浅田次郎のレビュー一覧

  • シェエラザード(上)

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    面白い。
    現代と敗戦が色濃くなって来た第二次世界大戦末期とを巧みに交差させ登場人物の苦悩と背景を描いて物語りを紡ぐ。
    戦時の描写は内容的にも表現にしても読み辛いのだが、それを踏まえてのストーリーであることを理解して、ここはひとつ修行として読んだ。この上巻では、まだやっと登場人物が出揃って謎が謎を呼んでいる段階ではあるのだが、下巻への期待は、空気をパンパンに吹き込んだ風船のごとく膨らんでいる。
    エンターテイメント作品としては十二分なスケールを持ち備えているように思うのだが映画化されてないの?

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    2023年07月05日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    ネタバレ

    映画で話題になっていたから名前は聞いたことあったけど、短編とは思わなかった。
    昭和の気配を色濃く残す平成前期のお話。
    結論からいうと、「鉄道員」以外は全部良かった。
    「角筈にて」が特によくて、最後の主人公と父親が会話するところとか涙なしでは読めなかった。
    「魔王」「うらぼんえ」とタイトル出てこないけど、映画館の最後のお話も良かった。
    「鉄道員」も、その当時に読めば面白く感じたのかもしれないけど、2023年の令和の時代に読んでしまうとワンオペの悲劇って感じしかなくて、美談にすな、と少し腹が立つ感じすらした。

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    2023年06月30日
  • 一刀斎夢録 上

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    ネタバレ

    「糞袋」と言う割には結構人の事褒めるじゃないか、斎藤さん。

    浅田さんの本は壬生義士伝に続いて2作目だけど、昔の言葉使いなのになぜか読みやすいから不思議。

    所々に初めて知る事があって面白い。
    食事内容とか、お米に対する認識って今と違うんだなぁ。
    戦争もので兵站が大事と言ってるのは多いけど、具体的に書いてあるのは案外珍しいかも。

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    2023年06月28日
  • 三人の悪党~きんぴか1 完本~

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    ネタバレ

    3人の悪党という題名とは違っており、悪党は悪党でもそれぞれの正義があって、それぞれのやり方で実行していく3人の物語でした。それをまとめ上げているのが元刑事。型破りなこの刑事の存在があって3人が一つのチームになり、ある人からは悪事、ある人からは正義。とみられる行動を起こしていく。痛快でした。言葉遣いも3人とも違っているのが何とも面白かったです。映画になっても面白いだろうなと感じました。

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    2023年06月28日
  • 血まみれのマリア~きんぴか2 完本~

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    浅田節がいかんなく発揮されている。楽しそうに書いている浅田さんの姿が垣間見えて、グフっと笑いがもれる。

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    2023年06月24日
  • 蒼穹の昴(1)

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    初めて読むと思っていたが、読み始めて再読だと気付いた。ただ細かい所は失念していたので、初めての気持ちで楽しんで読めた。
    悪女の代名詞のような西太后の心の内が、気のいいおばちゃんのようで、色々想像できて面白い。

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    2023年06月16日
  • 輪違屋糸里(下)

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    新選組隊士たちの姿を彼らに近い女性たちの視点を中心に語らせながら(特に壬生の八木家のおまさ、前川家のお勝が多い)芹沢鴨暗殺の騒動を描く。
    上巻で隊士のルーツや背景などを永倉に語らせているのだが、新選組初心者がいちいち躓き調べながら読んだのでめちゃくちゃ時間がかかってしまい。しかも史実と比べたりしてしまったのでとてもドラマティックなのにのめり込むようには読めなかったのが残念。
    八木家のおまさがけっこう好きなキャラクターだった。糸里をタイトルにしている割には出番が少ないような…芹沢はどうにかならんのか(良い方に)?ばかり考えながら読んでいた。
    シラフ時は侍然としているが酒が入れば乱暴者の姿。人斬り

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    2023年06月15日
  • 大名倒産 上

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    映画化になると聞いて読みました。
    昔の語り口調で、全て理解するのは少し難しかったですが(私の不勉強)、全部コメディというイメージとは違った印象でした。
    映画化みたいです!

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    2023年06月11日
  • 日輪の遺産

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    場面の変化が激しいので、少し落ち着かないところがあったけど、訴えるものは伝わって来ました。最期の終章は、やはりとても切なく悲しい話でした。大人にしてあげたかったです。

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    2023年06月07日
  • 中原の虹(1)

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    ~23.05.27
    新キャラ登場。李兄弟がどうなるのか。張作霖、名前は知っているぐらい。
    今後の展開が楽しみ。

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    2023年05月27日
  • 流人道中記(下)

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    ネタバレ

    「武士とかクソだし、固執するのもクソだからとりあえず家つぶすわ」ってことでいいんだろうか?
    私も乙次郎と同じで、もう少し他にやりようはなかったのか、と思うんだけど、300年ですっかり膠着してしまった世の中では無理か…となった。
    玄蕃も気になるけど、乙次郎が江戸に帰ってどうするかが気になった。(というか玄蕃いなくてちゃんど江戸まで帰れるんだろうか…)
    あともう少しで幕末だ!頑張れ!とナゾのエールを送りたくなったw

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    2023年05月24日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    あの鉄道員がまさか短編とは、、、!
    短くても時代背景とか人物描写とか丁寧に表現されてて、あの名作映画ができたんだなぁと思うと感慨深い。読んでよかった

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    2023年05月24日
  • 大名倒産 下

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    一番印象が強かったのは、旗本の番頭頭、小池越中守の塩引鮭への恋焦がれ。和泉守の兄の岳父となった経緯から、越後丹生山に同行。
    面白可笑しい文章だけど、下卑た処がない。不思議な品がある。こういう文を浅田先生以上に書ける人がいるだろうか。

    その他の登場人物では異母兄のきさぶ様、異父兄の平家琵琶の名手の正心坊、大黒屋、鴻池、仙藤たちの商人たち、配下の武士たち、その他諸々。
    25万両の借財はそうは簡単に片付かないだろうと思ったが、まあチョッと荒業かな。

    七福神、貧乏神、死神も結構、内実を露わにしてたけど、映画でもこの神様たちも登場するのかしら。

    やっぱり、ときどきは浅田先生の文に触れないとね。

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    2023年05月24日
  • 流人道中記(上)

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    ネタバレ

    浅田次郎さん2冊目。
    最初の「序」は言い回しとか役職とかがめっちゃ難しくて、読み切れるかなと不安になったけど、「一」で現代風(?)に読みやすくなったのでホッとした。
    主人公がの乙次郎はクソ真面目だけどいい子で、思わず応援したくなる。
    流人(?)の青山玄蕃との掛け合いも面白く、下巻が楽しみ。

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    2023年05月23日
  • 大名倒産 上

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    もくじ
    一、和泉守殿下城差留之事情
    二、十二年前過日之追憶

    とあり、主な登場人物に貧乏神を認める。

    きっちり硬い文章で事態の重大さを伝える文章なのだが、笑わせにかかる。浅田先生の得意技を楽しみながら読む進める。

    足軽の倅として育った小四郎、前代当主の落とし胤として、越後の松平家の当主となる。実は先代の計画倒産の犠牲となる企み。
    主人公の生真面目さ、格式張っているけれど助言してくる老中、手助けとなる水売り、頭の悪い兄の婚姻、兄の縁から肩入れしてくれる旗本の大番頭。

    色々あってのお国入り。ちゃんと解決するのかなと思いながら、下巻に向かう。

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    2023年05月23日
  • 大名倒産 下

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    藩祖から代々積み重ねた借金を、思いもよらぬ経緯から家督相続した当代藩主が返済するために尽力する。前半、度重なる不幸が襲うも本巻からは幸運が舞い込んでくる。が、それでも返済には遠く及ばない。
    登場人物には悪人も多くいるが、その人たちだって見方を変えれば善人である。浅田次郎の人を見る視点や切り取り方は本当に秀逸だと感じる。
    浅田次郎らしい時代小説。

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    2023年05月21日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    ネタバレ

    近頃は全く聴くことがなくなった、漢とはとか、任侠道、なにわ節全開。
    押し付けることはダメだけども、こういう形で自分を陶冶するという気風も、ひとつの文化なのかもなと思った。

    清水の小正が出てくることで、次郎長を調べるきっかけを得て、次郎長と山岡鉄舟の関係にまでたどり着く。やはりそちらも知りたいと思う。

    長え人生、しっかり男を磨け

    達引 何につけても昔の人間にァ、銭で売り買いのできねえ意地てえもんがあった

    勝ち負けも損得もないのだ。信じた道をまっすぐにつっ走るのが心意気なのだ。

    親に対する恨み憎しみは、おのれの血を蔑むことだ。おのれを蔑めば、人間はただのひとりも生きてはいけない




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    2023年05月21日
  • 中原の虹(2)

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    壮大だった…!物語が大きく動き、先が気になりすぎて、一気に読んでしまいました。あんな結末になるとは全く想像してなかったから、読んだ後驚きすぎて余韻がすごかった。

    西太后は、世間からはとんでもない悪女として知られているけれど、物語の中では誰よりも国民のためを思う、聡明で慈しみのある人物として描かれていました。ただただ天才としか思えなかった。
    反対に袁世凱は、いい人と思わせといてやっぱり自分のことしか考えられない最低なやつでした。好きになれなかった。今後は改心してくれ。

    日本に亡命したあの2人も出てきて、嬉しくなりました。またいつか活躍して欲しいなー。春児と春雲はもう大活躍だし、大物だし。いつ

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    2023年05月20日
  • 憑神

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    幕末の御徒士を描いた作品。時代劇への興味皆無でも面白く読めた。
    意地と痩せ我慢が美しい。
    やっぱり、漢はこうじゃなくっちゃね。

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    2023年05月19日
  • 珍妃の井戸

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    読み終わりました。
    読み終わった後、ぼーっとしています。
    珍妃、幸せだったのかしら?
    光緒帝は?
    そして西太后!
    みんな、滅びゆく清をなんとかしようとして、大国と戦った。
    寂しいですね。

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    2023年05月18日