浅田次郎のレビュー一覧

  • 地下鉄に乗って 新装版

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    おそらく約20年ぶりに再読。最近文庫になった新作を読む前に、私にとって浅田さんの作品の原点ともいえる本作品をもう一度味わおうと思って手に取りました。もちろん「ぽっぽや」「蒼穹の昴」を初め浅田さんの作品はほぼ読んでいるはずです。ただ、「メトロに乗って」は私が浅田さんの作品を読むきっかけになった本。

    同じ浅田さんの作品を、それも20年以上前の作品と最近の作品を読み比べてみると自分がどう感じるだろう?浅田さんの文章・ストーリー展開等に変化はないだろうか?と半ば期待のようなものにワクワクしながら「メトロに乗って」を読み始めたのだけれど、残念ながら過去に感動したことだけは覚えていて再読したはずなのに、

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    2023年03月25日
  • 終わらざる夏 下

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    いきなりファンタジーになった。中巻の軽井沢、そこで譲と静代が出会ったミーシャがソ連軍将校の魂(?)。その後、譲たちはヤクザの萬助と出会う。それもまた伏線となる。8月15日を境に、子ども達には平和が、占守島には悲劇が訪れる。本書を読むまで知らなかった占守島の戦い。作中にも出てくるが「終わってから仕掛けてくる戦争」であった局地戦。大屋准尉、富永軍曹、片岡二等兵の死を、敵対するソ連軍将校ミーシャの独白で描写する手法が、悲劇を一層際立たせた。

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    2023年03月21日
  • プリズンホテル 1 夏

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    以前読んで面白かった覚えがあり、久しぶりの再読。
    テンポ最高、登場人物の一人ひとりに個性があり、とても面白い。いわゆる娯楽小説!といった感じで読み心地軽く、なぜか元気づけられる小説。

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    2023年03月20日
  • 終わらざる夏 中

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    片岡夫妻の息子・譲の疎開先の描写から、譲と静代が東京を目指した逃避行の場面から、千島列島の領有権を大日本帝国はおろそかにし、クリルアイヌの人々の居住権すら侵した歴史的背景の説明を挟み、富永軍曹、片岡二等兵、菊池軍医少尉が運命に引き寄せられて、無傷の戦車第十一連隊が守備する占守島に来着するまでの息もつかせぬ展開。本当の任務を告げた方面軍参謀・

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    2023年03月19日
  • 流人道中記(下)

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    結局は身分、立場関係なくいつの時代もみんな悩みながら生きているという感じかな。
    今と違うのが、そこに命が関わっている、というところ。

    玄蕃はカッコいい。私の中ではずーっと「おでん様」で再生されてた笑
    乙さんも最後にはちょっと成長した感じだし。

    これから幕末→明治と2人はどうなったのかな?そんな話しも読んでみたい。

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    2023年03月18日
  • 赤猫異聞

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    ネタバレ

    久しぶりに読み直しました。
    昔読んだ時より、お仙の「こんな命の瀬戸際に〜やさしく労ってくれる男達を見せてくれた」がなんか沁みた
    今まで別嬪が度を過ぎたばかりに被ってきた仕打ちやそんな中どんな気持ちで生き抜いてきたのかを、少し世の中が見えた今だからこそ想像してしまったからかも(十人並みの自分では、美人がゆえに辛い目に遭わされることもあるなんて若い頃は気づけなかったので)
    中尾、お仙、繁松、七之丞と来てページ数的にも最後の語り手だな、和尚さんでこの歳ならあの人か、無事で良かった と思いつつ読み進めての杉浦かー!!
    そして杉浦の口から語られる丸山…正直、個人的に浅田次郎作品でよくある度の過ぎた献身的

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    2023年03月12日
  • 終わらざる夏 上

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    市ヶ谷台で行われる大本営・動員班参謀というエリートが起草したのは命を数値化した無機質な動員表だった。それは末端である東北の盛岡連隊区、そして村役場に伝達されれば、一人ひとりの顔と名前が想起しうるものとなる。動員の最前線に立たされた村役場吏員。赤紙に翻弄される国民。敗戦処理の通訳として動員されたとは知らぬ片岡。不足する軍医を補充するため召集される菊池。激減した運転要員の代替として召集された鬼熊。その3人が運命の渦中に巻き込まれる描写が、戦争の悲惨さを否応なく際立たせる作品。中巻へ読み進める。

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    2023年03月12日
  • 蒼穹の昴(3)

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    面白くて一気読みしてしまった!今までは中国の歴史難しいって思ってたけど、今作から日本の歴史とも関わってきて、面白くなってきた。聞いた事ある事件の裏ではこんなことになってたのかと知れて楽しい。実際の歴史を調べながら読んだから、より楽しかった。

    清国内外で様々な争いがあって、それを何とかしようとする人達と、自分の権力や思想のことしか考えてない人達とに別れてた。春児はみんなから尊敬される立派な人になってて、努力が認められた気がしてこっちまで嬉しくなってしまった。春児なら何かしてくれそうって期待してしまう。次の話も楽しみだ!

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    2023年03月12日
  • 憑神

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    「浅田次郎」の長篇時代小説『憑神』を読みました。

    『終わらざる夏』、『残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉』、『王妃の館』、『一路』に続き、「浅田次郎」作品です。

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    抱腹絶倒にして感涙必至。
    貧乏侍vs.貧乏神!? 
    幕末時代小説の最高傑作。

    時は幕末、処は江戸。
    貧乏御家人の「別所彦四郎」は、文武に秀でながら出世の道をしくじり、夜鳴き蕎麦一杯の小遣いもままならない。
    ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。
    だが、この神様は、神は神でも、なんと貧乏神だった!とことん運に見放されながらも懸命に生きる

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    2023年02月28日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    「浅田次郎」の連作小説『残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉』を読みました。

    『終わらざる夏』に続き、「浅田次郎」作品です。

    -----story-------------
    ある日、目細の「安吉一家」に客分として現れた、時代がかった老侠客。
    その名も「山本政五郎」―すなわち幕末から生き延びた、「清水の次郎長」の子分「小政」だというのだが…。
    表題作『残侠』など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。
    粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
    (解説/「大山勝美」)
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    2023年02月27日
  • 大名倒産 上

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    松平という由緒正しい大名が計画倒産を目論む⁉話
    ①25万両という借金を突き付けられた就任間もない当主小四郎の頑張り②4人の人物を苦も無く演じきる大ボスの先代ご隠居様の人となり③脇役たちも種々雑多④七福神たちの人(神)となり

    面白かったです。読み始めは眉間にシワ。でも読み進むにつれて止まらなくなりました。初浅田氏の小説。江戸時代と現代は地続きと言われ目が覚めた気が。

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    2023年02月26日
  • 大名倒産 下

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    神仏のお力添えがありながらも、ふるさとを残したいと思う若殿。その真摯なる想いに応える数多の人。良い本でした。

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    2023年02月25日
  • 蒼穹の昴(4)

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    年末から読み始めて漸く今日読み終わった。
    最後もっとチョンルに激変があると思っていたが、不発だった。
    清末期の激動の歴史がありありと描写され、中国史に興味が湧いた1冊だった。

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    2023年02月23日
  • 蒼穹の昴(1)

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    義母が貸してくれたシリーズ第2弾。前回の天切り松もこれも最初は難しくて理解できないけど、読み進めるうちに面白くなってきました。

    中国の歴史に全然詳しくないし、名前も難しいしあだ名まで出てくるし、最初は果たして読み終わるのか…って絶望してました。でもそんな私でもだんだん理解出来てきて、面白かったです。

    特に春児と文秀との掛け合いが好きだった。結構グロい描写もあったり、試験の過酷さが表現されていたりとそんな歴史もあったのかなと勉強になる。シリーズいっぱいお借りしたのでのんびり読んでいこう。

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    2023年02月20日
  • 大名倒産 上

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    貧乏神の取り憑いた片田舎の小藩。
    藩を倒産させようとする御先代と急に藩主になった四男。
    この戦いはいかに?

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    2023年02月20日
  • 大名倒産 下

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    読み進むにつれ、この物語が終わってしまうのが惜しくなる作品だった。
    自藩再建を奮闘する主人公の殿様に、自藩の国家老から、大商人、果ては神様(七福神)までが、力を貸す。だけど、そんな簡単に返済できるような額の借金ではなくて…
    読んでいて、モヤモヤが残ったり、嫌な気持ちになる事なく、読み終わった後、こういう作品がまた読みたい、と思えるような作品だった。

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    2023年02月18日
  • 歩兵の本領

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    2023.02.15
    私の中学の野球部のひとつ上の先輩は、先輩だから威張ってました。
    野球はヘタでした。せめて尊敬できるヒトが1人でもいれば、こういう短編にもなったかもしれませんが、私の中学時代の理不尽を書いたら「イヤミス」になってしまうなあと、本編とは関係ない読後感。

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    2023年02月15日
  • 日輪の遺産 新装版

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    ネタバレ

    浅田次郎さん「日輪の遺産」

    読み進める中で徐々にわかってくる「日輪の遺産」の意味。
    なんて大切なテーマなんだろうと背筋が伸びる思い。

    太平洋戦争敗戦直前の日本とバブル崩壊後の日本。
    二つの時代のお話が、徐々に重なっていく。

    敗戦間近の日本。ポツダム宣言受諾が決定し詔勅が発せられる直前の8月10日。3人の軍人(真柴少佐、小泉中尉、曹長)が近衛師団から呼び出され密命を受ける。マッカーサーから盗んだ時価二千億の金塊を隠し、敗戦後の日本復興の為に必要なこの財宝を守ってほしいと。

    バブル崩壊後の日本。不動産経営の丹羽とボランティアの海老沢は老人から古い手帳を譲りうける。2人は手帳の内容をも

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    2023年02月14日
  • 蒼穹の昴(2)

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    清朝末期の歴史の勉強にもなる。最近ラストエンペラーを久々に見たので、紫禁城の様子もイメージしやすかった。

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    2023年02月11日
  • 大名倒産 上

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    不思議なことにはじめの100頁ほどは、なんともとっつきにくく、読みにくくて止めようかと何度も思ったものの、
    徐々に物語に入り込んでいく。
    とにかく登場人物(神物?)が多くて頭がごちゃごちゃしてしまう。
    上巻は終始こんな感じでした。
    ...下巻へ続く

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    2023年02月09日