吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(一)

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    吉川英治さんすげーなー、と見せつけられる作品ですね。
    と言っても私は吉川英治さんの作品を拝読するのって初めてなんですけど。
    まだ始まりの始まりって感じです。これからぐいぐい読ませていただけるものと期待。

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    2012年01月29日
  • 宮本武蔵(1)

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    痛快。だが、ドラマチックで漫画チック過ぎて、リアリティに欠けるのが残念。好みの問題だとは思うが、自分は時代モノはもっと淡々としてる方が好きだ。このくらいの方が読み易くはあるが。
    全8巻のうちまだ1巻目なんで、リビューはこのくらいで。これから評価があがるか。

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    2012年01月27日
  • 宮本武蔵(2)

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    鬼女の能面と恋に血道を上げるお通の将来が重ね合わされるシーンが一番印象的だった。心配した沢庵がなにを武蔵を追うお通。女にとって恋も一つの修羅道なのかもしれない。

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    2011年12月21日
  • 宮本武蔵(1)

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    初めて読んだ吉川作品。全体として格調高いように思える。沢庵和尚のセリフがユーモラスで知的な感じがして惹かれた。武蔵と又八の対照的な生き方をみていると恋愛について色々と考えさせられる。

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    2011年12月20日
  • 宮本武蔵(1)

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    読んだの昔過ぎてあまり書くべきではないが、、
    なんか、途中がなっがーく感じたという印象が残ってます。
    (中学生のころ、厚さ8cmくらいのちゃんとした装丁ので読んだんだった)

    バガボンドをチラ読みして、そこから読みたくなったんよね。
    序盤、吉岡道場でかなり高ランクっぽかったやつが、
    のちのち剣術諦めて掘っ立て小屋で女とひっそり暮らしてるようになってたりして、
    でもバガボンドはまだ吉岡道場についたとこだったから、そいつは
    強敵現る!みたいな感じで出てきてた。
    お前そんなドヤ顔してるけど、あとあと掘っ立て小屋行きだろーってw

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    2011年12月08日
  • 三国志(八)

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    ネタバレ

    諸葛孔明が最後を迎えるまでの様子は、自分の死後までも的確に予測し、それに対する指示を残すという、彼らしいものである。

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    2011年10月15日
  • 三国志(八)

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    登場人物多すぎ。でテンポも速すぎ。なんかト書きを読んでいるよう。
    いったい今描かれているのがどんな場面、状況なのか把握できないまま、ところどころ印象的なエピソードを挟みつつも、物語はどんどん進行。途中で解説書を購入して。ようやく全体像が見えてきてた。
    でも張飛が死ぬあたりからだんだんパワーダウンしてきて、劉備が死んでからはどうでもよくなった。そもそも孔明の作戦があまりにも当たりすぎるところが鼻白むんだよなぁ。

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    2011年10月01日
  • 三国志(六)

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    吉川先生の代表作。随分前の作品ながら文体は読みやすくて改めて感心。
    この巻では、臥龍鳳雛の両軍師や五虎将軍が勢揃いするなど
    立ち後れていた蜀もようやく、って感じで体制が整った様子。
    現実的には蜀はこのあたりがピークのひとつなのかな、と。
    個人的には、龐統って、人間的にどうかと思うよ。
    あっ、歴史、ではなくて、個人的にはこのカテゴリーとしてます。

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    2011年09月27日
  • 上杉謙信

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    20数年ぶりに再読してみた。

    昔はすごく面白かった記憶があったけど、今読むと情報が少なすぎて物足りなかった。
    謙信の内面を描くには一冊では分量が足りない。


    謙信が決死の覚悟で信玄に決戦を挑むところから物語は始まるのだが、そこに至る過程はもう事前の知識として読者に要求しているので、なんだか謙信が人間を超越した鬼神のように描かれている気がする。そこに至る心の揺れを知りたかったようにも思う。


    もし三国志や太平記みたいに、これが長編だったら、どんな謙信像が描かれていたのだろうと想像してしまう。

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    2017年08月15日
  • 宮本武蔵(5)

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    ここまで読んで、登場人物のキャラ設定が絶妙なんだと思う。その分史実とは異なるとこが多いだろうけど、何しろ面白い。

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    2011年08月16日
  • 三国志(六)

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    多少の停滞はあれ、とんとん拍子で蜀を制覇していく劉備である。文武ともに優れた部下も揃ってきた。

    以下に興味深かった点を引用したい。

    ・「帰らなければ、彼が信義を失うので、予の仁愛の主義に傷はつかない」
    →劉備の益州攻めの際、生け捕った敵方の冷苞を解放した際に、魏延から「あいつ、きっと帰ってきませんぞ」と危ぶまれた時に返した言葉である。なるほど、これは現代にも通用しそうだ。尽くした相手に裏切られた際に、このような考え方が出来れば恩知らずを感じることもない。今まで曹操の言葉を幾つか引用してきたが、劉備の言葉は珍しい。あまり格好の良い言葉を吐くキャラには設定されていないためであろう。それだ

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    2012年09月21日
  • 三国志(五)

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    本巻では赤壁の戦いを描く。孔明と周瑜との絶妙な駆け引きは読んでいて実に楽しませてくれる。まぁ、常に孔明の方が一枚上手で、周瑜は毎回孔明に一杯食わされるのだが。

    以下に、印象的だったシーンを引用したい。不思議にも、敗北側の魏軍の言葉ばかりである。

    ・「兵糧武具を満載した船ならば、必ず船足が深く沈んでいなければならないのに、いま目の前に来る船は全て水深軽く、さして重量を積んでいるとは見えません。これは偽りの証拠ではありませんか。」
    →赤壁の戦いにおいて、曹操の参謀:程昱が呉軍:黄蓋の船団の偽装を真っ先に見破ったシーンである。程昱のような状況を冷静に判断出来る能力は貴重である。が、時既に遅

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    2012年09月21日
  • 三国志(四)

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    私の嫌いな袁紹がようやく滅んだ。本作品スタートからヒールは黄巾賊、宦官、董卓、呂布、袁術と移り変わってきたが、袁紹は前半最後のヒールといっていい。これ以後、天の時を得た曹操、地の利を得た孫権、人の和を得た劉備の三すくみの戦いへと移っていく。

    以下に興味深かったエピソードを紹介したい。

    ・「幸いに、勝つことを得、身も無事に還ってきたが、これはまったく奇蹟か天祐というほかはない。獲るところは少なく、危険は実に甚だしかった。この後、予に短所があれば舌に衣を着せず、よろず諫めてもらいたい」
    →曹操が、袁紹の子である袁キ&袁尚との戦い後、部下に対して発した言葉。権力を持つようになると自身に耳触

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    2012年09月21日
  • 三国志(三)

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    曹操の魅力が増してきた。私は、劉備、孫権と比べて曹操が好きである。彼こそまさに英雄であり、義を重んじ過ぎて優柔不断な劉備などとは魅力が違う(劉備ファンの人、ごめんなさい)。単なる潔癖な英雄ではなく、清濁併せ呑む合理主義的リーダーである点は正に痛快、それでいて視野が広く民衆思いである。本巻の、特に前半では曹操の魅力が余すところなく描かれていた。
    以下に興味深かったエピソードを紹介したい。

    ・「わたくし如き者から、何を借りたいと仰せられますか」
    「王垢、お前の首だ。すまないが貸してくれい。もし汝が死なぬとせば、三十万の兵が動乱を起こす。三十万の兵と一つの首だ。その代わりそちの妻子は心にかけ

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    2012年09月21日
  • 宮本武蔵(8)

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    戦前の新聞連載小説.
    水村美苗さんが「手紙,栞を添えて」の中で「宮本武蔵は,私にとっては実に懐かしい本なのです.なにしろハイスクール時代,年に一度は儀式のように読み返したのです.」と書いているのを読んで以来,いつか読もうと思っていた.
    これだけの長い物語が,少しも流れが滞らず,最後の船島での試合にまで導かれるのには驚くばかり.読むのが遅い私でもそれほど時間をかけずに読み終えた.
    しかし,この本を読んで私が興味を持った人物は,宮本武蔵ではなく,本阿弥光悦や沢庵和尚だから,私はこの本のよい読者ではないのだろう.

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    2011年07月23日
  • 新・平家物語(三)

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    兄と弟、叔父と甥、父と子。
    朝廷、平氏、源氏それぞれの血縁が袂を分かち都を焼いた保元の乱の勃発。
    当事者の余りに稚拙な計画の破綻により、現政権側が勝利した後に急速に頭角を表した信西入道による論功行賞と苛烈極まる敗者への断罪。
    その歪みはさらなる乱を呼び起こす。

    保元の乱から平治の乱前夜までを描く第三巻です。(ちなみにこれは電子版の第三巻までの話)

    電子版第四巻は、

    公卿の権力闘争に担ぎだされた源氏の棟梁義朝の敗北。
    平氏による敗者への追討の手は緩まず。
    しかし、後に平氏自らを死地に追い込む若雛は伊豆の地へと解き放たれる。
    清盛の慈悲とも、高慢とも言われる頼朝、牛若の救済。
    清盛の真意はど

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    2011年07月04日
  • 新・平家物語(一)

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    もう10年以上前から読んでみたいと思っていた新・平家物語。
    来年の大河ドラマが平清盛ということで、ようやく今になって読み始めた。
    時は、朝廷と院の二重政治たけなわの平安時代。その歪な政治バランスの狭間で徐々に力を蓄え始めた地下人・武家の平氏。
    まだまだ清盛も若く、後の壮大なドラマの始まりにすら漕ぎ着けない第一巻だが、十分に今後への期待を寄せさせられる。

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    2011年06月11日
  • 三国志(七)

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    ネタバレ

    関羽・・・・・・遂に死せり。
    弔い合戦が始まる。

    7巻は、とにかくみんなが死んでしまう。
    ひとつの時代が終わりを告げる。
    (そして私の集中力も・・・)

    ただひとり残された孔明の孤独はいかほどか。
    まるでそれを紛らわすかのように、南蛮へと侵攻し、矢継ぎ早に北へと向かい、留まることを知らない。


    *印象に残ったこと*
    ・張飛のむごい死に様は、仏教の因果応報を彷彿とさせた。
    ・関羽は、確かに思慮深く、人望も厚い。が、神とまで崇められるようになった所以が、一読しただけではわからなかった。
    (本の感想ではないけれど、それを考えていて改めて実感したのは、自分の中で”神”像があまりにも清廉潔白だったこ

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    2011年04月10日
  • 宮本武蔵(8)

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    長々、と八巻目。
    本巻は、いよいよその展開が、速度を上げる。
    正直に言うと、登場人物の名前とか、、だいぶ追いついて無い@@


    行き着くところは、やはり巌流島。
    諸説あるも、吉川英治で描かれるのは、努力人間 対 天才。
    結末は、果たして。


    個人的には、吉川宮本武蔵は、前半がハラハラドキドキしたなぁ。
    さて。本当の武蔵を知るべく、五輪書を手に取ってみようかなぁ。

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    2011年01月15日
  • 宮本武蔵(5)

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    その舞台は、
    西の都から、発展途上都市---江戸へ移る。

    武蔵、城太郎、お通、お杉ばば、朱美、、
    又八、奈良井屋、
    そしてその中に、小次郎もいた。

    う~ん、この展開、美味だねぇ。

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    2011年01月15日