浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝(上)

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    これは、何という切ないお話しなのでしょう。
    ずっと気になっていた浅田先生の壬生義士伝。
    でも、なかなか読めなかったのは、新撰組というと、過度に英雄化したものや、不逞浪人の人斬り集団としての狂気ばかりがクローズアップされたものが多い気がして、勝手に躊躇していたからです。

    でも、これは、全く異なる話です。

    何故、新撰組にならざるを得なかったのか。

    どんなに武芸や学問に秀ででも、武士の底辺の下級武士というだけで上士から見下され、食うものもままならず、身籠った妻はお腹の子とともに死ぬことを考え、助けに来た夫に、自分を食べて家族を飢えから救ってくれと懇願する。そんな幕末の困窮武士の生活や家族の思い

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    2024年09月24日
  • おもかげ

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    終盤、ため息が出るほどの見事な展開。
     
    悲しい捨て子の記憶が、暖かな光に包まれて祝福される場面は、オセロの黒が白へ変わっていくような驚きと多幸感に包まれていて。

    戦後の人々の心情、捨て子への優しい眼差しに
    胸がいっぱいになりました。

    ほんの数世代前にこんな時代があったなんて、史実として知っていても、分かってはいなかったと気付かされます。

    読後、思わず東京大空襲の歴史を調べました。
    啓発本とかじゃなく、人を動かせる本は本当に素晴らしい。。

    時間が取れず、細切れ読みだったので
    いつか一気読みできる時を楽しみにしています!

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    2024年09月24日
  • 輪違屋糸里(上)

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    何故か今まで手を付けていなかったけど、さすがの浅田次郎さん、昨夏、角屋と輪違屋の前を通って壬生まで歩いたけど、また改めたい。
    2024-045
    巻末に思わぬ蔵書印、その後すぐ本人からLINEで驚いた

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    2024年09月19日
  • 壬生義士伝(下)

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    下巻読み終わりました、遂に読破、ずーっと読みたい作品でした、壬生義士伝はアタシは映画から入りました、もともと京都に良く行くので映画の影響で壬生寺や八木亭も覗きましたが小説は初めてです、時代背景からも壮大な物語となる本作を美味い描写で描いた評判通りの不朽の名作でした。

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    2024年09月16日
  • 輪違屋糸里(下)

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    上巻を読み終わって下巻の表紙を見た時、髪も服も乱れた芸妓のイラスト、これだけでもう胸が締め付けられた。

    新選組と関わりを持った女性達の悲しく儚く強く生きたお話。新選組が脇役になってしまうくらいの女性の書き方で、とにかく感動、涙無しには読めなかった。

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    2024年09月07日
  • 輪違屋糸里(上)

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    なんとも胸が苦しくなる話で、人物の心情がひしひしと伝わってくる。

    新選組に巻き込まれた女達の話し、島原に生きる女性の辛さがいたたまれない。改めて新選組ってめちゃくちゃな集団だなと。

    新選組を外から見た視点で書かれていて、素直に面白い、一気読みでした。

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    2024年09月03日
  • 完本 神坐す山の物語

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    子どもの頃多摩地区に住んでいたので、御嶽山には遠足で行った記憶がある。
    その山が神様の住まう山とは知らなかった。

    どの話も非常に興味深く面白く読んだ。
    小説ではあるが民俗学的な要素が満ちている。
    読み終わるのが惜しいと感じながら、一つひとつ大切に読んだ。

    あらためて御嶽山へ行ってみたくなった。

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    2024年08月24日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    地下鉄とその出入口で時空の歪みを通してなされるタイムトラベルが、本作の主軸をなしている。突拍子もない設定ではあるが、そこで展開される謎めいた出来事が、ある事実に向けて収斂していく。発端は立志出世の父と、3人兄弟の長男が激しく言い争った後、長男は家を飛び出し事故にあって亡くなる。本作の主人公である次男は、この兄の命日に、地下鉄の出入口で不思議な経験をする。そこから過去へ過去へと因果を紐解くように遡っていく。この過去へのタイムスリップを通して、主人公は兄の死の真相を知り、非情と思っていた父の過去を知ることになり、この異様な様々な体験を共有する相手とともに深く謎めいた過去へと誘われていく。どんな結末

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    2024年08月20日
  • 蒼穹の昴(2)

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    ネタバレ

    西太后が現代語口調で十全老人と話し出した時はどうなる事かと思ったが、補って余りある怒涛の展開と見せ方、引きの上手さで星5つ。

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    2024年08月18日
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト

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    全シリーズ無我夢中で読み終えて
    涙あり笑いあり
    こころの中に
    新たなヒーローとヒロイン
    が刻み込まれた感じです

    40代、50代、60代
    70代と読み返して
    歳を重ねた自分が込み上げる感情に
    出会ってみようと思います

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    2024年08月11日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    全シリーズ無我夢中で読み終えて
    涙あり笑いあり
    こころの中に
    新たなヒーローとヒロイン
    が刻み込まれた感じです

    40代、50代、60代
    70代と読み返して
    歳を重ねた自分が込み上げる感情に
    出会ってみようと思います

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    2024年08月11日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    全シリーズ無我夢中で読み終えて
    涙あり笑いあり
    こころの中に
    新たなヒーローとヒロイン
    が刻み込まれた感じです

    40代、50代、60代
    70代と読み返して
    歳を重ねた自分が込み上げる感情に
    出会ってみようと思います

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    2024年08月11日
  • おもかげ

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    よく練られた作品である。
    定年退職の送別会の日に、意識を失い病院に運び込まれた主人公。生死の境を彷徨い、見舞いに訪れる家族や知人の語りかけから主人公の人となり、人生が炙り出されてくる。語りかけへの反応がないなか、瀕死の主人公は身体から離れて独白とともに、非現実的な体験を重ねていく。次から次へと現れる夢想のなかの謎の女性たち。主人公は彼女らと会った記憶がないなか、打ち解けていく。主人公は両親を知らず、名前もわからないなか、施設で育ったあと、一流企業に入り、家庭を築くが、最初の息子を幼くして亡くす。同じ病室に入院していた男性と、やはり同じような非現実的な体験を通して、その人を知るが、その人はほどな

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    2024年08月01日
  • 完本 神坐す山の物語

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    八王子児の小生は御嶽山には登ったこともあり麓のこともよく分かる。本書を読んでいると江戸から明治、大正昭和へと時代の移り変わりを感じてしまう。この頃の子どもの楽しみは父や母、祖父、祖母から寝もの物語で怖い話しを聞くのが楽しみであったろう。本書はそれがぎゅう詰めなった一冊だ。楽しく読み終えた!

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    2024年07月13日
  • 壬生義士伝(下)

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    吉村先生、守銭奴、人斬り貫一、と呼ばれ、時に蔑まれ、時に恐れられ、そして慕われ、尊敬された吉村貫一郎とは果たしてどんな人だったのか、その生涯の壮絶な物語。
    この長い物語、後半から徐々に徐々に感動が一気に押し寄せる。
    気が付けば涙と鳥肌が止まらなくなる。
    久々に凄く良い物語に出会えました。

    ああ、なんたるええ物語にてごあんすか。
    ああ、なんたるええ物語にてごあんすかー。

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    2024年07月05日
  • 壬生義士伝(上)

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    なんだか漫画とかアニメとかでやたらとアイドル化した新撰組が凄く嫌いなんですが、この物語では新撰組の荒々しさや、日常的に命のやり取りをしていた狂気が伝わって来る。当時でも大分異質で恐ろしい集団だったんだなぁと怖くなる。
    そんな人殺し集団の中でひたすら金の為に人を斬りまくる男-吉村貫一郎の物語。
    当時の貫一郎を知る元同僚の居酒屋店主や、元教え子の語りで露わになって行く貫一郎の素顔にどんどん惹き込まれて行く。
    斎藤一や、中岡慎太郎、近藤勇なんかも出て来て下巻へ続く。

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    2024年07月05日
  • プリズンホテル 1 夏

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    なんだこいつはと主人公に思ったけど
    そう言う世界もあると思って読み進めていたら
    気づいたら虜になっていた。
    人情とユーモアと厳しさ。
    とても面白い!

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    2024年06月24日
  • 一路 (上)

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    いざ、江戸見参の道中へ-。小野寺一路、19歳。父の不慮の死を受け、御供頭を継いだ若者は、家伝の「行軍録」を唯一の手がかりに、江戸への参勤交代を差配する。

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    2024年06月03日
  • 一路 (下)

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    雪の和田峠越え、御殿様の急な病、行列のなかで進む御家乗っ取りの企み。着到遅れの危機せまるなか、一行は江戸まで歩みきることができるのか…。

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    2024年06月03日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    全シリーズ無我夢中で読み終えて
    涙あり笑いあり
    こころの中に
    新たなヒーローとヒロイン
    が刻み込まれた感じです

    40代、50代、60代
    70代と読み返して
    歳を重ねた自分が込み上げる感情に
    出会ってみようと思います

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    2024年08月11日