浅田次郎のレビュー一覧

  • 月のしずく

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    7編を集めた短編集。どれをとっても作り物っぽくなくて沁みる話ばかりだが、個人的には幼い日のヒーローを描いた「ふくちゃんのジャック・ナイフ」
    が一番好き。マツオさん、またオススメあったら教えてくださいね。

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    2026年10月05日
  • 壬生義士伝(下)

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    吉村の生き行く姿が最後まで切なく心に響く。
    家族を想う気持ちと、武士としての誇り。どちらも捨てられず、不器用ながら自分の信念を貫く姿に胸を打たれた。上下巻を通してこれまでの吉村の姿が一つにつながり、華やかな英雄ではなく、一人の男が家族のために生き抜いた物語。

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    2026年10月04日
  • 壬生義士伝(上)

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    時代小説の中で最も推している一冊。
    新選組の物語で、特に印象に残るのは吉村の「侍としての強さ」よりも「家族を守ろうとする父親としての強さ」。最初は守銭奴のような吉村が、周囲の人たちの語りを通して少しずつ変わっていく姿が印象的。
    強くて不器用で、家族への愛情が深い吉村の生き方が心に残る。下巻へ続く。

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    2026年10月04日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    あるクレジットカードのプレミアムクラブ会員のみが利用できるホームタウン・サービス。「ふるさとを、あなたへ」というキャッチコピーで、帰る場所を持たない大人に故郷を提供してくれる。そして、そこで待っているのは偽りの、でも確かに自分を待ってくれている母…。
    設定だけで泣けてしまいそうですが、特に母の語る東北の方言が良い!私が雪国の出身というのもありますが、錦秋も行ったことがあるのでなおのこと、田舎町の美しさとそこで暮らす厳しさが目に浮かびました。
    浅田次郎さんの著作の中でも特に好きな作品の一つです。

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    2026年10月04日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    変わりゆく時代の中で、決して変わることのない家族との絆や専門家としての矜持。愛すること、去りゆくことの美しさを精緻な人物、舞台設定で描く素晴らしい短編集でした。幌舞駅の乙松駅長しかり、オリヲン座の仙波座長しかり、印象的な登場人物ばかりでしたが、どの編も人物像と背景となる粗筋、方言を交えた科白が完璧なまでに一致しており、完成度の高い世界観を堪能できました。平成生まれの私にとっては、日本が右肩上がりで成長していた昭和の暮らしや雰囲気を鮮やかな解像度で想像できる貴重な一冊です。個人的には『オリヲン座からの招待状』を笑福亭鶴瓶師匠の主演でドラマ化して欲しいです!

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    2026年10月01日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    ネタバレ

    単純なハートフルコメディかと思ったら、とんでもない。
    その要素もあるけども、どちらかというと哀しさとが残り、最後には怖さも感じる。

    一生懸命、経済成長して、便利さを追求して、一人暮らしをすすめ、一極集中の社会デザインで、結果として故郷を枯らせた。

    故郷をまもるために命を散らせた先人たちとの対比、そしてそこまで取られた故郷を、その故郷を枯らした側にいたものが失った故郷を、経済論理で疑似体験するというおぞましさもある。

    ヒューマンドラマだが、これはホラーかも。

    個人の視点で見た現代的課題での葛藤、交流による救いと贖罪の階層と、その上の社会レベルでの個人の現代的課題を生み出す構造とそれに邁進している個人。
    読後すぐには理解して腹落ちしなかったが、時間をおいて少し理解できたかも。

    『風の谷という希望』だったか、安宅さんの本にも通ずるものかも。

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    2026年09月22日
  • 兵諫

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    張学良をとりまく歴史を見る視点が増える一冊。

    ノンフィクションを面白く小説にしておられる浅田次郎さん。
    日本人が自国の近現代史を考えるきっかけにするには、本当にオススメの「蒼穹の昴」シリーズ。これも本当に目が離せない作品だとおもいます。

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    2026年08月31日
  • 神坐す山の物語

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    再読。夏はこの作品。女たちが喪服の褄(つま)を取り、脛(はぎ)をこぼして霧の御坂を登ってきた…この一節でもうゾクゾクしませんか。いまの季節、御嶽山は赤トンボがたくさん飛んでいることでしょう。異界の山へ再び訪れたくなります。

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    2026年08月29日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    地下鉄の駅から地上に出るとそこは30年前の世界だった…。過去にタイムスリップして、自殺した兄や反発し疎遠になった父の過去をたどることで主人公も知らなかった真実が明らかになっていく。ラストのみち子の選択は衝撃的で切なかった。

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    2026年08月20日
  • 壬生義士伝 13

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    芸術作品。一気読みしました、自分は漫画家とも言えないような端くれですが今までたくさんの漫画を読んできたなかでこの作品ほど胸を打たれ感動して涙を流した作品はないです。登場人物が全員生きているようで実話かのように感じられるしまさに今ここにその人物がいて、会話をしているような臨場感でした。アシスタントをつけずに1人で描き切られたとのこと、本当に魂を削って壬生義士伝を漫画にして世に送り出していただいた、ながやす巧先生は神です。感謝でいっぱいです。人生でこのような作品に出会えたことが本当に宝物です。生きていてよかったです。電子で全巻買いましたが、紙でも全巻買って、何十年も大切に家に置いておきたいと思います。読む前は、古いのかな?と思ってしまっていましたが、そんな事はなく、コマ割りや絵、全てにおいて全く古さは感じない超ハイクオリティな大作神漫画です。歴史に残すべき名作だと思います。綺麗!!とにかく綺麗!!南部盛岡の情景なんかは、ページを捲るごとに感動して涙が流れるほど。読み終わってロスがすごいのでまた1巻から読み返します。それくらい大切で大好きな作品です。1コマ1コマ見逃せません。個人的には、吉村先生、次郎右衛門、嘉一郎、沖田先生が特に好きでした。特に8巻と9巻は個人的に面白くて好きす。いや、全部大好きです。とにかく全ての巻で号泣してるので、好きがカンストしてます。本当に、この漫画をアニメ化などなどメディア化して欲しいです。(映画の方はかなり前に視聴してました)これからの人生毎日繰り返し読み、私の人生漫画となることは大確定しています。本当にありがとうございました。(そもそも…こんな神の大作漫画をこんなお値段で買えるなんて…破格すぎます…1冊10万円でも安すぎるくらい、本当に魂がこもった芸術作品です。迷ったら即買うべきです。

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    2026年08月10日
  • 中原の虹(2)

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    ネタバレ

    ついに西太后と光緒帝が亡くなってしまった。ここに至るまでの西太后他の苦労を思うと本当に感慨深い。そして辛い。蘭琴も再登場して胸が熱くなり、後半は一気読みした。ひとつの歴史が終わってしまった寂寥感。

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    2026年08月07日
  • 日輪の遺産

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    敗戦間近の日本で秘密のミッションを
    任せられた3人
    将来の日本経済の為にマッカーサーから奪った金塊やダイアなどを
    山間の弾薬庫に隠す

    金塊を運ぶ為に35人の中学生女子が動員された
    ミッションが終わったのは日本の敗戦の日
    天皇のお言葉を聴くように準備していたが34人と教員1名が薬を飲んで自害
    たった1人を残して

    3人の内実戦で足を痛めた曹長は残された学生を故郷に送り
    男手のなくなった家を支え彼女と結婚
    米軍基地周辺の土地を買い
    秘密を守り通そうとする

    大蔵省のエリート小泉は日本経済の
    立て直しをマッカーサーに進言し
    彼と対峙し6階から投身自殺した

    リーダーの真柴は愚直な軍人で
    指示を出した参謀の最後の1人に面会してミッションの終わりの命を確認する
    それを曹長に伝え彼の建てた家を借り
    死ぬまでその地に留まる
    一切の国からの補助は辞退したままで

    戦時下の日本人の組織や上司の指示に対する忠誠心など伝わってくる作品

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    2026年08月06日
  • おもかげ

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    涙なくして読めないと書かれてましたが、以前に現れた女性達が母だたったのだと納得し、涙無くして読めませんでした。

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    2026年08月04日
  • 中原の虹(1)

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    前作とはガラッと主人公も変わってどうなるかと思ったけど、どんどん引き込まれて読んだ。前作と繋がっているところが出てくると嬉しい。新しい実在の人物が出てくるたび、その人について調べながら読むのも楽しい。

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    2026年07月28日
  • わが心のジェニファー

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    とても楽しく読めました。ラリー何やってるんだ!と怒りたくなる場面が多々ありましたが、ハッピーエンドで良かったです。

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    2026年07月23日
  • 完本 神坐す山の物語

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    ただ怖いだけじゃない。
    死んで終わりじゃないなあと思う話。
    こういう話好きです。
    身内の不思議と言っていいのか現実離れしているような話。
    私からしたら縁がない話だから現実離れしてると思うだけなのだろうけども。

    寝物語には内容が濃そう。

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    2026年07月21日
  • 壬生義士伝(下)

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    「けっぱれ。どんたなことがあろうと、お前を死なすわけには行かねのじゃ。泣げ。声上げて泣げ。」この言葉は、本当は、父の貫一郎にこそかけてあげたかったのではないか。

    明日食べるものに困り果てる中で、愛する家族を守るため、家を捨て、人を斬り、命乞いをした。
    生と死の狭間にあってなお、家族を想い、同志に愛された男。

    「武士道とは、死ぬることではなく生きること。」
    それは、鬱屈する現代社会の中で、家族を想い、家族のために右往左往する現代人も共鳴できるメッセージではないだろうか。

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    2026年07月19日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    NHKのドラマがとても良くて、こちらを読んだ。一度、ドラマを見ているから、仕掛けは分かっているけれども、ドラマでは描かれなかったり、改変されていた部分も改めて味わえてよかった。
    「蒼穹の昴」や「鉄道員」を映像作品では観たことがあったが、浅田次郎の小説は初めて。
    難しい語句があっても、今はすぐに調べられる。
    便利な世の中〜と感動しながら読む(笑)

    一年ほど前に読み終わった作品のため、新鮮な感想ではないが、とても味わい深く他の作品も読んでみたいと思った。

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    2026年07月13日
  • マンチュリアン・リポート

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    蒼穹の昴の続編。
    中国の近代が舞台の壮大な物語だが、登場人物に没入してしまうかのような筆力と言いますか…。
    日本と中国の関係性、日本人の性質など、現代の状況もふまえて、考えてしまう…

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    2026年07月11日
  • シェエラザード(下)

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    弥勒丸。船は女性名詞、本当にそうなんだ•••と思った。この船を愛した人達、魚雷で沈められた時にすら、この船に抱きしめられていた。素晴らしい物語。一気に読みました。

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    2026年07月11日