【感想・ネタバレ】宮本武蔵(2)のレビュー

あらすじ

沢庵の温かい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは? だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちるところまで堕ちて、偶然手に入れた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。

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Posted by ブクログ

[再読]
武蔵、又八、お通、佐々木小次郎、それぞれの人生が動き出す。
それぞれが、自分の目標を持ち、それに向かって駆け出す。
出会いと別れを繰り返し、武蔵も成長してゆく。
何事も近道は無い。
遠回りでも、それが自分にとって成長してゆく大切なのプロセスなのだと思える。
何事も経験だ。

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2018年12月24日

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お通のけなげさと危うさについつい読みながら応援してしまう。
次にどうなるかハラハラどきどきと、ついつい先を読みたくなる。

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2014年04月01日

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「『武者修行というものは、何も試合をして歩くだけが能じゃない。一宿一飯にありつきながら、木刀をかついで、叩き合いばかりして歩いているのは、あれは武者修行でなくて、渡り者という輩、ほんとの武者修行と申すのは、そういう武技よりは心の修行をすることだ。また、諸国の地理水利を測り、土民の人情や気風をおぼえ、領主と民のあいだがどう行っているか、城下から城内の奥まで見きわめる用意をもって、海内隈なく脚で踏んで心で観て歩くのが、武者修行というものだよ』」

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2013年06月26日

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先日に続き第二巻。

おかんに「免状にある佐々木小次郎とは、だれぞえ」と訊かれ「仮名です」と。いう訳で発生した偽小次郎を笑うなかれ。石舟斎のお庭でブッシュマンな武蔵。お猿転がしでスバロウ状態な小次郎イン京都。

一生懸命にやってるから鈍臭いw。なんでそこまで強調するかというくらいに。そこには志も信念も笑の種にしかならない。でも行こう、自分たちこそ人と信じて。そんな吉川節が明らかになる一冊。

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2012年07月30日

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京都で偶然武蔵の噂を聞いた又八は、より自堕落になっていく。
泥沼にはまっていくその気持ち、なんとなくわかる気がする。
なろうと思って武蔵になれるものじゃない。

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2012年01月04日

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宝蔵院胤栄との出会い・柳生家での騒動・又八、小次郎の登場から宍戸梅軒を探す旅まで描かれています。

登場人物も増え、武蔵の精神に少しずつ変化の兆しが表れてきます。次が楽しみです。

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2010年10月21日

匿名

ネタバレ 購入済み

石舟斎へ挑戦すべく柳生の里へ向かう武蔵を中心に登場人物らが躍動する。お通も又八も朱美も、それぞれに情念を燃やす。そしていよいよ、傲岸不遜な佐々木小次郎が登場。

#ドキドキハラハラ

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2025年08月17日

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2巻では、武蔵の挫折と心身の成長、沢山の出会いと別れが描かれる。
城太郎という弟子との出会い、吉岡門下との戦い、何より石舟斎に出会わずして挫折する場面は印象的。また、青年らしく、お通に心惹かれる自分を戒める姿に人間らしさを感じる。


功名心に燃える武蔵が、剣宗石舟斎の門の前で詩を読んだ時、
「届かない!自分などには届かない人物だ」と感じる場面がある。
それは武蔵にとって挫折であり転換点でもある。剣の技ではなく、剣の真理を求める厳しい修行の始まりだったのだと思う。

武蔵は自身の未熟さを克服するため、「今から小理屈は早い、剣は理屈じゃない、人生も論議じゃない、やることだ、実践だ」と山沢に駆けていく。
机上ではなく、実践に答えがあるというのは、時代は変わっても通ずる考えであり、私も肝に銘じたい。

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2021年04月16日

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今回の目玉?は柳生一族、そして佐々木小次郎の登場?
以前、もう少し先まで読んでいたのだが、こんなに早く小次郎が登場したとは。と同時に又八が痛いし、お通の武蔵を追う姿もストーカーと紙一重では?般若の面とダブらせる描写が秀逸で怖い。

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2020年10月04日

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「今から小理屈は早い。剣は理屈じゃない。人生は論議じゃない。やることだ、実践だ。」

第2巻の武蔵の心情を表すもの。この後も武蔵の心情から成長を追っていきたい。

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2017年09月11日

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ネタバレ

武蔵は宝蔵院・小柳生の里来訪、その後伊勢へ。佐々木小次郎の登場、武蔵が吉岡道場への決闘を申し込む話の流れ。佐々木小次郎の登場の仕方が粋です。武蔵の武者修行はまだまだ続く。武蔵が色々な事を考え、剣術家として人間としてどのように成長していくのか?。当時の世相がよくわかる文章で、読んでいて非常に面白い。次巻も続けて読んでいきたいと思う。

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2017年01月24日

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般若野における奈良の牢人たちとの格闘、柳生の城内における家人たちとの死闘が描かれる。
闘争時の筆致は見事だ。
武蔵の五体は紅蓮の実体となる。すなわち寒冷の極致と灼熱の極致とが、同一のものとなる感覚である。
又八、お通、佐々木小次郎、吉岡清十郎と名脇役たちの物語も展開していく。
筆致の見事さと、人物たちの物語の展開、吉川英治は読んでいて、本当に面白い。親鸞も良かったが、この宮本武蔵もまた格別だ。

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2014年11月11日

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色んな登場人物が交差しつつ、すれ違う描写が絶妙。
主人公たる武蔵と小次郎、両人とも野心に溢れる若者として突き進んでいくがやはり小次郎の方が微妙に子供っぽく(あるいは敵役のように)描かれているかな?
この辺りがエンターテインメントとしての基本かと。
あとやっぱりバガボンドより上品かな、時代のせいだろうけど。
リアリズムという名の直接的描写にもやはり良し悪しというものはある。
まぁとにかく今は吉川武蔵の世界に浸りましょう。

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2013年11月02日

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「会い難いものは人である。その機縁を無にしてはならない。」P382
佐々木小次郎がいよいよ出てきた。何物をも恐れず、負けん気溢れる青年は魅力的だ。

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2013年02月17日

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石周斎の書いた漢詩をみて己の足らなさを直観した武蔵。なかなか会えない人に出会う、そして何か貴重なものを感じ取る。誰もが常にそのような経験ができるとは限らない。武蔵のように、常に意識をよくよく高めておかないと出会えないものだ。

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2012年05月16日

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時は未だ、関ヶ原の戦い後、大阪の陣、前である。
そして彼は、武者修行の途上にある。


物語のラストは、巌流島なのか何なのか知らないけど、
この第二巻では、あの"佐々木小次郎"が、肩に小猿を乗せて颯爽と登場する。


そういえば、
かの物語三国志では、趙雲が漢中での対曹操戦で、見事な空城計 (By 兵法三十六計) を演じた時、「満身これ胆の人か」と、劉備が言ってた。


武蔵。
言うとすれば、
「満身これ剣の人」か。


引用するが、相手は"釘"。
若干二十歳、武蔵、おそるべし!

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2011年01月15日

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~内容(「BOOK」データベースより)~
沢庵のあたたかい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは…。だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。
大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちてしまい、偶然手に入れた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。
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2009年12月31日

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武蔵が武者修行へ。色欲の誘惑に耐えながら自分を剣の道へと追い込む。一方、佐々木小次郎の出現。しかし、思わぬところで武蔵の同郷又八が小次郎と接点を持つ。鍛錬に励む武蔵、奈落の底へ落ちていく又八。二人の運命は。どうなっていくかが次巻で期待される。

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2009年10月04日

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映画化・ドラマ化・漫画化など、様々なかたちで紹介されてきた大人気歴史小説の第二巻。ここでのクライマックスは「般若坂の決闘」と「佐々木小次郎の登場」だろうと思う。書かれた時代を感じさせない読みやすい文体なのが、とても印象的だ。

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2018年06月24日

Posted by ブクログ

やっぱりバガボンドと比べるとそれぞれのエピソードがずいぶんあっさりしているように感じる。柳生編や又八が母親らと再会するところは特に面白かった。

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2013年05月14日

Posted by ブクログ

鬼女の能面と恋に血道を上げるお通の将来が重ね合わされるシーンが一番印象的だった。心配した沢庵がなにを武蔵を追うお通。女にとって恋も一つの修羅道なのかもしれない。

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2011年12月21日

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