感情タグBEST3
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時代小説ならではの奥行き深い文章に浸れる一方、吹き出してしまうような笑いもあり、極上の楽しさありです。神様の登場が笑えました。親と子の情愛にほろっとくる場面もありました。
最後に載せられていた浅田さんと磯田さんの対談で理解がさらに深まります。世代間の考え方の違いが、現代と照らし合わせて考えられ面白いです。
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なんだか集中しきれない上巻を頑張って読んだ流れで挑む下巻は、打って変わってあらゆるものがひとつになってフィナーレに進んでいく小気味良さが素晴らしい。
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史実ではないが、史実に沿った形でストーリーやキャラクターが組み立てられていて、物語の世界に入り込めた。
本筋ではないが…とにかく鮭が美味しそうで食べたくなった!
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神様の登場が笑えた
個人的には神様出しすぎでは?と思ったけど
面白かったから良し
これは映画化するのもわかる
どこまで映像で表現できるかな~?
とも思いますが
老若男女が楽しめる作品だと思うし
浅田次郎さんは笑いのツボおさえるのがうまいですね
最後まで飽きずにテンポ良く読めました
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今年のNHK大河ドラマ、どうする家康、結構、ハマって見てました。今までは、戦国時代、苦手だったけど。だから余計に戦の無い時代がこんなに腑抜けになってしまったのかと。
だからこそ、今の日本、ここから学ぶことがあると。日本の借金とか。歴史は、現代に活かす為に学ぶモノでなければ。
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上下巻まとめて投稿
根っからの悪人とか嫌なやつが出てこなくて、心地よく読めた。Audibleで聴いたので、よくできた落語を聞いたような感じで、ちょこちょこ笑えるところもあってよかった。個人的には越中守がお気に入りだった。
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一番印象が強かったのは、旗本の番頭頭、小池越中守の塩引鮭への恋焦がれ。和泉守の兄の岳父となった経緯から、越後丹生山に同行。
面白可笑しい文章だけど、下卑た処がない。不思議な品がある。こういう文を浅田先生以上に書ける人がいるだろうか。
その他の登場人物では異母兄のきさぶ様、異父兄の平家琵琶の名手の正心坊、大黒屋、鴻池、仙藤たちの商人たち、配下の武士たち、その他諸々。
25万両の借財はそうは簡単に片付かないだろうと思ったが、まあチョッと荒業かな。
七福神、貧乏神、死神も結構、内実を露わにしてたけど、映画でもこの神様たちも登場するのかしら。
やっぱり、ときどきは浅田先生の文に触れないとね。
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藩祖から代々積み重ねた借金を、思いもよらぬ経緯から家督相続した当代藩主が返済するために尽力する。前半、度重なる不幸が襲うも本巻からは幸運が舞い込んでくる。が、それでも返済には遠く及ばない。
登場人物には悪人も多くいるが、その人たちだって見方を変えれば善人である。浅田次郎の人を見る視点や切り取り方は本当に秀逸だと感じる。
浅田次郎らしい時代小説。
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読み終わって気づく。
あぁファンタジーなのねコレ。
序盤主人公っぽく登場し大名を継がされた小四郎さんは主役ではなく 25万両という桁外れの借金を中心に描かれる群像劇 (神様成分多し)
特にギャグメイカーの鮭狂いの旗本さんが大好き。
筋肉はすべてを解決するよね。
「それにしても何故此奴はこんなに鮭臭いのだ。」
の下りはひっくり返って笑った。
藩の年収1万両 借金の年利は3万両 って破綻してるよね。って思ったけどあとがきの対談で額についてはワザとめちゃな金額に設定したって趣旨の発言があってなるほどと納得。
廃藩置県ですべてチャラ にするのか?と思ってたら見事解決してめでたしめでたし。
ラストに父親を殺すのはワシは不快だった。邪魔者は消して解決ってのはいただけない。
まあ個人の好みだろうけどね。
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読み進むにつれ、この物語が終わってしまうのが惜しくなる作品だった。
自藩再建を奮闘する主人公の殿様に、自藩の国家老から、大商人、果ては神様(七福神)までが、力を貸す。だけど、そんな簡単に返済できるような額の借金ではなくて…
読んでいて、モヤモヤが残ったり、嫌な気持ちになる事なく、読み終わった後、こういう作品がまた読みたい、と思えるような作品だった。
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癖のある登場人物が多かったせいなのか、主人公であるはず(多分)のお殿様が何か存在感薄かった。
お殿様は頭下げてただけで、周りと神様が何とかしちゃった印象だけど、やはり人柄の勝利なんだろうか…。
幕末の話だけど、幕末感あんまりなかったな、そういえば。
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御家廃止(倒産)か再建か、ご隠居vs現名代と莫大な借金を抱え、七福神やら地元産の鮭の塩漬けやら、下巻はコミュカルな展開が面白おかしかった。
最終的には、終わりよければ全て良し❗️って感じ。
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丹生山に初入した小四郎の人間性に引かれて、民や商人や七福神も動き出す。
200年以上に及ぶ借金の積み重ねと、武士の見栄が金よりも当然とされた時代があったのですね。お断りの一言で借金がチャラにされたら、たまったものではないですよね。
上巻からの小四郎を見ていると、真面目なだけでなく、家臣や領民、商人、兄の喜三郎や新次郎に対しても、偉ぶることなく、同じ目線で向き合おうという姿が良かったです。
物語は神様が出てきたり、ご都合主義的な所もありますが、何かを為す時に大切なのは人との繋がりや人情なのかなと思いました。ワンピースのルフィも、真面目とは違いますが、仲間思いな部分や型破りな部分が、結局人を引き付ける所が通じる所があるかも。
巻末の対談でもありましたが、今の日本の借金の高度成長期の逃げ切り世代とロスジェネ世代の対立が、そのまま、物語の藩を倒産させようとする前代と、若い小四郎の対立にも見えるとのこと。
上下巻通じて、登場人物が多かったですが、巻頭の主な登場人物で整理ができました。
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浅田次郎節炸裂の爆笑痛快時代小説
昔の古い言葉が目白押しで読めない漢字も目白押し
キャラクター設定も抜群
貧乏神やら七福神やら死神まで登場させるバイタリティ
藩主になるはずの無かった4男の小四郎が、思いがけず藩主になり、積もりに積もった借金25万両に敢然と立ち向かう姿。
最後には立派なお殿様になるところが素晴らしい。
えーーーひゃっこいひゃっこい
なんだか想像力が膨らむ作品でした。
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美しい故郷とお家を守りたい・・・天下一の塩引鮭が名産の御領国・越後丹生山へ初入りした若殿・小四郎。家臣も商人も(神様も)必死の金策。奇跡の「経営再建」は成るか?
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計画倒産を企てる父親は責任を女中の
子の小四郎に取らせるつもりだった
若年からの朋輩だけでは知恵も足らず
見かねた水売りの知恵や兄の嫁の親の
助けに貧乏神・七福神・死神等の力を
かりて物語は大団円を迎えるw
Posted by ブクログ
やっと読み終わった!
やっぱり小四郎を応援したくなる。傲慢にならず低姿勢で、倒産させないように頑張る姿が良き。
七福神のことについても詳しくなれた。弁財天は、勝手に男の髭ある小太りな神様かと思ってた。美しい女性の神様でした。そして神様同士でも恋愛のごたごたあるの楽しい。笑
鮭大好き小池越中守も相変わらずいい性格してる。
鮭が食べたくて、家帰らないの可愛すぎる。笑
どんだけ好きなんだ。しかも良い人で、かなり協力してくれてた。
出てくるキャラクターがとても良いので、楽しかった。ただ長くて、最後の方はちょっと飽きてしまった。
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兄嫁の父である小池越中守がすごくいい味を出している。最初はもっとかっこよく描かれていたのに…シャケ大好きな脳筋扱いになって笑ってしまった。
最後はもっとスカッとして欲しかったかなぁ。
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最初、冴えない感じの主人公だったが、その人柄に皆が惹かれ、力を貸してくれるようになる流れに沿って、読んでる方も応援したくなる。
最後、もしかして死神が…と思ったら、やっぱりの展開。この人がいなくなれば、いいよな〜とは思っていたけど、死なさないでギャフンと言わせてほしかったな。
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昨年のうちに上巻を読み始めて、
やっとすべて読むことができました!
慣れない言葉も多く、特に最初のうちは時間がかかってしまった。。
25万両という大きな借金を背負った松平家をひきついだ小四郎。先代が大名倒産を目論む中、小四郎は真面目と律儀な姿勢で、なんとか解決に挑むお話。
どんな策で立て直しをはかり、成功させるのだろう…と思ったら、そこはコメディ要素のあるこの小説ならではで、七福神と貧乏神、そして死神のおでまし!
この異世界キャラクターたちがなんともユーモラスで、
想像力を掻き立ててくれます(笑)
小四郎に苦労をなすりつけ、大名倒産を目論む先代は一見すると憎々しいのですが、巻末の対談を読み納得。
先代は平和で楽観的な時代を主に過ごし、その時代を生きた人々は今がよければ良いという思考になりがち。
一方、小四郎は物心ついた頃に黒船来航で、危機感を持ちながら育つ時代を過ごしていた、と。
人による性質だけではなく、先代と小四郎には時代背景も強く結びついていたんですね。
ユーモアだけでなく、勉強になる物語でした(^^)
Posted by ブクログ
真面目な人柄で兄の嫁取り、参勤交代を乗り切った小四郎。また七福神の全面的な助けもあり、国家老からの蓄財の寄附、地元の産物である鮭の江戸での販売、金山の発見などもはやコメディーのように一転金が集まってくる丹生山松平家。
借金完済に向けたクライマックス。