浅田次郎のレビュー一覧

  • プリズンホテル 3 冬

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    やはり人情に篤い作品。

    正直、今回はそこまで刺さらなかった。
    というより、いつもよりもどう読んでよいかわからず、文章を読み解くのに自分の飯の数が追いついていない感じ。

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    2026年04月26日
  • プリズンホテル 2 秋

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    きれいな人情話。

    ゲラゲラ笑いながら読むことができる小説が、この世にどれくらいあるか。このゲラゲラがあるからこそ、メインの人情話が湿っぽくならず、人情の本質は快さであると思わせてくれる。

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    2026年04月25日
  • 輪違屋糸里(上)

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    輪違屋糸里を読んで、芹沢鴨や平山五郎ら男たちが暗殺によって凄惨な最期を迎える一方で、その裏で糸里や吉栄といった女性たちが命を繋いでいく姿が印象に残りました。男たちの「死」と女たちの「生」が対照的に描かれていて、幕末の厳しさと、それでも続いていく命の流れが自然と感じられます。

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    2026年04月25日
  • 蒼穹の昴(1)

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    清朝末期が舞台。
    貧しい境遇から出世していく少年の物語だったり、末期の王朝内で繰り広げられる政治劇だったり、西太后が思わぬ一面を見せていたりしつつ、清朝の歴史を描いていて、そしてそれはもちろん日本も大きく関わっていて日本の歴史上の人物も登場し、物凄く壮大な大河ドラマが繰り広がっていきます。

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    2026年04月23日
  • プリズンホテル 1 夏

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    心が洗われる作品。

    任侠団体が取り仕切るホテルを利用するさまざまな人の心を動かしていく。
    素っ頓狂なことばかりだが、人情にあふれ、心がすっと軽くなるようなストーリー展開がとても面白い。

    暴力的な描写が多く、令和の世では嫌厭する人が多いかもしれない。

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    2026年04月21日
  • 兵諫

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    もはや史実と言っても過言ではないと思える作品。

    蒼穹の昴から続く本シリーズでは、大枠は史実通りに進むものの、清朝末期から現代中国にかけて、史実ではどうにも説明しきれないところを、人間の営みで説明してくれている。

    浅田次郎の筆の上手さに万歳。

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    2026年04月19日
  • 天子蒙塵 4

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    満洲国の皇帝に溥儀が即位し、堂々たる完結を迎える。

    張学良や馬占山、張景惠、蒋介石、関東軍にいたるまで、各々が最善であると判断して行動しており、その行動には首肯せざるおえない大義があったことがわかった。

    ただ、各々の大義に沿って動いた結果、このような悲しい現実をもたらしたことはとても残念であり、このことこそ、私たちが歴史学習で学ぶべきことなのではないかと思った。

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    2026年04月18日
  • 薔薇盗人

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    全体的に哀切、哀愁がきれいな、まさに大人の物語。
    浅田次郎作品特有の、濃密なノスタルジーと奥深い人物描写、そして切なさを存分に味わえる短編集だった。

    浅田次郎さんは若い頃に、どハマりして読み漁ったことがある。
    年齢を重ねた今、感じるノスタルジーの色合いが当時と明らかに変わっている事に気づく。

    読み返す機会は、新しい友人と共に思いがけずやってきた。
    感性豊かな読書家の友人に感謝。

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    2026年04月18日
  • おもかげ

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    浅田次郎さんの作品は、読みやすい、わかりやすい文章で気持ちよく読み進み、気が付くと暖かい気持ちになっている。登場人物と読者が優しさを共有する瞬間が気持ちいい。いつもそう思います。
    浅田さんの地下鉄ものは、「地下鉄に乗って」でもそうでしたが、地下鉄という地上からは見えない空間で、地上とは違う「時間の流れ」「人の気持ち」等の不思議を見せてくれる。この不思議さ、大好きです。

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    2026年04月17日
  • 天子蒙塵 3

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    宣統帝溥儀の復辟間近。

    ここにきて新しいキャラクターが続々と登場し、それらがまたとても魅力的。満洲国を巡る国際情勢もかなりリアルなものとなっていき、目が離せない。

    張学良が帰国後、どのように活躍するかがとても楽しみ。

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    2026年04月14日
  • 天子蒙塵 2

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    人間の営みの尊さが前面に出ている作品。

    蒼穹の昴から続くこのシリーズは、私たちが受けた歴史教育とは違う視点に気づかせてくれる。
    関東軍について、良心を無くし暴虐を尽くす団体であるとし、国際情勢を鑑みた時、その行動には一定の正当性があるともする。やはり人間の営みには、画一的な「正義」は存在しないのだろう。

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    2026年04月11日
  • 一刀斎夢録 下

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    寡黙な人斬りというイメージながら幕末の動乱を生き抜き、維新後に名前を変えながら警察官として奉職後に天寿を全うしたという不思議な人生を歩んだ斎藤一。
    恐らく殆どが創作にも関わらず彼の語りは真に迫るものがあり、かつ冷徹な印象が変わる心情の描写が秀逸です。
    新撰組三部作はいずれ劣らぬ素晴らしいもので、浅田さんの筆力に脱帽です。

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    2026年04月08日
  • 新装版 五郎治殿御始末

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    江戸から明治へ。士農工商から四民平等へ。藩から県へ。
    変わったのは名称や身分だけではない。
    西暦、時刻の概念など、本作を読まなければ「そういえば」とすら気づけなかった怒涛の変化。
    そんな目まぐるしい変化に置き去りにされた侍の苦悩や適応が、短編ながらも読み応えたっぷりで描かれています。

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    2026年04月08日
  • 天子蒙塵 1

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    満洲国が建国され、溥儀が東北へ逃れた時期から物語が再開する。

    溥儀と離婚した妃・文繍の語りが中心で物語が進む。
    共感できるところもあれば、共感できないところもあり、、、。

    とにかく、物語の土壌が整った。これからどうなるか楽しみ。

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    2026年04月05日
  • 壬生義士伝(上)

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    宝塚での上演をきっかけに購入。
    本を読んで涙が出てきたのは初めてかもしれない。特に下巻...
    これを機に浅田次郎作品を収集し始めた。

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    2026年04月05日
  • おもかげ

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    久々の浅田次郎。瀕死の意識不明だが、意識が外へと飛んでいく。全ての時代において地下鉄が関係している。途中から涙が止まらない

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    2026年04月04日
  • 壬生義士伝(下)

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    人から「今まで読んだ中で1番心に残った本は?」と聞かれたらこの本と答えます。
    この切ない気持ちをずっと味わいたくて、読み終わりたくなくて、途中何度も読み返しながらとても時間をかけて読みました。
    自分の大切なものを守るために、信念を心に持って実直に誠実に生きている人は、周囲の人の心をこうも動かすものなんだな、ここまではできなくても私も信念を持って生きていきたいなとそう思わせてくれるお話でした。

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    2026年03月31日
  • マンチュリアン・リポート

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    浅田次郎により、張作霖の人柄について再評価させられる作品。

    勅命を受けた日本軍人と、張作霖が乗っていた蒸気機関車の独白により進む。
    蒸気機関車は、張作霖の態度について、「含羞(シャイニズム)」と評価する。確かに、張作霖の行動は、豪傑だけでは説明できないし、細心だけでも説明できないが、含羞とすれば全て説明できる。

    良い塩梅の豪傑と細心をもたらす含羞を身につけることはとても難しい。少しでもバランスを違えば、それは虚無(ニヒリズム)となり、張作霖のような、誰からも愛される人物にはなり得ないからだ。いったいこの世に、質の良い含羞を持ち合わせる人物はいるのだろうか。

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    2026年03月31日
  • 中原の虹(4)

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    面白すぎる。

    西太后や張作霖など、悪役として教えられる人物の真意を想像し、好きにさせられる。
    シリーズ通して敵役度とされていた袁世凱ですら、最後には真の士大夫として描き、好きにさせられる。史実とは異なる点もあるだろうが、これは中国史の勉強に使える良い教材だろうと思う。

    本作最後には張作霖が長城を越え、死亡フラグともいえる白太太の卦が描かれるが、史実でも、長城を越えた張作霖と蒋介石が対立し、敗れた張作霖が奉天へ引き返す道中で爆殺される。そのあたりをどう描くかを楽しみに、続編を読もうと思う。

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    2026年03月26日
  • 壬生義士伝(下)

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    儚く、美しく、そしてかっこいい。
    義とは何か、家族とは何か、男とは、友とは何か——そのすべてを強く問いかけてくる作品である。

    新選組という激動の時代の中で、それぞれが信じる「正しさ」を抱えて生きている。しかし、その正しさは一つではなく、時にぶつかり合い、すれ違う。その姿が非常に人間らしく、胸に迫ってくる。

    特に、吉村貫一郎の生き方には強く心を打たれた。周囲からどう見られようとも、家族のために生きるその姿は、不器用でありながらも揺るがず、真っ直ぐである。
    また、大野との友情も非常に熱く、立場や価値観の違いを越えて通じ合う関係が印象的だった。さらに、その生き様は息子にも受け継がれており、その姿

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    2026年03月26日