あらすじ
“ヒデさん”こと元大蔵官僚の広橋秀彦を「あなたは私のライフワークだった」と慕い、大疑獄事件をスクープしたジャーナリストの草壁明夫が殺された。三人の悪党のうち“ピスケン”阪口健太、“軍曹”大河原勲は、持ち前の度胸、体力を使い独自に動き出したが、広橋が選んだ行動とは――。そして、三人についに別れが訪れる。「きんぴか劇場」終演で、感動に包まれる第三巻!
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Posted by ブクログ
2巻までとは打って変わって物語の展開が激しい。にしても、役人、自衛官、ヤクザの組み合わせって、不可能を可能にするのか?と思ってしまうくらい、それぞれの経歴やコネクション(大概脅して盗むような感じだが)をフル活用して復讐を果たしてしまう。
びっくりだったのは、次期組長に推されたピスケンが、無事そこに収まるのかと思いきや、逃げ切ってしまう。今どきの小説にありがちな、みんな成功してハッピーエンドとはならず、ある意味それぞれが自分の道を探して動く途中で物語が終わる。続編がありそうに見えるし、期待したいが、たぶんこれがこの物語の正しい終わり方なんだと思う。とびっきり面白かったし、なんだか切ないけれど、それぞれの人生をまた覗き見したいなと思える小説だった。
Posted by ブクログ
「悪党...」「血まみれの...」と全3巻を一気読みした。
笑いあり涙ありと楽しませてもらった。
軍曹の編はいつも腹から笑った。
最後は3人がバラバラになってしまったが向井を含めて4人のドタバタがまたいつの日か始まるんだろうな。
そうあって欲しい。