浅田次郎のレビュー一覧

  • 輪違屋糸里(下)

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    お梅も吉栄も糸里もおまさもお勝もみんな強い。
    上巻では京言葉に慣れなくてなかなか物語の中に立てなかったけど、上巻のラストが衝撃だったからか、下巻は集中できた。
    浅田次郎さんは、その時どう思ったかなど、良い意味で細かく描いてくれるからしっかり読むと読んだ甲斐があるのがいい。

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    2025年08月14日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    お金はあるけど東京で孤独を抱えるアラ還の男女3名が、1泊2日50万円で里帰りをする
    需要と供給に基づいたビジネスと言ってしまえばそれまでだけど、社会情勢や幸福への考察も含まれ、心に響いた
    日本人の遺伝子レベルに組み込まれた望郷の想いに切々と訴えかけてくる物語でした

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    2025年08月10日
  • アジフライの正しい食べ方

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    かつて読書は娯楽であった。書物から知識を得ようとせず読書を楽しんでいた。
    一巻を読むのに4時間や5時間はかかる読書は社会の速度にあわなくなった。
    読書は娯楽でなくなり学問に堕落した。1に花。2に書物。3に食事。

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    2025年08月03日
  • 完本 神坐す山の物語

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    面白かったです!!!

    御岳山に行った際に入った、神職の方が営んでいる喫茶処に置いてあった本。
    今の御岳山は観光地っぽくなっているけれど、この本を読むことで、神秘的で不思議な御山なのだと厳粛な気持ちとちょっと怖い気持ちになりました。
    本の中の景色が今も残っていたりするので、「この道か!」などとリアルなかんじでも楽しめました。

    「天井裏の春子」が一番好き。

    また御岳山に行きたくなったー!!

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    2025年08月01日
  • 中原の虹(1)

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    たぶん、ずいぶん久しぶり、2回目。
    細部どころか大きな流れもあまり覚えてなかったので、新鮮かつ楽しく読めています。
    浅田次郎の小説はかなり脚色もが強いから、一度張作霖関連の本を読みたいと思ってたのだけど、まだ実現せず。今度探してみようかと思っています。

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    2025年07月20日
  • アジフライの正しい食べ方

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    笑える話、へぇ〜と思う話、ふーむと考えさせられる話、どーでもえーわという話。浅田次郎氏にしか書けないエッセイで、私は好き。読者を楽しませるプロの手腕を感じる。

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    2025年07月19日
  • 流人道中記(下)

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    「大人の男」玄蕃と長旅をした乙次郎の成長物語。まもなく迎える明治維新に先立って、武士であることを終わらせた玄蕃の考え方、生き様が深く胸に刺さった。
    勝手ながら、映画化するなら玄蕃は大泉洋、乙次郎は礒村勇斗のイメージ。

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    2025年07月18日
  • 一路 (下)

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    大事にするもの、時代の移り変わり、どのように生きていくか。最後の最後で、一路の名前から改めて考えさせられた。

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    2025年07月17日
  • 流人道中記(下)

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    ネタバレ

    青山玄蕃に引き込まれて、本の終わりが近づくのが淋しかった。玄蕃の思いも大切にしたいけど、あやつに一矢報いて欲しい気持ちも収まらない。
    巻末の杏さんの解説にもあったけど数年後には明治維新。対馬守に天罰が下り、乙次郎はきぬと子供達と仲良く暮らし、玄蕃も家族と再び一緒に暮らせるようになり…そんな物語の続きを読んでみたいな。

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    2025年07月12日
  • 珍妃の井戸

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    ネタバレ

    蒼穹の昴に感銘を受けたのでその続編にトライ。 皇帝の妃である珍妃を井戸に落とした犯人は誰か?没落していく紫禁城、そして、本当の愛とは。光緒帝の最後の語りが悲しかった。
    ・・・・「愛」と殊更に口にしなくても当たり前のものとして知っている/珍妃
    ・・・・次は中原の虹へ。

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    2025年07月06日
  • 流人道中記(下)

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    ネタバレ

    時代背景がやっぱり掴みきれずに上巻よりも読み進めるのに時間がかかってしまった。玄蕃が冤罪とわかってから(その少し前から)は玄蕃の人としての魅力がわかって面白くなった。
    最後の方の会話のなかで「道場でも面の中で泣くやつは強くなるものさ」と乙次郎の幼少期を知らないはずの玄蕃が乙次郎に言うのがグッときた。
    このあとの帰り道を1人で歩く乙次郎がどうやって返って、江戸でどんな風に生きるのか気になる。

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    2025年07月04日
  • 天子蒙塵 1

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    ネタバレ

    溥儀と文繍の離婚に焦点を当てた話。読み応えはしっかりあった。今まで完璧超人だった春児が年老いて、時代についていけなくなっているのは悲しかったが、彼の立場や育ってきた背景を思えば当然のことであり、そこをブレずに描くことのできる浅田次郎は流石。

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    2025年07月04日
  • 一路 (上)

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    徳川幕府が治め、200年以上経った太平の世の参勤道中のドタバタ劇と思いきや…!教科書で形式的に知っていた参勤交代が、様々な人間模様の延長線の物語となっていて、参勤道中がどんなものだったか思いを馳せることもできるし、手にとった時には予想もしていなかった展開となり、続きが楽しみ!

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    2025年07月03日
  • 夕映え天使

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    6つの短編からなるこの小説はどの章を読んでもすぐに映画のような映像が浮かんでくる。
    登場人物が生き生きとそれぞれの置かれた境遇でそれぞれの運命を受け入れながらも少しの諦観を持って生きている。全てのお話がもやもやと夕闇に包まれて終わっていくようだった。

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    2025年06月28日
  • 完本 神坐す山の物語

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    ★4.2
    怖いのに、美しい。
    恐ろしいのに、どこか懐かしい。


    代々神官の家系に生きる者として、血肉を通して描き出した連作短編集。
    筆者の母系実家は東京都奥多摩の御岳山(みたけさん)の宮司を務めており、怪談や不思議譚が語り継がれてきた。

    一つひとつの怪異は派手に恐怖を煽るものではない。
    むしろ厳か。やけに静か。

    「怖いから忘れたい」ではなく、
    「怖いからこそ忘れずに守ってきた」。
    日本の山岳信仰や自然への畏怖が、そのまま人の物語と重なっている。

    継承される語り、思い出として語られる神域の怪異。
    それらが少しずつ地層のように積み重なっていく様は、まるで現代版『遠野物語』のようだ。

    完本

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    2025年06月27日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    短編なのに映画 それだけ奥深い 初めて作品に触れた。映画にもなってるし、期待して読み始めたらまさかの短編。えっと思ったけど、じわじわくる切なくも優しい気持ち。時間をおいて他の短編も読んだが、どれも良かった。

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    2025年12月02日
  • 椿山課長の七日間

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    たまに浅田ビタミンを摂らないといけないと思って読みましたが浅田ワールドはやっぱりいい。
    プリズンホテルじゃないけど、ヤクザを描かせたらピカイチですよねー。
    義理人情の世界に浸りながら笑って泣くエクスペリエンスは浅田先生が群を抜いていると思います。

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    2025年06月13日
  • プリズンホテル 3 冬

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    今回も、登山家、自○しにきた学生、安楽死させた医師などなど様々な宿泊客がホテルとの関わりを経て織り成すストーリーが
    魅力的です。

    そしてお清と孝ちゃん。おめでとう!でいいのかな?
    支配人の倅、繁の成長も垣間見えて面白かったです。

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    2025年12月07日
  • アジフライの正しい食べ方

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    久しぶりの、本当に久しぶりの浅田次郎のエッセイ。どうやら元になっている連載は何冊か出ているらしいが。
    名人の話芸を目で聞いている感じとでも言ったらよいのか。選び抜かれた言葉、とてつもない饒舌さ、展開の面白さやくだらなさや真っ当さを堪能した。
    抱腹絶倒というのではないけれど、読んでいてニヤニヤすることしきり。本当に愛すべきジジイ(ご自身が自称しているので敢えて。褒め言葉です)!

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    2025年06月08日
  • 終わらざる夏 上

    ネタバレ

    あの暗い時代のやるせなさ…

    子供の頃に学校で聞かされた「自虐史観」による戦争。
    大人になり、ある程度色んな角度から物事を見る事ができるようになりました。
    「自衛のための聖戦」の側面と「侵略戦争」その両方の側面もあるので、私ごときが語る事はできません。
    しかし、一つ言えるのは鬼熊軍曹の言葉の通り「死ねば泣く親もあれば女房もある兵隊」の存在が全てです。
    読んでいて率直に鬼熊軍曹の人柄を愛してしまいました。
    続編で片岡譲君がどの様な大人となったのか?また他の登場人物がどの様な人生を送ったのかを読みたいと言うのは贅沢でしょうか?

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    2025年06月08日