浅田次郎のレビュー一覧

  • 母の待つ里
    浅田次郎さん、泣かせる。
    「母」主に3人の主人公の母なそれぞれの故郷ではない村に。その母を思い初老の主人公達の日々の生活の癒しとして存在する「母」。
    ネタバレになるので書けないけど、このシステムを考えついたのは著者なのか、本当にあるシステムなのかはわからない。しかしそんなサービスがあったらなぁと思っ...続きを読む
  • 一路 (下)
    「浅田次郎」の長篇時代小説『一路〈上〉〈下〉』を読みました。

    『終わらざる夏』、『残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉』、『王妃の館』に続き、「浅田次郎」作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    父の急死により家督を相続、交代寄合蒔坂家の御供頭として、江戸への参勤行列を差...続きを読む
  • 一路 (上)
    「浅田次郎」の長篇時代小説『一路〈上〉〈下〉』を読みました。

    『終わらざる夏』、『残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉』、『王妃の館』に続き、「浅田次郎」作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    父の急死により家督を相続、交代寄合蒔坂家の御供頭として、江戸への参勤行列を差...続きを読む
  • 終わらざる夏 上
    「浅田次郎」の戦争小説『終わらざる夏』を読みました。

    「半藤一利」の『新装版 太平洋戦争 日本軍艦戦記』に続き、第二次世界大戦関連の作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    1945年、夏。
    すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。
    東京...続きを読む
  • 終わらざる夏 中
    「浅田次郎」の戦争小説『終わらざる夏』を読みました。

    「半藤一利」の『新装版 太平洋戦争 日本軍艦戦記』に続き、第二次世界大戦関連の作品です。

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    〈上〉
    1945年、夏。
    すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。
    東京...続きを読む
  • 終わらざる夏 下
    「浅田次郎」の戦争小説『終わらざる夏』を読みました。

    「半藤一利」の『新装版 太平洋戦争 日本軍艦戦記』に続き、第二次世界大戦関連の作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    1945年、夏。
    すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。
    東京...続きを読む
  • 蒼穹の昴(4)
    それぞれの結末。散った仲間もいれば、未来へ命を繋いだ者たちも…
    4巻通して大変面白くわかかりやすかった。政治的な話も、日本の記者を視点に話が展開したため読みやすい。最後の春児、玲玲、文秀の迎えるエンディングは感動的。一見無関係と思われる郎世寧がそう関わるかあ、と素晴らしい構成にうなされっぱなし。
  • 蒼穹の昴(3)
    列強に脅かされる清国の状況が、ジャーナリストたちの目線で描かれていく。春児や文秀だけの目線でなく外部からの状況を書くことで、緊迫感が伝わってくる。
  • 地下鉄に乗って 新装版
    一代で国際的な大企業を築き上げた父。しかし、家庭では母を蔑ろにし暴力的であったため反発した兄は家を飛び出し、自殺。次男である主人公も、その時からはっきりと反発心が芽生え、家を出る。後に母も家を出て次男と暮らすようになる。結局、三男である弟が家業を継ぐ流れになっているが、妻は子どもを置いて実家に帰って...続きを読む
  • 輪違屋糸里(下)
    浅田次郎の新選組モノの女性目線版。
    いやはや面白かった。一気に読んでしまいました。

    物語としては文久三年の夏から芹沢鴨が暗殺される9月16日までの短い間の新選組とその周囲の女性達の物語。
    一部沖田総司を語り部とする部分はあるが九割方は女性目線のお話。

    この物語の面白いところは、史実上は我侭、酒乱...続きを読む
  • 壬生義士伝(下)
    主人公の"吉村貫一郎"がやたらと格好良い、その格好良さに泣けてくる。
    時代背景もしっかりしていてとても勉強にもなった。
    そして浅田次郎さんの手法が巧い!
    私が幕末に興味を持つきっかけになった本です。
  • 蒼穹の昴(1)
    中高生の頃に読んだ名作を、改めて読み直し。
    やっぱり面白い。しかもわかりやすい。
    文秀の個性際立っているし、文秀のお父さんも味があって好き^_^
    自宮するあたりは強烈に覚えています。それくらい印象的だった。
  • 大名倒産 下
    なんだか集中しきれない上巻を頑張って読んだ流れで挑む下巻は、打って変わってあらゆるものがひとつになってフィナーレに進んでいく小気味良さが素晴らしい。
  • 鉄道員(ぽっぽや)
    『鉄道員』映画化されてヒットしたのは知っていたけど、原作がこんなに短い話だったとは知らずびっくり。よくこの話を膨らませて脚本を書いたなあと思う。内容はほっこりとするいいお話。なにせ北海道弁が忠実で驚き。親世代の北海道弁そのままでした。乙松が高倉健、仙次が小林稔侍っていうのはドンピシャなキャスティング...続きを読む
  • 鉄道員(ぽっぽや)
    一晩経っても余韻がすごい…

    まさか短編集と思わず
    「あの映画化したやつだ」と手に取った作品

    まず鉄道員がこんなに短い作品であることに驚き。会話文で進むので、私には少し掴みづらかったけど、読み終わった後にじわじわくる。このあと、もう一度読んでみようと思う。

    そのほかの作品も全て印象深く、何度も思...続きを読む
  • 大名倒産 上
    浅田次郎さん、初めて読んだ。
    昭和26年生まれらしいので、さぞお固い文章書くんでしょ?と思ってたら、お固い文章とコミカルな文章の対比がよく、ところどころ文章だけで笑ってしまうことがあった。
    最初の文章がやたら固かったのはわざとなの…?とすら思った。
    主人公はもとより、他の登場人物も魅力的で、越中守い...続きを読む
  • 一刀斎夢録 下
    同著者作品「壬生義士伝」に同じく、流石の読み応え。

    新選組斎藤一の語りに入ってすぐにページを捲る手が止まらず、どっぶりと幕末から明治の時代に引きずり込んでくれる。
    齋藤の若い頃から歳を経るごとに、少しずつ少しずつ変化していく人と鬼の心情の狭間が描かれており、ラストに向けては感情の大波と小波の連続で...続きを読む
  • 一刀斎夢録 下
    負け戦とわかりながら、幕府のようには決して逃げず、最後まで薩長の敵対意識を受け止めた会津や新撰組の最期が、一刀斎の口から語られます。西南戦争での結末には、薄々悟りはしていても思わず涙を流してしまいます。なぜ死ぬべき人が死なず、生きるべき人が死ぬのか…世の無情に疑問しながら、生き長らえてしまった自身を...続きを読む
  • 一路 (下)
    下巻に入ってからは一気読みでした。

    お殿様の奇行が笑えて笑えて
     でもその裏にある想いに泣ける

    アッパレー浅田次郎!
  • 一路 (上)
    おもしろい。

    時代ものを読み慣れていなかったので
    最初の数ページは心が折れかけたが、
    その後はスルスルと読み進められる。
    さすが浅田次郎…

    中山道を旅したくて堪らなくなってきた。