下巻。
五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか"が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り"で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。(あらすじより引用)
うーわーーーん(´;ω;`)
なんてこと。なんてことなの。
「死ぬな吉村」
だし、
「死ぬな嘉一郎」
だし、
なんで二人とも生きる道を選んでくれなかったんやー!病身で寝たきりのところを、帰還したと聞いて起きて迎えた母の気持ちを思うとね…つらすぎです。あたら若い命を。
死に方を考えるのは、生き方を考えることだ。
彼らはただ、義のために生きる、誠の武士だった…。
たった一人で、切腹をした吉村貫一郎。
そして家臣らからも惨いと思うような切腹を命じたのがかつての親友、大野次郎右衛門。
普段料理なんて絶対にしない立場の次郎右衛門が握った握り飯。
切腹のために渡した名刀。
しかし握り飯にも刀にも手をつけず、なまくら刀で苦しんで亡くなった貫一郎に激しいショックを受ける。
そして、斬首となる前、次郎右衛門が貫一郎の息子のために認めた、貫一郎への思いが迸る書状。。
最初はなんて奴、次郎右衛門…酷すぎる…と思ったのに、二人の関係性や次郎右衛門の不自由な立場、脱藩のときの覚悟を知るにつれ、最後のシーンで胸がいっぱいになって涙が止まらない。
さらには長男嘉一郎の無謀な出陣、そして大立ち回りからの最期…という出来事が続き、また涙。
最後、のんびりした先生の「吉村貫一郎」が登場し、彼が父の愛してやまなかった南部盛岡の美しい地に踏み入れる。
彼は父のことはをあまり知らない。でも父の生きたかったように民草のために生きている。
ただ家族を守りたかった、父の思いが道を作っていた。
いやもう、浅田次郎、天才じゃない??
今更だけどほんま天才じゃない??
まだまだ読んでないのがたくさんあるのよー!
素晴らしいナレーションで物語を引っ張った平川正三さんにも拍手です。(最後の書状は、本では読みづらそうだったので、朗読してもらえて良かったー)