浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
浅田次郎により、張作霖の人柄について再評価させられる作品。
勅命を受けた日本軍人と、張作霖が乗っていた蒸気機関車の独白により進む。
蒸気機関車は、張作霖の態度について、「含羞(シャイニズム)」と評価する。確かに、張作霖の行動は、豪傑だけでは説明できないし、細心だけでも説明できないが、含羞とすれば全て説明できる。
良い塩梅の豪傑と細心をもたらす含羞を身につけることはとても難しい。少しでもバランスを違えば、それは虚無(ニヒリズム)となり、張作霖のような、誰からも愛される人物にはなり得ないからだ。いったいこの世に、質の良い含羞を持ち合わせる人物はいるのだろうか。