帰郷

帰郷

594円 (税込)

2pt

戦争は、人々の人生をどのように変えてしまったのか。帰るべき家を失くした帰還兵。ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。戦後できた遊園地で働く、父が戦死し、その後母が再婚した息子……。戦争に巻き込まれた市井の人々により語られる戦中、そして戦後。時代が移り変わっても、風化させずに語り継ぐべき反戦のこころ。戦争文学を次の世代へつなぐ記念碑的小説集。第43回大佛次郎賞受賞作。

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帰郷 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「終わらざる夏」を読んで以来の、浅田さんによる戦争文学。6編の短編から成る。どの作品も、視点や趣向は異なるが、共通しているのは、戦争に人生を狂わされた人たちの悲しみや苦しみを描いていることだ。

     戦争さえなければ、幸せな暮らしを営めたはずなのだ。亡くなった人も生き残った人も本来なら背負わずとも良い

    0
    2025年07月22日

    Posted by ブクログ

    戦争小説。短編集。
    どの篇も悲しい。
    「帰郷」については少し未来に希望が持てる。二人の先が幸せであることを祈らずにいられない。

    「不寝番」ではファンタジー色が強い展開であったが、二人の交流が違和感なく汲み取れ、それでも元に戻った後を想像すると苦しくなる。

    他の篇についても救われるものが少なく、諦

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    帰郷できた兵士もできなかった兵士も、ともに共通するのは、人生の始末に向き合って初めて戦争の残酷さを知るということ。正直どの作品も切ないし、史実であってほしくない。でもきっと実際にあったであろう名もなき兵士たちの物語。反戦という言葉を重く受け止め続けたい。

    0
    2019年10月24日

    Posted by ブクログ

    久し振りの浅田次郎さん、戦争に翻弄される弱者を描いた短篇六編。
    なる様にしかならなかった時代、その中で若者は自我をどう持っていたのか。
    考えさせられます。

    0
    2019年10月15日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎さんの短編6作
    「母の待つ里」で落胆して以来手にしてこなかった浅田作品だけれど本作の中でも特に「帰郷」と「不寝番」を読んで私がかつて愛した浅田ワールドが蘇ったようで痺れた。

    「帰郷」
    戦場から故郷長野に戻った主人公はそこで戦場以上に辛い思いをして何かを求めて東京に出る。
    そこで出会った娼婦

    0
    2025年05月27日

    Posted by ブクログ

    重かった。重くならざるを得ないが。短編集なので、なかにはちょっとはてな、と言う感じの話もあったけど。浅田次郎っぽくはない。

    0
    2024年07月27日

    Posted by ブクログ

     第二次世界大戦終戦前後の短編4話と、もう少し経ってからのお話し2話。

     終戦まで生き延びたのに、事情があって故郷に帰れない復員兵、戦争で家族や家をなくし苦労を強いられた人々のお話。

     お陰様でぼんやり生きてるけど、二度と戦争をしてはいけないと思い続けなければいけないな。

     浅田次郎さんの本は

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎が描く戦争にまつわる短編集。

    と、いっても派手なドンパチは出てこない。
    舞台は終戦直後の闇市であったり、作戦中のひと時であったりするが、どの主人公も人には決して言えないような悲しみを抱えて生きるまたは死ぬ様子を描いている。

    生きるか死ぬかという瀬戸際になると、愛する妻子や好いた女性が出て

    0
    2021年10月03日

    Posted by ブクログ

    戦時中、戦後を生きる人々の短編集。
    戦争は終わってもその時に生きていく人々は何かしらの痛みを抱えながら生きていく。
    それは戦争に携わった兵士だけでなく、その子供達まで間接的に影響があって、戦争が終わってもなお苦しいこと、辛いことがあるんだなと、各章の主人公の姿を見て感じた。

    どうしても戦時中ばかり

    0
    2021年08月01日

    Posted by ブクログ

    戦争物は苦手だけど、浅田次郎が近代史を学ぶべきだと言うてたので、読んでて気持ちが落ち込んでいった。
    ただ、浅田が好き過ぎて、最近のはどうもあまりオススメしたいほどにならない…

    0
    2019年11月05日

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