浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
浅田次郎さんって時代小説も書くんだ!?と興味を抱き、読んでみたいなぁと思っていた作品でした。
『参勤交代の御共頭』という職にスポットを当て主役にしたもので、凄く趣があり、読みはじめから引き込まれました。参勤交代の御行列が出発するまでの話もぬかりなしで、読んでいるこちらも「準備万端、いざ出発!」といった気分にさせられました。
いよいよ江戸へと出発した参勤行列の道中ですが、一難去ってまた一難、次は何が起こるの?ってドキドキしますが、凄く面白いです!
主役の一路をはじめ、次々といろんな人物が登場するのですが、登場の描き方がさすが浅田先生なのでしょうか?皆印象に残り、「えっと、誰だったっけ?」とページ -
絵がとてもきれい
浅田次郎の名作のコミカライズ。
原作が長編で時代物なので、セリフや地書きがどうしても長くなってしまうのは、仕方がない。
それでも非常にきれいな絵で原作の雰囲気をうまく伝えている。 -
Posted by ブクログ
○あじさい心中は、人生何がどうなるか分からないと感じた。また、諦めてしまうと何もかも上手くいかなくなるなと。
○死に賃は世にも奇妙な物語にありそうな話。笑
○奈落は結局よく分からなかった。
○佳人は、人は見かけによらず、また、斜め上の事情があるものだなと感じた。完璧な人でも色々あるのだと思わされる。
○ひなまつりは感動的。やっぱり子供が一番よく分かっている。ただ、お父さんが欲しいという純粋な気持ちから、それは至極当然のことでもあるが、凄く勇気がいること。賢い子ほど我慢し自分の気持ちよりも他人の事を考えて行動する。でもやっぱりそこは子供なのである。読後は良かったなと思った。
○薔薇盗人は、美しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ時は幕末、場所は江戸深川。決して位が高いわけでもない一御家人、別所家の次男である彦四郎の物語。
武道に優れ頭脳明晰、努力を怠らないにもかかわらず、昔から運に恵まれない彦四郎だったが、ある日古ぼけた祠にうっかり手を合わせてしまったことで、貧乏神、厄病神、死神と順々に取り憑かれてしまい、散々な目に遭う。
だが、困難にまみえる中で彦四郎は次第に武士道とは何か、自分が進むべき道とは何かを見出していく。
個人的に感じた彦四郎の良いところは、自らの行動指針が、自分の「仁」や「義」であること。婿入り先で理不尽な目に遭ったのも、自分が情に流されて御家人の大義を見失っていたからだと息子に話す。「すなわち、わしは -
Posted by ブクログ
ネタバレほぼ科挙試験の趨勢に紙面の大半を費やした1巻とは打って代わり、随分と物語が動いたものだなぁ。。。
西太后の苦悩と乙女心と親心と国を憂える心と、それらに相反する専横に複雑な気分を味わい、
光緒帝の人柄に心温められ、
春児のスピード出世と寺の仲間の遺したモノに胸がすく思いを味わい、
権勢争いに明け暮れる完了たちの暗愚に心塞がれ、
時の流れの残酷さと歴史が示す暗い未来に想いを馳せる・・・
そんな読書時間を過ごした一冊。
「蒼穹の昴」、面白し♪
★4つ、9ポイント半。
2020.02.04.新。
※作品世界ではとっくのとうに亡くなっているはずのヴェネチア人画家が、この先の物語にどう絡