吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(十一)

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    一ノ谷合戦突入!源氏の主力は源範頼が尼崎経由。別働隊、源義経は丹波道を迂回し、一ノ谷背後に進軍。結果はさておき、平経盛の子供3人が戦士、その中にあの有名な敦盛も…熊谷直実との描写は胸が詰まる。
    物語の後半は、鎌倉に送られた後、平重衡が中心。死を待つ重衡に執拗に利用価値を見つけようとする頼朝。
    この裏側では、木曽孝高の惨殺事件、平重盛の嫡男で、美男子と言われた維盛の那智の沖での入水自殺など、栄華を極めた平家の綻びが…。
    次はいよいよ、、屋島の戦い…そして、重衡の、運命は…

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    2022年08月06日
  • マンガ 三国志Ⅰ 劉備と諸葛孔明

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    あおい輝彦が声やってる三国志のアニメを観たので、内容はだいたい同じなのですが、この漫画は注釈が勉強になりました。
    巻末の解説も面白かったです。
    三国志は「正史」「三国志演義」とあって、「正史」は魏の陳寿が書いた当時の現代史で、魏の正統性を書いているのですが、陳寿は蜀の出身でもあるので、蜀や諸葛亮のことを良く書いている。また、「演義」は蜀のことを良く書いていて、特に諸葛亮を天才軍師、また関羽を神格化しているとのこと。横浜中華街とかに関羽像がある理由がわかったような気がしました。

    そう考えると、この漫画では関羽は張飛と同じ扱いで、劉備が主人公にしていると考えるのもとても味わい深いなと思いました。同じ歴史をどの目線で描くとどうなるのか、考えてみる機会になりました。

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    2022年08月03日
  • 三国志(二)

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    オーディブルにて。聞き流しているうちに登場人物がこんがらがってきたから再読するつもり。劉備玄徳は主人公じゃないの?見失ってしまった。
    でも要所要所のストーリーは面白かった。美女を上司と部下で取り合うみたいなところとか。(オーディブルだと固有名詞の字面が覚えられない…)
    オーディブルでざっくり流れを踏まえて、unlimitedで通読するのが良さそう。

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    2022年07月24日
  • 三国志(二) 群星の巻(新潮文庫)

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    まさに乱世。情勢が転々とする戦国の世が生き生きと描かれる。

    聞こゆ、今、死の耳に
    長安の民が謡う平和の歓び

    その命を国のため、民の平和のために捧げた貂蝉の、最期の詩が印象深い。

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    2022年07月12日
  • 三国志(四)

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    乱世の時代に、頑固と思えるほどに信義を貫く玄徳に歯痒さを感じる。しかし、その人柄を慕って集まる優秀な人材は玄徳に尽くし、離れることはない。移りゆく時勢に流されず、長い目でみることの大切さを感じる。

    「勝敗は兵家の常。長い人生に処するには、得意な時にも得意に奢らず、絶望の淵にのぞんでも滅失に陥らず、そこに動ぜず溺れず、出所進退、悠々たること」

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    2022年07月03日
  • 三国志(三)

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    曹操が恋したほどの関羽。敵国にあっても主君を忘れず、どんな恩賞にも惑わされない姿が印象的。
    敵の武将であっても、武将の真価を見定めてどこまでも愛する器のある曹操も、やはりすごい。

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    2022年07月03日
  • 三国志(三) 草莽の巻(新潮文庫)

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    愛すべき脳筋、呂布があまりに泥臭く人間的で魅力的。
    曹操と劉備もようやく手を組んで、次号が楽しみ。
    登場人物も増えてきて、たまに巻頭の人物紹介図を見ながら進む…名前も親子もややこしいねん…
    あと、表紙の呂布&赤兎馬カッケェー

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    2022年06月29日
  • 新・平家物語(十)

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    木曾義仲の人生で一番謳歌できた今日での暮らし。
    驕れるものは久しからず、身の回りからほころび生じ始める、京に迫り来る同族の鎌倉軍。後白河法皇の二枚舌に翻弄されながらも、源範頼、義経軍を迎え撃つが元より負け戦。そして最期の時を迎える。大津市内の中心にほぼ近いところに義仲寺がある。偲んで訪れて見ようと思う。物語はいよいよ、一ノ谷前夜。義経の活躍が本格始動。

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    2022年06月28日
  • 三国志(一) 桃園の巻(新潮文庫)

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    読みやすく、流れるような、表現豊かな美しい文章で、歴史小説が苦手な私でも楽しく、無理なく、三国志の世界に入っていくことができました。

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    2022年06月26日
  • 三国志(六) 赤壁の巻(新潮文庫)

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    真の主人公である孔明が、八面六臂の大活躍。単騎、決死で阿斗を救う趙雲と長坂橋で守護する張飛の活躍は胸熱く、赤壁の攻防に向けて、権謀術数を駆使する周瑜の怒涛の勢いが心地よい(完全に孫権の影が薄くなってる(笑))。
    智謀では孔明に劣っても、人間臭さと傲慢さが残る周瑜の活躍が楽しい。

    吉川三国志は小刻みに、ゆっくり楽しんで読んでいます。登場人物が多過ぎて、主要キャラ以外はノリでやり抜くしかない。孔明がチートレベルに完璧過ぎるのは、三国志の性なのか(笑)
    後書き解説でも触れてある、映画「レッドクリフ」をとても見たくなってきました。

    #三国志 #吉川英治 #赤壁の戦い #周瑜 #孔明 #趙雲 #レッドクリフ #胸躍る #時代小説

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    2022年06月26日
  • 三国志(二) 群星の巻(新潮文庫)

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    反董卓連合の結成と解散、鬼神呂布と美女貂蝉。
    登場人物も増えて消えて…まずは序盤の山場な打倒董卓。
    メインの呂布がリョフリョフしてるよね、The脳筋設定なんだけど、ただのバカじゃないのが楽しい。

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    2022年06月01日
  • 三国志(二)

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    登場人物が多く混乱しやすいが、物語の大筋はなんとか掴めた。敵味方もわからないような乱世で、人を信じることを貫く劉備玄徳のまっすぐさが際立っていた。

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    2022年05月29日
  • 三国志(八)

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    やっと再読完了。夕飯時のみタラタラ読んでたので2年半かかってしまったけどその分感無量といったとこかな。諸葛亮の不利とは分かっていても蜀のために尽くす姿に感動した。それにしても蜀滅亡の後、魏で生きることになった暗愚劉禅の蜀の頃より今の方が幸せと言っているのは驚きを通り越して呆れてしまった。やはり国を牽引するものが愚かだと衰退の一途を辿ってしまうものなのだな。

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    2022年05月08日
  • 新・平家物語(九)

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    木曾義仲いよいよ表舞台へ。我が息子を頼朝の人質として預け、北陸で平家との直接対決。かの有名な火牛の計を用いて、倶利伽羅峠で平家を後退させ、いよいよ入京を果たす。一方、平家は先の戦いより都落を決行!義仲と新宮行家との対立を孕みつつ、源氏が京を治めるに至る。懐疑的な御白河法皇の狡猾さがここでも現れる。
    義仲に平家追討の命を出しいよいよ。義経登場まであと少し。

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    2022年05月08日
  • 新・平家物語(一)

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    大河ドラマとアニメ平家物語を観ながらそういえば平家物語って授業で習った祇園精舎の鐘の…以外よく知らないなぁと思って読み始めました。
    吉川英治の本を読むのは三国志ぶり?水滸伝ぶりか。
    やっぱり面白い!

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    2022年05月03日
  • 新・平家物語(十五)

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    義経を斬れ。義兄頼朝から冷酷な沙汰が発され、平家討伐の功労者義経は途端に追われる身となる。家臣を愛し、静御前を愛し、何とかして兄の誤解を解こうと奮闘する義経の想いは届かなかった。弁慶など少数の仲間と逃亡生活を送る彼は、今何を思うのだろうか。

    後半は静御前。義経の子を身籠っていると判明した彼女だが、義経誘き寄せの囮にされ、白拍子として舞を踊らされ、子が男児であると判明した途端、子を由比ヶ浜の海中に沈められた。義経と頼朝の対立が無ければ、こんな悲しい運命を歩まなくても良かったのにと、悲しい気持ちになった。

    また、話の中で、麻鳥や西行といった武門から外れた人物の視点も入り、権力の移り変わり・終わることの無い争乱の虚しさを描いている。世間が荒れる時、常に苦境に立たされるのは平民である事は、現代にも変わらぬ真理である。

    次巻でラストとなる。結末に期待したい。

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    2022年05月01日
  • 三国志(三) 草莽の巻(新潮文庫)

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    屈強で英傑な男たちがこの時代には世界中にいたんだな...
    ひとりひとり弱いとこも多くありけりだけど…

    今回絶対呂布がいなくなると勝手に予想してた
    けれどさすがというのか、思ったら即行動!!タイプなとこは変わらないけど、強くなればなるほどまた周りを圧すると頭脳明晰な人が周りに集まってくる...呂布の周りにはいつも人がいっぱいいた

    でももうダメだな
    仲間内で割れてるわ、背くやついるわでどんどん孤立していって...いくら強くても無理やな〜
    曹操と劉備の2人が団結するところは本当にやっとか...と思った

    それにしてもまだまだ続く三国志
    ちょっとずつ整理しながら読まないとな
    とりあえず曹操と劉備、まだ呂布もだな...戦いを見守ってこう

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    2022年05月01日
  • 新・平家物語(十三)

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    屋島の戦いから、壇ノ浦の戦いに入るまでが描かれた巻。義経の戦略により屋島の戦いでも勝利を収めたが、忠臣である佐藤継信を失うなど、源氏方にもダメージが残る結果となった。

    後半は平家方に焦点が当てられ、厳島参拝・彦島での出来事が描かれたが、総統である宗盛の暗愚さに辟易とした。物語上、彼を無能に描くしかない事は分かるが、他の兄弟を差し置いて何故彼が平家のトップを務めているのか疑問である。彼の猜疑心が時忠・原田を無力化させる結果となり、平家の足を引っ張っているのが現状で、過去のお人好し設定が鳴りを潜めている。トップが無能だと、こうも組織の瓦解を招くのかと感じた。

    次巻は壇ノ浦の戦い。悲劇的な末路を知っている上で、どう描かれているのか注目したい。

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    2022年04月29日
  • 新・平家物語(十一)

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    前半は一ノ谷の合戦、後半は中将重衡の鎌倉下りが描かれている。一ノ谷の合戦では、院宣に欺かれた平氏が、義経率いる源氏に大敗を喫する。死者は源氏の方が多い位だと記載があったが、忠度や経正といった平家重臣達が悉く首になったことから、平家に大ダメージを与えた戦と言って過言は無い。和平を望む平家が、立身出世の為功を立てんと躍起になる源氏に「世を乱す朝敵」として討伐される様は、何とも皮肉である。戦後の処置含め、虚しさが残る場面であった。

    後半は重衡。自ら平家の業を背負い、それでも源氏との和睦を果たさんとする姿勢に忠義を感じた一方、源氏繁栄の憂いとして義仲の子義高を躊躇なく首にした頼朝の冷酷さに、今後源氏と平氏が和睦する可能性が無き事に寂しさを覚えた。

    次巻は屋島の戦いに移るのか。重衡の処遇はどうなるのか。頼朝の背後にいる北条政子・時政親子の存在感は高まるのか。期待。

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    2022年04月24日
  • 新・平家物語(九)

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    前巻と変わらず、木曾義仲と平家に焦点が当てられている。平家は遂に都から去り、再起を誓い西国へ去った。後白河上皇にしてやられた宗盛は、その余りにお人好しな性格からかえって求心力がある側面もあるが、池頼盛の扱いや上皇との駆け引きを誤るなど、重要な政治局面を任せられない面が見られる。清盛亡き後、平家自体の結束は強まったが、力不足感は否めない。

    一方で木曾義仲は遂に上洛し、官位も賜るまで勢力を伸ばした。しかし、葵と山吹の対立・新宮十郎行家との微妙な関係・頼朝への敵意など、源氏内における火種が山積みである。更に智略を得意としていない義仲は、後白河上皇の掌の上で転がされており、義仲の時代はそう長く続かない事を暗示させる。

    平氏も義仲も問題を抱える中、後の天下人頼朝がどう関わってくるのか。義経はいつ再登場するのか。次巻に期待。

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    2022年04月21日