浅田次郎のレビュー一覧

  • 一刀斎夢録 上

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    明治天皇が死んで大正の時代になったが、全く馴染めずにいる梶原中尉。警察で「一刀斎」と呼ばれる生きる伝説・斎藤一。この本は、梶原中尉が一刀斎の昔話を幾夜にも渡って傾聴するスタイルで紡がれます。

    侍が度々名前を変えた理由、勝負は汚い方が勝つこと、乃木希典の自殺は実は美しくないこと、斉藤が世の中を糞袋と蔑む理由、真の師との出会い、市村鉄之助のこと、沖田の強さ等、今作品でも新撰組のことを多く学べました。

    死ぬしか道はなくても、そうとわかってて逃げずにその役目を全うしようとした人達って、無駄死にだとは思いません。むしろとても格好いい。

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    2023年01月13日
  • 蒼穹の昴(1)

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    最初は登場人物の名前を覚えたり、聞きなれない役職名、地名に何度も戻ったり確認する時間が必要だったけど、途中から慣れてスラスラ読めた!
    知らない習慣、風習がとても丁寧な描写で書かれているので面白い。どんどんページが進む。

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    2023年01月10日
  • 中原の虹(2)

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    ついに西太后が人生の幕を閉じようとしているなかで、この先をどうするのか次の皇帝をどうするの、それぞれの人の想いがたくさん詰まっていてその暖かさや忠義に涙が出てくる。

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    2023年01月09日
  • 蒼穹の昴(4)

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    中国清朝末期を描いた歴史小説の最終巻。貧しい少年と、誰からも期待されていなかった名家の青年。それぞれの個人の成り上がりの物語から始まり、そこから少しずつ世界を揺るがす歴史のうねりの物語へと変わっていく。

    スケールの大きさにも引き込まれたし、国内外の様々な思惑が入り乱れる政治ドラマ、権力闘争の模様にも引き込まれました。当時の歴史的背景についての予備知識はまったくなかったけど、それでもどんどん読み進めていけたのは、歴史の流れだけでなく登場人物の行動や言動、思惑でストーリーを引っ張っていく語り口のうまさがあったように思います。

    時の大帝、西太后に仕え女王個人の立場や王宮内部の人々をおもんばかりな

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    2023年01月04日
  • 大名倒産 下

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    御家廃止(倒産)か再建か、ご隠居vs現名代と莫大な借金を抱え、七福神やら地元産の鮭の塩漬けやら、下巻はコミュカルな展開が面白おかしかった。
    最終的には、終わりよければ全て良し❗️って感じ。

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    2022年12月31日
  • 大名倒産 上

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    普通の時代小説かと思いきや、そこは浅田次郎作品。そこかしこに笑いあり、たまに涙あり、ついでに貧乏神も登場するという、単なる時代小説ではない、読み応えたっぷりの作品。
    自藩の財政立て直しを必死に図る主人公、その父親で計画倒産を密かに企み、全てを息子に押し付けようとするご隠居。この善と悪の構図に、様々な個性豊かな人物や、本当に臭ってきそうな神様までからんできて、どうおさまるのか、とにかく続きが気になる!
    下巻が楽しみ。

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    2022年12月27日
  • 蒼穹の昴(3)

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    第三巻に入り物語のスケールがかなり大きくなりました。
    これまで主に清国内から語られてきたストーリーですが、この巻あたりから日本人やアメリカ人ジャーナリストが登場します。それによってアヘン戦争以降、列強の脅威にさらされる清の姿というものが、外の視点からも描かれていきます。

    海外の脅威にさらされる一方、宮中内の政争もより苛烈さを増していく。これまでの中心人物だった春児や文秀の出番が減ってしまったのが少し寂しくはあったのですが、陰謀渦巻く国内・国外政治のドラマはまた違った読み応えを与えてくれました。

    歴史のうねりの中で、登場人物たちが時には自分たちの立場や勢力拡大、あるいは保身のために、あるいは

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    2022年12月25日
  • 蒼穹の昴(2)

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    蒼穹の昴の第二巻。
    この巻では西太后の姿が印象的だった。前巻でちらっと出た感じでは、権威ある強大な女帝という感じ。さらに歴史上のイメージも相まってとんでもない悪女という印象があったのだけど、蒼穹の昴での人前で見せない彼女の姿はその印象ががらりと変わる。

    話し言葉が普通に女の子っぽかったというのもあると思うけど、国を背負う重圧に押しつぶされそうになる弱さや、混沌とした状態のままで国を愛しい甥に任せたくない、という情愛の思いであるとか、そうした部分が等身大に描かれていて、女帝の人間らしさが描かれます。

    表の強い女帝の姿と、裏の普通の女性っぽさ。その相反する二面性が、彼女を魅力的に描きます。

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    2022年12月22日
  • 蒼穹の昴(4)

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    ネタバレ

    列強諸国に蹂躙される間際の斜陽の清朝時代の中国で、抗いがたい大きな時代の流れになすがままにはされるまいと踏ん張った人々の物語。糞拾いの春児は万に一つも裕福になる可能性のない運命を自らの手で掴みとった。文秀は皇帝を、ひいては中国という国全体を正しい道に導くために全力で奔走した。結果として2人が迎えた結末は、2人が目指した白太太のお告げのそのままとはいかなかったかもしれない。しかしそこには天命なんてものを凌駕する人間の力というものが働いていたと思う。また、個人的にもう一人の主人公だと思っていたジュゼッペ・カスティリオーネが偉大なるヴェネチアンという身分を捨て、郎世寧として西洋のバロックの芸術家も到

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    2022年12月22日
  • 蒼穹の昴(4)

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    宝塚観る前に予習しとこうと思ってまとめて一気読み!めちゃくちゃおもしろくて世界観にどっぷり。
    これはベストセラーなのも頷ける…

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    2022年12月14日
  • 大名倒産 上

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    兄の急逝により丹生山松平家の家督を継ぐことになった小四郎は積み重なった借金が25万両、年間の利息の支払いだけでも3万両に達している事を知る。
    次男、三男を飛び越えて四男の小四郎に家督相続が回ってきた背景には先代藩主が企てる藩の計画倒産の陰謀があった。小四郎は藩政を再建できなければ詰め腹を切らされるという文字通り命をかけた藩の再生に取り組む。

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    2022年12月10日
  • わが心のジェニファー

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    アメリカ人が体験した日本。素晴らしいところも変なところも外から来た人の目で教えてくれる。
    日本が好きになれる、なってほしいと浅田次郎が綴ったガイドブック。
    ジェニファーはすべて知っていたようなラストに感動。

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    2022年12月02日
  • 神坐す山の物語

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    母方の親族に武蔵御嶽神社の神官の一族を持つ浅田次郎が自身の子供時代の体験や親族の話を小説として纏めた一冊。
    シンプルで読みやすい文体だが、読んでいるうちに当時著者が感じた御嶽山の清廉で凛とした雰囲気が伝わってくるような、自分も神秘的な世界に迷い込んだような感覚を覚えた。
    最後のロングインタビューによると、今は建物が建て替えられたり観光客が増え、当時の神秘的な雰囲気はほぼ無くなってしまったらしい。
    残念なことだが、いつかは訪れて当時の雰囲気の残り香を探してみたいと思った。

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    2022年11月19日
  • 蒼穹の昴(4)

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    清国が終わる直前(光緒帝)の時代。清代を題材にした中国ドラマを見ていたので用語はわかりましたが、見てなかったら結構難しかったかもしれない。。
    登場人物は歴史上の有名な人なので、調べてしまえばどういう経過を辿るかは分かってしまいます。でも一人春児は創作。なので春児に関してはどうなっていくのか気になりつつ読みました(宦官のトップになるとは示唆されていたけど)

    シリーズ物ということで、歴史上ではやや中途半端なところ(改革派が亡命するところ)で終わってしまいます。春児がトップに上り詰めるという話であればここで完結でしょうかね。時代の変わり目を題材にする小説はやはり面白いです。

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    2022年10月29日
  • 蒼穹の昴(4)

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    大作だった。
    面白かった。

    清朝末期の物語。
    貧しい少年から、西太后の側近最高位まで上り詰めた春児の物語。
    一旦の完結。

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    2022年10月29日
  • 天子蒙塵 4

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    蒼穹の昴から読んでるものにとって、まさにこのチクルスが最終巻でよいかも。梁文秀と春児と玲玲の終着点。満州国皇帝溥儀を廻り、万感の想いで締めくくられるラスト。彼らをずっと読んできた読者にとってはもうこれ以上の物語はいらない最高の締めくくりだった。
    只、歴史はここからが面白くなるところ。
    次の兵諫は、226事件と西安事件。
    シリーズがこの先どうなるかわからないけど、毛沢東、周恩来が中心となるわけで、我々と同じ時代を生きた人たちの物語がどうなるのか、興味は尽きない。
    本流シリーズがいつ出るか情報を知らないけど、行けるところまで読み継いでいきたい。

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    2022年10月16日
  • 蒼穹の昴(4)

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    清朝末期、完全崩壊の直前を描く歴史小説の完結巻。
    群像劇なので、ちょっとベタ過ぎて視点が定まりにくい難はあるけれど、ベタに青い初期の浅田次郎を満喫できるお話。

    生まれた時代や環境、それぞれの「運命」はあるのかもしれないけれど、具体的な自分の人生は「今」の自分の努力と行動で築かれていく。
    自分の人生を築くのは、自分自身だということ。

    諦めたらそこで終わり。
    「悪いヤツ」も悪役なりに考えて行動して、栄華をつかもうとしてつかんでいる。
    自分も「今」「行動」しよう。

    蒼穹に昴は見えないけれど、それを見たいのならば実際の青空よりも蒼い「蒼穹」を自分で描くスキルを努力して身につけて、そこに昴を自身で

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    2022年10月08日
  • プリズンホテル 3 冬

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    ネタバレ

    プリズンホテルはやっぱり面白い。
    季節は冬だが、一番人間の血の温かさみたいなものが伝わってきたような気がする。
    終盤清子をめぐっての葛藤は本当にハラハラした、、、

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    2022年10月02日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    今回も面白かった!シリーズを重ねる毎に読みやすくなってるって感じてたんだけど、それは物語が現代に近づいてきてるからなのかも。カフェとか段々知ってる言葉が多く出てきてる気がした。

    天切り松さんが仕事した描写って今まであんまない気がしたんだけど、今回やっと出てきました!狙った人2人とも起きてたけどね。笑
    なんだか天切り松の新人時代を見ているようで、頑張れってなりました。

    それにしても相沢中佐の話は、読んでて何とも言えない感情になりました。松蔵と同じように「神を信ずることの幸か不幸」を考えさせられる話でした。奥さんへの愛情表現が下手だけれど、ちゃんと愛してたのが伝わる相沢さん。奥さんを苦しめるこ

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    2022年09月29日
  • 一路 (下)

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    一所懸命。
    今の政治家や官僚ら、国を動かす人たちは何でこうなったたのか。
    私心のない公僕であつてほしい。

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    2022年09月22日