吉川英治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「あまりにも、覚悟し切ってしまった、その死に対して、彼の知性はもう間に合いもしない−−死の意義、死の苦痛、死後の先などと、百歳まで生きてみても、解決しそうにないそんな問題に、今さら、焦燥する愚をやめてしまったのかも知れない。」(4巻p.287)
雲の抱くおおきな万象の上から見れば、一匹の蝶の死も一個の人間の死も、なんらの変わりもないほどのものでしかない。けれど人類の持つ天地から観れば、一個の死は、人類全体の生に関わってゆくのだ。人類の永遠な生に対して、よい暗示か、悪い暗示かを地上に描いてゆくことになる。
(よく死のう!)と武蔵はここまで来た。
(いかによく死ぬか?)に彼の最大の最後の目的はある -
購入済み
絶筆品です
水滸伝の話として最後まで読みたいと考えているなら、
他の版の購入をお勧めします。
吉川英治の流麗にしてメリハリの効いた文章はお楽しみいただけるのは間違い無いですけどね。
最後まで行ければ三国志と並ぶ佳作になったであろうに残念です。
まあ、お好みで。 -
-
これは未完です
吉川さんの作品なのでサクサク読めますが、未完です。
水滸伝を完読したい場合は、他の作品を読むことをお勧めします。
ある意味吉川さんのファン向けの作品かも。
お好みで。 -
購入済み
冗長
武蔵以外のお杉婆の話だとか、本筋以外のストーリーが長い、冗長。
正直、飛ばしながら読んだ。
また、文章も今時の文章ではないので読みにくいし、頭にスッと入ってこない時もある。