あらすじ
“ヒデさん”こと元大蔵官僚の広橋秀彦を「あなたは私のライフワークだった」と慕い、大疑獄事件をスクープしたジャーナリストの草壁明夫が殺された。三人の悪党のうち“ピスケン”阪口健太、“軍曹”大河原勲は、持ち前の度胸、体力を使い独自に動き出したが、広橋が選んだ行動とは――。そして、三人についに別れが訪れる。「きんぴか劇場」終演で、感動に包まれる第三巻!
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Posted by ブクログ
2巻までとは打って変わって物語の展開が激しい。にしても、役人、自衛官、ヤクザの組み合わせって、不可能を可能にするのか?と思ってしまうくらい、それぞれの経歴やコネクション(大概脅して盗むような感じだが)をフル活用して復讐を果たしてしまう。
びっくりだったのは、次期組長に推されたピスケンが、無事そこに収まるのかと思いきや、逃げ切ってしまう。今どきの小説にありがちな、みんな成功してハッピーエンドとはならず、ある意味それぞれが自分の道を探して動く途中で物語が終わる。続編がありそうに見えるし、期待したいが、たぶんこれがこの物語の正しい終わり方なんだと思う。とびっきり面白かったし、なんだか切ないけれど、それぞれの人生をまた覗き見したいなと思える小説だった。
Posted by ブクログ
「悪党...」「血まみれの...」と全3巻を一気読みした。
笑いあり涙ありと楽しませてもらった。
軍曹の編はいつも腹から笑った。
最後は3人がバラバラになってしまったが向井を含めて4人のドタバタがまたいつの日か始まるんだろうな。
そうあって欲しい。
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻らしく、笑いと勢いの中に、どこか別れの寂しさが漂う一冊でした。
三人の行く末が気になって読み進めてきたシリーズでしたが、最後まで期待を裏切らない面白さで、派手な展開の連続なのに、不思議と根底には人情が流れています。
それぞれ欠点だらけの男たちですが、自分なりの信念だけは最後まで曲げない姿には惹かれました。
特に、損得ではなく義理や情を優先する生き方は、今の時代だからこそ余計に格好よく映ります。
軽妙な会話に何度も笑わされながらも、人としてどう生きるべきかを考えさせられる場面が多くありました。
読み終えた今は「この三人にはもう会えないのか」と思うほど愛着が湧いてしまい、笑いと痛快さの中に、人情や男の矜持がしっかり描かれた、シリーズを締めくくるのにふさわしい一冊でした。