浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレほぼ科挙試験の趨勢に紙面の大半を費やした1巻とは打って代わり、随分と物語が動いたものだなぁ。。。
西太后の苦悩と乙女心と親心と国を憂える心と、それらに相反する専横に複雑な気分を味わい、
光緒帝の人柄に心温められ、
春児のスピード出世と寺の仲間の遺したモノに胸がすく思いを味わい、
権勢争いに明け暮れる完了たちの暗愚に心塞がれ、
時の流れの残酷さと歴史が示す暗い未来に想いを馳せる・・・
そんな読書時間を過ごした一冊。
「蒼穹の昴」、面白し♪
★4つ、9ポイント半。
2020.02.04.新。
※作品世界ではとっくのとうに亡くなっているはずのヴェネチア人画家が、この先の物語にどう絡 -
Posted by ブクログ
表題作『帰郷』を始め計6編からなる短編小説集。
収録作品のタイトルを順にあげていくと、
1.『帰郷』
2.『鉄の沈黙』
3.『夜の遊園地』
4.『不寝番』
5.『金鵄のもとに』
6.『無言歌』
すべて、第二次世界大戦を題材にした、戦争がもたらす哀しみや普通の人々の思いを描いた、反戦・非戦小説。
『帰郷』『金鵄のもとに』は出征し、なんとか生きて復員した兵士が主人公。
『夜の遊園地』は戦死した父を持つ大学生が主人公。
『不寝番』は、浅田次郎さんお得意の幻想譚、現代に生きる自衛隊員と戦争中の兵士が主人公。
『鉄の沈黙』『無言歌』は戦場での兵士たちが主人公。
戦争の非情さ、理不尽さを描いてます。 -
Posted by ブクログ
時代小説(と呼ぶべきものかはわからないけど)久しぶりに読んだので、最初はあの独特の昔っぽい言い回しになれなくて疲れた。
でも物語の中で起きていることは明らかに面白くて、移動時間を常に楽しみに。
少しずつ読み進めて、一路たちが少しずつ江戸に向かうさまを私も体感した。
それにしても、昔の人は美学の癖が強い。
ほぉ、そう解釈しますかと。
私は今の時代においても、正直先輩とか後輩とかどうでもいいと思ってしまうタイプなので、
この時代のお殿様だからなんとかとか、大名の方が上だからなんとか、みたいな論理は意味がわからない。
でもなんかそれが美しいとされるのだ、ここでは。