吉川英治のレビュー一覧

  • 三国志(一)

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    文章の読みやすさにまず何より驚いた。風景描写も適度に入っているというのに、頁が進むの速い速い。過度な表現が少ないからだろうか。
    加えて、当然のように面白い。古典の宿命としてキャラクターに魅力は感じにくいけれど(原点としても一読者からすればありきたりなキャラクター故)、話の展開でぐいぐいと読ませられる。二巻以降も楽しみだ。

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    2021年01月31日
  • 新・平家物語(一)

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    ちげぐさの巻
    清盛(平太)の20歳頃から30歳くらいまでが描かれる。貧乏武士の長男である平太の父(平忠盛)、母(祇園女御)、学友の遠藤盛遠(のちの文覚)、佐藤義清(のちの西行)らの関係の中で成長し、頭角をあらわし始めるまでの序章である。
    それまでの貴族の時代に武士が台頭した理由は、院政による宮廷勢力の不安定に対して僧兵たちの力が抑えきれない状態になり、宮廷が護衛のために召し抱えた武士の地位を重んじるようになったというものである。
    忠盛は平太の本当の父ではない。真の父は白河院か八坂の悪僧であることを盛遠から聞かされ、自分は誰であるのか葛藤し、不貞な母を嫌悪する。しかしその後の平太は、良くも悪くも

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    2021年01月27日
  • 三国志(一)

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    曹操に始まり、孔明に終わる。孔明以後は描きたい人物が見当たらなかったという作者の気持ちもよく分かる。これまでの登場人物に比べたらインパクトの薄さは否定できない。
    やはり曹操が魅力的である。残忍な気性とは裏腹に詩を愛するという叙情的な一面をもち、唯我独尊だと思いきや部下の意見を積極的に採用する柔軟性ももつ。そしてたとえ他国であろうとも、勇猛な武将に対して自然と抱いてしまう憧れと支配欲。上昇志向に溢れた男のほとばしる激情を感じさせてくれる。
    孔明も劉備の意志を継いで健闘してたけど、終盤の人材難が、、、関羽や張飛が健在の頃にもっと勢力を伸ばせたら良かったんだろうけど、その頃は他国にも逸材が揃ってるし

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    2021年01月03日
  • 私本太平記(八)

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    日本史の授業で習った複雑な南北朝時代の動乱が改めてよくわかり非常に面白かった。足利尊氏、後醍醐天皇、新田義貞、楠木正成、佐々木道誉、北畠顕家…個性豊かな登場人物と波乱の歴史。大河ドラマがさらによくわかる。

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    2020年12月15日
  • 私本太平記(一)

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    理解が浅く、しかも複雑で心理的にとっつき難い南北朝の時代を理解するために読み始めた。さすが吉川英治。先がどうなるのかを気にならせ、ぐいぐいと読者を引っ張っていくスタイルは、まるでミステリー小説のようだ。

    足利尊氏の青年期から始まるストーリー。武家の名門の嫡男として世間の注目を集める立場にありながら、どこか掴みようがなくて、有能で有望なのか分からない。。という人物設定。田楽がどんな物か、婆娑羅とは何なのか、分かってきた。倒幕の意思を秘めるようになる尊氏の今後が気になる。

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    2020年12月14日
  • 上杉謙信

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    第四次川中島合戦の話。
    上杉方と武田方との心理戦が面白い。
    敵に塩を送る逸話は二人がまさにライバルであることを示している。

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    2020年12月12日
  • 私本太平記(八)

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    正成の湊川の戦いから、尊氏が没するまで。まあ、ムチャクチャに戦ばかり続く時代で、敵味方、本当に入り乱れる。これでこの太平記は完結するが、尊氏の死後も34年後まで南北朝は続く。この時代のことを初めて理解した。中高校時代、日本史、全く興味なかったしなあ・・・

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    2020年12月06日
  • 新・平家物語(三)

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    平治の乱の終焉と義朝の敗走と死、義朝の子・頼朝の処分。
    義朝の妻の常磐御前の悲哀、清盛の妻の妹・慈子の皇子出産と繁栄。
    後白河上皇と平家の軋轢の始まり。

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    2020年12月02日
  • 私本太平記(七)

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    尊氏、筑紫隠れもすぐに体制を立て直し、近畿に巻き返す。迎え撃つは新田義貞と楠木正成だが、愚の義貞と賢の正成が両極端に描かれる。そして、本当は尊氏と戦いたくない正成と息子との有名な桜井の別れ。実家に割と近い頃なので、知ってはいたが、詳しくは分かってなかったので、分かってよかった。なるほどねえ・・・

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    2020年11月21日
  • 三国志(五)

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    いつの世も為政者が自分のことを棚にあげるのは同じだな。
    外交とはかくあるべきと教えられたけど、魯粛の実直さと人の良さを敬わずにはいられない。

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    2020年11月05日
  • 私本太平記(六)

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    建武の新政が始まるが、内部対立ばかり。尊氏は後醍醐天皇の命令を受けずに鎌倉に戻り、さらに帝の命令で足利を打ちに来た新田義貞を退け、その勢いで上洛。しかし、義貞らの反撃を受け、いったん九州に引く。話の展開が早い。2020年4月からNHK BSプレミアムでやってる大河の「太平記」にやっと追いついて追い抜いた

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    2020年11月01日
  • 宮本武蔵(2)

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    今回の目玉?は柳生一族、そして佐々木小次郎の登場?
    以前、もう少し先まで読んでいたのだが、こんなに早く小次郎が登場したとは。と同時に又八が痛いし、お通の武蔵を追う姿もストーカーと紙一重では?般若の面とダブらせる描写が秀逸で怖い。

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    2020年10月04日
  • 私本太平記(三)

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    第3巻では笠置が落ち、正成の赤坂城も落ちる。そして、後醍醐天皇が隠岐に流される話が長々と続く。この巻では高氏(のちの尊氏)はほとんど登場せず、婆沙羅大名、佐々木道誉が最後まで幅を利かす。NHK大河ドラマの「太平記」では陣内孝則さんが演じているが、尊氏とは違う意味で凄い人やわ

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    2020年09月13日
  • 私本太平記(二)

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    楠木正成登場。だが、彼は動かない。とか云ううちに内部告発から元弘の乱が勃発。戦略も戦術もなく、後醍醐天皇は笠置山に籠る。足利高氏(のちの尊氏)は元弘の乱初期に処刑された日野俊基との別れの場面に登場するのみ。大河ドラマと違い幕府内がほとんど描かれないので、登場が少ない

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    2020年08月29日
  • 三国志(八)

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    小4以来38年ぶりに5週間かけて再読。
    日中戦争の最中1939-1943年に新聞連載されたもの、というのが意外に感じるくらい、当時の「敵国」の英雄譚への愛情溢れる筆致です。(本作品によって少しでも当時の敵国感情が薄らいだのであれば、吉川先生も本望だったんでしょうか。。)
    なんと言っても諸葛亮孔明が格好よく描かれていて、他の人物はどこまでいっても引き立て役な感じですが、主役級以外では、周瑜、陸遜、司馬懿、黄忠、趙雲、姜維、が鮮烈に記憶に残ります。
    赤壁と五丈原には、いつか行ってみたいなあ。

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    2020年08月16日
  • 三国志(四)

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    三顧の礼の時点での主要登場人物の年齢。
    劉備47歳、諸葛亮27歳、曹操53歳、孫権25歳。
    私は今47歳だが、入社5年目位の後輩大賢人に対してこうも謙虚に振舞えるか、と自問自答する。普通じゃ出来ないから故事にもなり、大歴史ロマンにもなるんだろうけど。
    それにしても、頭の中で浮かぶ映像は、世代的に川本喜八郎さんの人形劇三国志だ。(張飛の場面ではどうしてもせんだみつおの声が。。)

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    2020年07月25日
  • 三国志(一)

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    小学校四年生のとき以来、38年ぶりに読み始めた。当時どこまで理解して読めていたか分からないが、さすがの面白さ。曹操の人格を語るエピソードは、インパクトあり、結構記憶に残っていた。残る七冊が楽しみ。

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    2020年07月12日
  • 親鸞全三冊合本版

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    仏教について興味はあったが、誰がいつどの宗派を開いたのか、どうも覚えられなかった。
    高校時代に暗記したはずだがすっかり忘れている。
    しかし、小説として読んでみるとたとえフィクションであれ、開祖と言われる人のイメージが生き生きと浮かび上がってくる。
    どのような時代にどうしてこのような教えが生まれたのか、すんなりと頭に入ってくる。

    今さらながらこうやって小説を読んで、その時代の空気感なりをイメージしながら日本史を勉強したらもっと面白くなってたかもと思う。

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    2020年06月17日
  • 私本太平記(一)

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    夢中になって全巻読破しました。
    やっぱり吉川英治先生は読みやすくて重厚で大好き。

    日本史上類を見ない複雑でごちゃごちゃな時代だけど、小説として読んでいくと流れがわかります。
    戦国時代や幕末ばかり取り上げられるけど、太平記を通してこの時代も見てほしいな…。

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    2020年06月04日
  • 三国志(八)

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    蜀の孔明と魏の司馬仲達との争いがずっと続く。孔明の戦略が際立っているが財力等で勝る魏は呉を味方につけ最後はどうなるのだろうか?今日の味方は明日の敵、戦わないことを是とする、後出師の表、作戦や構想が大切、三国志からは色とりどりなことを教えられた。日本の歴史と比べるとスケールが大きいと感じた。

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    2020年05月31日