浅田次郎のレビュー一覧
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連作短編。
【闇の花道】
プロローグといったところか。松の語り口の小気味の良さ。カリスマ抜群らしい親分さんと、キャラの立った子分たち・・・・。物語に、ぐんと引き込まれた。
【槍の小輔】
まさかの展開、超年の差大恋愛(?)。「おこん」姐さんが、とても魅力的。
別邸からの別れの場面が、ほんの少しデ・ジャ・ヴュな気がするのは気のせいか??
【百万石の甍】
目細の安、格好良し。
前読の「シューシャインボーイ」もそうだったし、(原作は未読だが映画を視聴)「地下鉄に乗って」でもそう……。浅田さんの描く“父子”の話は、泣かせるねぇ。
【白縫花魁】
・・・「続きを聞きてえか。」
………『はい、とても -
Posted by ブクログ
「蒼穹の昴」「珍姫の井戸」から続く、中国シリーズ3作目。
袁世凱と張作霖、彼らにまつわる人々を基軸として激動の中国近代史が生き生きと描かれています。史実と演出が巧みに混ざり合った、スケールの大きな傑作です。
ただ、「蒼穹の昴」に比べると、焦点が定まらない印象も受けました。張作霖の末路は史実として知られいるわけで…。李兄弟(と妹さん)を巡る話は感動的で、むしろそちらを主軸に据えたほうが人間ドラマとしては面白かったのかもしれません。前作でのメインキャラクターが次々退場していくのも悲しかったですね…。
などと言いつつも、やっぱりページをめくる手が止まらない。続編も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
久しぶりの浅田次郎。4冊目……くらいかな。
【月島慕情】
表題作。切ない……切な過ぎる。
冒頭から、きっと分かりやすいハッピーエンドは無いだろうと分かりきった一編。
太夫の心が浮き立つ程に、時兄のいなせが際立つほどに、悲恋の予感が膨らみまくり……一度はもう、見ていられなくって本を閉じてしまったくらい。
半年ばかり寝かせて再び挑んだこの一編。
なんと切ない物語か!!
でも、切ないながらも美しい、そんな大正下町のセピア色が心に残るお話だったな。
【供物】
……切ないけれど、いい話。きっと、誰もが報われた一瞬が、やはりセピア色に描かれていた。
※時代設定は明らかに平成の世であるのに、なぜ