浅田次郎のレビュー一覧

  • 大名倒産 上

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    貧乏神の取り憑いた片田舎の小藩。
    藩を倒産させようとする御先代と急に藩主になった四男。
    この戦いはいかに?

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    2023年02月20日
  • 大名倒産 下

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    読み進むにつれ、この物語が終わってしまうのが惜しくなる作品だった。
    自藩再建を奮闘する主人公の殿様に、自藩の国家老から、大商人、果ては神様(七福神)までが、力を貸す。だけど、そんな簡単に返済できるような額の借金ではなくて…
    読んでいて、モヤモヤが残ったり、嫌な気持ちになる事なく、読み終わった後、こういう作品がまた読みたい、と思えるような作品だった。

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    2023年02月18日
  • 歩兵の本領

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    2023.02.15
    私の中学の野球部のひとつ上の先輩は、先輩だから威張ってました。
    野球はヘタでした。せめて尊敬できるヒトが1人でもいれば、こういう短編にもなったかもしれませんが、私の中学時代の理不尽を書いたら「イヤミス」になってしまうなあと、本編とは関係ない読後感。

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    2023年02月15日
  • 日輪の遺産 新装版

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    ネタバレ

    浅田次郎さん「日輪の遺産」

    読み進める中で徐々にわかってくる「日輪の遺産」の意味。
    なんて大切なテーマなんだろうと背筋が伸びる思い。

    太平洋戦争敗戦直前の日本とバブル崩壊後の日本。
    二つの時代のお話が、徐々に重なっていく。

    敗戦間近の日本。ポツダム宣言受諾が決定し詔勅が発せられる直前の8月10日。3人の軍人(真柴少佐、小泉中尉、曹長)が近衛師団から呼び出され密命を受ける。マッカーサーから盗んだ時価二千億の金塊を隠し、敗戦後の日本復興の為に必要なこの財宝を守ってほしいと。

    バブル崩壊後の日本。不動産経営の丹羽とボランティアの海老沢は老人から古い手帳を譲りうける。2人は手帳の内容をも

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    2023年02月14日
  • 蒼穹の昴(2)

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    清朝末期の歴史の勉強にもなる。最近ラストエンペラーを久々に見たので、紫禁城の様子もイメージしやすかった。

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    2023年02月11日
  • 大名倒産 上

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    不思議なことにはじめの100頁ほどは、なんともとっつきにくく、読みにくくて止めようかと何度も思ったものの、
    徐々に物語に入り込んでいく。
    とにかく登場人物(神物?)が多くて頭がごちゃごちゃしてしまう。
    上巻は終始こんな感じでした。
    ...下巻へ続く

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    2023年02月09日
  • 夕映え天使

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    帯には「最多涙小説」、泣かせの浅田次郎とありました。帯に釣られました。
    6編の作品集です。表題の「夕映え天使」のラスト、泣けますね。
    他も短いながら、どれも映画化できそう。
    「特別な一日」は前半、微妙に違和感のある会話が後半で一気に展開が変わります。
    起承転結、伏線回収とはこういうことか、
    プロの小説家の凄さを感じる作品でした。

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    2023年01月30日
  • ハッピー・リタイアメント

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    浅田次郎初めて読んだ作品がこれだが、面白かった!
    本体に残れず天下りとなった2人の男と天下り先の女社員の話。天下り先の仕事は支払い義務の無い借金の取り立てという、あってもなくてもなお仕事。
    飽きずに読めるし、最後のびっくりなラストも良い。

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    2023年01月30日
  • 大名倒産 下

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    ネタバレ

    癖のある登場人物が多かったせいなのか、主人公であるはず(多分)のお殿様が何か存在感薄かった。
    お殿様は頭下げてただけで、周りと神様が何とかしちゃった印象だけど、やはり人柄の勝利なんだろうか…。
    幕末の話だけど、幕末感あんまりなかったな、そういえば。

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    2023年01月25日
  • ハッピー・リタイアメント

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    ヒナ・ヤマムーラこそが「賢い」。「賢い」人は「私は知っている」とだけ言い、他に余分なことは言わない。
    すると、相手はすべて見抜かれていると思い、不要なことを話しまくり、「幸せ」が転がり込むという算段である。
    「沈黙は金」とは、話すべきことと沈黙すべきときとのいずれをもわきまえていることをさすのではなかろうか。

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    2023年01月24日
  • 一刀斎夢録 上

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    明治天皇が死んで大正の時代になったが、全く馴染めずにいる梶原中尉。警察で「一刀斎」と呼ばれる生きる伝説・斎藤一。この本は、梶原中尉が一刀斎の昔話を幾夜にも渡って傾聴するスタイルで紡がれます。

    侍が度々名前を変えた理由、勝負は汚い方が勝つこと、乃木希典の自殺は実は美しくないこと、斉藤が世の中を糞袋と蔑む理由、真の師との出会い、市村鉄之助のこと、沖田の強さ等、今作品でも新撰組のことを多く学べました。

    死ぬしか道はなくても、そうとわかってて逃げずにその役目を全うしようとした人達って、無駄死にだとは思いません。むしろとても格好いい。

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    2023年01月13日
  • 蒼穹の昴(1)

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    最初は登場人物の名前を覚えたり、聞きなれない役職名、地名に何度も戻ったり確認する時間が必要だったけど、途中から慣れてスラスラ読めた!
    知らない習慣、風習がとても丁寧な描写で書かれているので面白い。どんどんページが進む。

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    2023年01月10日
  • 中原の虹(2)

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    ついに西太后が人生の幕を閉じようとしているなかで、この先をどうするのか次の皇帝をどうするの、それぞれの人の想いがたくさん詰まっていてその暖かさや忠義に涙が出てくる。

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    2023年01月09日
  • 蒼穹の昴(4)

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    中国清朝末期を描いた歴史小説の最終巻。貧しい少年と、誰からも期待されていなかった名家の青年。それぞれの個人の成り上がりの物語から始まり、そこから少しずつ世界を揺るがす歴史のうねりの物語へと変わっていく。

    スケールの大きさにも引き込まれたし、国内外の様々な思惑が入り乱れる政治ドラマ、権力闘争の模様にも引き込まれました。当時の歴史的背景についての予備知識はまったくなかったけど、それでもどんどん読み進めていけたのは、歴史の流れだけでなく登場人物の行動や言動、思惑でストーリーを引っ張っていく語り口のうまさがあったように思います。

    時の大帝、西太后に仕え女王個人の立場や王宮内部の人々をおもんばかりな

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    2023年01月04日
  • 大名倒産 下

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    御家廃止(倒産)か再建か、ご隠居vs現名代と莫大な借金を抱え、七福神やら地元産の鮭の塩漬けやら、下巻はコミュカルな展開が面白おかしかった。
    最終的には、終わりよければ全て良し❗️って感じ。

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    2022年12月31日
  • 大名倒産 上

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    普通の時代小説かと思いきや、そこは浅田次郎作品。そこかしこに笑いあり、たまに涙あり、ついでに貧乏神も登場するという、単なる時代小説ではない、読み応えたっぷりの作品。
    自藩の財政立て直しを必死に図る主人公、その父親で計画倒産を密かに企み、全てを息子に押し付けようとするご隠居。この善と悪の構図に、様々な個性豊かな人物や、本当に臭ってきそうな神様までからんできて、どうおさまるのか、とにかく続きが気になる!
    下巻が楽しみ。

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    2022年12月27日
  • 蒼穹の昴(3)

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    第三巻に入り物語のスケールがかなり大きくなりました。
    これまで主に清国内から語られてきたストーリーですが、この巻あたりから日本人やアメリカ人ジャーナリストが登場します。それによってアヘン戦争以降、列強の脅威にさらされる清の姿というものが、外の視点からも描かれていきます。

    海外の脅威にさらされる一方、宮中内の政争もより苛烈さを増していく。これまでの中心人物だった春児や文秀の出番が減ってしまったのが少し寂しくはあったのですが、陰謀渦巻く国内・国外政治のドラマはまた違った読み応えを与えてくれました。

    歴史のうねりの中で、登場人物たちが時には自分たちの立場や勢力拡大、あるいは保身のために、あるいは

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    2022年12月25日
  • 蒼穹の昴(2)

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    蒼穹の昴の第二巻。
    この巻では西太后の姿が印象的だった。前巻でちらっと出た感じでは、権威ある強大な女帝という感じ。さらに歴史上のイメージも相まってとんでもない悪女という印象があったのだけど、蒼穹の昴での人前で見せない彼女の姿はその印象ががらりと変わる。

    話し言葉が普通に女の子っぽかったというのもあると思うけど、国を背負う重圧に押しつぶされそうになる弱さや、混沌とした状態のままで国を愛しい甥に任せたくない、という情愛の思いであるとか、そうした部分が等身大に描かれていて、女帝の人間らしさが描かれます。

    表の強い女帝の姿と、裏の普通の女性っぽさ。その相反する二面性が、彼女を魅力的に描きます。

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    2022年12月22日
  • 蒼穹の昴(4)

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    ネタバレ

    列強諸国に蹂躙される間際の斜陽の清朝時代の中国で、抗いがたい大きな時代の流れになすがままにはされるまいと踏ん張った人々の物語。糞拾いの春児は万に一つも裕福になる可能性のない運命を自らの手で掴みとった。文秀は皇帝を、ひいては中国という国全体を正しい道に導くために全力で奔走した。結果として2人が迎えた結末は、2人が目指した白太太のお告げのそのままとはいかなかったかもしれない。しかしそこには天命なんてものを凌駕する人間の力というものが働いていたと思う。また、個人的にもう一人の主人公だと思っていたジュゼッペ・カスティリオーネが偉大なるヴェネチアンという身分を捨て、郎世寧として西洋のバロックの芸術家も到

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    2022年12月22日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    家族が一貫したテーマとも取れる短編集。
    娘が生まれたところの自分にとって、鉄道員はかなりグッときた。味わいのあるくたびれ感が最高。
    平成生まれの自分ではあるが、昭和の時代背景が小気味良く、NETFLIXの「全裸監督」や「浅草キッド」を見ているような情景が頭に広がった。

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    2022年12月20日