浅田次郎のレビュー一覧

  • おもかげ

    Posted by ブクログ

    人は皆、最適な選択を探しながら生きているのだと改めて感じた。他人からは「何も考えていない」「やる気がない」「悪だ」と罵られることがあったとしても、その人なりに最善を尽くし、時には自分だけでなく他人の幸せも考えている。それこそが本当の意味での最適な選択なのだと、この作品を通じて強く実感した。

    他者の視点からは理解できない選択でも、その人の人生においては意味があり、誰もが懸命に生きている。そう思うと、軽々しく他人を批判することの無意味さが浮き彫りになる。むしろ、この物語は、そんな自分自身の偏った考え方を見つめ直し、改めるきっかけを与えてくれた。

    読後、他者の生き方を尊重しようという気持ちが強く

    0
    2025年03月09日
  • 壬生義士伝(下)

    Posted by ブクログ

    とても良い話だった。
    若いうちに読んでおいた方が良かったという気持ちもあるが、今だからこそわかるものもある。
    時代小説ではあるが、現代に生きる人こそ読んで欲しい話だった。

    0
    2025年03月08日
  • 新装版 五郎治殿御始末

    Posted by ブクログ

    短編集。標題作ほか6篇。
    長く続いた武士の世に見切りをつけて、開国、近代化の世へと踏み出すには、どれほどの覚悟、始末があったのか
    無私無欲を心情として身命を賭して尽くしてきた武士道の精神がかつてはありました。子や孫にこの苦労を残してはならないという武士がかつてはいて、この日本を作り上げたとしたら
    今の日本をみてどう思うのだろうか。

    0
    2025年03月05日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    新選組の吉村貫一郎の物語。
    第3者の語る吉村の姿はそれぞれ異なるが人として一つ筋の通っている者であることがわかる。

    0
    2025年03月03日
  • 完本 神坐す山の物語

    Posted by ブクログ

    どこまでが本当の話かはわからないが、戦前からの御岳山における生活等が垣間見れ、自然や色彩がとても美しい文章で表現されている。
    登山で訪れたことはあるが、現在とはだいぶ様子が異なり、厳しい環境だったことが窺える。
    御岳山に宿泊で再訪したい。

    0
    2025年03月02日
  • 三人の悪党~きんぴか1 完本~

    Posted by ブクログ

    3人の前科者が巨悪に挑みます。本当に悪いのはだれなのか?なになのか?と考えさせられました。笑いの要素がたっぷりで楽しくて面白かったです。

    0
    2025年02月24日
  • 大名倒産 下

    Posted by ブクログ

    原作と映画は大分違うところがありましたが、倒産を免れる為に奮闘する主人公とそれを応援する登場人物達に拍手喝采。貧乏神も成り行きから福の神のようになり応援して、その他の癖のある七福神も登場して楽しい物語でした。戦が無い武家社会が長く続く中で気候の変動により不作による飢饉のために、商人に借金を繰り返すことになってしまう。殖産興業を行い武家社会でなくなってもその地域が潤い栄える事が出来ます。そんな事まで思わせてくれる作品でした。

    0
    2025年02月12日
  • 壬生義士伝(下)

    Posted by ブクログ

    感動作
    より多面的に新撰組が深掘りされていく
    蛇足的な部分なのかもしれないが 函館五稜郭での生活のリアリティは圧巻であった
    全ては夢なのではないだろうか? もう自分たちは死んでいるのではかなろうか? そう思いながら束の間の平和な時間が過ぎていく


    さても,情報を集めていた聞き手は一体誰なんだろうか

    0
    2025年02月06日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    様々な人物の語り口で,ある人物を深掘りする作品
    この作者は貧窮を描くのが上手い
    時に,卑しくもあり,高潔でもあり
    人間・人格の奥深さが素晴らしい

    凡庸の小説とは一線を画する筆力

    0
    2025年02月01日
  • アジフライの正しい食べ方

    Posted by ブクログ

    著者のエッセイ集だ。楽しく読ませて頂いた。読み始めすぐにニコニコ、ニヤニヤ微笑み、時にははっはっはーと声を出して笑ってしまった!周りに誰も居ないから良いけれど!しかし著者自身ジジイとか老爺とかあまり言わないで欲しいな!小生など著者より13年も年寄りだもんな。それを考えるとそろそろ読書を止めたくなるかもな?

    0
    2025年01月26日
  • 大名倒産 上

    Posted by ブクログ

    映画をテレビで観たので再読しました。映画は大分省略され、びんぼうがみをはじめとする神様や、腹違いの弟等登場人物も少なく、2冊を一つの映画にするとこうなるかと思いました。映画より盛りだくさんの後編楽しみにです。

    0
    2025年01月22日
  • 完本 神坐す山の物語

    Posted by ブクログ

    青梅の御嶽山、筆者の母の生家は山頂の集落の宿坊。夏休み集まった従兄弟たちに聞かせる叔母の寝物語。
    世俗を超越した隔てられた異界ならではの数々のエピソード。
    どこまでが創作か分からないが、浅田次郎の作品のファンタジー調な部分は、この幼児体験が影響しているのだろう。

    0
    2025年01月22日
  • おもかげ

    Posted by ブクログ

    メトロなのか、以前読んだ雰囲気が似てる。これも自分の親を思う気持ちが現実になって出会いが生まれた。自分の一方的な想いではなくて相手の想いも書かれていて、心に染みる。武骨なイメージが大好きで、色々読んだなあ、プリズンホテルなんか何回読んでも楽しいし何回でも読めるし読みたい

    0
    2025年01月21日
  • 月下の恋人

    Posted by ブクログ

    2014年7刷発行のものを買ってずっと積読していたもの。
    浅田次郎さんご本人が最後の補遺でも「われながら何とまあ古くさい小説ばかりであろうと呆れた」と書かれているが私にはどの短編も余韻と風情があり面白い短編集でした。

    0
    2025年01月19日
  • 一刀斎夢録 下

    Posted by ブクログ

    浅田次郎先生の新選組始末記。
    主な隊士のその後を斎藤一に語らせ、聞き手は大正になったばかりの近衛師団の中尉という謎だけど、うまい構図と巧みな語りで、どんどん引き込まれる。
    小説だとわかっていても、本物の回想録を読んでるような気になる。
    前二部作の登場人物にも少し触れられて、新選組ものはこれで終わらせるんだなと感じた。

    0
    2025年01月06日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    誠の義をつらぬき通した吉村貫一郎の物語。語り手が変わるごとに吉村と吉村の周囲の人物像が浮き上がり、自分もまた幕末の混乱のなかもがきながらも生きる侍になったかのような心持ちになった。遅まきではあったが読んでよかった!

    0
    2025年01月05日
  • 薔薇盗人

    Posted by ブクログ

    「ひなまつり」は泣きました。
    女の子の、大好きなお父さんがほしい気持ちがとても切ないです。
    「あじさい心中」を始め、浅田さんらしい粋でユーモアのある作品が並んでおり、とても良かった。

    0
    2024年12月21日
  • 壬生義士伝(下)

    Posted by ブクログ

    新選組には興味ありましたが、吉村貫一郎はこれを読むまで知らなかったです。義の世界に生きるといいますが、吉村貫一郎にとっての義は家族を守ることであったと知りました。

    0
    2024年12月13日
  • 大名倒産 下

    購入済み

    面白かった

    硬く無い時代小説。幕末の名誉はあるけどお金がない、そんな大名の奮闘。楽しくて読み終わるのが寂しい。そんな物語です。現代の会社経営にも通ずる、さすが浅田次郎!

    #共感する #ドキドキハラハラ #笑える

    0
    2024年12月12日
  • 天子蒙塵 3

    Posted by ブクログ

    張学良よ、ココ・シャネルと遊んでいる場合じゃないぞ。などと思いつつ、すっかり浅田次郎の術中にはまった。

    0
    2024年12月11日