吉川英治のレビュー一覧

  • 宮本武蔵(1)

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    日本人ならだいたいは読んだことあるでしょ(そうでもない?)。

    又八のダメ男っぷりとお杉婆の妖怪っぷりが印象に残ってます。

    軍記物と違って史料が少ないので、吉川英治の創作意欲爆発な感じ。一部では「ご都合主義」と揶揄される展開もしばしば。日本中を旅してる登場人物がものすごいタイミングでかち合ったり、あの人とこの人が知り合いだったり親子だったり。

    まあでも面白いから良いんです。

    吉岡の長男が割と良いキャラだったかなあ。

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    2011年10月18日
  • 新・平家物語(一)

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    こちらも吉川英治の長編。これが一番好きかもしれない。

    三国志よりも一人ひとりの人生が深く描かれています。

    武士がまだ貴族にバカにされていたころの清盛の下積み若造時代から始まり、清盛の栄達、その清盛に平治の乱で夫を殺され、子の義経を助けるために清盛の妾になった常盤御前の話、生き延びた源氏の子が東国で勢力を盛り返し平氏を滅ぼすまで、源平の栄枯盛衰を余すところなく書ききった大作。

    まあ、時代が古いだけに後の学術的見地から見ると不正確なところもあるようですが、これは本当に面白い。

    当時は平時忠が好きでしたが、今読むとどうかな。源三位頼政とか好きになるかもしれないな。

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    2011年10月18日
  • 新書太閤記(一)

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    新書太閤記(全11巻) (吉川英治歴史時代文庫)
    豊臣秀吉の幼少期から天下統一の前までの物語。この後の物語もあればぜひ読みたかった。

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    2011年10月15日
  • 三国志(八)

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    この吉川三国志シリーズもようやく読破できた。
    孔明の北伐は成功を見ることはなく、無念のうちに病死、その後の蜀は孔明の後継者争い、人材不足、劉禅のリーダーシップの欠如などのため疲弊し、魏に滅ぼされてしまう。その魏も司馬炎に滅ぼされてしまうという混沌とした時代が続く。本作品はハッピーエンドではなく、一抹の淋しさが残るのだが、それでも読破後の満足感はたっぷりだった。吉川英治氏の格調高い且つ躍動感あふれる文体のお陰もあるのだろう。
    これを機に、吉川英治氏の他作品、例えば水滸伝や宮本武蔵なども読んでみようと思う。私が最も尊敬する作家である司馬遼太郎氏とはまた違った歴史小説が楽しめるはずだ。

    以下

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    2012年09月21日
  • 新・水滸伝(四)

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    108人が勢ぞろいする。
    数が多すぎて把握できない。

    吉川英治訳はここで終わり。
    最後は李逵が塾の子供たちと戯れるエピソードで閉じられている。
    これはこれでいい終わり方だと思った。

    そのうち岩波の100回本を読みたい。

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    2011年09月23日
  • 上杉謙信

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    激しかった第四次「川中島の戦い」前後の話。死の中に身を置いて生をとる謙信の生き方が潔い。出家僧でもあった謙信が戦いの中に身を置いた苦悩と哲学も描かれている。

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    2011年09月20日
  • 宮本武蔵(8)

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    剣豪という言葉からイメージしていた武蔵と違い、思慮深さ、人間性、武士道を追求する姿勢は興味深い。一通り読み終わってみると、吉川英治の他の小説を読み終わった時と同じく、史実が知りたくなってしまう。史実がこの通りであって欲しいと思ってしまうあたり、小説に魅入られた証拠だと思う。

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    2011年09月15日
  • 三国志(七)

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    いよいよ終盤に入ってきた。関羽も張飛も劉備も、また敵方の曹操もなくなり、主人公は完全に孔明のものとなった。
    本巻で興味深かった部分を紹介したい。言うまでもなく、両者とも孔明の言である。

    ・「戦いというものは、あくまで人そのものであって、兵器そのものが主ではない。故に、これらの新兵器を蜀が持つことによって、蜀の兵が弱まるようなことがあっては断じてならないと、それを将来のために今から案じられる」
    →南蛮征伐を終えた後の訓示である。これは現代でも通じる原理だと思う。機械、情報技術が高度に発達してきた現代においても、世界を動かすのは人そのものであって、機械ではないのだ。

    ・「初め、藤甲軍の現れた時

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    2012年09月21日
  • 宮本武蔵(3)

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    武蔵とお通の恋愛がじれったいな。朱実と佐々木小次郎も交えた四角関係がなんとも歯がゆい。続きが気になる展開だが、まあサイドストーリーだよな。

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    2011年08月08日
  • 三国志(五)

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    孔明と周瑜の戦い、いやすごい。しかしまあ次から次へと色々な策略が。私は生き残れないな、こんな時代じゃ。

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    2011年07月13日
  • 三国志(二)

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    三国志読みはじめてから明らかに落ちた読書のペース。面白い、面白いのだけど、人名が覚えきれない(笑)!!

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    2011年07月13日
  • 新・平家物語(二)

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    白河・鳥羽と続いた朝廷と院という歪んだ二重政治も鳥羽の崩御と共に終焉どころか貴族政治の礎をも崩していく。
    そして、後に源平を両天秤にかける稀代の政治家となる後白河天皇の即位。
    そんな時代の変革がジリジリと近付いている保元の乱前夜が舞台の第二巻!
    父、忠盛の死を受けて平家の棟梁として成長した清盛はどうこの時代の渦に身を投じていくのか!?
    徐々に緊迫感が増していく作者の筆力に、時間を忘れて読みふけってしまいます。

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    2011年06月14日
  • 新・平家物語(一)

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    こんなに長いなら知章がいっぱい出てくるかも…!と思って読んだらそんなことはなかった。けどおもしろかった!もう一回読もう…

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    2011年05月22日
  • 私本太平記(八)

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    ・完結編。楠木正成の最後となる湊川の決戦は、ある意味で本作品のクライマックスでもある。正成の武士でありながら、生きながらえることの大切さを諭す人間性、美談の象徴となるべき史上人物であることが頷ける。無秩序な世の中にあって、揺るがない価値観、自己を貫く信が際立つ。
    また、尊氏を描く上でも正成との人間関係が重要になっているのだろう。
    ・その後の展開は、「京都は、彼(尊氏)が幕府を置いてからでも、猫と猫の間の鞠のように、奪ったり奪い返したりをくり返してきた。」
    ・最後の「黒白問答」にて、この時代の歴史上の意義を総括している。
    「源平、鎌倉、北条と長い世々を経てここまで来た国の政治、経済、宗教、地方の

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    2011年05月07日
  • 私本太平記(七)

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    ・舞台は九州より勢力を盛り返す足利尊氏と、天皇、朝廷側に立つものの、独自のスタンスを保つ楠木正成が中心に描かれる。
    ・特に楠木正成の清廉な姿が見事に描かれており、足利尊氏も最後まで彼を見方につけようとしたことがよく理解できる。当時は、はやりトップに立つ武将の人物的な力量が大きかったのだろう。
    ・仮面作りの職人が、正成の顔を表現した箇所が巧妙。
    「ゆたかな慈悲のおん相にはちがいない。けれど阿修羅もおよばぬすさまじい剣気を眸に持っておいてられる。したがその猛も貪婪な五欲には組み合わず、唇と歯には智恵をかみわけ、鼻、ひたいに女性のような柔和と小心と、迷いのふかい凡相をさえお持ちであらっしゃる。卑賤の

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    2011年04月25日
  • 私本太平記(六)

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    ・建武の新政において後醍醐天皇は息子の護良親王を征夷大将軍とするが、足利尊氏と対立、失脚する。
    ・足利尊氏は上洛時に新田義貞、北畠顕家らに敗れて九州まで後退するが、足利尊氏に対する武士の信頼は厚い。
    ・上記の過程での争いにおける各々の戦術の記載は生々しく面白い。(尊氏の戦略家としての采配に関して読み応え有り)

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    2011年04月02日
  • 上杉謙信

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    川中島の戦いとその前後をピックアップして書かれている。自分としては、上杉謙信の人となりについて(出自や独自の宗教観を持っていたこと、琴や歌を愉しむことなど)、人物自体を知りたかったので、そのような目的からは得た物がそれほど無かった。次の機会にそういった本を読みたい。

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    2011年02月21日
  • 宮本武蔵(6)

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    黒沢明の「7人の侍」に似た(あちらが似ているのだろうが)村人を村人たちとともに悪者から救う話も出てきて、面白く話は進む。ストーリーとは関係ないが弟子の伊織が「おらも大きくなったら、柳生様(将軍家のご指南役)のようになろう」と言うと武蔵は「そんな小さ望みを持つんじゃない。、、、富士山をご覧、あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間へこびずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値打ちは世間の人が極めてくれる」武蔵の人生観を見た言葉でした。

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    2011年02月19日
  • 私本太平記(五)

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    足利高氏が京都六波羅を制圧、新田義貞が鎌倉を征伐。後醍醐天皇が復帰し、建武の新政を始めるが、余りにも天皇中心主義で、武士達は論功行賞に不満を残す。
    次巻は、壮絶な権力闘争の場面になるのだろうし、楽しみである。

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    2011年02月19日
  • 三国志(六)

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    「聞説、曹丞相は、文を読んでは、孔孟の道も明らかにし得ず、武を以ては、孫呉の域にいたらず、要するに、文武のどちらも中途半端で、ただ取柄は、覇道強権を徹底的にやりきる信念だけであると」

    自分の認識もこれに近い。
    だから曹操はダメなのだ、ということではなく、だからこそ曹操は偉大なのだ、という意味で。

    曹操の偉大さを讃えんがために文武の才を称揚するパターンが多いけど、ちがうと思うんだよね。
    文武の才がとやかくじゃなく、何よりもその覇道を貫こうとする信念こそが何よりも彼の強みなんじゃないのかなあ。
    いたずらに文武の才を褒めそやすのは大事なところを損なってる気がしてならない。

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    2011年03月05日