浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
浅田次郎らしい壮大で悲しい物語。
実際の阿波丸事件の謎を元に現代のミステリと歴史の悲劇を巧みに描いた快作だ。
最初読み始めた時は沈没船の引き上げをネタにした裏社会の絡んだサスペンスか、もしくは「M資金」的な詐欺モノかと思っていた。ところがそこは浅田次郎。いつの間にか史実の謎を独自の説で明らかにしながら、戦争の悲劇を壮大なドラマとして仕上げた。謎解きに関しては、戦時中はソ連のように平気で約束を反故にすることもあるし、軍部の狂気を思えば米軍の確信犯的な撃沈も、陸軍の考えた人間の盾もあり得ない解釈ではない。
本作では戦闘シーンや実際に人が死ぬ場面はあまり描かれていない。それなのに戦争の悲惨さはひ -
Posted by ブクログ
いつもの様に電車で通勤中に読んだので時間が掛かってしまったけど面白かった。
確かに電車の中で泣いてしまい、鼻をすする音は大きかったから、他の乗客に迷惑を掛けていたかもしれない。
自分自身が定年を迎えて再雇用ということもあり、何やら背景からして身近に感じたな。
自分同様定年を迎えるということも重なっているからなのか、この年齢になって知り合いの母親が倒れたり、別な知り合いの父親が亡くなったりと続いているからなのか、再読はしたくない。
同じ様な状態で倒れてしまい、意識だけがハッキリしてたら、まだやり残したこともあるから生きたいと思うだろう。
ん、で何から始めるかな。