浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝(上)

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    新撰組のことは初読みだったので新鮮。正当な武士ではなかったがために、逆に「武士というもの」が純化され囚われることになったのでしょうか。あくまで物語などで史実とは違うのでしょうが、納得感あるお話です。人気作品なのもうなづけます。「ある人」が関係者に話を聞いて廻ってますが、この手法、「木挽町のあだ討ち」にもありましたよね。で、この聞いて廻ってる人って誰?下巻に移ります。

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    2024年05月13日
  • おもかげ

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    いつもの様に電車で通勤中に読んだので時間が掛かってしまったけど面白かった。
    確かに電車の中で泣いてしまい、鼻をすする音は大きかったから、他の乗客に迷惑を掛けていたかもしれない。
    自分自身が定年を迎えて再雇用ということもあり、何やら背景からして身近に感じたな。
    自分同様定年を迎えるということも重なっているからなのか、この年齢になって知り合いの母親が倒れたり、別な知り合いの父親が亡くなったりと続いているからなのか、再読はしたくない。
    同じ様な状態で倒れてしまい、意識だけがハッキリしてたら、まだやり残したこともあるから生きたいと思うだろう。
    ん、で何から始めるかな。

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    2024年05月10日
  • 赤猫異聞

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    博奕と人生の違いは、神に恃むかてめえの力でどうにかするかってことさ

    次郎兄ィにしか書けないストーリーとセリフの数々、本当に心に沁みる。
    ありがとうございます✨

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    2024年04月25日
  • 蒼穹の昴(1)

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    展開がとても面白くてページをめくる手が止まりませんでした。冒険漫画のようなスピード感と爽快感で、早く次の巻を読みたいです。
    中国のお話で、聞き慣れない単語や人名が多かったので、覚えるのが少し大変でしたが、慣れたら問題ないです。

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    2024年04月09日
  • シェエラザード(下)

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    ネタバレ

    第二次世界大戦の裏に、こんな悲劇があったなんで知らなかった。
    序盤は、弥勒丸の引き上げの理由は、何か暗澹たるものなのだろうと思っていたが、読み進めるごとに、平和と船を愛した一途な男の想いとわかり、切なくなった。
    特に、最後弥勒丸が敵に包囲されお手上げ状態になったときの絶望感たるや。
    この物語のモデルになった阿波丸についてももっと知りたくなった。

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    2024年04月07日
  • 蒼穹の昴(1)

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    中華最後の王朝、西太后時代。

    中国の歴史も詳しくないし、名前も位も
    頭に入ってこなくて最後まで読めるかと心配
    したけど、面白くて読破できました。
    最後の最後に伝えたい事が ギュッと詰まっていた
    気がします。
    浅田次郎さんの代表作で間違いないです。

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    2024年04月07日
  • プリズンホテル 2 秋

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    秋の奥湯本あじさいホテル。

    パープー清子の娘、美加と木戸さん
    仲蔵おじさんと真野みすず
    警察とヤクザ
    アイドルとマネージャー
    教授風の強盗

    今回もそれぞれに物語があり、関係が暴かれていく。

    大きくテーマをつけるなら、【愛】なのかなと思った。

    おじさんがずっとみすずを想っていたこと。
    アイドルが好きながらも恨んできたマネージャーを愛すると決めたこと。
    自分の娘ではないけど、自分ができることで美加の才能を潰さないようにしてあげようと抱きしめたこと。

    最初はバタバタどうなるかと思ったが、
    最後はしっとりそれぞれの人間愛に心がキュッとなった。

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    2024年04月04日
  • プリズンホテル 1 夏

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    奥湯本あじさいホテル

    任侠小説家と仲蔵おじさんが経営してる母体は任侠のホテル。の物語。

    涙あり、笑いありのコメディだが、心に響くものがある。さすが任侠という荒っぽい部分があるが、妙に筋が通ってるところに納得してしまう。

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    2024年04月04日
  • 大名倒産 下

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    史実ではないが、史実に沿った形でストーリーやキャラクターが組み立てられていて、物語の世界に入り込めた。
    本筋ではないが…とにかく鮭が美味しそうで食べたくなった!

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    2024年04月02日
  • 月島慕情

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    浅田次郎は人情ものがいい。
    「蒼穹の昴」は傑作だし、「壬生義士伝」も何度読んだか。しかしやっぱり浅田次郎は人情ものがいい。

    浅田次郎の人情ものは「悲しくて、温かい」。
    近年よくある何気ない日常でのほんわかストーリーではなく、ちょっと特殊な舞台設定だ。主人公は大正時代の太夫だったり太平洋戦争のソロモンで戦う将校だったり網膜色素変性症の女性だったり。いずれも辛く悲しい経験をするが、己の幸福のみを追い求めることなく、他人の幸せを願うのだ。何故この人たちはこんなに悲しい体験をしたのに他人に優しくできるのだろう、と思わずにいられない。
    だから「悲しくて、温かい」。
    本作で私が特に好きなのは「シューシャ

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    2024年03月25日
  • 終わらざる夏 下

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    沖縄戦のことはよく聞くけれど。
    なぜだろう、千島列島のことはあまり知らない。
    北海道ではより詳しく語られているのだろうか…?
    いずれにせよ、語り継がれていかなければならない物語。

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    2024年03月24日
  • プリズンホテル 4 春

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    2024.3.16
    出会いと別れ、周りの人達からもらって次に繋がるバトン。そしてドギツイ冗談。
    大いに笑い泣けるこの振り幅よ。
    あえいうえおあおかけきくけこかこ

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    2024年03月16日
  • プリズンホテル 3 冬

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    2024.3.15
    どうしようもない孝ちゃんがどんどん好きになってしまう。
    隙間時間にブワッと読んだけど、行間に魅力がたくさんある本なのが分かる。
    何度も読む事になると思います。

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    2024年03月16日
  • プリズンホテル 3 冬

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    プリズンホテルの面々は相変わらずドタバタでほっこりするし今回のお客もまた色々あるしで楽しめた。
    次は最終巻の春へ!

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    2024年03月15日
  • プリズンホテル 2 秋

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    2024.3.2
    いや〜仲おじカッコ良すぎるだろ
    孝ちゃんの事もどんどん好きになってきた
    どうしようもない奴だけど。
    みんなの事が大好きです。

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    2024年03月02日
  • 夕映え天使

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    短編集ではあるが、浅田次郎さんらしく、人間の機微が描かれており、持ち味が活かされている。時代モノとはまた一味違った良さがある。

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    2024年02月23日
  • 壬生義士伝(上)

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    泥臭く人間臭い新撰組を描いた名著。
    良くも悪くもお涙頂戴、浅田節。
    忙しない日常を過ごしてるとたまに読みたくなるんだけど、現実との温度差に風邪ひきそうになる笑
    こんなふうに生きられたらねぇ。

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    2024年02月23日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    「ラブ•レター」で涙が出た。
    どれも心揺さぶる小説だった。
    心から愛しています世界中の誰よりも。
    吾郎さん吾郎さん吾郎さん吾郎さん吾郎さん吾郎さん吾郎さん吾郎さん吾郎さん。
    この9回の「吾郎さん」にはどれだけの愛が込められているのだろうか。そしてその手紙を読んで吾郎さんが涙を流したが手紙の差出人はもうこの世にはいない。なんて切ないのだろう。

    「うらぼんえ」
    うちの男衆の前に這いつくばってね、ちえ子に至らんところがあったらちゃんと言って聞かすで、なんとか離縁はせんでくれろ、邦ちゃんに一生添わせてやってくれろ
    幽霊として出てきたおじいさんの愛が心に沁みた。
    幽霊としてでも出てきて自分が置いて行っ

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    2024年02月18日
  • 薔薇盗人

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    題名に惹かれて手に取りました。
    正直、少々わかりにくいものもあったのだけど。
    それは私の教養がないのか…。
    でも、浅田節炸裂の1冊でした。

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    2024年02月16日
  • 一路 (下)

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    上巻にも増して、魅力的な登場人物が目白押し。誰しも必ず、好きなキャラクターが見つかると思う。(私は鶴橋と楢山儀右衛門を推します。)

    郷里から江戸へ、タイトル通り寄り道なし、一直線の旅路を辿る物語で、結末は一件落着という言葉がしっくりきた。それでも、最後までちっとも単調に思わなかったのは、魅力的な人物が次々と登場し、人間ドラマがぎゅっと詰まっていたからだと思う。

    本作は、憎しみや恨み、理不尽に対する無念に堪え、ひたすら真っ当に誠実に生き抜くことの大切さを教えてくれた。
    上巻を読み終えて、充分「おもしろかったな」と思っていたが、下巻はさらに飛躍的におもしろくなった。これから読む方々には、期待を

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    2024年02月16日