浅田次郎のレビュー一覧

  • 完本 神坐す山の物語

    Posted by ブクログ

    子どもの頃多摩地区に住んでいたので、御嶽山には遠足で行った記憶がある。
    その山が神様の住まう山とは知らなかった。

    どの話も非常に興味深く面白く読んだ。
    小説ではあるが民俗学的な要素が満ちている。
    読み終わるのが惜しいと感じながら、一つひとつ大切に読んだ。

    あらためて御嶽山へ行ってみたくなった。

    1
    2024年08月24日
  • 地下鉄に乗って 新装版

    Posted by ブクログ

    地下鉄とその出入口で時空の歪みを通してなされるタイムトラベルが、本作の主軸をなしている。突拍子もない設定ではあるが、そこで展開される謎めいた出来事が、ある事実に向けて収斂していく。発端は立志出世の父と、3人兄弟の長男が激しく言い争った後、長男は家を飛び出し事故にあって亡くなる。本作の主人公である次男は、この兄の命日に、地下鉄の出入口で不思議な経験をする。そこから過去へ過去へと因果を紐解くように遡っていく。この過去へのタイムスリップを通して、主人公は兄の死の真相を知り、非情と思っていた父の過去を知ることになり、この異様な様々な体験を共有する相手とともに深く謎めいた過去へと誘われていく。どんな結末

    0
    2024年08月20日
  • 蒼穹の昴(2)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    西太后が現代語口調で十全老人と話し出した時はどうなる事かと思ったが、補って余りある怒涛の展開と見せ方、引きの上手さで星5つ。

    0
    2024年08月18日
  • おもかげ

    Posted by ブクログ

    よく練られた作品である。
    定年退職の送別会の日に、意識を失い病院に運び込まれた主人公。生死の境を彷徨い、見舞いに訪れる家族や知人の語りかけから主人公の人となり、人生が炙り出されてくる。語りかけへの反応がないなか、瀕死の主人公は身体から離れて独白とともに、非現実的な体験を重ねていく。次から次へと現れる夢想のなかの謎の女性たち。主人公は彼女らと会った記憶がないなか、打ち解けていく。主人公は両親を知らず、名前もわからないなか、施設で育ったあと、一流企業に入り、家庭を築くが、最初の息子を幼くして亡くす。同じ病室に入院していた男性と、やはり同じような非現実的な体験を通して、その人を知るが、その人はほどな

    0
    2024年08月01日
  • 完本 神坐す山の物語

    Posted by ブクログ

    八王子児の小生は御嶽山には登ったこともあり麓のこともよく分かる。本書を読んでいると江戸から明治、大正昭和へと時代の移り変わりを感じてしまう。この頃の子どもの楽しみは父や母、祖父、祖母から寝もの物語で怖い話しを聞くのが楽しみであったろう。本書はそれがぎゅう詰めなった一冊だ。楽しく読み終えた!

    1
    2024年07月13日
  • 壬生義士伝(下)

    Posted by ブクログ

    吉村先生、守銭奴、人斬り貫一、と呼ばれ、時に蔑まれ、時に恐れられ、そして慕われ、尊敬された吉村貫一郎とは果たしてどんな人だったのか、その生涯の壮絶な物語。
    この長い物語、後半から徐々に徐々に感動が一気に押し寄せる。
    気が付けば涙と鳥肌が止まらなくなる。
    久々に凄く良い物語に出会えました。

    ああ、なんたるええ物語にてごあんすか。
    ああ、なんたるええ物語にてごあんすかー。

    0
    2024年07月05日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    なんだか漫画とかアニメとかでやたらとアイドル化した新撰組が凄く嫌いなんですが、この物語では新撰組の荒々しさや、日常的に命のやり取りをしていた狂気が伝わって来る。当時でも大分異質で恐ろしい集団だったんだなぁと怖くなる。
    そんな人殺し集団の中でひたすら金の為に人を斬りまくる男-吉村貫一郎の物語。
    当時の貫一郎を知る元同僚の居酒屋店主や、元教え子の語りで露わになって行く貫一郎の素顔にどんどん惹き込まれて行く。
    斎藤一や、中岡慎太郎、近藤勇なんかも出て来て下巻へ続く。

    0
    2024年07月05日
  • プリズンホテル 1 夏

    Posted by ブクログ

    なんだこいつはと主人公に思ったけど
    そう言う世界もあると思って読み進めていたら
    気づいたら虜になっていた。
    人情とユーモアと厳しさ。
    とても面白い!

    0
    2024年06月24日
  • 一路 (上)

    Posted by ブクログ

    いざ、江戸見参の道中へ-。小野寺一路、19歳。父の不慮の死を受け、御供頭を継いだ若者は、家伝の「行軍録」を唯一の手がかりに、江戸への参勤交代を差配する。

    0
    2024年06月03日
  • 一路 (下)

    Posted by ブクログ

    雪の和田峠越え、御殿様の急な病、行列のなかで進む御家乗っ取りの企み。着到遅れの危機せまるなか、一行は江戸まで歩みきることができるのか…。

    0
    2024年06月03日
  • パリわずらい 江戸わずらい

    Posted by ブクログ

    大好きなJAL機内誌エッセイの第三弾。「日本の文学は世界の常識に反して、哲学や思想性を必須要件とせずに成立するという特徴を持っている。そのかわり、個の苦悩を核として物語を展開しなければならない。」という文が目からウロコでした。思わず色んな物語が頭巡った。

    0
    2024年03月31日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新撰組のことは知っているけれど、吉村貫一郎という人物のことは知らず読み始めた。
    初めの方では守銭奴、剣豪でかつ学もあり脱藩し、妻子のために遠く離れて稼ぎ…というイメージ。
    彼に対してはそれだけの印象だったのが、関係各者へのインタビューが進むにつれ、彼の人となりが少しずつ解ってくる。
    そして、吉村貫一郎への情も少しずつ深まってきたところで、下巻へ続く。
    これからどう語られていくのか、凄く楽しみになってきた。
    吉村貫一郎の生き様に、惚れつつある。

    0
    2024年03月26日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

    Posted by ブクログ

    浅田次郎は有名すぎて、いまのいままで手にしてこなかった有名作家さん。

    でも、少し大人になったいまだからこそ、この本を手元に置いてまた読もうと思えるほど楽しめました。

    不思議な短編がつまったこの本の、どの短編が一番はまったかを話すのはたのしそうです。

    0
    2024年03月22日
  • プリズンホテル 4 春

    Posted by ブクログ

    や〜、賭博のところでは笑わせてもらったw
    人それぞれだけど私はこの春の巻が一番好きだなぁ面白かったぁ。
    さすがです浅田次郎先生。

    0
    2024年03月15日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    吉村貫一郎が描写の通りの人なら、その人柄の良さに好きにならざるを得ない。全てのエピソードが涙なしでは読めない、素晴らしい一冊に出会えた。
    新選組っていう乱暴で変質的な集団の中に、こんな人がいてほしいと思う。

    いざ下巻へ。

    0
    2024年03月15日
  • 珍妃の井戸

    Posted by ブクログ

    今回のこの巻はなんかサスペンス仕立てで、
    蒼穹の昴からの顛末もわかって面白かった!
    次は中原の虹の①巻へ!楽しみ楽しみ!

    0
    2024年03月15日
  • 壬生義士伝(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    盛岡藩を脱藩し、家族の為に命をなげうった男のそしてその周りの人たちをも呑み込んでゆく歴史の波。
    新選組のこと、明治維新のこと、知っていたようで今まで何も知らなかったということがわかった。
    涙なくしては読めない小説。

    0
    2024年03月03日
  • マンチュリアン・リポート

    Posted by ブクログ

    「蒼穹の昴」シリーズ第4弾。

    「満州報告書」
    張作霖を乗せた列車爆破の真相は‥。
    つらくて悲しい時代なので、読んでいて苦しかったです。
    どうして止められなかったのか、どうしてこういう流れに流されていってしまったのか。

    いくつかのリポートの間にある、爆破された蒸気機関車の生い立ちと思いが、悲しみを深めます。
    そして4作通して生き抜いていく西太后に仕える宦官・李春雲の人生を思うと心が締め付けられます。

    0
    2024年03月02日
  • 中原の虹(4)

    Posted by ブクログ

    「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」に続く清朝末期の小説第三弾。

    西太后、袁世凱、張作霖‥
    歴史の教科書で名前と事件くらいしか知らず、イメージもわかなかった時代と人物たちのストーリーに引き込まれ、心動かされました。

    「記事は都合よく書き変えられてしまう。真実はことごとく、歴史の闇に葬られてゆく。」
    今史実として伝えられている人物評も、その人の本当の心はわからなくて、事実の裏にある真実は誰もわからなくて‥歴史は切なく、奥が深いなと思いました。

    志半ばで倒れる人もいるのに、
    何度も危機を乗り越えていく人もいて、
    その人その人の運命というものについて考えさせられます。

    0
    2024年03月02日
  • 蒼穹の昴(4)

    Posted by ブクログ

    中国・清、西太后と皇帝をめぐる戊戌の政変の頃のお話。
    科挙とか、宦官とか、政争とか、いろいろと恐ろしい。
    時代が近いだけに実感が伴って感じられます。

    中国の歴史の小説によく出てくる「天命」というものについても考えさせられました。
    一人一人の運命、天命があわさって歴史が作られていくどうしようもない大きさに心動かされるお話でした。

    でも、やっぱり
    「運命なんて頑張りゃいくらだって変えられるんだ。」
    ですよね。

    優しい心、自分のことより本当に世の中を良くしたいという心が報われる世界であって欲しいな。

    0
    2024年03月02日