浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレエッセイ~時代小説の構成で6編。外で務めに翻弄され家では妻女に冷たくされる男の可笑しみ、実直ゆえに時に身勝手な男の心境、これを書かせたら著者はほんとうに上手いと思う。明治の御一新のすぐ前は江戸時代。著者は祖父を通じて自分とひとつながりに幕末の時代がぼんやりと見えていたのだという。少し倦んだ空気が漂う太平の世の末も著者の作品の舞台にぴったりだ。
P22 妻ならば娘ならば、も少し悲しげな顔で、ここは万已むを得ずお覚悟なされませ、というほどのことは言うてほしい。それを、まるで物言う鳥のごとく声を揃えて、オハラメシマセはなかろう。
P65 恐怖と滑稽がないまぜとなり、互いにどういう顔をしてよいもの -
購入済み
日本を再確認
浅田次郎作品が好きで読みあさりこの本を見つけた。いささか説明くささが気になり、少し放置していたけれど読み始めた。
日本人である自分をいつの間にか振り返っていた。
こんなに深く生きてないな、と思ったり、こんな人と出会いたいと思ったり。
最後の場面で、クォーターを回収。
しっとり静かに読みたい本。 -
Posted by ブクログ
最近本を読むようになったと言ったら、義母が貸してくれました。浅田次郎さんの作品は初めてで、最初は昔の語り口調や文章に慣れなかったです。この内容なのかな?って推測しながら読んだ箇所もありました。
でも段々と天切り松の話にのめり込み、最後の姉弟の話なんて感動して泣けました。
現代にはなかなかない義理人情の話でした。その姿が盗っ人だけど、とてもかっこ良かった。ただのお金目的ではなくて、人助けにもなる盗っ人もあるんだと思いました。
義母が貸してくれなかったらきっと出会わなかった作品。他のシリーズもお借りしているので、ゆっくり読んでみようと思います