をつけた侍たちの物語。

    0
    2021年05月18日

    Posted by ブクログ

    幕末から維新の、価値観が大変動した時期に生きる武士たちを描いた短篇集。以前に「お腹召しませ」を読んだことがあったが、この価値観の大変動というのは浅田次郎お気に入りのテーマらしく、太陰暦から太陽暦、「刻」から時分秒、仇討ちから刑法へと変動する価値観に翻弄される武士の生き様をテーマに一編の小説として仕上

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    ※2006年?購入、これより旧版
     2006.4.14読書開始
     2017.5.6BookOff売却済み

    0
    2021年09月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    腕時計が好きなので、暦やブレゲが出てきて嬉しかった。
    表題の五郎治殿御始末は泣きました。解説も良かったです。
    大きなことはできなくても、せめて子や孫に苦労がないようにしたい。

    0
    2025年06月04日

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