あらすじ
黄巾賊の乱は程なく鎮圧されたが、腐敗の土壌にはあだ花しか咲かない。霊帝の没後、十常侍に代って、董卓が権力の中枢に就いた。しかし、群雄こぞっての猛反撃に、天下は騒然。曹操が起ち袁紹が起つ。董卓の身辺には、古今無双の豪傑呂布が常に在り、刺客さえ容易に近づけない。その呂布が恋したのが、董卓の寵姫貂蝉。傾国という言葉は「三国志」にこそふさわしい。
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いよいよ各英傑のキャラが立ち始めた。
特に呂布と曹操と張飛の身勝手ところ、劉備の清廉潔白過ぎるところにイライラする感じも三国志の良いところ。
曹操に支えてる荀彧と郭嘉の反する進言をして、郭嘉のを取り入れるエピソードは好き。
孫策も推しのひとりだが、彼に仕える程普、黄蓋も大好き、老将にしてなお逞しい。挙げればキリがないほど、三国志愛が止まらない。
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張飛の描写が余りに良い意味でマンガっぽい。
詰まるところ、昔からこういう分かり易いキャラで庶民を楽しませてくれてたんやろうね。ただ、口伝なのか、講談なのか、小説なのか、マンガなのか、という表現方法の違いだけで。
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何千何万と人を動かすこの途方もない規模が恐ろしい。余裕があるから戦争が起きるのだと思った。
血みどろの争いをしていても一方ではいい父親の顔を持っていたり、また傾国の美女に身も心も奪われるような一面があったり、部下思いであったり、武将たちの人となりが見えてくるにつれ面白さが増していく。
人間って面白い、と思うようなドラマがてんこ盛りだった。
自分の血を分けた子より、1人の有能な部下を惜しむという価値観に興味がある。こういうものを知れることに面白さを感じた。
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今年の課題図書。2巻は群星の巻から草莽の巻まで。
董卓の悪政は貂蝉の献身により終止符を打たれる。でも、誰かが死んでも次は必ず現れるんだよね。
後半は登場人物たくさん出てきて混乱気味ではありましたが、呂布と劉備玄徳のせめぎ合い、曹操やり過ぎ、袁紹と孫堅と聞いたことあるねその名前というのを思い出しながら読む。
4月に行った洛陽。董卓に棄てられたと思ったら、やっぱり帝はまた帰ってきたのね。
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私にしては、とてもハイペースで読み終えた。呂布による董卓の殺害後、曹操、孫策の台頭、そして時折登場する劉備たち。絶妙なバランスでストーリーは進行していく。一番感動したのは、悪来典韋を想う曹操の気持ちだった。
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董卓が謀られ、死し、孫堅が討たれる。
曹操、孫策、劉備が力をつけるなか、玉璽が袁紹の手に渡る。いよいよ三国時代手前の様相を呈してくる二巻目。
ただ、このペースだと全8巻は、年末年始に読み終えられない…。
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帝の重臣王允は、逆賊董卓とその配下の猛将呂布を美女貂蟬を用いて仲違いさせ、ついに呂布に董卓を討たせることに成功する。しかし、董卓亡き後も残党が悪事の限りを尽くし、都の情勢は悪化する一方だった。曹操はこの機に力を蓄え、残党を殲滅して帝を救う功績を挙げる。
一方、南では孫策が21歳にして孫家の後継ぎとなり、周囲の勢力を破って善政を敷いていた。
この巻は曹操の決断力や頭の良さ、人材コレクターぶりが見えて読んでて楽しい。吉川英治さんも曹操が好きみたいで、彼の長所だけでなく、こっぴどく敗戦したり美女にうつつをぬかしてしまう弱い姿をも生き生きと描いて彼という人間に深みを与えてるのがすごく印象的でした。
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義理ゆえに自ら主君の犠牲になる、絶世の美女、貂蝉。
短くはかない生涯で、一国を潰すという偉業をなしとげる。
貂蝉に振り回される呂布の、なんと惨めなことでしょう。
2あたりからめまぐるしく勢力が変わっていくので、しっかり読んでないとついていけなくなりますね。
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貂蟬の件は切ない…
ようやく孫策、劉備、曹操、呂布とみんなのキャラがたってきた感じ。曹操のしぶとさと立ち直り、孫策のクレバーさ、劉備の生真面目さ、呂布の人間ぽさ。曹操が好きだな。
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黄巾党との戦いが一段落したら即座にドロドロの権力争いがおきるあたり、中国歴史物を読んでるなあという気持ち。
イメージでは雄大な大陸を割って戦う爽快な武将たちの戦いだった気がする、読み返すと卑小な権力闘争連中たちの血塗れの騒乱でグロい。
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登場人物が多すぎて、気を抜くと忘れる。誰が誰なのかわからなくなる。継続的に読み続けないといけない。
曹操の声が脳内で大学時代のディオで再生された。
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オーディブルにて。聞き流しているうちに登場人物がこんがらがってきたから再読するつもり。劉備玄徳は主人公じゃないの?見失ってしまった。
でも要所要所のストーリーは面白かった。美女を上司と部下で取り合うみたいなところとか。(オーディブルだと固有名詞の字面が覚えられない…)
オーディブルでざっくり流れを踏まえて、unlimitedで通読するのが良さそう。
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登場人物が多く混乱しやすいが、物語の大筋はなんとか掴めた。敵味方もわからないような乱世で、人を信じることを貫く劉備玄徳のまっすぐさが際立っていた。
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文章に使われている言葉は難しいのに、スラスラと読めてしまう不思議な感じ。また、内容の展開に無駄がないのもいい。
呂布のエピソードが多く、呂布のイメージが変わるストーリーが楽しめる。
諸葛亮がまだ出てこないので早く読み進めたい。、
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ゲームのイメージから、呂布って結構初期に退場するかと思っていたんだけど割と長く活躍するんだなぁ。
あと、あの、張飛が、どうにも…次巻以降に見せ場があればいいんだけど。
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とある作家さんの影響で呉の孫策推しなので、なかなか楽しめた笑。彼が長命だったらその後の状況は全然違ってたんだろうなあ…と意味の無いことを考えてしまう。
曹操は人気があるのも分かるなあ。自己中なとこもあるけど、逆に人間味があっていい。そもそも実在の人物だしね。
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「一銭を盗めば賊といわれるが 、一国を奪れば 、英雄と称せられる 」
乱世は訳が分からない論理で、何万人という命がなくなっていくんだな。
今は平和な世で良かった、まだ。
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あっという間に2巻目まで読破しましたが、劉備も曹操も勝っては負けの繰り返しで、孫権はまだ現れず、何とも歯がゆい長すぎるプロローグが続きます。
早く天下三分してほしいです。
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起こっては鎮まる謀略。それにより淘汰される勢力図。歴史は我欲と奇策で彩られる。劉備の如きは、最も腹黒い人材なのかもしれない。だとすると、勧善懲悪の主人公を誰に重ねて読めば良いのか。そんな事を考えながら読むのも、また一興である。
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奢れるものは久しからずという乱世後漢末期。
董卓は倒れ、曹操はいよいよ地歩を固めつつあるが、劉備はいまだ地方の太守、それすらお人好しのため呂布に奪われてしまう。
徳で善政を行い慕われればよいのだが、リーダーは優柔不断ではならず、ときに非情にならねばならぬかな、という気にもなる。謀計謀略の限りを尽くし、信じては裏切られる世の中はいまに通ずる。
しかし、玄徳の温厚さは豪傑呂布までをも義理堅くしてしまうし、曹操の腹心にその危うさを見抜かれつつも、曹操自体は側に近づけて憚らない。曹操は意外と逆境が多い人物で部下に救われやすい、カリスマ性があるのだろうな。
小物ではあるが英雄ならずとも策士も活躍する乱世、誰を主役にしてもなりたつ群像劇である。
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吉川三国志の第2巻。
貂蝉による美女連環の計から宛城の戦いでの典韋の最後あたりまで。
私は呂布という人物が大好きだ。武人としてはもとより人間としても大変魅力を感じている。一般的には2度の義父殺しをはじめとする裏切り行為から「悪人」としてのイメージが先行する男だが、董卓のように残虐でも、曹操のように冷酷でも、張飛のように粗暴すぎもしない。彼は誰よりも純粋すぎただけだ。その証拠に彼は人の言をよく聞く。そして、乗せられ騙され利用され続けた。特に愛した女性貂蝉に弄ばれるくだりは悲壮過ぎて同情の気持ちすら覚える。
三国志中、最も強く、最も人間的な切なさを感じさせる武将呂布。そんな彼が中心に描かれる第2巻はとても面白い。
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中学時代の同級生が読んでいて、三国無双とかゲームもやっていて、歴史上の人物に興味を持って読み始めた本。
共通の敵を倒すために曹操と劉備の仲が深まっていくターン。歴史の中でも人と人のかかわり、つながりの機微がドラマティックでおもしろい!
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1冊読むのにすごく時間がかかってしまった。
やっと物語が動き出した!とおもっても、全体で見るとまだスターと地点にも立ってないのだろうなと・・・。
子供向けの、三国志武将大百科という本を片手に読んでますが、人物の多さに必死です。
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戦国時代のえらいさん達は 高位をいいことにバッサバッサとすぐ人を切る。全く道徳心のない人たちばかり。レベルが低いから権力にありつこうと乱世の世になる。その中で劉備玄徳だけが、特別器が大きい人物。
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世界をよりよくしたいという理想を持っていても、権力を掌握すると誰もが肥えた豚になる。 董卓を引き摺り下ろしても次の董卓が現れるだけの状況で、頁がなかなか進まない……
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<本の紹介>
黄巾賊の乱は程なく鎮圧されたが、腐敗の土壌にはあだ花しか咲かない。霊帝の没後、西涼の董卓が十常侍に代って権力の中枢に就いた。しかし、群雄こぞっての猛反撃に、天下は騒然。曹操が起ち、袁紹が起つ。董卓の身辺には、古今無双の豪傑呂布が常に在り、刺客さえ容易に近づけない。その呂布が恋したのが美女貂蝉―董卓の寵姫である。傾国という言葉は「三国志」にこそふさわしい。
だんだん読むのに慣れてきました。笑
武人としては、強い奴になりたい。でも、強いだけで頭悪い奴は、やっぱかっこ悪い。
自分のことだけ考えてたんじゃ、周りはついてこない。誰が一緒にいてくれるかで、心強さもテンションも変わる。時代が変われば、今まで得ていたものが一瞬でなくなることもあるし、自分の力を世の中に示すチャンスはそいつ次第、主君次第でいくらでもある。ただ、コロコロ変えているようじゃ信頼してもらえないから、主にしろ臣にしろ、相手を見る目ってのはすごく大事。良禽は木を選ぶ。そいつの器をどう計るか、そいつと一緒にいて、自分は良いのか悪いのか。自分の決断の影響は家族親族全てに及ぶ。
貧乏だし偉い奴、強い奴に振り回されるし好きにできないし、難儀な時代だったかもしれないけど、俺は個人的にはおもしろそうだなと思いました。この時代に生まれてたら、自分はどうなってたかな、とか。
今の世の中を生きている人たちより、単純にエネルギーのある人たちがたくさん描かれていて、これは吉川英治さんの文才なのかもしれないけど、引き込まれる部分がたくさんあります。こういう人たちと生きてみたい、って思ったり、今の時代でこういう人たち見つける楽しさってあるよな、とか思ったり。
争いより語り合いを大事に、一騎当千クラスのすげぇ仲間を集めて楽しく生きられたらおもしろいだろうなーって思います。君や僕は、時代を選べないのでなく、この時代に選ばれたのだから。