浅田次郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ほぼ一気読み。珍妃の死の謎やいかに?と、、、
二転三転される証言に、登場人物たちと同じように気を揉まれつつ読み進めた。
清代末期の激動を描いたシリーズの第二期という位置付けらしい本作を読み、続編への期待が高まった。
★4つ、8ポイント。
2022.08.26.新
※中国史の知識はほぼ皆無(中学校の社会科レベル)だが、逆に予備知識が無いからこそ新鮮に物語の世界観を味わえている気がする。
※「蒼穹の昴」の続編だというから“春児”の活躍に期待したけれども、ほとんど出てこなかった(苦笑)
※(読解力が無いのかな…?)
結局のところ、珍妃を殺したのは誰?
連合国軍の兵士たち?
・・・・(恥) -
Posted by ブクログ
ネタバレエッセイ~時代小説の構成で6編。外で務めに翻弄され家では妻女に冷たくされる男の可笑しみ、実直ゆえに時に身勝手な男の心境、これを書かせたら著者はほんとうに上手いと思う。明治の御一新のすぐ前は江戸時代。著者は祖父を通じて自分とひとつながりに幕末の時代がぼんやりと見えていたのだという。少し倦んだ空気が漂う太平の世の末も著者の作品の舞台にぴったりだ。
P22 妻ならば娘ならば、も少し悲しげな顔で、ここは万已むを得ずお覚悟なされませ、というほどのことは言うてほしい。それを、まるで物言う鳥のごとく声を揃えて、オハラメシマセはなかろう。
P65 恐怖と滑稽がないまぜとなり、互いにどういう顔をしてよいもの