浅田次郎のレビュー一覧

  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    とても素敵な物語でした。
    あまり書くとネタバレになるのでかけないのが寂しい。
    母が語った最後の物語が悲しすぎて泣けた泣けた。

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    2025年12月03日
  • 新装版 五郎治殿御始末

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    初の浅田次郎作品。柘榴坂の仇討ちを人に勧められて読んでみた。全編が維新に「置いていかれた」男たちの物語で、新しい道を探して時代に食らいついていくか、自身の矜持を胸に時代と共に去っていくかをテーマにした男の背中の物語

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    2025年11月26日
  • 中原の虹(3)

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    ネタバレ

    歴史で習った軍服を着た張作霖ではなくて、馬賊の張作霖のなんとワイルドなこと‼️文秀もチュンルも引き続き登場してワクワクした。中学生のころ龍馬がゆくを読んだときの気持ちを思い出した。どちらの作者にも尊敬の念を込めて。

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    2025年11月26日
  • 薔薇盗人

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    ネタバレ

    子育て中にどうにか確保した30分でどうしても本が読みたくて飛び込んだ古本屋さんで見つけた一冊。

    なぜだか気になって購入したが、私にとって大当たり。

    こんなにも過不足なくすっきりしているにも関わらず、どれも濃厚な短編小説に出会えるとは。

    「あじさい心中」
    美しい。しばらく余韻が抜けなかった。
    どろっとしてもったりと濃厚で美しいながらも切なく哀愁漂うノスタルジックなたった一晩の夢と、朝が来て現実に戻っていく様の描写が秀逸すぎる!
    『千と千尋の神隠し』の終わりのような、絶対にあったのに現実味を帯びていない、時が止まっていた、もしくはパラレルワールドにいたような時間。
    夜のまま終わるのではなくて、そして身体を重ねるのではなくて、寝ている時に見る「夢」と願望を思い描く「夢」どちらとも取れるような一夜が明け、「それでも生きていく」現実にそれぞれ戻っていく。
    人生の中でたった1度だけ交差した2人は、きっともう2度と会うこともないだろうけれど、きっと一生忘れることもできないのだろう。
    恋愛物ともヒューマンとも似て非なるもの。
    美し切ない物語。
    リリィって名前がまた良いなあ。
    舞台は少し前の廃れかけていた熱海のような雰囲気かな。

    「死に賃」
    世にも奇妙な物語、もしくは週刊ストーリーランドの不思議なおばあさんの話のようなシュールで痛快な物語。
    誰しもがいつかは通る「死に際」をどう終わらせるのか、究極の「終活」を考えさせられる話。
    「死に賃」として多額の金銭を払った挙句、詐欺と後に報道されてしまう先に旅立った友人のニュースを見た後に、幸せな終わりを迎える主人公。
    「死に賃を払いそびれてしまった〜」からの最後の2行が震える。
    ラッキー!ではなくて、このように最後まで綺麗な身のこなしをできるような人間性を養わなければと痛感。
    美也子の心境の描写も、こじれた人間関係も、どろどろと人間臭くてリアル。

    「奈落」
    これは…
    どれも濃ゆくて主役級の中にピリッと入るスパイスのような物語だなと思った。
    中心に差し込まれているのが絶妙。
    おかげで一度クールダウンできた。
    好きではないのと、私の未熟さでは物語の終わりを読み解けなかったが、良い意味で水を差された感覚。

    「佳人」
    えーーーーーーーーー!!!?
    となるどんでん返しさを、絶妙で軽快なコメディ加減で描かれた、「引きが良い」小節。
    あとの2作を考えると、「奈落」「佳人」は絶妙すぎる箸休め。

    「ひなまつり」
    私だけじゃないと思うが、「あじさい心中」に並んでお気に入りの物語。
    ひなまつりという「女の子の行事」に準えて、母も娘も不器用に、とても純粋な心でお願いごとをする。
    2人の「おひなさま片付けなくちゃ」に込められた気持ちが、この物語の全てを収める。
    願いよ叶って!と思わず心の底から応援してしまった。

    「薔薇盗人」
    父に向けた手紙で、自分の失敗と反省を一生懸命伝えているつもりで、実は母の不倫を父に伝えてしまっていたことを、読者も含めて登場人物の大人が全員「あちゃー」となる物語。
    主人公(息子)が自分の落ち度を反省して一生懸命になればなるほど、大人(母親)の罪を事細かに伝えることとなっていき、子供はとんでもない失敗をしてしまったと落ち込んでいるのに反して「誠実」さを構築していくのに対し、それに反比例するように母親が「ダメな大人」に落ちぶれていく皮肉さがリアルで面白い。
    第三者でいたいなあ、と心から思う。
    渦中の人間は一切見えないんだろうなあ…。

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    2025年11月18日
  • 活動寫眞の女

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    日本映画草創期から現代にかけて、映画を愛する人達の物悲しい物語。
    京都という場所もまた良い。
    昭和13年のニュースフィルムに映り込んだ二人のラストシーンは凄く印象深かった。

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    2025年11月11日
  • シェエラザード(上)

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    人間臭くて良かった。人間ドラマ。

    読み応え・テーマの深さ・構成の巧みさが非常に高く、また続き(下巻)を読みたくなる引きの強さもあります

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    2025年11月09日
  • 蒼穹の昴(4)

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    あっという間に読み終えてしまった。李鴻章がかっこよかった。ついには毛沢東まで登場するという。蒼穹の昴は終了だけど、シリーズとしてまだまだあるので、引き続き読み進めて行きたい。

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    2025年10月30日
  • アジフライの正しい食べ方

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    ジジイのエッセイ。そこがいい。アジフライの食べ方に正しいも正しくないもあるもんかと思いつつ、それでも気になって手にしたエッセイ。ま、やっぱりどうでもいいような話だったが、わたしはアジフライには和芥子をしっかりつけて醤油を垂らし、マヨをつけて食べるのが好きだ。ま、これもどうでもいいよね。

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    2025年10月29日
  • 蒼穹の昴(3)

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    一巻、二巻とどんどん加速してきた❗️紫禁城の中、市井、登場人物のキャラクターがたっていて素晴らしい。清が滅亡に向かい、欧州列強が中国を植民地として切り分けて行く…。それぞれの立場で守りたいものが違うけど、国を思って立ち向かう姿が熱いです。

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    2025年10月27日
  • 月のしずく

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    私の涙袋に孔を開けてくれる。そして鉄道員ポッポヤを再読した。またまた泣いた。涙もろいのは脳が壊れて居るそうな!

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    2025年10月27日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    TVドラマになって興味深く読んだが、本はさらにずっしりと重い。そしてキャストもぴったりだったことを感じる。風景描写、食べ物の豊かさ、言葉のニュアンスもさらによく伝ってくる。

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    2025年10月13日
  • 一路 (下)

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    毎章事に問題が起こり、それが愉快に解決していくので読んでいて楽しい。解決の仕方も一辺倒でなく「あ、そうなるか」と得心する事が多く飽きない。数年後にまた読むと思う。

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    2025年10月08日
  • 一路 (上)

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    一人一人のキャラクターが出張っているのに嫌味がなく輝いている。コメディなのに感動したり泣いたり笑ったり…
    ハッ!!コメディだからか!
    上巻でもう充分に引き込まれた。
    福田監督あたりが勇者ヨシヒコみたいにドラマ化したら最高だろうな。

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    2025年10月05日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    郷愁という言葉が、ふさわしいだろうか。人は生きている内に過去の重みがましていき、いたるところで終わりを迎えていく。過ぎ行く日々はどうにもならないが、その中で有終の美を、どう迎えるのか。
    郷愁を背負って生きていく。この物語らがあることは、救いなんだろう。

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    2025年10月02日
  • おもかげ

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    とても心に沁みるいい本でした。
    この本に出会えたことが嬉しくなります
    最後に全てがわかった時、涙なしでは読めません
    今もう一度見返していますが、初めて読んだ時とはまた違う見方ができ、とても面白いです。
    何かに躓きそうになった時、この本が読みたくなります。
    これはおすすめしたい本です。

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    2025年09月26日
  • 壬生義士伝(下)

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    ネタバレ

    壬生義士伝上下巻。下巻では吉村貫一郎の息子喜一郎の最期が印象的だが、それ以上に貫一郎と大野次郎右衛門の関係性に感動した。上巻では冷血漢に感じた次郎右衛門の貫一郎に対する絆が最後の手紙に凝縮されており、感無量でした。

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    2025年09月16日
  • 大名倒産 下

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    やはり浅田次郎さんの作品は、内容はコミカルであっても、珠玉の言葉がちりばめられている。深い人間洞察と、そして神仏との関係。宗教観が語られている。誠にその通り。

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    2025年09月07日
  • 月島慕情

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    供物と雪鰻とシューシャインボーイが、心に残った。
    自分とは全く関係ない(わけでもない)台詞が、妙に突き刺さったり身につまされたりして、短い物語から読み解くものが多くておもしろい。

    供物は、クソみたいな男のせいでしなくていい思いを死んでまでさせる酒乱クソ亭主。置いていかれた息子目線の物語を想像するとこれまた居た堪れない。

    雪鰻の一文、赤紙一枚で引っ張られた、親も子も妻も恋人もいる、百姓やサラリーマンや、豆腐屋の店員や銀行員や、魚河岸の若い衆や市電の運転士や、大工や左官やカメラマンや学生だった。彼らはみな、それは悩み苦しみ、憎悪し懐疑もしただろうが、しまいにはささやかな納得をして、潔く死んでいった。
    現実にそういう先人たちが居たことを絶対に忘れてはいけない。

    シューシャインボーイで心に残った台詞、だったら二度忘れりゃいい。
    逃げないでよ。

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    2025年09月06日
  • 蒼穹の昴(4)

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    この本に出会ってからかなりの年月が流れています
    辛い時に何度も読み返して、思い切り泣いてスッキリています。
    春児や文秀の激動の時代に相対する立場にありながら精一杯生き抜く姿に涙が止まりませんでした

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    2025年09月02日
  • 一刀斎夢録 下

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    幕末維新の時代から明治の世に生きながらえた新選組の斎藤一の視点からの回想。世の中、権利を握った方が勝ちであることを見せつけられた印象。それにしても浅田次郎の表現力は秀逸である。

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    2025年08月17日