吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(十一)

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    一ノ谷の戦いとその後をじっくりと描く。いや、戦いよりもその戦前と戦後の人間模様に重点を置いているといっても過言ではない。
    前半では、平敦盛が主役。恋人逢いたさに陣抜けして京に戻ったところを義経一行に発見され、敵の公達にもかかわらず、丁重に送り届けられたくだりはほのぼのして良い。また、陣にカムバックした後の兄弟、親族とのやりとりは大家族だけに楽しい人間模様が味わえた。そして、熊谷直実との一騎打ちにより討たれる…。熊谷とのやりとりは平家物語の名場面であるが、敦盛も熊谷もそれ以前から登場しており、伏線の張り方は充分である。

    後半の主役は同じく平家の公達である平重衡。東大寺や興福寺を焼失させた大悪人

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    2012年09月21日
  • 新・平家物語(十三)

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    さて、本巻では、屋島の戦いから壇ノ浦の戦い直前までを描く。人物模様が好きな私としては、あまり戦記を読むのが得意でなく、幾分か読みにくさを感じた。それでも、那須与一の扇の的や義経の弓流しなど名場面も多く、楽しむことも出来た。

    扇の的のくだりで登場する女性について、本作品では玉虫としているが、玉虫といえば、私が小学4年生の頃に見たNHKドラマ「武蔵坊弁慶」では弁慶の恋人役である。なるほど、あのドラマでの脚色だったのだ。もっとも、そのドラマでは扇の的で登場したのは、弁慶と玉虫の間にできた一人娘:小玉虫であったが。

    また、その扇の的で玉虫と一緒に登場する老武者:十郎兵衛家員が、与一に射殺されるとい

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    2012年09月21日
  • 宮本武蔵(4)

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    お通と武蔵がやっと出会う。そこに男の剣の道や生き様、女性の慕う気持ちがよく描写されてると思う。また、武蔵が二刀流を無双に振るうとこは、スピード感がある。

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    2012年07月26日
  • 宮本武蔵(5)

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    ストーリーを次の展開に移す為の巻だった。この巻から後編始まり、といった内容、前編までごちゃごちゃしていた登場人物(それがまたおもしろったが)が一気に整理されて、舞台は江戸へ。この巻の後半は武蔵は一切出てこなかったが、前フリはもう十分か、次巻が楽しみ。

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    2012年07月24日
  • 上杉謙信

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    上杉謙信について知りたかったので読んだ。
    と言っても、この本は川中島の戦いメイン。信玄vs謙信について知りたい場合にはいい。すごく面白かった。謙信の落ち着き払って肝のすわってるところがかっこいいなあ。
    勝敗については、どうなんだろう。
    あと、塩のところ。かっこいいなあ謙信。

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    2012年07月28日
  • 新・平家物語(一)

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    いきなり引き込まれてしまった。
    この時代に疎い私でも面白いと感じる話の展開。

    1巻からこれほどのドラマが繰り広げられるとは、続きが非常に楽しみである。

    いつの世も、人間の浅はかさは同じだなと、つくづく思う。
    それと同時に、世に悪評高い平清盛も、普通の愛すべき男児であったことを嬉しくも思う。(笑)

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    2013年01月13日
  • 宮本武蔵(4)

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    この巻のサブタイトル「武蔵と女」。
    侍としての武蔵と(武蔵のありたい姿)との対比として、女いっぱい登場、そして武蔵を人にする。そして自分が人な事を知ってまた侍として成長する。みたいな。
    歴史モノ長編に女が出てくるかどうかは、ひとつ読みやすさの目安だと思う。司馬作品は出てこない。(龍馬が行くでは出てくるが)

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    2012年06月28日
  • 宮本武蔵(7)

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    ライバル小次郎の仕官。苦労人武蔵はそれでも焦らず、自己の道を着実に進もうとする。最後に勝つのは着実に進歩を遂げるものだ!早く出世したものではない。

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    2012年06月08日
  • 宮本武蔵(4)

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    一乗寺下り松における吉岡一門との決戦。相手は多勢、武蔵はただ一人
    武蔵が死の境地で挑んだことがひしひしとつたわってくる。
    「修羅場」とはこういう情景をいうのか。

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    2012年05月24日
  • 三国志(八)

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    吉川三国志の最終巻。
    諸葛孔明と魏との戦いが描かれる。

    このあたりまで話が進むとようやく孔明に好感をもてるようになる。彼の魅力が存分に書かれているからか、それとも人物が皆退場してしまい最後の英雄諸葛孔明に感情移入するしかなくなるからか。

    長かった。ようやく全8巻読破。
    再読にもかかわらず飛ばし読みせず丁寧に読み進めたから本当に疲れた。
    しかし、長編ものを読み終えたときの達成感はとても心地よい。

    吉川三国志。また10年後くらいにページを開いてみようと思う。

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    2012年09月05日
  • 宮本武蔵(3)

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    吉岡清十郎との対決。武蔵にとっては相手にならなかった。
    敗れた瀕死の兄清十郎は、戻ってきた弟伝七郎に対して、武蔵と対決するなと命じた。
    賢者は悟る、「負けるが勝ち」だと。自分が太刀打ちできない相手と悟ったときは、このようにふるまうのも兵法ではないか。武蔵はすでに石周斎の草庵に貼ってあった漢詩をみて、自分が相手には及ばないとすぐに悟った。

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    2012年05月20日
  • 三国志(七)

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    吉川三国志の第6巻。
    関羽の最後から、前出師の表あたりまで。

    巨星堕つ。乱世の奸雄が逝き、劉備三兄弟が舞台から降りた。
    まさか今更三国志でうるうるしてしまうとは・・・。

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    2012年09月05日
  • 宮本武蔵(2)

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    石周斎の書いた漢詩をみて己の足らなさを直観した武蔵。なかなか会えない人に出会う、そして何か貴重なものを感じ取る。誰もが常にそのような経験ができるとは限らない。武蔵のように、常に意識をよくよく高めておかないと出会えないものだ。

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    2012年05月16日
  • 三国志(六)

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    吉川三国志の第6巻。
    龐統が仕官するところから、劉備が漢中王に就くあたりまで。

    赤壁も終わり劉備が蜀の地を手に入れたことにより、いよいよ三国時代の到来。
    しかし、ここら辺から大国同士の小競り合いが続くこととなり物語は少しだれる。

    それにしても、恩を仇で返すこと数知れず、遂には一線を頑なに守っていた劉姓の同族にまで牙を剥いた劉備玄徳の仁の心とは一体・・・。

    後半に入り、曹操が優秀な家臣を次々と死に追いやったりなど魅力的な人物が少しずつ老い衰えて変化していくのは寂しい部分だ。

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    2012年09月05日
  • 宮本武蔵(1)

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    武蔵が剣術を追求したのは何故か?

    自分の人生における剣術とは何か?そして何故それを追求し、何を会得しようとしているのか?

    そう思って読み始めた。

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    2012年05月10日
  • 三国志(五)

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    吉川三国志の第5巻。
    劉備軍の民衆を引き連れ魏軍から逃走するところから、周瑜の死のあたりまで。

    遂に三国志のターニングポイントともいうべき赤壁の戦いが描かれることになるが、ここのくだりはやっぱり面白い。
    ただ、漁夫の利を得る玄徳&孔明は結構感じが悪い。孔明にとって最大の見どころの一つだが、この巻での印象は「天下の大才にしてしたたかな国泥棒」。
    孔明の暗殺を度々計る周瑜を悪者と見る読者も多いと思うが、私は辛酸を舐め続ける彼の方に好感をもてた。

    また、狡猾な諸葛亮に対して呉の重臣魯粛の真っ直ぐないい人ぶりは凄まじい。いい人というか人がいい。三国志演義の「king of お人よし」だ。孫

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    2012年09月05日
  • 三国志(四)

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    吉川三国志の第4巻。
    関羽の五関破りから新野にて孔明の計略で魏軍が打ち破られるあたりまで。

    いよいよ三国志のもう一人の主役諸葛孔明が登場。
    個人的には神がかり的で人間味のかけるこの人物にはあまり魅力を感じないのだが、彼の登場で物語はグッと引き締まる。
    光栄(コーエー)の初期の三国志の軍師助言で諸葛亮だけは絶対に間違ったこと言わなかったことをなんとなく思い出した。
    「拝啓、諸葛孔明様。その節は大変お世話になりました。」

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    2012年09月05日
  • 三国志(三)

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    吉川三国志の第3巻。
    袁術の皇帝自称から関羽が曹操の許を去ろうとするあたりまで。

    この巻はとんでもないエピソードが次々と出てくる。
    矢が突き刺さった自分の目を食べちゃう夏候淳のエピソードは有名だが、それ以上に劉備の「人肉食べちゃった話」がスゴイ!!劉備が城を落とされ落ち延びた際にある家に一晩世話になることになるが、その時「狼の肉」として出されたものが実は・・・。

    三国志でホラーを味わいたければこの3巻を・・・。

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    2012年09月05日
  • 三国志(二)

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    吉川三国志の第2巻。
    貂蝉による美女連環の計から宛城の戦いでの典韋の最後あたりまで。

    私は呂布という人物が大好きだ。武人としてはもとより人間としても大変魅力を感じている。一般的には2度の義父殺しをはじめとする裏切り行為から「悪人」としてのイメージが先行する男だが、董卓のように残虐でも、曹操のように冷酷でも、張飛のように粗暴すぎもしない。彼は誰よりも純粋すぎただけだ。その証拠に彼は人の言をよく聞く。そして、乗せられ騙され利用され続けた。特に愛した女性貂蝉に弄ばれるくだりは悲壮過ぎて同情の気持ちすら覚える。

    三国志中、最も強く、最も人間的な切なさを感じさせる武将呂布。そんな彼が中心に描かれる第

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    2012年09月05日
  • 宮本武蔵(3)

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    3巻に入っておもしろさアップ。2巻までで引いた伏線がつながり始めた。
    それと同時にそれぞれの感情がより濃く表現され始めて、おもしろくなってきた。
    展開がドラマチック過ぎるのにもようやく慣れてきた。
    武蔵と小次郎は、ニアミスはしたがコンタクトはまだ。次巻か。

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    2012年04月11日