吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(一)

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    保延年間からはじまり、一巻は、鳥羽上皇の崩御までを物語る。
    (1137年~1156年)

    この小説は、「保元物語」、「平治物語」、「源平盛衰記」、「義経記」、
    「玉葉」、「吾妻鏡」、「平家物語」を題材にし描き上げた大河小説である。
    (巻末の作品紀行より。)

    吉川英治の小説を読むのは、ほとんど初めてのため、
    文章の調子に慣れず、なかなか読むのが遅々として進まない。
    台詞が、角張っていて、現代の口語とは違って畏まっているが、
    リズミカルで心地良い。

    人望のある清盛、一癖ある時忠、忍耐の忠盛、
    逆境にいながら凛々しい精神の為義・義朝、
    子煩悩な(主に頼長に対して)忠実、温和な貴人の忠通、
    威風と

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    2013年07月17日
  • 私本太平記(六)

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    とうとう足利尊氏が活動開始。と言っても、彼自身が精力的に動いた訳ではなく、まずは弟の直義が護良親王を斬ることにより火蓋が落とされる。そしてそれでも頑として動かない尊氏。直義に散々説得されようやく重い腰を上げる。三国志の劉備しかり、吉川英治氏が書く英雄はこんな鈍な一面を持つ英雄が多い。前巻までとは打って変わって流れるような話の展開であっという間に読めた。

    一点だけ興味深かった点を列挙したい。

    本作品ではあまり後醍醐天皇の心情は詳しく描かれないことが多いが、このセリフは中々粋だった。
    「今の例は昔の新儀だった。朕の新儀はまた後世の先例となろう。藤房、そちには駸々たる時勢の歩が分からんとみ

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    2013年06月01日
  • 私本太平記(四)

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    第3巻まで400ページ前後だったのだが、本巻から500ページ超となってボリュームアップ!後醍醐天皇の隠岐島脱出、楠木正成の千早城籠城、足利高氏の決意と見所がたくさんである。特に、後醍醐天皇の島抜けは冒険小説のようで楽しい。2002年の夏休みに隠岐島を一人旅したため、だいたいの地理をイメージ出来、余計に興奮するのである。また、足利高氏の鎌倉出陣や佐々木道誉との心理戦はいよいよ始まる倒幕行動の始まりであり読み手をワクワクさせてくれる。当時、鎌倉幕府を倒すなどというのは紛れもない革命であり、相当の決意が必要だったはず。ただでさえ、北条高時に妻子を人質に取られているのだし。
    ともあれ、全8巻だから折

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    2013年06月01日
  • 私本太平記(三)

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    私が本作品において最も好きなキャラが佐々木道誉。婆娑羅大名の代表格である。ブログタイトルにあるとおり、私はファンキーなキャラが大好きなのだが、彼はまさにそれ。単なるファンキーではなく、仕事はきっちりこなし、上(佐々木道誉の場合、北条高時や後醍醐天皇)からの覚えも良く信頼され、本音は別のところに有ったり、好き放題人生を謳歌する…。まさに私の目指すもの。
    本巻では佐々木道誉が主人公のようなものだった。想い人を追ったり、隠岐へ島流しされる後醍醐天皇を護送したり…。
    そんな中で、足利尊氏に語った台詞がこれ。

    「いや、元気なのは当たり前だ。お互いこんな時代にこの若さではないか。浮世が面白くて堪ら

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    2013年06月01日
  • 私本太平記(一)

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    職場の友人、SYUくんから頂いた、全8巻から成る吉川英治作品。私が吉川英治作品を読みのは、2011年の「三国志」、2012年の「新・平家物語」に引き続き三作品目。1年に1作品を読んでいる計算になる。
    さて、本作品は平成3年(1991年)大河ドラマ「太平記」の原作である。実は私、それを知らずに読み始めたのだが、冒頭で主人公:足利又太郎と一緒に登場する側近の一色右馬介の文字を見た瞬間に「大地康雄」の顔が浮かんだ。そう、私が高校2年の時に観ていたあの大河ドラマの原作であることにようやく気づいたのである。この南北朝時代は正直、あまり得意な方ではないし、第一、大河ドラマでも「太平記」くらいしかこの時代

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    2013年06月01日
  • 宮本武蔵(7)

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    だいぶ娯楽小説っぽくなってきた(いい意味で)。多くのキャラクターがところどころで絡み合っていくのが面白い。武蔵は意外と出番が少ないんだな。

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    2013年05月21日
  • 宮本武蔵(5)

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    相変わらず又八にはイライラするけど、一番人間味があって、気持ちが分かるのも又八なんだよなー。小次郎のキャラクターがあまり掴めない。この巻の最初の方はちょっとホッとするところもあり、良かった。

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    2013年05月19日
  • 宮本武蔵(4)

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    各キャラクターがより掘り下げられてきたからか、物語もどんどん面白くなってきた気がする。「バガボンド」のストーリーともずいぶん変わってきたなー。

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    2013年05月18日
  • 宮本武蔵(2)

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    やっぱりバガボンドと比べるとそれぞれのエピソードがずいぶんあっさりしているように感じる。柳生編や又八が母親らと再会するところは特に面白かった。

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    2013年05月14日
  • 宮本武蔵(1)

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    「バガボンド」の原作。後半はどんどんストーリー展開が変わっていくらしいが最初はほぼ同じ。「バガボンド」を読んで完成してしまっている各キャラクターのイメージがあるので、小説版には違和感が残る。唯一、違和感を感じないのは又八の母親と城太郎くらいか。大まかなストーリーは知っているので、ついつい大雑把に読んでしまう。その結果、各場面をあまり想像せず進めてしまうので、物足りなく感じてしまうのかも。漫画ではずいぶん絵に助けられていたなぁ。(特に戦いのシーンなど)

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    2013年05月13日
  • 三国志(四)

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    ついに孔明が軍師に

    三顧の礼をできたのは劉備だけ

    とてもまっすぐな劉備は優しすぎるのが君主として多くの荷を背負っているけど、孔明を引き入れることができたのは劉備だからだと思い知らされるストーリー

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    2013年04月02日
  • 三国志(三)

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    呂布の最後、そして官渡の戦い

    関羽の義を重んじる良い人柄が描かれる

    関羽好きにはたまらない、関羽に焦点をあてられた章

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    2013年03月17日
  • 三国志(二)

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    戦国時代のえらいさん達は 高位をいいことにバッサバッサとすぐ人を切る。全く道徳心のない人たちばかり。レベルが低いから権力にありつこうと乱世の世になる。その中で劉備玄徳だけが、特別器が大きい人物。

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    2013年03月16日
  • 三国志(二)

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    董卓から下邳の戦いまで

    呂布と玄徳、そして曹操

    南東では孫堅から孫策へ

    少しずつ有名な武将が活躍していく

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    2013年03月11日
  • 宮本武蔵(7)

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    将軍家の話だとかがでて来て、少し雰囲気が変わった部分あった。今回も武蔵が登場しないシーンが半分くらいあり、そうなると前半の巻であったような痛快さもやや欠ける。
    これまで展開した話が、この巻含め残り二巻で、綺麗に収束するのを期待している自分がいて、それに反してまだ新しい登場人物があったりと一向に収束に向かっている気がしない。
    また勢いを取り戻して、且つ綺麗に刈り取られて終わることを、最後の巻に期待。

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    2013年01月07日
  • 宮本武蔵(1)

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    この本は井上雄彦氏の漫画「バガボンド」にはまっている事に読みました。とても正しい時代物と感じました。ちょっと物足りなかったなぁ

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    2013年01月01日
  • 宮本武蔵(6)

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    途中1ヶ月半くらい間を空けて読み終えた。(仕事めちゃ忙しかった…)
    話がどこに向かってるのかわからなくなった。武蔵の豪快さ、気持ち良さもあまりなく、停滞した感じあった。小さいエピソードがたくさんの巻だった。
    城太郎がいなくなって、伊織が出てきたのも、自分の中で整理がつかず。今後の為の伏線なんだとは思うが。

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    2012年10月29日
  • 平の将門

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    この本を読んで
    「将門って本当はいい人なのよ」
    と友人が言っていた理由がやっと分かりました。
    大それた野心の無い、純朴で熱い田舎青年。それが平将門です。納得!

    この時代のことをあまり知らなくて、藤原純友との共謀はフィクションなのかが謎です。フィクションだと思うけど、そうじゃなかったらすごいことだなって思って。
    それが気になるのでこの時代の本をもうちょっと読んでみたいです。
    普通に忠平の目線での話なんかないかしら。
    将門記(しょうもんき)を参考にしているだろうから、そんなのないのかな・・・

    ところで、吉川 英治の作品をちゃんと読んだのは初めてです。
    この人句読点が多いのね。

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    2014年01月22日
  • 宮本武蔵(3)

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    武蔵と吉岡清十郎との闘いがメイン。お通、又八、城太郎もそれぞれの行動をとっている。宍戸梅軒も出てくる。

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    2012年06月27日
  • 源頼朝(一)

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    源頼朝の半生を描いた作品。
    平治の乱で父義朝と共に豪雪の中落ち延びるシーンから開始し、彼を助命した池禅尼とのやり取りがいじらしくて愛おしい。

    頼朝の名を冠しているわりには、義経のエピソードも豊富です。
    全く違う境遇で育っていく二人がそれぞれ描き出されています。

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    2012年04月30日