無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2021年08月21日
最終巻は、小次郎の「力と技の剣」と武蔵の「精神の剣」の闘いである巌流島の決闘が描かれる。決闘が近づくと街は騒がしくなるが、それでも武蔵の周囲に保たれている静謐さが印象的。ブレない姿とはこんな姿なんだなと思う。
虚しさや苦悩を原動力として凄まじく成長する宮本武蔵、意志が弱く堕落していく又八、この2人...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月22日
長き物語の終わり、武蔵と小次郎の決戦。二人を取り巻き戦いの行方を見つめる人はただ自分があるべきところにおさまり、二人の長く太く剣とこころが紡いだ因縁の糸は、プツと断ち切れるようにただ静謐であっさりと終わる。宇宙の真理、武蔵が垣間見た天と人と剣を包む円明の理は、この一瞬の閃光の果てただ完全に公平で広い...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月26日
「『武蔵様も凡質とは思われませんが』
『いや決して、天稟の才質ではありますまい。その才分を自ら恃んでいる風がない。あの人は、自分の凡質を知っているから、絶えまなく、研こうとしている。人に見えない苦しみをしている。それが、何かの時、しょう然と光って出ると、人はすぐ天稟の才能だという。――勉めない人...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月20日
行方の知らないあの人この人、蔭からおいで祭りや祭り、船島の決斗ぞいつぞいな。もはや馴染みに近い感覚すら持つサブストーリーの主人公たちが覚り、寄り添い武蔵を見送る時点で既に物語は大団円を迎えていると思う。
あ、やっぱり櫂なんだとか、鉢巻なんだとか。それは一つの物語を区切るアイコンでしかなかった。
愚堂...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。