浅田次郎のレビュー一覧

  • 蒼穹の昴(3)

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    全四巻としてのレビュー。
    長かった。歴史小説なので、サクサクと読めず、途中で中だるみしてしまった。
    西太后は、歴史上の「清を滅ぼした悪女」というイメージが、自分の中であまりにも強すぎて固定観念として、この小説の中での人物像がどうしてもしっくりいかなかった。
    春雲は自身の力で運命をも変え、ついにはお宝を手にするが、家族や友人や大事な物など、失ったものも多く、願いが叶っても悲しい人生だと思う。

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    2021年02月19日
  • 終わらざる夏 下

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    後半にロシア兵の語りが長々と続きストーリーへの興味が一旦離れたが、結びになってこのためにあったのかと納得。千島で戦わざるを得なかった人々、強制労働で死なざるを得なかった人々の無念で無願いいっぱいになった。ところで最後のサクセスは何だったのだろう

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    2021年02月13日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    買った時はなんだか入り込めずずっと読んでいませんでした。
    読み始めたらすごくのめり込んで、面白くてあっという間に読み終わりました。夢と現実が混ざり合う感じもリアルで面白かったです。

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    2021年01月16日
  • 一刀斎夢録 上

    ネタバレ 購入済み

    快刀乱麻の読み心地

    新選組。
    好きだけど題材にした小説は読んだことが無くて
    今回手に取ってみた次第。
    斎藤一の回顧録となっているが
    斎藤が語り手を担うという事で、一般的なイメージとは違う新鮮な切り口となっている。

    聞き手の梶原がかなりしっかりしたキャラクターで
    メインである回顧録を全く邪魔しないので安心して読み進められる。

    1つの時代の終焉と幕開けを
    思想、仲間、刀に込め動乱を駆け抜けていく。

    数々の修羅場で消耗し、失われていくものたち…
    残るものは何なのか。
    『誠』の旗のもと闘い尽くした剣鬼は最後に何を想うのか。

    面白かった。

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    2021年01月01日
  • 月のしずく

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    積読してた7篇の短篇集。どれもこれも素直にいいと思います。月のしずく、聖夜の肖像、ピエタの男性は健気だなぁ。

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    2020年12月30日
  • 薔薇盗人

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    浅田次郎の短編集。
    比較するのは双方の作者に失礼かもしれないが、弘兼憲史の名作「人間交差点」によく似ていて、大変な境遇に置かれながらも道を外さず懸命に生きていく人間模様を描く。
    時代設定は昭和から平成初期頃だろうか、もはや今では目にすることがなくなった情景に懐かしさすら覚える。現実逃避に最適な一冊。

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    2020年12月26日
  • 姫椿

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    さらっと読める八つの作品が納められた短編集。
    そう、軽く読めてしまう作品ばかりだが、つい何度も読み返してしまう。
    灰色の世界をさまよっている心。そこに鮮やかな赤や黄色、暖かなサクラ色が、ふわっと舞い降り、生きる力をもう一度信じよう。そう思える作品たち。
    不幸を食べる不思議な動物の話「シエ」。
    表題作「姫椿」。
    マダムは完璧な女だった。から始まる「マダムの咽仏」。
    などが好みの作品。
    解説は脚本家の金子氏で、ドラマにするなら、という目線で面白かった。

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    2020年11月28日
  • 竜宮城と七夕さま

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    以前は出張でJALに乗る際は、機内誌SKYWARDに掲載されている浅田先生のエッセイを楽しみにしていた。最近は飛行機に搭乗する機会はないのだが、考えたら10年を超す長期連載になっているのでは。

    台北の旅行記では欣喜高興、また無上光栄に「うれぴー」とルビを振るお茶目振り。

    (引用)そう、そもそも私はお笑い作家なのである。たまさか『鉄道員』というお涙短編集が売れてしまったため、引き続き悲劇を要求されているにすぎないのである。

    文章の格調は高いのだけど、キッチリ笑わせてくれるサービス精神の高さは変わらず。
    近著「流人道中記」も読んでみようと思っている処。

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    2020年11月23日
  • 歩兵の本領

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    単行本で出版されたとき、買いそびれてた本。
    う~ん。もっと、硬い本かと思ってた。

    幻冬舎アウトロー文庫で員数合わせの話は読んだことある。本書の話はチョット違ってたけど。
    70年代の自衛隊。理由のない虐めや暴力が横行するんだけど、浅田先生の文章力と設定で読まされてしまう。地連の街頭スカウトが職場だろうと借金だろうとヤクザだろうとアパートの借家契約だろうと話をつけてしまう。
    (引用)普段戦闘服を着ている自衛官が、変装して街へ出、これぞと思う若者に声をかけていたのだと、米山はそのとき初めて知った。
    (引用)「落ちこぼれはいない。なぜかわかるか」「(略)優秀な兵隊をつくるんじゃなくて、クズのいない部

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    2020年11月10日
  • 新装版 お腹召しませ

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    幕末期、幕府がなくなり、世の中の侍が大きな変革の岐路に立たされた時代の中・下級武士に起こる笑ってしまうような重大な出来事を皮肉たっぷりに描いている。短編集だが、一作一作中長編にしてもいいような面白さに満ちている。

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    2020年10月28日
  • あやし うらめし あな かなし

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    不思議な話の短編集でした。
    どの話も面白かったけど個人的には青梅の伯母さんの話、赤い絆とお狐様の話が好きだった。
    他の話はどうかわからないけどこれは本当にあった話を語られたものじゃないかなと思った。

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    2020年10月25日
  • 憑神

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    面白かった
    落語のような設定・展開から、最後は武士としての矜持、生き方、死に方を語る物語。

    ストーリとしては、
    幕末の江戸。
    戦国時代に徳川家康の影武者としての役割を担った先祖をもつ下級武士の次男、別所彦四郎が主人公。
    ある夜、酔いに任せて小さな祠に神頼みしたところ、実際に現れた神様が貧乏神、疫病神、そして死神。
    また、この神様たちの人間界の外見が災厄と全く反対で面白い。
    貧乏神は裕福な商人
    疫病神は横綱級の力士
    死神はいたいけな幼女

    それぞれの神様からの災厄を受けながらも、「宿替え」手法を用いて、ほかの人に災厄をふってしまいます。
    しかし、死神の災厄の「宿替え」はさすがに人にふれない。

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    2020年10月25日
  • 獅子吼

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    短編6話。
    浅田さんの短編、重厚さを期待すると少し裏切られますが、やっぱり短編ならではの制約があるんでしょうか。
    「帰り道」、一番気に入りました。

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    2020年10月11日
  • 活動寫眞の女<新装版>

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    ミステリをファンタジーで包んだ幻想小説。舞台が京都なことも相まってか、春霞にまかれたような、時間軸のどこかに置き去られたような読後感を覚える。
    時間軸を動かす、というあまりに大きな仕掛け、ファンタジーを、一切の違和感なく読ませる筆者の技量は圧巻という他ない。
     
    ぴんと張った糸のような緊張感のある撮影シーン、美しく繊細な日々の描写、何かが起きている、ときゆえの何事もないような文の運び。

    すでにミステリは始まっている。


    これ以上スピードを上げようとも、これ以上展開をダイナミックにしても晴れてしまう霧の存在は承知だ。ただ、リアルとファンタジーの狭間に時に置いていかれそうになりかける。

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    2020年09月26日
  • 新装版 お腹召しませ

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    浅田次郎が贈る傑作時代小説集。司馬遼太郎賞・中央公論文芸賞受賞作。仕事と家庭と世の中と、、、戦う男の本文とは?全6編の書下ろし・新装版。

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    2020年09月11日
  • シェエラザード(下)

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    シェエラザードという題名で選んで読んでみました。
    戦争の話で、泣ける感じかなと思って読み進めるも少し違って…でも、止まらなくて一気に読んでしまいました。



    読み終えましたが、少し謎が残ってスッキリしない感があるような気がします。

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    2020年09月06日
  • 一路 (下)

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    舞台となったのは1861年。皇女和宮が降嫁のため中山道を通って江戸へ向かった同じ年の暮れ。
    …今から160年ほど…ほんのちょっと前のお話し。

    永く太平の世の続いた江戸時代も前の年の3月に桜田門の変が起こるなど、天下騒乱の兆しがみられる頃、突然の父の死により参勤交代の御供頭勤めることになった主人公小野寺一路が、知識も経験もない中、屋敷の火事にも焼け残った『行軍録』という200年以上前の江戸初期の参勤交代の手順書をもとに、古式かつ勇壮で大胆な行列中山道をひた進む。

    宿場や難所ごとのエピソードを涙と笑いで連ねた『お武家様版 中山道中膝栗毛』的な物語は、複線でドラマ「水戸黄門」に出てきそうなお家騒

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    2020年08月27日
  • マンチュリアン・リポート

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    これまでのシリーズを読んだことなかったからか、登場人物やら関係性やら言葉やら難しくて読み解くのが大変だった。もっと満州の事や関東軍のことなど、時代背景を知ってから読んだらもっと楽しめたのだろう。そうしたらこのシリーズを読んでいきたい。

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    2020年08月25日
  • 中原の虹(4)

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    張作霖、名前は聞いたことあるくらいだったけど、かっこよかった。
    民のために本当に力を尽くした人のことはキチンと評価しているところがカッコいい。チャオルシュンを見送る場面がよかった。
    この小説に出てくる西太后といい張作霖といい、自分の信じた正義を貫く人はどこか残酷。

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    2020年08月24日
  • シェエラザード(下)

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    この時代は狂っていた。大きな力には抗えなかった。弥勒丸を愛し誇り高く生きた男たちが一時でも幸せであって欲しいと思った。モデルとなった阿波丸に乗船していた人たちは、どんな思いで乗船していたのだろうと考えずにはいられない。

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    2020年08月12日