吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(一)

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    清盛観の変わる一冊です。

    平家一門を束ねる、故白河天皇のご落胤でセレブな清盛のイメージは払拭されるはず。

    読むべきポイントは、優れた平氏は清盛よりも父忠盛であったこと。
    この人の忍従する姿や周囲に添った生き方に感銘を受けます。

    この世の無常が各々の短い話からも感じられる名文。

    吉川氏の文章は、ことばもわかりやすく何よりも人の「心」を描いているところが他の作家と一線を画していると思います。

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    2010年03月13日
  • 親鸞(一)

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    全3巻。
    久しぶりの吉川先生。

    坊主ってことで読んでなかった親鸞。
    久しぶりに吉川先生が読みたくて
    複数卷だったので。

    ああ。
    やっぱうまいなあ。
    話。
    面白い。

    引き込まれる。
    ストレスフリー。
    坊主だしめんどくて嘘くさいんだろうと思ってたけど、
    すんなり入れる。
    ぐっとくるし。
    坊主なのに。
    途中でフェードアウトした側近だけ気になるけど。

    これから時代が変わって
    戦国の武将がみんな苦労するんだなあって
    変な感慨。

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    2010年01月19日
  • 宮本武蔵(2)

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    沢庵のあたたかい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは…。だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。
    大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちてしまい、偶然手に入れた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。
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    2009年12月31日
  • 宮本武蔵(3)

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    ~~出版社/著者からの内容紹介~~
    吉岡清十郎と雌雄を決す!武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長10年正月9日。場所は京都・蓮台寺野。もし武蔵が勝てば、その名声は京畿を圧するだろう。――武蔵は思いのままに戦い、勝利をおさめたが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。
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    2010年01月01日
  • 宮本武蔵(4)

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    今や、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状!雪の舞い、血の散る蓮華王院…。つづいて吉岡一門をあげての第二の遺恨試合。
    一乗寺下り松に吉岡門下の精鋭70余人がどっと一人の武蔵を襲う―。
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    2009年12月31日
  • 宮本武蔵(5)

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    吉岡一門との決闘を切り抜けたことは、武蔵に多大の自信とそれ以上の自省を与えた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。
    ―それはお通であり、又八であり、お杉婆であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎ、いま武蔵の行く木曾路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は風を孕み、四合目の急坂にかかる。
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    2009年12月31日
  • 宮本武蔵(6)

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未懇の荒野を開拓しはじめた。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵!これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の土地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。―その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を奇せていた。
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    2009年12月31日
  • 宮本武蔵(7)

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響を呼んだ小説はないであろう。その一回一回に、日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いたのである。そしていまひとつ気になる存在―小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。
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    2009年12月31日
  • 宮本武蔵(8)

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    当初、二百回ぐらいの約束で新聞連載が開始されたが、作者の意気込み、読者・新聞社の熱望で、五年がかり、千余回の大作に発展した。一度スタートした構成を途中から変えることは至難だが、さすがは新聞小説の名手。ただし、構成は幾変転しようと、巌流島の対決で終局を飾ることは、不動の構想であった。作者が結びの筆をおいたとき、十二貫の痩身は、十貫台に―文字通り、鏤骨の名作。
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    2009年12月31日
  • 新・水滸伝(一)

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    三国志よりも単純に楽しめます。

    勧善懲悪。ヒーローがいっぱい♪

    何度読んでもオモシロイ。

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    2009年12月03日
  • 黒田如水

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    有岡城の後も、半兵衛生きてる~!
    官兵衛が看取るとかスゴイけど、娯楽作品ならアリ。
    けども如水時代までは描かれてないのがタイトルに偽りありというか、すごく勿体無い。

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    2009年12月01日
  • 宮本武蔵(5)

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    舞台は江戸へ。

    佐々木小次郎がすごい嫌な奴に描かれている。
    だけど小次郎本人は嫌がらせとかじゃなくてこうするのが正しい、こうするべきだと思って行動してるわけで。
    こういう人って少しかわいそうだと思った。
    現実にはこんなに極端な人はそうはいないだろうけど。

    20090822

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    2009年10月07日
  • 新・平家物語(六)

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    2009年8月21日。

    いよいよ平家の没落の兆しが見えてきました。
    このお話だと、平家って結構いい人が多かった?
    敵に対しては、当事にしては寛容だし、人間味もある人が多い。
    それに比べると源氏側って洗練されてないよね。

    この巻も義経を中心にお話が進んでます。

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    2009年10月07日
  • 三国志(七)

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    時間が空いてしまった。劉備、関羽、張飛、曹操と死んでいき、なんか悲しい。
    主役が孔明となり、そのすごさも改めて感じられるのだが、蛮族との戦いはちょっと長い気もした。

    今読むと、呉がすごいよね、って思う。



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    2009年10月07日
  • 上杉謙信

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    第四次川中島だけを抜粋し、
    描いた史観がなんとも潔かった。
    国主になるまでの苦悩と葛藤を無視した形で
    上杉謙信像を描くのは多少物足りなさも感じるが
    すごいことだと感じた。

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    2009年10月04日
  • 新書太閤記(十一)

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    全十一巻!ぶっちゃけ途中から読むの疲れてきますが、面白い。何より読み終わった達成感(?)が!
    秀吉より彼の重臣たちに萌え萌えですvv

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    2009年10月04日
  • 新・水滸伝(一)

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    作者が執筆途中で亡くなったため、完結していないが、ちょうど七十回本と同じあたりまでは書かれている。やはり話の面白さは、中国の元祖『水滸伝』より上回っている。完結していれば5つ星間違いなしだっただけに、残念。

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    2009年10月04日
  • 新・平家物語(一)

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    そもそも平家贔屓になったきっかけ。正確に言うと、遙か3よりも相当前に読んだ本だけど、未だに「良かった本」として記憶に残っている。但し、全16巻と長いので再読する勇気はない…。

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    2009年10月04日
  • 宮本武蔵(7)

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    武蔵は小次郎からの手紙を受けて山に一人籠もる。将軍家御師範役の大役も目にくれず、我が道を行く。また、伊織に思いがけない身内が発覚する。しかし、それもまた不幸となるのか。江戸と柳生家の間で行き違いばかり起こる。最終巻への布石は充分に整った。どのように終焉を迎えるのか。。。

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    2009年10月04日
  • 宮本武蔵(6)

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    新たな弟子伊織を迎え、いろんな意味で成長していく武蔵。この頃には沢庵坊の風貌さえ窺がえる事ができる。伊織への礼儀の躾け方は見習わなければいけないかもしれないと痛感させられた。

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    2009年10月04日