浅田次郎のレビュー一覧

  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト

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    久し振りだな。
    所詮、泥棒の正義感、納得できない事も有りますが、何と言っても物語全体から立ち上るような大正ロマンの雰囲気が心地良く。
    浅田さんの真骨頂ですね。

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    2016年09月21日
  • 中原の虹(4)

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    「蒼穹の昴」「珍姫の井戸」から続く、中国シリーズ3作目。
    袁世凱と張作霖、彼らにまつわる人々を基軸として激動の中国近代史が生き生きと描かれています。史実と演出が巧みに混ざり合った、スケールの大きな傑作です。

    ただ、「蒼穹の昴」に比べると、焦点が定まらない印象も受けました。張作霖の末路は史実として知られいるわけで…。李兄弟(と妹さん)を巡る話は感動的で、むしろそちらを主軸に据えたほうが人間ドラマとしては面白かったのかもしれません。前作でのメインキャラクターが次々退場していくのも悲しかったですね…。

    などと言いつつも、やっぱりページをめくる手が止まらない。続編も楽しみです。

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    2016年09月18日
  • シェエラザード(上)

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    悲しい思い出が美しく彩られるのは浅田先生の真骨頂だろうか。ただ、私はJAL機内誌の先生のエッセイのほうが好きかもしれない。

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    2017年05月04日
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト

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    いつものように天切り松の語りを堪能。
    浅田次郎さんは、稀代のストリー・テラーだな。

    戦争前の暗闇に向かう、モガ、モボの浮かれた時代を見事に描く。
    水谷豊さんの解説で、浅田先生は1951年生まれ、水谷さんと同世代とある。とすると、当年65歳か。うっかり、この時代を知っているんだと思ってしまったよ。

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    2016年09月13日
  • 月下の恋人

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    短編集。
    ラジオで「あなたに会いたい」を聴いて、
    ちゃんと読みたいと思って読みました。

    うん。どれもちょっと泣けるけどとてもいい後味です。

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    2016年08月11日
  • ハッピー・リタイアメント

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    最初は、退屈だったなぁ。
    なかなか読み進められなくて…

    ところが、主要人物が出揃ったところから、俄然面白くなってきて、びっくり。

    自分の今後の参考にできるかなという目論見は外れましたが、ハワイの空のように、晴れ晴れとした気持ちになりました!

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    2016年08月11日
  • あやし うらめし あな かなし

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    やっぱり最初と最後がいい。
    毒をあおって瀕死のまま、死んだ男の傍に
    同じく死んだものとして並べられた挙句
    一人になって死ぬ女と、
    お狐に取り憑かれて手首を喰らう少女、
    他の話を忘れるくらい印象が強かった。

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    2016年08月08日
  • 月島慕情

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    久しぶりの浅田次郎。4冊目……くらいかな。

    【月島慕情】
    表題作。切ない……切な過ぎる。
    冒頭から、きっと分かりやすいハッピーエンドは無いだろうと分かりきった一編。
    太夫の心が浮き立つ程に、時兄のいなせが際立つほどに、悲恋の予感が膨らみまくり……一度はもう、見ていられなくって本を閉じてしまったくらい。

    半年ばかり寝かせて再び挑んだこの一編。
    なんと切ない物語か!!

    でも、切ないながらも美しい、そんな大正下町のセピア色が心に残るお話だったな。


    【供物】
    ……切ないけれど、いい話。きっと、誰もが報われた一瞬が、やはりセピア色に描かれていた。

    ※時代設定は明らかに平成の世であるのに、なぜ

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    2016年08月09日
  • 中原の虹(1)

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    時代は1900年辺りの日露戦争が終結した辺りの満州が舞台。本小説の主人公、馬賊チャンズオリンの出世と中国の歴史的変遷を追いかけながら物語は進行する。

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    2016年07月31日
  • 王妃の館 下

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    上下巻一気読み。素晴らしい群像劇。ひとつの舞台を時代が行き来しながらストーリーが進んでいくのも楽しい。しかしこれ、どうやってミュージカルにするのだ…

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    2016年07月02日
  • 王妃の館 上

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    来年、宝塚でミュージカル化されると知り手に取った。プティ・ルイがなんといじらしいこと…面白くてあやうく新幹線乗り過ごすところだった!

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    2016年07月02日
  • 月のしずく

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    ネタバレ

     妻子持ちだった恋人とひどい別れ方をしたリエはたまたま居合わせた辰夫の家に厄介になることに。
    「お腹の元恋人の子供がいるの、お願いちょっと|中絶《おろ》すの手伝ってよ」
     しかし純粋な打算で近づいた男は何を勘違いしたのかその子を二人で育てようなどと言ってくる。はあ、とんでもないお馬鹿な奴もいたもんだ。こんないまだに汲み取り便所を採用しているようなアパートに住む男がこの私と釣り合うとでも思っているのかしら。学もなさそうだし、たぶん身の程知らずという言葉も知らないんじゃないかしら。でもいいわ、私は優しい女だからあなたが安物の時計をプレゼントしてくれたって窓に叩きつけて壊すぐらいで許してげる。
     ま

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    2016年06月28日
  • 王妃の館 上

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    ネタバレ

    シャトー・ド・ラ・レーヌ(王妃の館)というのは世界に冠たる麗美なフランスのホテル。
    みんなが憧れるそんなホテルに宿泊できるのが売りのパリ・ヴェルサイユを回るツアーに集まった人達の悲喜こもごも。

    このツアー、旅行者の思惑から二重売りされ、かたやお金持ち相手の高額”ポジツアー”、かたや極安の”ネガツアー”。
    もちろん、支払う金額によって内容は随分違う。

    旅行者の荒稼ぎがバレないように細心の注意を払うツアーコンダクター、けれども起こるニアミス。
    過去との決別のため旅行するOL、自殺志願の夫婦、詐欺師、バブル崩壊後成金、恋人さがしのオカマ、元警察官、小説家、編集者など、個性豊かな面々が思い思いに動

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    2016年05月30日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    「男てえのは、理屈じゃあねえ。おぎゃあと生まれてからくたばるまで、俺ァ男だ、俺ァ男だと、て、てめえに言いきかせて生きるもんだ。よしんばお題目にせえ、それができれァ、理屈は何にもいらねえ」


    大正ロマンの時代を駆け抜けた目細の安吉一家の活躍譚第2段。
    この2巻で安吉一家以上に光るのはやはり清水の小政。
    一宿一飯の義理を立てて鮮やかに舞台を降りる様は本当に格好いい!


    「春のかたみに」ではもちろん号泣したし、安吉親分も寅兄ィも栄治兄ィもおこん姐さんも相変わらず素敵だけれど、この中で一番好きな話はと言われたら「百面相の恋」を選んでしまう私は、結局騙りの常兄ィが一番のお気に入りだったりしま

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    2016年05月18日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    ネタバレ

    解説すまけい氏。 亡くなっているのか。。

    松蔵の独り立ちした姿も読みたいが、そうすると親分たちがもういないわけで。。 悩。。。

    常兄は『ジョーカーゲーム』を思い出す。
    実際に起こった事件。
    近代以降の方が歴史がなじみがない。。

    おこん姐さんは、以前から言われてはいたが恋愛に関して凄く純情だとわかる話。

    栄治兄も親分も格好よく、全員のエピソードが入った1冊。

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    2016年05月17日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    ネタバレ

    解説大山勝美氏
    8章からなる文庫本

    幕末、明治、戦争。。
    歴史をもっと知っていれば今作はもっと楽しめると思う。

    フルメンバー活躍の1冊。

    最終章『春のかたみに』
    前作で親を選べぬ子の辛さ、という感想を抱いたが
    今章を読んで考えさせられる。。
    根っからの悪人はいないという事だろうか。。

    松蔵の芯の強さ、優しさを再認識。

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    2016年05月11日
  • かわいい自分には旅をさせよ

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    ネタバレ

    一つ一つのエッセーが短く読みやすい。
    通勤時間などのちょっとした隙間時間を、豊にできた。

    中国文学にほとんど無知だったので、新しい知識となることも多くあった。

    「かっぱぎ権左」は、本当に後味のいい短編小説だった。映画化されても面白いのに(笑)勝手に頭にイメージが焼き付いてしまった。このエッセイをきっかけに、歴史にも興味を持てそう。

    あとは、著者の仕事観にも触れられてる点が心に残っている。やりたいこと(書き物)を仕事にできるまでやり抜こうとすると、それまでの過程は不安にならないのだ。目標が明確であるとは、前を向き続けていけるエッセンスなのかもしれない。

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    2016年05月08日
  • 一刀斎夢録 下

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    最後は切ないような悲しいような気持ちになりましたが、爽やかな空気も感じました。

    史実(とされてること)と照らし合わせるとだいぶ食い違う部分は多いですが、そこはフィクション作品ですから。楽しめればいいと思います。
    文章がうまいのでこれを史実だと思ってしまう人もいそうですが。

    いろんな人の思いや業を背負って生き残るというのも辛いことなんだよなぁ…

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    2016年04月19日
  • マンチュリアン・リポート

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     『蒼穹の昴』の登場人物と重複していたので、イメージが湧きやすかった。
    歴史小説と言うより、エンターテーメント性が強く感じる。『蒼穹・・』の西太后が可愛いおばさんに描かれていたように、天皇も、関東軍の一部の軍人も、張作霖も、それぞれ苦悩を抱えた良人に描かれている。
     中国からも、日本からも角が立たないような、八方美人的な纏め方に、多少なりとも不満が残ったが、浅田氏が広く読まれている秘訣とも思える。近代日本の中国へ侵攻の流れが分かり易かった。

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    2016年04月05日
  • 終わらざる夏 上

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    ネタバレ

    この話は、第二次世界大戦末期の最北の島「占守島」の話。

    いろいろな立場の人が出てきます。
    東京でこの戦争の作戦をまとめている軍人、
    東京で働いていて召集されるはずがない45歳の翻訳家、
    そして焼け野原に唯一残った近代的なアパートに暮らす妻
    父の召集を知り疎開先から脱走した息子と
    道を共にした女の子。
    二人の疎開先の先生。
    二人と夢を介して出会ったロシア兵。
    何度も召集されてその度に話を盛り立てられて金鵄勲章をもらった指のない軍人、
    召集される人々のため病気を偽って申告し続けた医者、
    体が小さくて戦車に乗れない少年兵とそれを教育する老兵、
    大本営から終戦の際に立ち回るために占守島にやってきた参

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    2016年04月05日