あらすじ
日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。――以来百年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。その華麗な調べと哀婉の情は、吉川文学随一と定評のあるところである。
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いろんなことが学べる。
特に玄徳が部下の裏切りにあっても、人間の善性や信義を信じ抜くことに感動する。
また、玄徳の死後、玄徳の悲願を実現しようとする孔明の信念にも感動した。
人間、こうありたいと思った。
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愛読書の一つ、高校一年生の夏休みに原因不明の熱にやられ体重が60kgから40kgに減り憔悴しきっていた時に初めて読み切りました。劉備の生き様に物足りなさを感じ、将軍関羽の義の心意気に打たれ、諸葛亮孔明の主を想う出師の表に涙したことを思い出します。今回で数度目の完読ですが、吉川英治の壮麗荘厳たる文章に圧倒されながら中国三国時代の英雄像に思いを馳せました。次男の名前に亮の一字を入れ、息子の成長に夢を託しましたことも思い出されます。
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前半の劉備と母親との慎ましい生活やお互いを想い合う姿が美しく、ここで感情移入させられる。その流れのままに劉備、関羽、張飛の義兄弟に対して熱い気持ちが湧いてくる。
覇権をめぐり、駆け引きや裏切りが引きも切らず横行する。頭を働かせて己の欲望や信念のために戦う男たちを見ていると、太平な世を手に入れ維持するのは何よりも険しい道なのだと思った。
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吉川氏の三国志、実は学生の頃一度読みかけて挫折している。しかし30歳を越えて落ち着いた心で読み進めると面白くてたまらなかった。(歳は関係ないか!)少しでも三国志をかじっていれば、劉備、関羽、張飛らの名前が出てきただけで心踊らぬ訳はないです。解り易い勧善懲悪だけに、感情移入がしやすい。登場人物もみな魅力的で、三国志入門の良書だと思う。
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今更ながら、ようやく手に取る機会を得る。
言わずと知れた、かの吉川英治さんの三国志の(一)。年末年始の休みを使って一気に読み終える心意気であります。
出だし、黄巾賊の来襲から、劉備青年が、張飛、関羽を出会い、董卓の長安遷都あたりまで。
吉川英治さんの文体は常に男心擽り、無意識に先へ先へと読み先を誘う。先を読むのが楽しみであり、(二)へ続く。
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吉川英治作品は、宮本武蔵は読み易過ぎて止め、平家物語は長すぎて止めたが、三国志だけは読み通した。
勿論正史の三国志や、羅漢中の三国志演技とは違うとは思うけど、日本人にとっての三国志像を形作ってきた作品、三国志が日本でこれほどに普及したきっかけを作った作品だと思うので、色んな媒体で触れられる三国志を一回整理して、三国志の認識を改めるために読んでおきたい名作。
また、大衆文学とはこういう作品を指すのか、実感した本。今も昔も変わらない、色褪せない魅力がある。
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長い物語の始まり、三国志はマンガ、ドラマを既に見ていて、結末は知りつつやっぱり面白い。
数多くの英雄達によって繰り広げられる壮大なドラマ、中には名前ばかりの凡庸なやつが歴史を乱すのもまた魅力。特に袁紹なんかは大嫌いだね。
呂布と劉備、関羽、張飛が戦う場面なんかは、文字から画像が出てくるような迫力だった。
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ずっと気になっていた三国志をようやく読み始めてみた。吉川さんの込めた熱量、迫力がすごい。
また、登場人物のもつ個性や心情の描き方に魅力される。漢字が多く、読み慣れていないものの、夢中になって読んでいた。
「ー君は乱世の奸雄だと、かつて予言者がおれにいった。おれは満足して起った。よろしい、天よ、百難をわれに与えよ、奸雄たらずとも、必ず天下の一雄になってみせる」
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生きている間に読みたい本を考えてた時に、一番最初に思いついたのが三国志だったので、読んでみた。
他の方のレビューでもあった通り、とても読みやすかった。吉川さんの文体は思わず音読したくなるほど、リズムがいいように感じる。激動のシーンと個性的なキャラが次々と描かれていくので、読み出すと止まらない。読書が苦手な私でも、漫画を読むような感覚で読めた一巻だった。2巻はどんなキャラが出てくるのか楽しみ。
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難しい言葉だらけなのにすらすらと読めるのは何故か?
面白くてあっという間に読めたし面白い!
第1巻
黄巾の乱から董卓の遷都まで。
読み始めた次の日には第2巻を購入していたので、続きを楽しみにしています。
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文章の読みやすさにまず何より驚いた。風景描写も適度に入っているというのに、頁が進むの速い速い。過度な表現が少ないからだろうか。
加えて、当然のように面白い。古典の宿命としてキャラクターに魅力は感じにくいけれど(原点としても一読者からすればありきたりなキャラクター故)、話の展開でぐいぐいと読ませられる。二巻以降も楽しみだ。
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曹操に始まり、孔明に終わる。孔明以後は描きたい人物が見当たらなかったという作者の気持ちもよく分かる。これまでの登場人物に比べたらインパクトの薄さは否定できない。
やはり曹操が魅力的である。残忍な気性とは裏腹に詩を愛するという叙情的な一面をもち、唯我独尊だと思いきや部下の意見を積極的に採用する柔軟性ももつ。そしてたとえ他国であろうとも、勇猛な武将に対して自然と抱いてしまう憧れと支配欲。上昇志向に溢れた男のほとばしる激情を感じさせてくれる。
孔明も劉備の意志を継いで健闘してたけど、終盤の人材難が、、、関羽や張飛が健在の頃にもっと勢力を伸ばせたら良かったんだろうけど、その頃は他国にも逸材が揃ってるし、難しいところである。
蜀が魏に勝ちきれなかった要因の一つに、錦の御旗として掲げていた「漢朝復活」という名目が、民衆の広い支持を得ることができなかった、というのがあったけど、これには考えさせられた。劉備の人徳は誰もが認めていたけど、時代は蜀を求めていなかったということであろう。
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小学校四年生のとき以来、38年ぶりに読み始めた。当時どこまで理解して読めていたか分からないが、さすがの面白さ。曹操の人格を語るエピソードは、インパクトあり、結構記憶に残っていた。残る七冊が楽しみ。
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劉備はいい人だけど、なんで好かれるのかよくわからない。張飛と曹操がかっこいい。董卓の悪役っぷりもよい。呂布はなんか残念。Audible(朗読)で読んだけど、意外といいですね。
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北方水滸伝のはるか前に書かれた吉川英治版三国志。大河小説ながら新聞連載だったということもあり、適当なところで切れるので読み疲れません。
それにしても、桃園の誓いで義兄弟の契りを結びながら、劉備が伸びていく姿が見えてこないのが、歯がゆいです。
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英大なることを思い起こすべし
頼むべきは良き友だけだ、男子良き友は拝跪してでも求めねばならない
学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である
男子は好悪のことは言うべきではない
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中学時代の同級生が読んでいて、三国無双とかゲームもやっていて、歴史上の人物に興味を持って読み始めた本。
劉備という惹きつける人物像にある種の憧れを感じながら、通勤時間に毎日少しずつ読んでいく中ではまり込んでいった。
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劉備、曹操に始まり、最後は孔明を中心としてストーリー。作者によって描かれ方が違うということも聞くが、他の作家ではどんな描かれ方、展開になってるのか気になる。大枠のストーリーは一緒なのかな⁇
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約30年ぶり2回目。
登場人物が多く名前も難解。敵味方がコロコロ入れ替わる覇権争いの時代の話で読みづらい印象があったが、ゆっくり丁寧に読めば面白い。宮城谷氏の三国志には挫折したが吉川英治版は日本人にとって誰もが楽しめる作品です。
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序盤なのでまだまだこれからといった感じ。
こんなに慎ましい生活をしていた劉備がどういう道を辿って一国の主になるのか。って考えると、一番主人公向きなんだろうなあ…と思う。
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<本の紹介>
日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、〓県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。
職場の上長から、「中国ビジネスをうまくやる為の戦略・メカニズムを考えてみてくれ。」って言われてた矢先、後輩から「kijiさん三国志ぜひ読んでみて下さい」って紹介された。
んで、「中国なんてかつて北京行ったときのことくらいしか知らないし。。。中国を学ぶっつったらまずは三国志ってのはありかな。」ってことで、読んでみることにした。
すごい長そうだったんで、本当は「その分10種類の本を読んだ方がいいんじゃないか」って考えたけど、まぁいずれ読むなら早いか遅いかの違いしかないしね。
で、読んでみて。
ん~登場人物が多すぎて、はじめよくわかんなかった。しかも、すぐ死ぬし。
どいつが死んで誰が新しく出てきて、今誰と誰が仲間でそもそもそいつなんて読むのか、いろいろついていけませんでした。苦笑
これが島国日本と大陸の世界観の違いって奴なんだろか。
でも、「信長の野望」とか好きで戦国武将ってかっこいいなと思うし、できれば真田幸村になりたい俺としては、楽しく読めました。正しいことだけをしてればいつかきっと報われる、なんてのは嘘で、清濁併せ呑むような本当の実力が試されるのは戦国時代は顕著かもしれないけど、今のビジネスの世界だって同じだな、と。
まだまだ読み始めなんでこの先どうなるのかわからないけど、楽しみながら読んでいきたいと思います。で、全部読んだ後に三国無双をするんだ。これがまた、すげぇおもろいらしいんで楽しみです。
全員まとめてかかって来い!