あらすじ
物語の舞台はアメリカン・ドリームの都・ラスベガス。友人に裏切られすべてを失ったお気楽中年男・大前剛、キャリアウーマンから娼婦に「転職」した梶野理沙、そしてベトナム戦争の英雄なのに落ちぶれたジョン・キングスレイ。人生くすぶりまくりのそんな三人が一台のスロットマシンで史上最高の大当たり5400万ドルを叩き出した! 笑って泣いて夢を見る、エンタテインメント大傑作。
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Posted by ブクログ
短編以外の浅田さんの本、しかもコメディを初めて読んだ気がする!そこはかとなく三谷幸喜っぽさがある…
がんがん風呂敷を広げてどうなるんだ!?!収拾つくのか!?って思ったけど最後はきれいにまとまっててすごかった…気付いたらラスベガスにいる感覚になってました。たくさんの登場人物の行動が絶妙に絡まって、展開が進んでいくのが圧巻だった…
Posted by ブクログ
ラスベガスの魅力がぎっしりつまった一冊。
訪れたことのない私のような人にも、ラスベガスを五感すべてで感じさせてくれる小説でした。猛烈にラスベガス行ってみたくなった!!
ストーリーも、なんだか優しい気持ちになれるラストで、とってもいい読後感。
ミリオネアになれるとびっきりの幸運を前にしながら、ジョンと大前とリサが選んだ選択がとてもすがすがしかった。幸福は自分の手で掴むものなんだなあ、としみじみ思わせてくれる。
そしてほんとの幸せはやっぱりお金だけじゃ手に入らないんだなあ。
Posted by ブクログ
浅田次郎にしては移植のエンタテイメント。しかも大団円で終わる。
最後はそう言うオチか、と思うもどこかで違和感なく受け入れられた。楽しんで読める作品だ。
特に注目すべきは世界一の大富豪の顛末である。
ハッピーエンドで且つ明るい話を求める人にはもってこいだ
Posted by ブクログ
「ギャグ漫画」というジャンルはよく聞くけれど、「ギャグ小説」はあまり目にしない。しかしこの作品こそ「ギャグ小説」だと思う。
是非ともハリウッド映画化してほしい作品。そして浅田先生も出演してほしいですね。
Posted by ブクログ
やばいやばいやばい。
引用したい表現が多すぎて付箋貼りながら読んでたら19ヶ所も付いてしまった。それくらい表現が大好き。ああでもいざ引用するとなんかすごく陳腐に見えるのはどうしてなんだ!!こんなに笑えるしうなずけるのに!!!
浅田さんはシリアスから喜劇まで幅があるけれど、同じ喜劇でも「王妃の館」よりもこっちのほうが好きだ。下ネタの方向性が。(王妃の館で脱肛という日本語を学んだ。)
王妃の館以上に、何度も大声出して笑った。
ひとりひとりがしっかり立っている群像劇としても、ドタバタでトンデモな喜劇としても、メタ目線の作者の語りとしても、本当に好きな本だった。読めてよかった!
あと、引用したいところをちまちま打ってて感じたこと。「男は」「女は」「日本人は」、っていう一般化した言い方って好きじゃないと思ってたけど、結局自分の感覚に合ってないから嫌っていたんじゃないかと。いくつもそういうところを引用したくなったというのは、やっぱり私の中にも大きすぎる括りでの印象づけや説明を求める心があるということなのだろう。
とにかく、私が気に入った表現だからここに書いた。それだけだ。
さて、以下、たくさんの潤的大好き表現。
ネタバレは避けたつもり。
この壮大で精密な非生産的還流経済をうまく発展させれば、全人類が一生働かずにすみそうな気がする。(103)
かつてアラビアの砂漠のテントの中で雪降る北国の物語を書き上げたときも、パリのプラザ・アテネで新選組を執筆していたときも、作品の出来映えに憾みこそなかったが、何となく異常な性行為をしているような背徳感に襲われた。(131)
「ドン・ビトー。いや、かわいそうなパパ。僕にできることがあったら言って下さい」
低いしわがれた声で、父は言った。
「ドン・マイケル。いや、かわいそうな息子よ。おまえができることをするのではい。すべておまえがやるのだ」(195)
「...――パパ、寝たフリはやめて」
ガックリと首を落としたまま、父は身じろぎひとつしない。
「死んだフリもやめてください」
しばらく死んでから、父は退屈して首をもたげた。(196)
「...アメリカは私を恐れている。だがそれは、私が石油の支配者だからではない。私がベドウィンの矜りを持っているからですよ」(358)
「おたがい家庭がないっていうのは、こういうときつらいわね。ねぐらに帰る理由がないもの」
「いや、むしろ好都合さ。モーリスだって帰りたくて帰ったわけじゃない。往復するだけ時間の無駄ってもんだ。何事もなかった顔をして家に帰り、女房と子供にキスをして、へたすりゃ庭の芝刈りまでしなきゃならない」(361)
「こうして年老いた夫婦を見ていると、アメリカ人と外国人は一目で見分けがつくんだ。ヨーロッパのゲストは女房が一歩先を歩く。チャイニーズやコリアンは亭主が前さ。日本人は、男と女が別々に歩く。そしてアメリカ人は――」
ピアニストはでっぷりと肥えた夫婦を見送って、おかしそうに笑った。
「手をつなぐ。まるで永遠の恋人同士みたいに。しかも、齢をとればとるほど双児のように似てくる」(368)
「...はっきり言っとくけど、長い人類の歴史であなたたちほど物を考えずに生きてきた人間はいない。横着に生きてきて、それでも何とかなってきた人間はいないの」
「あなたたち、とは?」
メアリーは細長いパイプの先を、大前の額に向けた。
「ジャーパニーズ。マッカーサーのかけた魔法を現実と信じて、イリュージョンの世界で生まれ育ったあなたたち日本人のことよ。しかも、もともと頭は悪くないし、お勉強もするから認識力はあるのに、既成事実をうち破るエネルギーを発揮しようとしない。わかっていても変えようとしないのは横着者。あなたに限らず、日本人はみな同じ」(396)
「...いい、ミスター・オーマイ。ギャンブルは人生よ。人間は誰でも、5・26パーセントぐらいのハンディキャップは背負わされている。流れに身を委ねていたならば、確実に負ける。それを実力ではね返して生きるのが人生。それ以上にはじき返して生きれば成功者」(410)
コノヤロー、とリサは心の中で呟いた。これくらい自己欺瞞とリップ・サービスとが、ハイレベルで調和する男は世界中探したって二人といやしないだろう。
しかし女というのはふしぎな生き物で、コノヤローと思ったって嬉しいのである。こうした生理により、女性はバカと聡明とにかかわらず、しばしば知れ切った毒を呑んで往生する。(422)
――再び自問する。われわれにとって幸福とは何であるのか。また、人間としての快楽を追求することが、はたして罪であるのか。
すべてとは言わぬまでも多くの日本人は、この問題をなおざりにして一度きりしかない人生を棒に振る。
受験勉強で得た知識を人間的教養と錯誤して成長した青年たちは、大学を卒業して就職したとたんに、見果てぬ幸福の虹を追って歩き始める。おしきせの学問と同様に、おしきせの仕事に身を摧くことが、いずれ自分の幸福を保障するのだと信じる。こうした労働に対する意識は、受験勉強のサバイバル・システムと実はどこもちがわない。ちがうところと言えば、会社には受験の合格発表のような截然たる結果が見出だせないという点であろう。すなわち幸福は見果てぬ虹である。(441)
女は考え深い。男の思索は状況が強要するが、女は自らすすんで考える。星も読まず、風も識らず、光すら届かぬ闇にぽつねんと座して、女は考え続ける。
だからこそ、亭主の浮気はバレやすく、女房の浮気はバレにくい。(446)
狭苦しい日本では、人はほとんどすれちがいざまに恋をする。(459)
「戦え、ミスター・オーマイ。幸運は天から降ってくるものじゃない。自ら手を伸ばして、掴み取るものよ」(464)
怒るよりも、大前は悲しくなった。人生の大切な時期を、こんな下らない奴らのために空費したのだと思った。(485)
494ページのすべて。なにもかもが全く説明になっていない。
「誰も血のつながりはねえんだぞ、モーリス。あのくそったれの女房も、おめえが目に入れても痛くねえほど可愛いがっている倅も、無論人殺しのこの俺も、おめえとはアカの他人だろうが」
「でも、愛している。僕は、みんなを愛している」(501)
文化が人類の幸福に寄与するものであるという強固な意志のある限り、ラスベガスはアメリカ人の魂、すなわち矜り高きチンポなのだ。(523)
邪悪なるものと戦い、勝利するかあるいはそれ以外の結果を見るかはわからないが、チャレンジすることこそが正しい人生の選択だと大前は思ったのだった。最高の人生――それはいまわのきわに「ジス・イズ・グッド・ジョブ」と自分自身に向かって言える人生のことだ。(535)
Posted by ブクログ
浅田作品デビュー作。
本の厚さに最初躊躇したが、
読み始めたら、その不安はなくなった。
結局3日くらいで読んだ。
老マフィアがとても好きだ。
空港からラスベガスまでの距離がわからないので、
歩く事の辛さがわからなかったのが残念。
Posted by ブクログ
分厚さにも関わらず、ページを捲る手が止まらない、楽しい作品でした。
舞台となっているラスベガスへの興味と、恐れとがないまぜになり、不思議な気分です。一生に一回は行ってみた行けれど、それで何かが変わってしまうかもしれない、みたいな笑
Posted by ブクログ
面白いです。現実にこんな事が起きたら、大変な事態ですが、これこそ小説という感じがしました、あり得ないけどあり得そうなストーリー。様々な登場人物が、全員キャラが濃い。さらに各々の事情が重なっているんですが、ごちゃごちゃせずにスッキリ読めます。最後の結末がとても気持ちの良い終わり方でした。
Posted by ブクログ
それなりに面白くて、最後まで楽しく読めたけど、イマイチ物足りない。
エンターテインメントなんだけど、なりきれていない、というか。
ヒーロー、ヒロインにあまり魅力を感じなかった、ということかな。
Posted by ブクログ
誠実で勤勉に働くことは、善であり
ギャンブルすることは、悪である という日本の価値観に
浅田次郎が もの申す。
小説ストーリーを持ちながら 意見小説というべきかもしれない。
ギャンブルって 勝てばおもしろいよね。
ギャンブルではまって 世捨て人になるには たまらないが。
ラスベガスという 世にも不思議な都市に
迷い込んだ 日本人 大前剛 と 梶野リサが、
自分の持っていた 価値観の崩壊と その再生。
ラスベガスを作った男たちの歴史があり
イタリア出身者の 鞄1個からはじまった 生い立ちがあり、
ラスベガスは ラスベガスのポリシーをまもることが
なによりも 大切だと 初心に立ち戻って 考察し
メアリーおばあちゃんの ラスベガスの生き字引であり
ギャンブラー魂を発揮する。
大前剛なる氏名が 『オー・マイ・ガアッ』となり
梶野なる氏名は 『カジノ』
二人が 結婚するのは いいねぇ。
でも、結婚しても 別姓制度を使用すべきだ。
やはり 大金を手にするっていいねぇ。
それをどう使うのか?
ということに 言葉を費やしていないのに
とても いいことだと思う。
浅田次郎 エンターテイナーですね
Posted by ブクログ
浅田次郎のラスベガスのカジノを舞台にした小説。コミカルです。
諸君、悩むな。ラスベガスがあるじゃないか。
くすぶり人生に一発逆転、史上最高額のジャックポットを叩き出せ! ワケありの三人が一台のスロットマシンの前で巡り会って、さあ大変。笑いと涙の傑作エンタテインメント。
やっぱりギャンブル好きの浅田次郎らしさが随所に出ています。分厚いけれど、面白く一気に読めます。
Posted by ブクログ
浅田次郎です
3人の旅行者が出した史上最高額のジャックポットをめぐって、マフィアやオイルマネーをまきこんで、はちゃめちゃな登場人物が入り乱れて笑いと涙のストーリーを繰り広げます
しかも、観光地案内かつエッセイも兼ねているので、ラスベガスに行きたくなりますスロットマシンやりたくなりますジャックポット出る気がします
英会話スクールに通うよりベガス行った方が速いらしいよ笑”
Posted by ブクログ
読んでいるときは、作者らしき語り部が登場するスモーキングシートについて、ストーリーのリズムを乱しているように感じた。ラスベガスの歴史やアメリカ文化を説明することで、物語を厚くしてるんだろうけど、本文に入れれば良かったんじゃない?と思ったのだけど、読後の今はそれは違う!と思いはじめた。
読み終わって全体をみると、スモーキングシートは、フィクションをよりフィクションだと強調することで、このバカバカしいストーリー(面白いという意味です)を読者に受け入れやすくしているんじゃないかと思った。というのも、ここがなかったら、ゴッドファーザー好きの私にはあのビトーとマイケルは許せなかった気がする。
やっぱり浅田先生はうまいですね〜。
Posted by ブクログ
ラスベガスに行きたい。できれば男になって行きたい
USA!USA!って感じの本
マフィアも浅田次郎が書くとお茶目だったり粋だったりしてすごく魅力的だった
Posted by ブクログ
ホントに浅田さんは作品の幅が広い。
時代物、シリアス物、今回はきんぴかシリーズに近いコメディ作品。
登場する人物一人一人のキャラがたってるところが浅田さん作品のすごい所だと思います。
Posted by ブクログ
このタイトルなのにこの分厚さは何かと思ったけど、ここまで綿密に本気で書かれた喜劇はなかなかないんじゃないかな??作者の趣味が本気度に影響しているのは間違いないと思う(笑)
まさにアメリカンラスベガス的ビッグスケールコメディ!さっき綿密と書いたけどさらに、大雑把で大胆でとにかくデカイ!なのにべガスでも浅田節全開。
笑って怒って泣いてスッキリ!
禍福は糾える縄の如し、過ぎたるは猶及ばざるが如し!
ラスベガス行きたい!!!」
Posted by ブクログ
浅田次郎さん作品、スッキリと読み終えました。
これまで2度ほど仕事でラスベガスに行ったことがありましたが、またプライベートで行きたくなるほどに、ラスベガスの何たるか、その楽しみ方の何たるかを教わった気がします。
浅田さんの目に映る日本人像も、自分に重ねあわさる部分が多く印象的でした。
Posted by ブクログ
ラスベガスが舞台で、いろんな国のいろんな世代のいろんな人たちが入り乱れるお話(←なんなんだ!)。・・・・・たなぞう的には評価低めですね。個人的には、「そんなに悪くないんじゃね?」と思っているのですが。浅田せんせの、作中での「世界史概論」とか「民族学概論」なんかも、なかなか良かったりして。作者が、自分が愛する分野を好きなように書いたモノ、と言ってしまえばそれまでなのですが、そこは地力のある浅田せんせなので、ちゃんとした(?)楽しめる作品になっているのはサスガだと思うのですが。なんか、「プリズン〜」をちょっとだけ彷彿とさせるような雰囲気を感じましたが・・・。んで、奥付見たら2004年(だったかな)初版で、第1刷でした。初版以来増刷されてないのか?はたまた、本の流通が寂しい我がN県なので、書店で古い本が売られていたのか?人気作家の作品なのに、初版のみってぇことはないだろう。たぶん。
Posted by ブクログ
場所はラスベガスのカジノ‼ひょんな巡り合わせからジャックポッドに3人の運命が交錯する❗何も考えずにのめり込んで読める内容はさすがの一言。読み終わったあとラスベガスにいきたくなること間違いなし✨
Posted by ブクログ
浅田次郎という著者 と 題名で選んだ本。
長かった、。。。
1カ月ぐらいかかった。
著者がラスベガスに定期的に訪れるということで、著者の目から見たベガスの現実と歴史をミックスして、ストーリーが進んでいく。
大前剛(オーマイガ) 梶野リサ ジョン・キングスレイ
3人のジャックポット
内容はラズベガスに関する全般。登場人物も多い。
何だかベガスのことが少しだけ分かったような、分からないような・・・
Posted by ブクログ
確かにラスベガスに行ってみたくなった。作者の文才によるものであろう。さすがと思う。
話はさすがよくできてたと思う。ただ、今の僕にはちょっと理屈臭く感じるところがあったが、それはこちらの問題であろうと思う。そんな心境で読み、まあまあ面白かった。
Posted by ブクログ
日本史上最大のお気楽男、ファッション・メーカーの共同経営者にだまされ彼女にも逃げられた正真正銘のバカ、大前剛47歳。元スーパー・キャリア・ウーマン、現ラスベガス・ブールヴァードのコール・ガール、肉体以外のすべてを捨てた梶野理沙32歳。ベトナム戦争末期の鬼軍曹も、いまはただの飲んだくれ、エリートの妻に捨てられたジョン・キングスレイ―が、スロット・マシンで史上最高のジャック・ポットを出しちまった!だが…。謎の老婆に若き石油王、元マフィア父子にヒットマンetc。爆笑のうちに、人生はルーレットのごとく回転し、そして!著者会心の、勇気百倍正調喜劇。
Posted by ブクログ
何となく冴えがありません。
あいも変わらず強烈な主人公の設定なんですけどね。なんだか今一つ「はじけ」切れてない感じです。
それでもアラブの大富豪やアルツハイマーの老殺し屋が登場する後半はなかなか読ませてくれます。
乗り切れないのは、ひょっとしたら賭博を背景にしてるせいで、私がついて行けないだけかも知れません。
ラスベガスの生い立ちや現状が良くわかって、そんなことに興味を持つ方にはお勧めかも知れません。
Posted by ブクログ
ラスベガスで一台のスロットマシンに何十億円という大当たりが発生した。しかし大当たりを発生させた瞬間のマシンには、人生の最後を賭けた3人が取り囲み、それぞれ権利を主張する。誰に権利があるのか? 3等分することはルール上許されない。一体どうする。カジノ側も判断できない状況に、3人は見事な解決方法を考え出すのだが・・。話はそれだけにとどまらない。カジノ側やマシンシステムを運営する元マフィア、そしてアラブのオーナーまでを巻き込んだドタバタ劇がスタートする。
たまにはこのような肩のこらないドタバタ劇も良いものだ。
Posted by ブクログ
さすが浅田次郎。
500ページ以上あったのにさくさく読めてしまった。
ラスベガスでジャックポットを当てた男女3人と、
それを取り巻く人々の悲喜交々。
ジャンルでいうと、ヒューマンコメディかな。
各キャラクターが面白いうえ、
途中に挟まれるラスベガスの描写がとても魅力的。
ラスベガスに行きたくなりました。
マフィアのドンとその息子のやり取りに声を出して笑ってしまった。
Posted by ブクログ
“存亡禍福は皆己にあるのみ"
偶然の数々が巻起こすドタバタ劇場。締めは大団円。三人の不幸な男女が、ラスベガスのカジノに見えざる運命の糸に操られるかのように集合した。そしてなんと史上最高額のジャックポッドをたたき出すという偉業を達成!?ある日突然落ちこぼれ、ラスベガスへはじきとばされた人々の人生を面白おかしくそして切なく描いた作品。偶然にみせかけ実は人生は全て必然に操られているという筆者の意思を強く感じる作品です。
Posted by ブクログ
これを読んでラスベガスが見たくなって行ってしまいました!
ストーリーはテンポの良いドタバタ劇でおもしろいです。
しかしそれ以上に圧巻なのはラスベガスの描写力!
心を惹きつけます!これでもかという程!
実際天国みたいな所でした!読んでよかった!
Posted by ブクログ
人生の落伍者?達がラスベガスで繰り広げるドタバタコメディ。途中浅田先生流の論調が入ってそこは楽しめたけど、話の中身は普通でしょうか…
最後は少々強引な展開だった様な気もします。