浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私がこの著者である浅田次郎さんと出会ったのは、他のエッセイを通してでした。
描写の豊かさ、テンポ感の良さ、物語の壮大さに惹かれてファンとなって、本作へと読み進めました。
主人公ラリーは、アメリカニューヨーク出身で。日本が大好きな婚約者ジェニファーの願いによって日本へ飛び立ちます。
表向きの理由は、日本を知ってもらうことそして北海道で鶴を見てもらうこと、でしたが、もしかしたら裏にはジェニファーの思いに父親と向き合ってほしいと言う願いがあったのでしょう。
ラリーは日本に着いてからすぐに北海道へ向かわず、東京、京都、大阪、別府などをめぐり最後には北海道へ行きます。それぞれの土地で出会う日本人や外 -
Posted by ブクログ
浅田次郎さんって、不思議な人だと思う。
登場人物の誰も彼もがものすごく人間くさい。
どうしようもない一面
生々しい欲望
切なくなるほどの胸の内
鮮烈で個性の塊みたいなそれらがぐちゃぐちゃに混ざり合っているはずなのに、なぜか立ち上る風景は、全てがセピア色だ。
それでいて、人間くささはあっても
計算くささは全くない。
6つある短編はどれも決して長くはないのに、
なぜか読み終わった時にどっしりと余韻が残る。
余韻に絡めとられて、
すぐに次の話には行き難くなる。
日を変えて次の話を読めば、
また知らないうちにその世界に囚われてしまう。
戸惑いながら読み始めても、
いつしか目が離せなく -
Posted by ブクログ
奥多摩の御嶽山は何度か登ったことがあり、大好きなお山です。
そのお山が舞台、しかも著者のご実家がそのお山にある神社の神主一族だったなんて全く知らなかったので驚きました。
本書は、その末裔である少年が実際に体験した不思議な出来事や、伯母から聞いた昔ばなしを綴った短編集です。
私は御嶽山のコースの中で、苔が美しいロックガーデンが特に好きなんですけど、ああいう自然の中に神が宿る感覚はすごく理解できます。
なので、狐憑きとか現代の感覚から言うと非現実的であり得ない話ですけど、自然を恐れ敬う気持ちがあればこういうこともありえるかなーなんて思ったりして。
どれも不可思議で敬虔な気持ちになる物語でしたが