吉川英治のレビュー一覧

  • 源頼朝(二)

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    吉川先生が材料に用い得る史料を考えれば、時代くだって読んでいる私と先生とでは、結べる人物像に隔たりがあって当然、他の作品にも言えることと自戒していたのですが、案外頼朝という人は像がぶれない方の様です。素直に面白かった。ただ以前に読んだ山岡荘八版頼朝の世界観から人物から悉く図に当たっていたため、相対的に評価を下げました。

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    2010年10月26日
  • 源頼朝(一)

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    義平が兄上の出番がない以上、評価を下げざるを得ない依怙贔屓っぷり。重盛さんが鼻につくのは何故だろう、善意溢れ過ぎて実情に即していないから?池の禅尼による助命嘆願も清盛に同情してしまう。現実をみてよと言いたい。しかし清盛を応援すると佐殿が処刑されてしまうのでジレンマ。

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    2010年10月25日
  • 三国志(七)

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    この巻は結構読むのに時間が掛かりました。というか途中でほかの本に浮気してたからなんですが、なかなか続きに手が伸びなかった…というのも。これまでメインで活躍してきた人物たちから次の世代へと交代していく時期で、いよいよ終わりが見えてきた感じはしますが、まだあと1冊あるのか…。

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    2010年08月24日
  • 三国志(一)

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    <本の紹介>
    日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、〓県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。

    職場の上長から、「中国ビジネスをうまくやる為の戦略・メカニズムを考えてみてくれ。」って言われてた矢先、後輩から「kijiさん三国志ぜひ読んでみて下さい」って紹介された。
    んで、「中国なんてかつて北京行ったときのことくらいしか知らないし。。。中国を学ぶっつったらまずは三国志ってのはありかな。」ってことで、読

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    2020年01月12日
  • 三国志(二)

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    <本の紹介>
    黄巾賊の乱は程なく鎮圧されたが、腐敗の土壌にはあだ花しか咲かない。霊帝の没後、西涼の董卓が十常侍に代って権力の中枢に就いた。しかし、群雄こぞっての猛反撃に、天下は騒然。曹操が起ち、袁紹が起つ。董卓の身辺には、古今無双の豪傑呂布が常に在り、刺客さえ容易に近づけない。その呂布が恋したのが美女貂蝉―董卓の寵姫である。傾国という言葉は「三国志」にこそふさわしい。

    だんだん読むのに慣れてきました。笑

    武人としては、強い奴になりたい。でも、強いだけで頭悪い奴は、やっぱかっこ悪い。
    自分のことだけ考えてたんじゃ、周りはついてこない。誰が一緒にいてくれるかで、心強さもテンションも変わる。時代

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    2020年01月12日
  • 三国志(三)

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    三国志を読み進めて、3巻目。

    ここから、出版社が講談社→六興出版に変わりました。笑
    (後輩からの借りもんだし、是非もなく)

    で、全6巻だったのが全10巻になって、結構かぶってるとこが多くて。
    まぁそんなこともありつつだったけど、結果として楽しめてるしいいかなと。

    なんか、だんだん登場人物が成長してってたり、仲間が離れてまたくっついたり、磐石と思われても親子の世代での争いでそこにつけ込むスキが出てきたり、長編だからこそ出てくる時間の流れが徐々に出てきて、人生っておもしろいよなぁとかしみじみ感じてました。

    義を通した地道な努力を続ける人物がいれば、「早く着くことが全て」とする人物もいる。

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    2020年01月12日
  • 三国志(四)

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    三国志も、ついに4巻まで来ました。

    劉備も世間に名が売れて、1巻の頃とは大違い。
    もう、この頃は三国志読むのが大変、とは思わなくなってきました。

    それよか、展開が気になるしもっとスピード出して読みたい、みたいな。
    でも、相変わらず新しく出てくる人物が多くて、大体覚えられてません。苦笑

    ただ、自分1人で何かを為すってことはできないんだな、としみじみ思いました。
    あと、成功しようと思っても、いきなりなんでもかんでもうまくいく人なんていなくて、それでも諦めずに取り組んでいくことで少しずつ仲間も増えて、自分たちもいろんな人たちのアドバイスを聞き入れながら成長していくことが大事なんだなーと思いまし

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    2020年01月12日
  • 新・平家物語(一)

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    6年くらい前に読んだけど、難しくて詳しすぎてよくわからなかった。でも今読んだらのめり込むと思います。ただ、最初の方は、清盛出生・袈裟御前と文覚・市井の人々の話が多くて、なかなか進まなくてイライラした覚えが。。。でもまぁそこしっかりしとかないと話の筋が通らないと思うしかないか。

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    2010年01月07日
  • 新書太閤記(四)

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    墨俣一夜城の建設、観音寺城の戦いでの勲功、浅井・朝倉の挟まれながら撤退した金ヶ崎の退き口などの話。
    織田軍特攻隊長だった頃の、命を賭けた藤吉郎の活躍ぶりが気持ちいい。

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    2009年12月15日
  • 親鸞(一)

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    1170年ごろ。清和源氏の八幡太郎義家の孫娘の”吉光女”が母とされており,源義経は親鸞のまた従兄弟にあたる。9歳の時,慈円(後の天台座主)のもと得度し,範宴(はんねん)と改名。
    叡山の天台宗門徒の形にとらわれた仏教を民衆のための仏教にしようと一生を費やす。従来の聖道自力(自力本願)の僧は,やたらに自分にも行いがたい禁欲を強いられており,いたずらに物絶ちをもって清浄とし,形式にばかり囚われて実はかえって裏には大きな矛盾を抱えており,夜中には叡山から洛中に下りて,酒や女と遊ぶようになる。浄土門の易行道(他力本願)では,そういうエセ聖の真似を最も嫌う。ありのままの姿を清浄とするのである。肉もよいし酒

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    2009年11月08日
  • 黒田如水

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    「新書太閤記」の一大文脈を成しているんだそうです(未読)。この本の話は御着城での織田に組するか否かの会議から解放されてちょっとまでが舞台。官兵衛さんが救出されて後も半兵衛さんが生きてたりしますが、嫌いじゃないです、この話。

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    2009年10月25日
  • 柳生月影抄 名作短編集(二)

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    40Pほどの、大谷刑部の短編を読みたくて借りました。
    吉継が垂井の宿に泊まっている所から、関ヶ原にて
    五助に介錯されるまでの短いお話です。
    短いにも関わらず、吉継の為人が凄く伝わってきました。
    吉継が武士らしく凄く男らしいです。
    好漢惜しむべしとはまさに吉継の事を示しているなあと思いました
    すごく・・大谷軍に従軍したいと思いました・・・・^^

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    2009年10月04日
  • 三国志(七)

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    羽将軍の骨の手術に、名医華陀現る。
    呉の国の華陀が敵国の関羽の病を聞きつけ、医に国境なし、ただ仁に仕えるのみと、
    関羽の毒矢で腐りかけている骨を骨髄から削る大手術を行う。
    側近が皆、蒼ざめてしまうほどの手術にも、羽将軍は、差していた碁盤から目を離さない。
    毒で眠れぬ日々をすごしていた、羽将軍もその晩は熟睡して、回復に向かう。

    しかし、荊州を失った蜀軍大将。
    呉の孫権の願いも空しく、終に武人関羽将軍は、忠義に落命する。

    赤兎馬は、悲しくて、ごはんを食べず、ただ嘶くばかり。
    ああ、なんて、かなしい・・関羽先生のいない三国志なんて・・
    関羽先生は208年の昔の人で、元より生きちゃいないのに、

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    2009年10月04日
  • 上杉謙信

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    これもずっと積読状態だな…

    しかも、文庫版買ったの忘れていて、古本で大判のやつも買ってしまったよ…
    同じ内容の本が2つもあってもなあ…

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    2009年10月04日
  • 私本太平記(一)

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    幕末,明治の小説はかなり読んできたものの,鎌倉,室町時代については全くのど素人なので,まずはこの時代の王道である太平記を読んでみた。
    主人公は概ね足利尊氏で話は進んでいるが,尊氏は何となく優柔不断で人を惹きつける魅力があまりないように感じられた。
    それに比べ,楠木正成については,考え方も一貫しており,好きな武将の一人となってしまった。
    南北朝時代は武士も節操もなく足利方や後醍醐方の形勢の良い方に取り入っており,侍としてどうなのだろう。忠の字はどこへ行ったのかと思われてならなかった。
    しかし,尊氏のすばらしいところは,そんな侍たちも受け入れる度量,赦す心を持っていたのが好きなところだ。
    ひととお

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    2009年10月07日
  • 私本太平記(一)

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    足利尊氏の少年時代から、鎌倉幕府・北条氏の滅亡、後醍醐との確執、楠正成との決別、南北朝の成立を経て晩年に至る、戦乱と裏切りと人殺しと、権力欲と物欲と、そんな中を懸命に生きた人々の物語。

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    2009年10月04日
  • 新・平家物語(七)

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    「三国志」に続いて読んだ吉川英治の歴史小説。源氏と平家の間で葛藤した人々の姿も興味深い。平清盛に篤く遇されながらも平家打倒に立ち上がった源三位頼政などはその代表。

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    2009年10月04日
  • 黒田如水

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    天才的な洞察力の持ち主。
    洞察力とは、ある行動や作戦実行の結果を、予め想定できる能力の事。
    結果が判れば、判断もより正確になる。

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    2009年10月04日
  • 新書太閤記(十一)

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    山崎、賤ケ嶽の合戦と、破竹の勢いで進んできた秀吉軍が、たとえ一部隊にせよ、長久手で家康軍に完敗したことは、今後の戦局、いや政局に微妙な翳を落さずにはおかない。秀吉には苦汁を、家康には遅まきの美酒を。――家康の不撓不屈の闘志と、秀吉の天才的なヨミが激突する。そして秀吉が一歩先を制した。長らく信長の影に隠れていた秀吉の“力”が、ここに全容をみせる。

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    2009年10月07日
  • 新書太閤記(十)

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    信長の死後1年、めまぐるしい情勢の変化だった。しかし、賤ヶ嶽合戦の1戦をもって、信長に衣鉢はすべて、秀吉に継承されたといっていい。ただ1人、秀吉には強敵が残った。海道一の弓取り家康である。その家康も名器“初花”を秀吉に献じて戦勝を祝した。――だが、秀吉の天下経営に不満を抱く信長の次子・信雄は、家康と結び、秀吉に真っ向から敵対する。かくて小牧山に戦端が開かれる。

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    2009年10月07日