浅田次郎のレビュー一覧

  • 蒼穹の昴(4)

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    決行分量あるし、この後もシリーズは続くが、それでも一気に読めてしまった。
    考えてもたら、中国の19世紀末からの百年って、すごく激動の時代なんですよね。
    映画「ラストエンペラー」と時代はほぼ重なるが、皇帝の側から見る(この後出てくるであろう義和団や辛亥革命、満州事変、新中国成立)と、庶民から見るのを比べると面白いかもしれない。
    最後に少し子供時代の毛沢東が出てくるのが象徴的かも。

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    2021年12月31日
  • 輪違屋糸里(上)

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    花街や屯所の特に女性からの視点で新選組が書かれており、何か新鮮な面白い感覚で読むことができました。下巻が楽しみです。

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    2021年12月16日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    本当にラスベガスでは想像を越えるようなことがあちこちで起きているのかなあと思いながら、楽しく読みました。

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    2021年12月10日
  • プリズンホテル 2 秋

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    ヤクザの経営するホテルにヤクザさんの御一行様と警察署の御一行様が鉢合わせ。
    他にも訳ありの人たちが一緒になり大騒動。
    「愛憎ぶつかる温泉宿の夜は笑えて、泣けて、眠れない」のキャッチコピー通り、
    ハチャメチャにあきれながらも、登場人物の情けの深さにしんみり。
    人を思いやる気持ちが伝わってきます。
    『夏』編でも好きになれなかった登場人物は相変わらずでしたが、
    彼にもそうなってしまう事情がある。最後はホロリとさせられました。

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    2021年12月01日
  • プリズンホテル 4 春

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    今回は、いい話だったなあ。
    しみじみと、そう思わせてくれる。これ迄通りのドタバタなのだが、何処かに哀愁と懐かしさを覚える静けさの中で物語が進む。
    ラスト、残りの紙幅でどう納得のいく終わり方をするのかと、ややハラハラしながら読んでいたが、物語のクライマックスは、突如、鋭い鋭角でもたらされた。素晴らしい大団円。非常に納得のゆく、美しい終わり方であった。
    主人公がずっと抱えていた毒。語れなかった、自認すら出来なかった感情。それらに気づき、吐露できたことで、生まれ変わっていく。
    大いなる再生と救済の物語。

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    2021年11月28日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    前作もそうだけど、毎度ラスト3ページくらいで目頭が熱くなる。今回ももれなく、電車で朝から泣きかけてしまいました。このシリーズはちょっと休憩入れてまた今度読みます。

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    2021年11月27日
  • 長く高い壁 The Great Wall

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    ネタバレ

     2021年11月20日(土)にジュンク堂書店 三宮駅前店で購入。11月22日(月)に読み始め、24日(水)に読み終える。

     浅田次郎の作品を読むのは、『壬生義士伝』『地下鉄に乗って』に次いで3作目(だと思う)。泣かせるような話ではなかったけど、とてもよかった。

     何かに関わるとか、その原因になるとはどういうことなのか、特に最後の部分で考えさせられる。

     涮羊肉(シュワンヤンロウ)を食べたくなる。

    59ページに「長く高い壁である。」
    244ページに秋口に採れたきのこもまだたっぷりとありますと。

    【以下、再読記録】
     2025年1月22日(水)に再読を始め、2月24日(月・祝)に読み終

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    2021年11月24日
  • 月のしずく

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    7つの短編集。老若男女の主人公、どの視点でも全く違和感なく入り込めるのが浅田次郎の力量。
    自分の幼少期の経験もあるのだろうか…

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    2021年11月19日
  • 中原の虹(1)

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    ネタバレ

    蒼穹の昴の1巻前半がちょっと重たかったので、え、また振り出しに戻るのか...と思いきや、春雷ってそういうことか...!
    清の歴史はほぼ全く進まなかったけど、あっという間に読み終わってしまった。2巻も楽しみ。

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    2021年11月07日
  • 終わらざる夏 上

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    (上中下含む)
    文庫で3巻構成だが、読むのに苦労を感じることはなかった。
    強く熱い信念を持つ人物が多く、かっこいい。鬼熊すてき。
    終戦時期における千島列島が舞台というのはほとんど知識がなかったので勉強になった。

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    2021年10月28日
  • 赤猫異聞

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    聞き語りのストーリーは、珍妃の井戸など、浅田次郎さんで採られている展開。それぞれの人から見た様子や思いがわかり、それを他者が述べたものとつなぎ合わせながら、全体を理解したり感じたりするのは面白い。赤猫とは、江戸の火事のこと。明治になってもそのまま伝馬町にあった牢屋から火事で召し放しとなった3人の男女が召し放しとなった後の行動や気持ちの変化を述べていく。

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    2021年10月24日
  • プリズンホテル 1 夏

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    娯楽小説で読んでいて楽しかったです。
    どんな偶然だよ!って突っ込みたくなるが、色んなピースが嵌まっていくのが気持ちよかったです。
    ストレスを感じずに気楽に読める本でした。

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    2021年10月18日
  • 一路 (下)

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    ずいずいずっころばし ごまみそずい
    茶壺に追われてとっぴんしゃん の茶壺の意味がわかった! 嬉しい。

    殿様同士の友情?が、素敵。
    江戸時代の末期に、さ迷う?お姫様行列が切ない。

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    2021年10月09日
  • 一路 (上)

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    この厚さ二冊、読めるかな?
    読めました。するする読めました。

    人が動くのは、人の熱さに吸い寄せられるから?

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    2021年10月09日
  • 帰郷

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    浅田次郎が描く戦争にまつわる短編集。

    と、いっても派手なドンパチは出てこない。
    舞台は終戦直後の闇市であったり、作戦中のひと時であったりするが、どの主人公も人には決して言えないような悲しみを抱えて生きるまたは死ぬ様子を描いている。

    生きるか死ぬかという瀬戸際になると、愛する妻子や好いた女性が出てくる。
    現代の世の中では、恋愛や結婚はエンターテイメントか合理的判断の対象になっているが、本当はそんなものではないのかもしれない。

    もちろんフィクションの話ではあるが、戦争は本当に悲惨で最中も終わった後も死ぬよりも生きることが難しい日々をもたらす。

    平和が当たり前になっている現代でもやるせなさや

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    2021年10月03日
  • 椿山課長の七日間

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    人の人生には後悔や未練はつきものだ。
    死してなおそれらは残っていくのだろう。
    でも、やはり最後は「ありがとう」の一言に行き着く。
    極楽往生がこんな世界なら死すら悪く無いんじゃないかというラストだった。

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    2021年09月30日
  • 月のしずく

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    ネタバレ

    浅田次郎、男女の哀愁、ノスタルジー、偶然、再会、色んな情景が浮かぶ7編。浅田さんの文章は分かりやすく、登場人物の心情が理解できる。圧倒的に一番よかったのは「花や今宵」。見知らぬ男女2人が酔いつぶれ、中央線で寝過ごし山梨まで来てしまう。2人はお互いに愛するパートナーがいると嘯く。それぞれパートナーとの愛情が切れていた。女性は不倫中、男性は分かれたばかり。2人の微妙な距離感、話すにつれ一定の距離感を保ちながら縮まってくる。この描写がエロティックであり、プラトニックである。最後にはこの2人の距離感が密着する。

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    2021年09月23日
  • 壬生義士伝 10

    壬生泣き士伝

    泣かずに読み終えた巻はありません。

    #切ない #泣ける #感動する

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    2021年09月23日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    夜を照らす赤提灯の下で行われる花魁道中の描写の辺りが本当に大好きです。ラストは不憫で不憫でたまらなくなってしまい、涙なしでは読めませんでした。

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    2021年09月22日
  • 天子蒙塵 4

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    ネタバレ

    蒼穹の昴からシリーズ中に登場してきた多くの人物の視線から描かれるストーリーが、同時並行的に進んでどのようにラストを迎えるのか、まだ先は見えない。

    この天子蒙塵シリーズの最後のシーンは、さすが泣かせの浅田の本領発揮。

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    2021年09月19日