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Posted by ブクログ 2013年06月26日
「志賀寺の上人でさえ、同じ血をもっていた。法然の弟子親鸞も、同じ煩みを持っていた。古来、事を成す人間ほど、生きる力の強い人間ほど、同時に、この生まれながら負って来る苦しみも強く大きい。」
「『ああ、富士山か』
武蔵は少年のように驚異の声を放った。絵に見ていた富士、胸に描いていた富士を、眼のあた...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月05日
『「……自分のしたことを、共々欣んでくれる者があるのは大きな張り合いというものじゃないか。――それのある者には、陳腐な道義の受け売りをしているように聞えるだろうが、こういう漂白の空にある身でも、アアいい景色だなあと感じた時のような場合、側にもどこにもそれを語る者がいないということはその一瞬、実にさび...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月21日
吉岡一門との死闘の続き
武蔵・お通・城太郎の旅路
江戸での邂逅
が描かれています。
武蔵が出てくるのは前半で、後は朱美・城太郎・お杉婆達の物語です。武蔵とお通の、甘酸っぱい遣り取りはニヤニヤせずにはいられませんでしたw
又八がどうしようもなさすぎて呆れます。何をやっているんだお前は・・・。...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月20日
5巻は武蔵の成長よりも、苦悩や葛藤を乗り越えようともがく人間らしさが印象的。
多感な青年期に、生きる意味を模索し、高い志を立てながらも恋愛に翻弄される姿は時代は違えど多くの人が通る成長過程ではないかと思った。
女性(お通)に対する抑え難い本能と情熱に困惑し、遠ざけてきた武蔵だったが、自分さえ乱れな...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月18日
『ああ富士山か』(中略)『人間の小ささ!』武蔵はうたれたのである。
(中略)
ばか、なぜ人間が小さい。人間に目に映って初めて自然は偉大なのである。
人間の心を通じ得て、初めて神の存在はあるのだ。
だから、人間こそは最も大きな顕現と行動をする。
上記は本書からの一節。哲学的である。
第5巻の武...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月15日
再会してまたすれ違う第五巻。
吉岡一門との決闘に勝利し、
お通と再会し、又八と和解する武蔵。
めでたしめでたし…と思いきや、
お通とは再会してもすれ違い、
又八は相変わらず周囲に流される。
朱美は相変わらず運命に翻弄される。
そして裏で糸を引く佐々木小次郎。
ヒーローヒロインである武蔵とお通より...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月02日
吉岡一門との死闘という山場を越えたせいか、微妙に一休み的な感じがする巻。
ただ又八のどうしようもない小市民さと小次郎の何処となく子供っぽい描写が続き、特に後者は武蔵の成長の描写との対照性後半への布石含めて活劇ものには必須の要素。
ちなみの「活劇もの」にネガティヴな意味は全くなく、むしろ最高の賛辞と言...続きを読む
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