浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2021年11月20日(土)にジュンク堂書店 三宮駅前店で購入。11月22日(月)に読み始め、24日(水)に読み終える。
浅田次郎の作品を読むのは、『壬生義士伝』『地下鉄に乗って』に次いで3作目(だと思う)。泣かせるような話ではなかったけど、とてもよかった。
何かに関わるとか、その原因になるとはどういうことなのか、特に最後の部分で考えさせられる。
涮羊肉(シュワンヤンロウ)を食べたくなる。
59ページに「長く高い壁である。」
244ページに秋口に採れたきのこもまだたっぷりとありますと。
【以下、再読記録】
2025年1月22日(水)に再読を始め、2月24日(月・祝)に読み終 -
Posted by ブクログ
浅田次郎が描く戦争にまつわる短編集。
と、いっても派手なドンパチは出てこない。
舞台は終戦直後の闇市であったり、作戦中のひと時であったりするが、どの主人公も人には決して言えないような悲しみを抱えて生きるまたは死ぬ様子を描いている。
生きるか死ぬかという瀬戸際になると、愛する妻子や好いた女性が出てくる。
現代の世の中では、恋愛や結婚はエンターテイメントか合理的判断の対象になっているが、本当はそんなものではないのかもしれない。
もちろんフィクションの話ではあるが、戦争は本当に悲惨で最中も終わった後も死ぬよりも生きることが難しい日々をもたらす。
平和が当たり前になっている現代でもやるせなさや -
Posted by ブクログ
愛と涙の六短編。
私にとってハズレのない浅田次郎さんの、切なさの残るストーリー。
忘れっぽい自分が、この先忘れることはないだろうなと思うのは、最初の「あじさい心中」の二人。
リストラされたカメラマンと、廃れた温泉街で働くストリッパー。初対面の二人が心中を決意する、そんなまさかの展開を受け入れる自分がいることに驚く。そうさせる著者の筆力にも脱帽。
哀しみの淵にたどり着いた人の言葉は重く、その決断は強い。
架空の人物だけど、同じような境遇の人がいることに想いを馳せて、その人たちの幸せを、自分のそれとともに願いたくなる、そんなお話でした。読めてよかった。