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いまや、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状! 雪の舞い、血の散る蓮華王院。つづいて吉岡一門あげての第二の遺恨試合。一乗寺下り松に、吉岡門下の精鋭七十余人が、どっと武蔵を襲う。--「一回一回の原稿が出来上がるまでは、主人の気迫が反映して、私どもまで緊張につつまれる毎日」だったと、文子夫人は当時の著者を回想している。
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Posted by ブクログ
ストイックなだけでは、駄目であると学んだ武蔵。 張り詰めているだけでは、ピンと張った糸は必ずいつかは、切れてしまう。 そうならない為にも、どこかで弛ませないとならない。 飴と鞭は、使いようである。
待っていましたの第四巻。 三巻と同様、本阿弥光悦に誘われ、 美しい世界でしばしの休暇を味わった後、 宿敵吉岡一門との死闘に臨む武蔵。 いよいよ宮本武蔵と言えば!のアレが登場する! そしてついに読者も待ち望んでいたであろう、 すれ違いを続けてきたお通との再開。 強さを追い求めてきた武蔵だったが、 ...続きを読む彼女もまた別の道で強さを追っていた。 一方、彼らと比べると光と影のような又八と朱美。 又八は自業自得だが、朱美は気の毒である。 お通と比べて彼女には何が足りなかったのだろう。 運が悪かったのか。それとも弱かったからなのか。 もしも舞台、もしくは執筆時期が現代だったならば、 武蔵と又八、お通と朱美の運命はどう変わっていたのだろうか。
今の所、この4巻が一番好き。はらはら、どきどき、ほんわか、色々な気持ちを味わえた。 そして少し泣いた。 2014/8/17
修羅場に二刀流の動。 茶の作法のようなおもてなしの静。 人間味を感じる描写。 直ぐに次が読みたくなる。
「そこで吉野が説明していうには、この扇屋の囲いの中にある牡丹畑は、扇屋の建つよりもずっと以前からあるもので、百年以上も経った牡丹の古株がたくさんある。その古株から新しい花を咲かせるには、毎年、冬にかかるころ、虫のついた古株をきって、新芽の育つように剪定してやる。――薪はその時に出来るのであるが、もち...続きを読むろん、雑木のように沢山は出来ない。 これを短く切って炉にくべてみると、炎はやわらかいし眼には美しいし、また、瞼にしみる煙もなく、薫々とよい香りさえする。さすがに花の王者といわれるだけあって、枯れ木となって薪にされても、ただの雑木とは、この通り違うところを見ると、質の真価というものは、植物でも人間でも争えないもので、生きている間の花は咲かせても、死してから後まで、この牡丹の薪ぐらいな真価を持っている人間がどれほどありましょうか?」 「何千年何万年という悠久な日月の流れの中に人間一生の七十年や八十年は、まるで一瞬でしかない。たとえ二十歳を出ずに死んでも、人類の上に悠久な光を持った生命こそ、ほんとの長命というものであろう。またほんとに生命を愛したものというべきである。 人間のすべての事業は、、創業の時が大事で難しいとされているが、生命だけは、終る時、捨てる時が最もむずかしい。――それによって、その全生涯が定まるし、また、泡沫になるか、永久の光芒になるか、生命の長短も決まるからである。」
何か特に四巻面白かった。 前巻で撃破した吉岡清十郎の弟、伝七郎をも、まさかのキャバクラついでに撃破。何故か京都の寒い冬を思い出しました。 光悦親子が象徴する安穏さとスゲー寒い冬の対比。冷たいようで優しい京都が思い出されるのは何故。 吉岡一門との戦争の一方で人と交わるに血生臭い獣は要らぬと暗喩する。野...続きを読む獣死すべしな一冊。
吉野太夫が武蔵に話した琵琶の話(p176-77)がよかった。琵琶の中にある一本の横木、骨でもあり、臓でもあり、心でもある横木は、ただ剛直なのではなく、実はわざと抑揚の波が刻みつけられていたり、弛みがあったりする。人間もこれと同じで、美しい音色を奏でようと思えば、ただ張り詰めているのではダメで、少しの...続きを読む遊びが必要ということ。ううむ。 さらに、武蔵の(著者の?)宗教観にも深いものを感じた(p359)。 さむらいのいただく神とは、神を恃(たの)むことではなく、また人間を誇ることでもない。神はないともいえないが、恃(たの)むべきものではなく、さりとて自己という人間も、いとも弱い小さいあわれなもの――と観ずるもののあわれのほかではない。
宮本武蔵という題名ながら、 当然、武蔵一人、を延々と描いているわけではない。 又八、お通、城太郎、朱美、小次郎、、、 三国志の千人とはいかないまでも、多くの人間達が絡み合う。 関ヶ原の戦いの落ち武者、武蔵が、最も敵としたのは恋心か。 神では無い、人間武蔵の戦いは尽きない。 本巻では、「死...続きを読む闘」と言って差し支えないと思うが、 京都は、一乗寺下り松の、その死闘。 その数 - 人間1人 対 70人 若干二十歳、侍とはどう死ぬべきかを考える。
伝七郎との立ち合い お通との再会 吉岡一門との死闘 が描かれています。 だんだんと武蔵の人生観や、剣の道に生きるものとしての心構えが形成されていきます。求道者として成長していくのが楽しみです。 お通との再会で、武蔵は自分の心情を吐露します。その姿は宮本武蔵として何か神格化された存在ではなく...続きを読む、ただの弱い人間の姿であり、我々と全く相違ありません。歩む道は違えど、武蔵も我々も同じところへ向かう者同士なのです。それだけでこの物語を読む意義は十二分に感じられます。 吉岡一門との死闘はどうなるか、また皆の運命はどうなっていくのか、次が楽しみです。
一乗寺下り松での武蔵。最高。その武士たる決意を如実に書かれてる吉川さんの腕に脱帽。心討たれる。しかと読むべき巻。
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