浅田次郎のレビュー一覧

  • 蒼穹の昴(3)

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    昔の中国に想いを馳せる。
    今の米中問題を間近に見るとふしぎな感じ。
    ドラマで観ても面白かったでしょうね。

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    2021年03月29日
  • 中原の虹(4)

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    清の祖 順治帝らと東北王・張作霖一派が長城を越えようとする場面が重なるように描かれて物語は幕をおろした。本巻で一番よかったなあ、と思えたのは李兄弟が出会えたことでした。
    張作霖の死で幕引きではないのが勢いのあるままで美しかったのだろうと思えた。さすが浅田先生。

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    2021年03月28日
  • パリわずらい 江戸わずらい

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    前作のエッセイが面白かったのですが、こちらも期待を裏切らず面白い。
    軽いエッセイなんだけれども作者の知己が散りばめられてて、読んでて勉強になります。
    二千円札のお話で、渋沢栄一がお札になることをお話されていたこと、先見の明というか、さすがだなぁと感じました。

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    2021年03月13日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

    購入済み

    非常に面白かった

    我々の世代には背景がこの目で見たので非常によく解るが、いまの若い人にはどうだるうか、それと映画版は原作と時間経過は同様であるが、省略が多き、映画だけをみたらよくわからない部分が多い

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    2021年03月10日
  • 長く高い壁 The Great Wall

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    中国を舞台にした「戦場ミステリー」。

    浅田センセは、軍隊・自衛隊の現場の空気を描かせたら秀逸だなぁ。

    最終的にどこに落ち着くのかと思ったら、ラストはなんだか救われた気がする。

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    2021年03月07日
  • 神坐す山の物語

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    浅田次郎版の遠野物語。奥多摩の御嶽山での実話、伝承をもとにした話。神がかりでもあり、どこか切ない話しでもある。
    浅田次郎氏の巻末のインタビューでも触れておられたが、日本という国では、神道という日本固有の宗教を抜きにして、その文化の本質を見ることは困難なのでしょう。現代であるが故に、このような非科学的とも言える事に惹かれるのかもしれません。

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    2021年03月05日
  • 珍妃の井戸

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    浅田次郎の著作を読むのはこれで2度目。

    豊かな表現と7人に語らせるこの小説は非常に面白い。

    ただ、最後の結論をぼやかしたのが残念。

    読後のモヤモヤ感といったら…

    この浅田次郎の中国近代シリーズは最後まで読みたい。

    また、続きを買おうと思う。

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    2021年02月27日
  • 中原の虹(4)

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    楊貴妃時代を克明にした蒼穹の昴の続編となり、現代中国が築かれて行く様を前作同様に登場キャラの魅力やストーリー、近代日本や清国創設を絡めて丁寧に記載しています。
    ただ、本作は浅田次郎の真骨頂と言える気骨ある仁義者の張作霖が素晴らしい。決して正義では無いが、自らのルールに従い貧困者を救う行動と発言に惹かれていきます。
    闇語りシリーズ好きなら嵌るキャラと思います。

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    2021年02月27日
  • 蒼穹の昴(3)

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    全四巻としてのレビュー。
    長かった。歴史小説なので、サクサクと読めず、途中で中だるみしてしまった。
    西太后は、歴史上の「清を滅ぼした悪女」というイメージが、自分の中であまりにも強すぎて固定観念として、この小説の中での人物像がどうしてもしっくりいかなかった。
    春雲は自身の力で運命をも変え、ついにはお宝を手にするが、家族や友人や大事な物など、失ったものも多く、願いが叶っても悲しい人生だと思う。

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    2021年02月19日
  • 蒼穹の昴(2)

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    全四巻としてのレビュー。
    長かった。歴史小説なので、サクサクと読めず、途中で中だるみしてしまった。
    西太后は、歴史上の「清を滅ぼした悪女」というイメージが、自分の中であまりにも強すぎて固定観念として、この小説の中での人物像がどうしてもしっくりいかなかった。
    春雲は自身の力で運命をも変え、ついにはお宝を手にするが、家族や友人や大事な物など、失ったものも多く、願いが叶っても悲しい人生だと思う。

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    2021年02月19日
  • 珍妃の井戸

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    史実はどうあれ、久々に衝撃を受けた小説
    浅田次郎すげぇな…と読み終えた後ふと思ったくらい。
    清国最後の皇帝の時の時代背景。
    義和団の乱の時に井戸に投げ込まれて殺された(と言われている)けど
    実際どうなのかという、まぁあくまでも小説とはいえ
    読み進めて行くうちに謎がどんどん深まるし
    戦争に勝った勝者と敗者の解釈の違いだとか
    珍妃の美しさを改めて最後に知る感覚。
    ところで最後、後は読者に解釈宜しく的な感じだけど
    最後の最後まで非常に、本当に衝撃的だった。
    こんなのアリ?みたいな
    西太后はだいたいヒール役として描かれることが多いよねって思う

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    2021年02月19日
  • 終わらざる夏 下

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    後半にロシア兵の語りが長々と続きストーリーへの興味が一旦離れたが、結びになってこのためにあったのかと納得。千島で戦わざるを得なかった人々、強制労働で死なざるを得なかった人々の無念で無願いいっぱいになった。ところで最後のサクセスは何だったのだろう

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    2021年02月13日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    父と息子の話 強い昭和臭

    いろいろな人間関係の設定は、何となく予想がついてしまう。
    でも、そんなことに関係なく、面白い。
    筆者の時代ごとの街や心情の描写力に引き込む力がある。一気読みでボロ泣き。

    混沌とした時代を、しぶとく生き抜くアムールが魅力的だった。

    東京のはりめぐされた地下道(鉄?)が、ファンタジーの入口なことも面白い。

    ただ、タイムスリップして主人公が頑張っても、兄貴は元に戻らないし、みち子は亡き者になってしまうし。生ぬるいかもしれないけれど、全方位ハッピーエンドが良かったなぁ。

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    2021年02月11日
  • プリズンホテル 1 夏

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    またシリーズを読もうと思いました。
    先生は気持ちの悪い男だと最後まで思いましたし、出てくる女性の弱々しいことには腹がたちましたが、テンポの良い文章と、ホテルの従業員の人達の人柄に魅せられて、楽しく読むことができました。
    最後は読みながらバスの中で目に涙が浮かんでくるなんてこともありました。

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    2021年02月10日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    買った時はなんだか入り込めずずっと読んでいませんでした。
    読み始めたらすごくのめり込んで、面白くてあっという間に読み終わりました。夢と現実が混ざり合う感じもリアルで面白かったです。

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    2021年01月16日
  • 一刀斎夢録 上

    ネタバレ 購入済み

    快刀乱麻の読み心地

    新選組。
    好きだけど題材にした小説は読んだことが無くて
    今回手に取ってみた次第。
    斎藤一の回顧録となっているが
    斎藤が語り手を担うという事で、一般的なイメージとは違う新鮮な切り口となっている。

    聞き手の梶原がかなりしっかりしたキャラクターで
    メインである回顧録を全く邪魔しないので安心して読み進められる。

    1つの時代の終焉と幕開けを
    思想、仲間、刀に込め動乱を駆け抜けていく。

    数々の修羅場で消耗し、失われていくものたち…
    残るものは何なのか。
    『誠』の旗のもと闘い尽くした剣鬼は最後に何を想うのか。

    面白かった。

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    2021年01月01日
  • 月のしずく

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    積読してた7篇の短篇集。どれもこれも素直にいいと思います。月のしずく、聖夜の肖像、ピエタの男性は健気だなぁ。

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    2020年12月30日
  • 薔薇盗人

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    浅田次郎の短編集。
    比較するのは双方の作者に失礼かもしれないが、弘兼憲史の名作「人間交差点」によく似ていて、大変な境遇に置かれながらも道を外さず懸命に生きていく人間模様を描く。
    時代設定は昭和から平成初期頃だろうか、もはや今では目にすることがなくなった情景に懐かしさすら覚える。現実逃避に最適な一冊。

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    2020年12月26日
  • 姫椿

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    さらっと読める八つの作品が納められた短編集。
    そう、軽く読めてしまう作品ばかりだが、つい何度も読み返してしまう。
    灰色の世界をさまよっている心。そこに鮮やかな赤や黄色、暖かなサクラ色が、ふわっと舞い降り、生きる力をもう一度信じよう。そう思える作品たち。
    不幸を食べる不思議な動物の話「シエ」。
    表題作「姫椿」。
    マダムは完璧な女だった。から始まる「マダムの咽仏」。
    などが好みの作品。
    解説は脚本家の金子氏で、ドラマにするなら、という目線で面白かった。

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    2020年11月28日
  • 竜宮城と七夕さま

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    以前は出張でJALに乗る際は、機内誌SKYWARDに掲載されている浅田先生のエッセイを楽しみにしていた。最近は飛行機に搭乗する機会はないのだが、考えたら10年を超す長期連載になっているのでは。

    台北の旅行記では欣喜高興、また無上光栄に「うれぴー」とルビを振るお茶目振り。

    (引用)そう、そもそも私はお笑い作家なのである。たまさか『鉄道員』というお涙短編集が売れてしまったため、引き続き悲劇を要求されているにすぎないのである。

    文章の格調は高いのだけど、キッチリ笑わせてくれるサービス精神の高さは変わらず。
    近著「流人道中記」も読んでみようと思っている処。

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    2020年11月23日