宮本武蔵(7)

宮本武蔵(7)

809円 (税込)

4pt

わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響をよんだ小説はないであろう。その一回一回に日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いた。そしていまひとつ気になる存在--小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。

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宮本武蔵 のシリーズ作品

1~8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 宮本武蔵(1)
    768円 (税込)
    野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許婚のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。
  • 宮本武蔵(2)
    809円 (税込)
    沢庵の温かい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは? だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちるところまで堕ちて、偶然手に入れた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。
  • 宮本武蔵(3)
    809円 (税込)
    吉岡清十郎と雌雄を決す! 武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長十年正月九日。場所は京都・蓮台寺野。もし武蔵が勝てば、その名声は京畿を圧するだろう。--武蔵は思いのまま戦い、勝利をおさめたが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。
  • 宮本武蔵(4)
    809円 (税込)
    いまや、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状! 雪の舞い、血の散る蓮華王院。つづいて吉岡一門あげての第二の遺恨試合。一乗寺下り松に、吉岡門下の精鋭七十余人が、どっと武蔵を襲う。--「一回一回の原稿が出来上がるまでは、主人の気迫が反映して、私どもまで緊張につつまれる毎日」だったと、文子夫人は当時の著者を回想している。
  • 宮本武蔵(5)
    809円 (税込)
    吉岡一門との決闘を切り抜け、武蔵は多大の自信とそれ以上の自省を与えられた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。それはお通であり、又八であり、お杉婆であり、宿命の人・小次郎であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎて、いま武蔵の行く木曽路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は、四合目の急坂にかかる。
  • 宮本武蔵(6)
    814円 (税込)
    長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未墾の荒野に挑む。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵。これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の大地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。--その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を寄せていた。
  • 宮本武蔵(7)
    809円 (税込)
    わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響をよんだ小説はないであろう。その一回一回に日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いた。そしていまひとつ気になる存在--小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。
  • 宮本武蔵(8)
    809円 (税込)
    当初、二百回ぐらいの約束で、新聞連載が開始されたが、作者の意気込み、読者・新聞社の熱望で、千余回の大作に発展した。一度スタートした構成を途中から変えることは至難だが、さすがは新聞小説の名手。ただし構成は幾変転しようと、巌流島の対決で終局を飾ることは、不動の構成であった。作者が結びの筆をおいたとき、十二貫の痩身は、十貫台に--。文字通り、鏤骨の名作。

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宮本武蔵(7) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月21日

    宮本武蔵(1~8)
    著:吉川英治

    物語は天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」から始まる。
    悪鬼である新免武蔵とその幼馴染本位伝又八はその負け戦から必死に這い上がろうとする。

    天下無双を目指し、共に歩を歩む二人、そして違えてそしてまた交差して、武蔵を中心とした大きなうねりが記されている。

    本格的...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月26日

    元が新聞小説であるので、飽きさせない工夫により、マンネリにならない。
    これは、簡単にできることではない。
    そして、何回読んでも新鮮である。
    ここまで、飽きがこない物語を作れる吉川英治は、天才だ。
    さすが、国民的作家と呼ばれるだけある。

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月26日

    「それが不幸か僥倖かは、後になってのみ分ることで、人生の事々はすべて、回顧される時にならなければ、ほんとの薄縁とも不幸ともいわれないものであろう。」

    「『自己の一身など考えていては天下の大事はできませぬ』
     『青二才』
     沢庵は、一喝して、城太郎の頬をぐわんと撲った。城太郎はふいを打たれて、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月30日

    他人のため、天下のために身を捧げるという承太郎に対し、沢庵が
    「自己が基礎ではないか。いかなる業も自己の発顕じゃ。自己すら考えぬなどという人間が、他のために何ができる」
    と述べるところが印象的だった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月18日

    江戸では、取り入り上手な小次郎のお武家勤が決まる。いるよなーこーゆーヤツ…とか、すっかり感情移入のラスト2。
    その江戸の周辺で、第一巻から続く良縁悪縁が組紐のごとくサブストーリーとして拗れていく。いや、寧ろこじれすぎて笑える。
    表の顔は信仰深いが実は犯罪組織の首領、国家転覆を狙う大蔵がラストにどう絡...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年10月21日

    武蔵と小次郎の動向が主に描かれています。

    いよいよ運命の決戦に向かって、物語の潮流が大きく動き出しています。次はいよいよ最終巻、この流れがどういう結末を見せてくれるのか、とても楽しみです。

    全体を通じて人と人とのつながり、というものが特に描かれていると思います。何事も人から始まる―このことを強く...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年04月02日

    結末に向かう第七巻。

    ついにこの小説もラスト一巻となり、
    武蔵の周囲の人物、又八、朱美、お甲、城太郎、
    と言った人々にもそれぞれの結末が待っていた。

    佐々木小次郎との巌流島での対決に向け、
    武蔵の物語は収束へと向かいつつあるが、
    お通とは意外な縁が明らかになるも、
    やはりすれ違う。この期に及んで...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年09月03日

    武蔵のいない所で、見ず知らずの他人同士が、武蔵の名前を通じて繋がりを持っていく所が良い。
    2014/9/3

    0

    Posted by ブクログ 2013年11月02日

    またまたすれ違いの妙。
    しかしこんなに子供を舞台回しとして上手く使っていたのか、完全に忘れとりましたが感心しきり。
    子供を上手く使う作品はメリハリが絶妙に効くとは当方の持論。
    さてさて最終巻へ向かいますか。

    0

    Posted by ブクログ 2013年10月22日

    月日が経ち同じ人物であっても全く違うものとなって行くように、人と人との関係も変わりゆく。その関わり合いの焦点であるところに次第に物語が一点に収束していく。その先とは武蔵と小次郎の決戦。早最終一巻に一体どのような結末が待つのか。

    0

宮本武蔵(7) の詳細情報

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