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長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未墾の荒野に挑む。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵。これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の大地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。--その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を寄せていた。
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Posted by ブクログ
たとえ、罵られ、馬鹿にされて笑われようと、自分の信じた道をただ、ひたすらに突き進む武蔵。 どこにいても、何をしていても剣の修行になる。 自然という師、伊織という新たな弟子を持って、武蔵が生き生きしているように感じる。 吉川英治の描きたかった武蔵ではないだろうか、という気がしてくる。
「『将軍家の御指南役って、偉いんだろうね』 『うむ』 『おらも大きくなったら、柳生様のようになろう』 『そんな小さい望みを持つんじゃない』 『え。…なぜ?』 『富士山をごらん』 『富士山にゃなれないよ』 『あれになろう、これに成ろうと焦心るより、富士のように、黙って、自分...続きを読むを動かないものに作りあげろ。世間へ媚びずに、世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる』」 「『人と人とが円満に住んでゆければ地上は極楽だが、人間は生れながら神の性と、悪魔の性と、誰でも二つもっている。それが、ひとつ間違うと、この世を地獄にもする。』」
吉川英治という人の凄さはこの六巻に現れていると思う。 こと東京都港区にいるのも手伝ってか芝から品川を起点に、のらりくらりと江戸を散歩させられる。 それは武蔵の突き抜けた軽快さと小次郎の滑るような野心を両輪に。嵐の前の静けさが耳に痛い程の一冊。
吉川英治の武蔵は、司馬遼太郎の土方とは違って、 とにかく、真面目だ。 常に己を反省し、また人から学ぼうとする。 人によっては、 この小説の中に延々と続く、探求の旅は、地道で長く永く、 時に、単調かもしれないけれども、 俺はかな~り、はまった、わけで。 武蔵 対 小次郎 武蔵 対 お通 武蔵 対...続きを読む 弟子の育成 武蔵 対 自然の猛威 武蔵 対 己の煩悩 ・・・ 彼の気づきと、成長がとってもおもしろいのだ。 しかし、この巻での醍醐味は、 武蔵が、一人で戦うのではなく、 時に、軍師として。村人を統率し、野武士軍団を一掃する下りにある。 歴史に"もし"は無いけれども、 もし彼が、もう少し前に生れていたら、 信長が席巻した戦国時代の様相は、相当変貌していたはず。 と、勝手に妄想しつつ、 吉川英治の宮本武蔵の魅力を味わっていただきたく、 勝手な名場面を引用したい。 (なお、軍師宮本武蔵の活躍は、ぜひ小説を手に取っていただきたく!)
法典ヶ原の開墾・伊織との出会い 江戸での小次郎の活動 が主に描かれています。 武蔵の精神が成熟しようとしています。人を屈服させる剣ではなく、世を治めるための剣、または武力。その思想が開墾で見事に表れています。吉岡一門との死闘に勝っても驕ることなく、絶えず内省を続けてきた結果でしょう。一人の人間...続きを読むの精神的歩みです。 柳生への旅に出たお通、日々精力を強めていく小次郎、彼らと武蔵の運命はどのように絡んでいくのでしょうか。次が楽しみです。
6巻は2人目の弟子との出会い、共に荒野を開拓していく。 大自然を師匠とし、開墾の中で得られる苦労や失敗を修行と捉える生活はスケールが大きい。 新たな環境で試行錯誤を重ね、得た知恵や深めた思想は生き生きしている。武蔵は失敗するほど、柔らかく謙虚になっていくように感じる。その一方で人に何を言われても自分...続きを読むが信じることを貫く強さをもつようになる。 何事からも素直に学ぶ姿勢を持ちたいと思う。 「水には水の性格がある。土には土の本則がある。その物質と性格に、素直に従いて、おれは水の従僕、土の保護者であればいいのだ」 「富士山をごらん。あれになろう、これに成ろうと焦心るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間へ媚びずに、世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値打ちは世の人が決めてくれる」
「よし俺は、剣をもって自己の人間完成へよじ登るのみでなく、この道をもって、治安を按じ、経国の本を示してみせよう。」 第6巻の武蔵の心情を表すもの。武蔵の心情から成長を追う。
新たな出会いの第六巻。 お通、城太郎、又八、朱美。 武蔵を取り巻く人々が消息不明になり、 そのまま三年が経過し、再び孤独の武蔵。 だが、そんな彼にも新しい出会いがあった。 城太郎に代わり彼を師と仰ぐ少年伊織。 彼を弟子に持つことにより武蔵も学んでいく。 そして、消息を絶つも無事だったお通だが、...続きを読む ここでもまた武蔵とはすれ違う。 しまいにはナレーター(?)までもが、 彼らのすれ違いをもどかしく思い始める。 お通は強い女性なので、間違っても、 「大人になるって悲しいことなの・・・」 なんて言わないのだろうが、どうなるのか。 そしてもう一方気になるのは佐々木小次郎の動き。 城太郎は消息不明のままだがどうなったのか。 いずれにしても早く続きが読みたい。
武蔵目線のシーンを読むと、なんだかスッキリした気分になる。武蔵の考え方はシンプルで好感が持てるからかもしれない。 相変わらず、季節の表現が美しい! 2014/8/30
小次郎の野心とそこから来る狡猾さ、武蔵の求道の態度がこの作品の精神的支柱であることに疑いはないが、こういった誰にでも身に覚えのありそうな設定をそこかしこに散りばめられているこの作品は、やはり周到に構築された渾身の一作なんだろう。 再々読ながら楽しんで読ませてもらっています。 ところでこの作品、日本全...続きを読む国を紹介する観光宣伝小説でもありますな。 東海道中膝栗毛じゃないけど、こういった設定は日本の娯楽の伝統なのかもしれない。
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