浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝(下)

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    壬生義士伝 後編
    最後はやはり侍のケジメとして腹を切った吉村貫一郎が余りにも切なすぎる。次郎右衛門が握った握り飯にも手を付けなかった……可哀想過ぎて泣けた。貫一郎の亡骸を抱き起こし、語りかける『大野次郎右衛門』の吉村貫一郎愛を感じた時はまた泣けてしまった。また、大好きな父上に容姿、考え方もそっくりな嘉一郎が蝦夷地において最後を迎えたクライマックスは感動ものでした。そして17歳の最後の言葉が『母上様』で終わるところは、この時代だからなのかなとも感じました。浅田文学の沼にハマりそうです。

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    2025年12月16日
  • 天子蒙塵 2

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    馬占山など張作霖の部下たちが、旧日本軍に向き合った様々な姿勢が、そこまで現場を見てきたかのように描写されていて、とても興味深くあっという間に読み終えた。

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    2025年12月15日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    とても素敵な物語でした。
    あまり書くとネタバレになるのでかけないのが寂しい。
    母が語った最後の物語が悲しすぎて泣けた泣けた。

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    2025年12月03日
  • 新装版 五郎治殿御始末

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    初の浅田次郎作品。柘榴坂の仇討ちを人に勧められて読んでみた。全編が維新に「置いていかれた」男たちの物語で、新しい道を探して時代に食らいついていくか、自身の矜持を胸に時代と共に去っていくかをテーマにした男の背中の物語

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    2025年11月26日
  • 中原の虹(3)

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    ネタバレ

    歴史で習った軍服を着た張作霖ではなくて、馬賊の張作霖のなんとワイルドなこと‼️文秀もチュンルも引き続き登場してワクワクした。中学生のころ龍馬がゆくを読んだときの気持ちを思い出した。どちらの作者にも尊敬の念を込めて。

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    2025年11月26日
  • 薔薇盗人

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    ネタバレ

    子育て中にどうにか確保した30分でどうしても本が読みたくて飛び込んだ古本屋さんで見つけた一冊。

    なぜだか気になって購入したが、私にとって大当たり。

    こんなにも過不足なくすっきりしているにも関わらず、どれも濃厚な短編小説に出会えるとは。

    「あじさい心中」
    美しい。しばらく余韻が抜けなかった。
    どろっとしてもったりと濃厚で美しいながらも切なく哀愁漂うノスタルジックなたった一晩の夢と、朝が来て現実に戻っていく様の描写が秀逸すぎる!
    『千と千尋の神隠し』の終わりのような、絶対にあったのに現実味を帯びていない、時が止まっていた、もしくはパラレルワールドにいたような時間。
    夜のまま終わるのではなくて

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    2025年11月18日
  • 活動寫眞の女

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    日本映画草創期から現代にかけて、映画を愛する人達の物悲しい物語。
    京都という場所もまた良い。
    昭和13年のニュースフィルムに映り込んだ二人のラストシーンは凄く印象深かった。

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    2025年11月11日
  • シェエラザード(上)

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    人間臭くて良かった。人間ドラマ。

    読み応え・テーマの深さ・構成の巧みさが非常に高く、また続き(下巻)を読みたくなる引きの強さもあります

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    2025年11月09日
  • 蒼穹の昴(4)

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    あっという間に読み終えてしまった。李鴻章がかっこよかった。ついには毛沢東まで登場するという。蒼穹の昴は終了だけど、シリーズとしてまだまだあるので、引き続き読み進めて行きたい。

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    2025年10月30日
  • アジフライの正しい食べ方

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    ジジイのエッセイ。そこがいい。アジフライの食べ方に正しいも正しくないもあるもんかと思いつつ、それでも気になって手にしたエッセイ。ま、やっぱりどうでもいいような話だったが、わたしはアジフライには和芥子をしっかりつけて醤油を垂らし、マヨをつけて食べるのが好きだ。ま、これもどうでもいいよね。

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    2025年10月29日
  • 蒼穹の昴(3)

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    一巻、二巻とどんどん加速してきた❗️紫禁城の中、市井、登場人物のキャラクターがたっていて素晴らしい。清が滅亡に向かい、欧州列強が中国を植民地として切り分けて行く…。それぞれの立場で守りたいものが違うけど、国を思って立ち向かう姿が熱いです。

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    2025年10月27日
  • 月のしずく

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    私の涙袋に孔を開けてくれる。そして鉄道員ポッポヤを再読した。またまた泣いた。涙もろいのは脳が壊れて居るそうな!

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    2025年10月27日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    TVドラマになって興味深く読んだが、本はさらにずっしりと重い。そしてキャストもぴったりだったことを感じる。風景描写、食べ物の豊かさ、言葉のニュアンスもさらによく伝ってくる。

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    2025年10月13日
  • 一路 (下)

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    毎章事に問題が起こり、それが愉快に解決していくので読んでいて楽しい。解決の仕方も一辺倒でなく「あ、そうなるか」と得心する事が多く飽きない。数年後にまた読むと思う。

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    2025年10月08日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    ネタバレ

    浅田次郎さんの心情表現が、とても好きです。
    都会の孤独と、過疎地域の孤独が、カード会社による民泊を通して、温かなヒューマンドラマとして描かれていて、とても感動しました。結婚したくないと思う事もあるけど、還暦手前の孤独はつらい...原作を読んで、特に考えさせられたのは、医師の娘が、母の延命治療を止める時、自らが最期を迎える時は、延命治療をするかしないかの、決断をする家族がいないこと...出来れば老後も、温かな愛情に包まれて、生きていきたい。色々と深く考えさせられました。

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    2025年10月05日
  • 一路 (上)

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    一人一人のキャラクターが出張っているのに嫌味がなく輝いている。コメディなのに感動したり泣いたり笑ったり…
    ハッ!!コメディだからか!
    上巻でもう充分に引き込まれた。
    福田監督あたりが勇者ヨシヒコみたいにドラマ化したら最高だろうな。

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    2025年10月05日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    郷愁という言葉が、ふさわしいだろうか。人は生きている内に過去の重みがましていき、いたるところで終わりを迎えていく。過ぎ行く日々はどうにもならないが、その中で有終の美を、どう迎えるのか。
    郷愁を背負って生きていく。この物語らがあることは、救いなんだろう。

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    2025年10月02日
  • おもかげ

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    とても心に沁みるいい本でした。
    この本に出会えたことが嬉しくなります
    最後に全てがわかった時、涙なしでは読めません
    今もう一度見返していますが、初めて読んだ時とはまた違う見方ができ、とても面白いです。
    何かに躓きそうになった時、この本が読みたくなります。
    これはおすすめしたい本です。

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    2025年09月26日
  • 壬生義士伝(下)

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    ネタバレ

    壬生義士伝上下巻。下巻では吉村貫一郎の息子喜一郎の最期が印象的だが、それ以上に貫一郎と大野次郎右衛門の関係性に感動した。上巻では冷血漢に感じた次郎右衛門の貫一郎に対する絆が最後の手紙に凝縮されており、感無量でした。

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    2025年09月16日
  • 大名倒産 下

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    やはり浅田次郎さんの作品は、内容はコミカルであっても、珠玉の言葉がちりばめられている。深い人間洞察と、そして神仏との関係。宗教観が語られている。誠にその通り。

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    2025年09月07日