吉川英治のレビュー一覧

  • 宮本武蔵(7)

    Posted by ブクログ

    積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 18/56
    ’16/09/16 了

    「四賢一燈」と名付けられた、柳生但馬守宗矩、北条安房守氏勝、沢庵宗彭と武蔵の夜の一席から始まる第七巻。
    安房守は将軍家御指南役に武蔵を推したいと考え、また三人ともお通さんを娶ることを勧めてくる。

    結局、将軍家御指南役への推挙はお杉婆による風評被害から立ち消えになるが、世の賢人たちから支持を受ける人柄、闇に潜む柳生但馬守宗矩を看破する洞察力の鋭さなど、彼の非凡さがありありと見て取れる。

    また推挙が取りやめとなったその日、武蔵は剣客としての力量のみでは無く、文化人としても非凡さを見せつける。
    江戸城を辞す

    0
    2016年09月19日
  • 宮本武蔵(6)

    Posted by ブクログ

    積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 17/56
    ’16/09/09 了


    武蔵にとって生涯二人目の弟子、伊織との出会いが描かれた巻。

    伊織とお通は道中で互いを知らずに行き会うが、肝心のお通と武蔵は出会わぬまま。
    石舟斎の危篤の知らせを聞いたお通は江戸表を離れてしまう。
    一方の武蔵はひょんなことから江戸の町で力を付けていた無法者たち、半瓦の弥治兵衛の勢力と敵対することになる。
    その半瓦の弥治兵衛のところにはお杉婆と佐々木小次郎も出入りしているし、一方で朱美と又八は一つ屋根の下で寝食を共にしていた。

    人の動きの激しいことこの上ない。

    武蔵は吉野郷を出て依頼お杉婆にあること無

    0
    2016年09月09日
  • 宮本武蔵(5)

    Posted by ブクログ

    積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 16/56
    ’16/09/06 了

    武蔵と吉岡一門との決着、お通さん・城太郎との再会と不意の別れ、夢想権之助との邂逅とお甲との再会。
    又八によるお通さん拐かし事件。
    奇妙な資産家・奈良井の太蔵と城太郎の出会い。
    江戸表での小次郎とお杉婆の再会。

    大きな動きはない巻だが、主要人物の多くが新天地江戸に集いつつある、各々の助走期間ともいえる巻。


    一条寺下り松での決闘で、敵方の名目人・源治郎少年を斬ったことが心に残って離れない武蔵。
    「われ事において、後悔せず」と心に立てた誓いも、源治郎の事に関しては揺らいでしまう。
    また、九死に一生を得、自

    0
    2016年09月07日
  • 宮本武蔵(3)

    Posted by ブクログ

    積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 14/56
    ’16/08/12 了

    武蔵と城太郎・お通さん組との擦れ違いにヤキモキする巻。
    武蔵とお通さんの男女の関係に、関ヶ原の合戦の直後から武蔵に思いを寄せていた朱美も絡んでくるから大変。

    本阿弥光悦との出会いを通じて武蔵に芸術を解する素養があることがあることが強く示されていて、これは絵を描いたり仏様を彫ったりといった後の彼の行動に繋がっていくことに気付く。

    好敵手たる佐々木小次郎はとことんまで嫌な奴として描かれているし、その小次郎の名を騙って実力に伴わない大威張りをこいていたのが露見した又八の情けなさもここに極まれりといった具合。

    0
    2016年08月14日
  • 上杉謙信

    Posted by ブクログ

    上杉謙信が単騎で武田信玄の陣へ乗り込んだことで有名な川中島の合戦(第4回目)に焦点を当てた歴史小説。週刊誌の連載と言うことで、毎回「啄木の戦法」「殺地のいのち」「一手切」「死中生あり」など魅力的なタイトルが付けらてている。戦国時代にあって文字通り好敵手の謙信と信玄。特に上杉謙信は謎めいたところもあり、できればその全生涯を描いてほしかった。

    0
    2016年06月28日
  • 私本太平記(八)

    Posted by ブクログ

    尊氏の死をもって物語は終わる。
    この時代をどう捉えるべきかを、黒白問答で展開しているのだけど、もう少し観応の擾乱に突っ込んでくれればと無い物ねだりをしてしまう。
    敗けても敗けても、結局人心を掌握する尊氏の力はどこからくるものなんだろう? ことに高師直をはじめ高一族抹殺後におこる尊氏と直義間の逆転劇が、どうしてそんなことになったのか、どうもしっくりこない。もっと勉強が必要です。

    0
    2016年03月30日
  • 上杉謙信

    Posted by ブクログ

    川中島の戦いに焦点を当てている。何度かあった川中島の戦の中で本作は謙信が単独信玄の陣に切り込む最も有名な戦いを描く。元来信玄の方が好きであったが読後謙信の私利私欲のない生き方に感動した。

    0
    2016年01月06日
  • 上杉謙信

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鞭声粛々夜河を過る~♪by頼山陽
    の詩でも有名な永禄4年(1561)の第四次川中島の戦いを描いた歴史小説。

    上杉謙信と武田信玄の性格の比較なども面白いし、いざ決戦の際の兵士たちの気持ちなども臨場感あふれる描写でドキドキしました。

    上杉謙信さんの全生涯を描いたわけではないけれど、コンパクトな1冊だし、文も読みやすいので、謙信&信玄ファンには手を出しやすいと思うよ。

    コアなファンには、ちょっと物足りないかもしれないけれどね。

    0
    2016年01月04日
  • 三国志(八)

    Posted by ブクログ

    文庫で全8巻という長さと、馴染みのない異国の、しかも想像しにくい歴史を描いた作品で忌避していたが、なかなかどうして非常に読みやすい小説だった。
    玄徳が関羽張飛と出会い、曹操が起ち、三顧の礼で孔明を得て、と中盤までの盛り上がりは凄まじい。一方、歴史文学なので仕方ないことだが、後半には一人、また一人と役者が欠けていき悲壮感を増していく様は寂しい。本当の英雄が戦の後まで残らないのは彼の国でも同じである。

    三国志という誰もが知っているタイトルを、今更ながらでも手にできて良かった。

    0
    2015年07月31日
  • 三国志(八)

    Posted by ブクログ

    物語りはピークを過ぎ、劉備が死して以降、惰性の感がある。作者もそれに気付いており、編集を諸葛亮孔明に視点を置いている点を告白する。そしてもう一人、曹操。これらの役者が居なくなった後、最早続ける大義は無いと、物語りは閉じられる。そして晋へ。三国志を知ると知らないとでは、教養だけでなく、人生そのものが変わる。そんな名作である。

    0
    2015年06月28日
  • 三国志(七)

    Posted by ブクログ

    次々と役者が死んでいく。世代交代も三国志の面白さ。しかし、どこまでが史実でどこまでが創作なのか。吉川英治作という事で更に手が加わっており、何が何やら、である。日本人の三国志観は、吉川英治発という事で良さそうだが。

    0
    2015年06月27日
  • 三国志(三)

    Posted by ブクログ

    争いは絶えない。平和は続かない。際限の無い出世欲は、他を巻き込み、乱世が続く。統括された警察機能がなく、それを制御する分権、法治が無い限り、暴力と私的利害による対立は連鎖する。しかし、この対応において暴力をキーとした合理主義が成立する。つまり、より多くの兵を求め、そうなるために、魅力のある大将が必要となり、また、組織内の規律が重要となるのだ。

    0
    2015年06月13日
  • 上杉謙信

    Posted by ブクログ

    古文調で読みにくくはあるが、筆者の謙信に対する深い愛情・憧憬が感じられる。それが溢れ過ぎて、やや一面的になっていることはやむなしか。

    0
    2015年04月19日
  • 宮本武蔵(3)

    Posted by ブクログ

    出会ってはいけない二人が出会う第三巻。

    宍戸梅軒との意外な繋がりが判明するも、
    経験を通して成長した武蔵は、
    戦わずに逃げることを選び、
    本阿弥光悦と出会い、惹かれるも、
    自分とは住む世界が違うと思い、
    彼の元を去っていく。

    そして様々な苦難を乗り越え、
    吉岡清十郎との果たし合いを
    木剣一つであっさりと済ませる。

    一方、又八と小次郎、お通と朱美。
    武蔵の周囲の出会ってはいけない二人が
    ついに出会ってしまう。

    あとがきで聖書との類似性が指摘されていたが、
    どの辺が似ているというのだろうか。
    私が思うに、宮本武蔵を読む人も
    聖書を読む人も物語の結末は知っているが、
    愛を貫くキリストと強さを

    0
    2015年04月07日
  • 新書太閤記(二)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この巻は藤吉郎が寧子(ねね)を娶るまでと桶狭間の戦いが主要なところでしょうか。藤吉郎が徐々に足場を固めていってます。前田犬千代は利家のことですよね。徳川家康の忍耐強さは幼い時からずっと身に沁みついていったことなのだなぁと改めて思いました。

    0
    2015年02月24日
  • 鳴門秘帖(三)

    Posted by ブクログ

    なんとか阿波国に密入国し、剣山に幽閉されている恋人のお父さんのそばへ行った法月弦之丞さん。
    史実からして阿波の蜂須賀家がお取り潰しになるわけはないので、どうするのかな…と思った部分も上手にまとめてありました。
    最後までサクサクと楽しく読めたよ。
    法月さんが結局はお千絵さんと結婚したっぽい後日談だったけど、まぁ納得のラストだったかな。
    あっという間に読み切った3巻でした。

    0
    2015年01月13日
  • 鳴門秘帖(二)

    Posted by ブクログ

    大正15年、つまり昭和元年に書かれたとは思えないくらい楽しい隠密時代モノ。
    常にヒーローの会話が阿波の敵方に盗み聞きされるのが不思議なんだけど、とにかく話にスピードがあるし、少しくらい読み飛ばしても話はつながるからスキマ時間読書に最適!

    0
    2015年01月13日
  • 鳴門秘帖(一)

    Posted by ブクログ

    文体が語り口調で、なかなか楽しい時代小説。
    江戸時代に阿波徳島藩が討幕を考えていて、それを探りに行った幕府隠密さんが10年帰ってこなくて…。
    ヒーローは美形、何があっても死なない。
    王道な大衆文学です(笑)

    0
    2015年01月13日
  • 新書太閤記(一)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    吉川さんは『三国志』しか読んでいませんが、読ませるのが上手な作家さんですね。まだまだ序盤なのに、引き込まれて読んでしまいました。信長に仕えてからの秀吉しか知らなかったので、奉公先で頭がまわりすぎるため妬まれたり、疎まれたりして暇を出されたり不遇の時があって、それが秀吉を大きくする礎になったのかなぁと、興味深く読みました。これからどんどん出世する秀吉が楽しみです。

    0
    2015年02月24日
  • 三国志(七)

    Posted by ブクログ

    世代交代。
    今か今かとおもっていたけれど、ついに名将たちが亡くなって行く。
    最初は読みにくかった三国志もすっかり登場人物に愛着がわいていたらしく、とてもさみしい!

    0
    2014年12月13日