浅田次郎のレビュー一覧

  • 中原の虹(4)

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    蒼穹の昴シリーズ第3弾。前作から引き続きの登場人物が織りなす清王朝末期の話。このシリーズの魅力は西太后や袁世凱など一般的には歴史の悪役になりそうな人たちの心の動きにスポットを当てていること。小説だと分かっていながらも、本当の事実もこうだったのでは、なんて想像してしまう。個人的には小説が大好きなので春雲という1人の主人公を軸に描かれていた前作の方が入り込みやすかったので、時系列、国をまたぎさらに壮大になった今作に置いていかれないように必死に読みました。最近続編も執筆中らしいので、期待!

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    2018年09月15日
  • 勝負の極意

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    1番なるほど、と思ったのは競馬の話よりも二足のわらじで小説家として成功したところ。競馬はやったことないのであれなんですが、機会あればやってみます。

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    2018年09月05日
  • 椿山課長の七日間

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    おじいちゃんは勝手にミッキーカーチスと思い込んで読んでいたので、映画は桂小金治、ドラマは津川雅彦が祖父役というのを見て、小説だけで留めておこうと思いました。泣いてしまいました。

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    2018年08月31日
  • 姫椿

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    気楽に読めて面白かった。
    ちょっと不思議なのが良い。

    話してはならぬ、言葉は穢れている とはなるほどだ。
    沈黙は金。

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    2018年08月30日
  • 椿山課長の七日間

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    仕事、子育て、家のローン、介護、いろんな重荷を背負った働き盛りの主人公がある日突然仕事中に倒れてそのままこの世を去る。うーん、他人事ではないな。

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    2018年08月24日
  • 姫椿

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    短編集。「シエ」「姫椿」「再会」「マダムの喉仏」「トラブル・メーカー」「オリンポスの聖女」「零下の災厄」「永遠の緑」
    個人的には「シエ」「再会」が好み。

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    2018年07月30日
  • 月島慕情

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    浅田次郎の短編集。個人的には、浅田次郎作品は長編より短編の方が好み。
    「月島慕情」「供物」「雪鰻」「インセクト」「冬の星座」「めぐりあい」「シューシャインボーイ」そして「自作解説」も収録。

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    2018年07月30日
  • 王妃の館 上

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    月末の手形決算を切り抜けたい旅行会社が、パリの高級ホテル「王妃の館」の一部屋を2組に利用させ、旅行代を二重取りという暴挙に出た話です。光(ポジ)ツアーの方は150万円で、影(ネガ)ツアーの方は20万円という料金でツアーを行います。そのからくりは、お見事といえます。こんなことを思いつくのが凄いです。ですが、両方のツアーに参加しているメンバーがまぁ、個性的で。果たしてこのツアーはうまくいくのでしょうか!?下巻に続きます。

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    2018年07月29日
  • 終わらざる夏 中

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     疎開先の小学生たちや教師、島で働く女子学生たち、そして敵兵であるソ連兵たちなど、自国の兵士だけでなく、それぞれの立場の苦悩と葛藤、戸惑いを描くことで浮かび上がる、戦争の不条理と非情さ。

     こうした様々な立ち位置からの悲劇を描けるだけでも、すごいと思うのですが、さらに浅田さんは物語の舞台となる占守島すらも、不条理と非情から生まれたことを描きます。

     国家の思惑に踊らされ、故郷を追い出された先住民たちの悲劇。単に物語の舞台でしかなかったと思っていた島すらも、不条理と非情から生まれていたということが、明らかにされるのです。

     個人と土地、それぞれの物語をあますことなく描ききり、小説は最終刊に

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    2018年07月16日
  • 終わらざる夏 上

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     綺麗に書くなら戦争の悲劇が、汚く書くなら戦争のクソッぷりがよく分かる小説です。

     年齢や身体の状況などで、本来であれば招集されるはずのない人々に、赤紙が渡され否応なく戦争に巻き込まれていくのです。

     不意の招集に衝撃を受けるのは、兵士以上にその家族です。特にこれまで何度も招集に応じ、指を失っているにも関わらず、再び赤紙を渡された鬼熊とその年老いた母。二人のそれぞれを思う心情と、それに関わらず引き裂かれる場面は、戦争の理不尽さや不条理さを、改めて示していると思います。

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    2018年07月16日
  • 月のしずく

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    ネタバレ

    幸せな結末ではないけど、読んでホッとするようないい感じの短編集。
    さすがに文章がうまいので、サラサラ読める。

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    2018年07月12日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    夢を語るうちに見た話か語っているうちに創った話かわからなくなる。理屈に合わせようとすると無理がでるからだ。一方、現実の世界で白日夢を経験することがある。しばらく醒めるまで時を要する。夢を題材に小説を作るのは難しいと思う。本書でも読み始めてしばらくはかったるかった。が、そこは一流の著者である。終盤は人生について考えさせられてしまった。2018.7.11

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    2018年07月11日
  • 姫椿

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    8つの短編を集めた作品集。
    ベタな浅田ワールド全開のケモノ偏に解って書く「しえ」ってお話が良かったです。

    やっぱり我が家は動物好きだからさぁ~。
    しかもノラ猫ちゃんや捨て犬ちゃんを育ててきたから、こういったお話に特に弱いんだよねぇ~。

    「浅田さんのお話を読むと、やっぱり(ストレートな)男性は女性が好きだし、精神的なプラトニック・ラブを重宝しがちな女性作家さんと違って、愛し合うならカラダごとってところが素直だな~って思います。」by太郎

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    2018年07月09日
  • 歩兵の本領

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    ネタバレ

    目次
    ・若鷲の歌
    ・小村二等兵の憂鬱
    ・バトル・ライン
    ・門前金融
    ・入営
    ・シンデレラ・リバティー
    ・脱柵者
    ・越年歩哨
    ・歩兵の本領

    1970年頃の自衛官たちの物語。
    ゲバ棒を持った大学生も、ラブ&ピースのTシャツを着た若者も、それなりに就職していい暮らしをしているときに、それぞれの事情で自衛隊に入らざるを得なかった若き自衛官たち。
    理不尽なしごきやいじめに涙を流し、戦争に行くことのない軍隊生活を嗤う。

    自由がなくて、安月給で、慢性的人員不足のせいで、やらねばならないことだけはいくらでもある。

    けれど自衛隊にいるのは彼ら若者たちだけではない。
    もう何年もこの生活を続けている先輩兵。

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    2018年06月27日
  • 神坐す山の物語

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    ネタバレ

    2018年、24冊目です。

    山の神という言葉は、最近、箱根駅伝のランナー紹介の時によく耳にしますね。
    山岳信仰が、日本古来の神道に結びついて形作られていると思いますが、
    そういった説を待たずとも、少しばかり山の奥深い場所に、一人で足を踏み入れると、なんとなく「畏れ」を感じる。人は山の神を畏敬の念を持って受け入れている。

    魂魄というものに出逢ったことはないですが、存在を寛容に受け入れる精神世界が私の直ぐそばにあることは確かだと思えます。
    八百万の神々がいるとすれば、私のそばに存在し、私の暮らしの、いや行動の一つ一つにその存在の力が影響しているのかもしれません。
    運がいいとか悪いとか、、、。

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    2018年07月08日
  • 月島慕情

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    「泣かせ」に鼻白んで遠のいていた浅田次郎氏の小説を久しぶりに読んだ。やっぱりうまい!本書は、短編集。「鉄道員」は素晴らしかったが、本書もなかなか良かった。
    浅田氏のすごいところは、全く自分に重ならない設定の人物にまでどっぷりと入り込んでしまえるところ。どの短編も気恥ずかしくて切なく、読みながらしくしくと胸が痛む。そしてまんまと作者の手の内に引き込まれ、こんちくしょーと思いながらも、気が付くと涙を流しているのだ。
    最初の2本が特に良かった。登場人物がそれぞれに悲しいのは、連城三紀彦の小説にも似ている。昔の東京の風景もノスタルジックで、おススメ。

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    2018年06月14日
  • 蒼穹の昴(1)

    購入済み

    中国の小説は地名や名前が難しいけれどもこの小説はすんなり読めます。まだ1巻の途中ですが続きが楽しみです。

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    2018年05月28日
  • 月のしずく

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    短編集。『銀色の雨』『月のしずく』がよかったです。久しぶりに大人の男と女の物語を読んだような気がします。どれも終わり方に余韻が残って、この後二人はどうなったのか?たぶん幸せになったのだろうと思う。そんな風に思わせる読後感の良い全7編でした。

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    2018年05月27日
  • 月のしずく

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    ネタバレ

    久しぶりに浅田次郎さんの作品を読んだけれど、時々涙が出そうになり、さすがに上手だな、と。
    特に独白部分がよかったし、ラストが読者がこうなってほしいと思うような展開になり、読後感もよかった。

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    2018年05月17日
  • 輪違屋糸里(下)

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    ちょうど京都幕末維新をテーマにしたロゲイニングのチェックポイントを探しに京都(島原)を探訪していたところ、ふと輪違屋の文字を発見し、現存するその建物の歴史と風格を肌で感じ、あらためて本書を読むことにした。
    壬生の浪士組から新撰組へと成長する中で、八木・前川家と新撰組の関係、芹沢や近藤・土方の目指す理想像の違いとそれに伴う内紛(暗殺)なども興味深いが、本書の真髄はなにより島原という花街に生きる女性のプライド。いろいろ幅広い分野で面白い浅田次郎再評価の一冊でした。

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    2018年05月16日