吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(三)

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    平治の乱の終焉と義朝の敗走と死、義朝の子・頼朝の処分。
    義朝の妻の常磐御前の悲哀、清盛の妻の妹・慈子の皇子出産と繁栄。
    後白河上皇と平家の軋轢の始まり。

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    2020年12月02日
  • 私本太平記(七)

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    尊氏、筑紫隠れもすぐに体制を立て直し、近畿に巻き返す。迎え撃つは新田義貞と楠木正成だが、愚の義貞と賢の正成が両極端に描かれる。そして、本当は尊氏と戦いたくない正成と息子との有名な桜井の別れ。実家に割と近い頃なので、知ってはいたが、詳しくは分かってなかったので、分かってよかった。なるほどねえ・・・

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    2020年11月21日
  • 三国志(五)

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    いつの世も為政者が自分のことを棚にあげるのは同じだな。
    外交とはかくあるべきと教えられたけど、魯粛の実直さと人の良さを敬わずにはいられない。

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    2020年11月05日
  • 私本太平記(六)

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    建武の新政が始まるが、内部対立ばかり。尊氏は後醍醐天皇の命令を受けずに鎌倉に戻り、さらに帝の命令で足利を打ちに来た新田義貞を退け、その勢いで上洛。しかし、義貞らの反撃を受け、いったん九州に引く。話の展開が早い。2020年4月からNHK BSプレミアムでやってる大河の「太平記」にやっと追いついて追い抜いた

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    2020年11月01日
  • 宮本武蔵(2)

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    今回の目玉?は柳生一族、そして佐々木小次郎の登場?
    以前、もう少し先まで読んでいたのだが、こんなに早く小次郎が登場したとは。と同時に又八が痛いし、お通の武蔵を追う姿もストーカーと紙一重では?般若の面とダブらせる描写が秀逸で怖い。

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    2020年10月04日
  • 私本太平記(三)

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    第3巻では笠置が落ち、正成の赤坂城も落ちる。そして、後醍醐天皇が隠岐に流される話が長々と続く。この巻では高氏(のちの尊氏)はほとんど登場せず、婆沙羅大名、佐々木道誉が最後まで幅を利かす。NHK大河ドラマの「太平記」では陣内孝則さんが演じているが、尊氏とは違う意味で凄い人やわ

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    2020年09月13日
  • 私本太平記(二)

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    楠木正成登場。だが、彼は動かない。とか云ううちに内部告発から元弘の乱が勃発。戦略も戦術もなく、後醍醐天皇は笠置山に籠る。足利高氏(のちの尊氏)は元弘の乱初期に処刑された日野俊基との別れの場面に登場するのみ。大河ドラマと違い幕府内がほとんど描かれないので、登場が少ない

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    2020年08月29日
  • 三国志(八)

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    小4以来38年ぶりに5週間かけて再読。
    日中戦争の最中1939-1943年に新聞連載されたもの、というのが意外に感じるくらい、当時の「敵国」の英雄譚への愛情溢れる筆致です。(本作品によって少しでも当時の敵国感情が薄らいだのであれば、吉川先生も本望だったんでしょうか。。)
    なんと言っても諸葛亮孔明が格好よく描かれていて、他の人物はどこまでいっても引き立て役な感じですが、主役級以外では、周瑜、陸遜、司馬懿、黄忠、趙雲、姜維、が鮮烈に記憶に残ります。
    赤壁と五丈原には、いつか行ってみたいなあ。

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    2020年08月16日
  • 三国志(四)

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    三顧の礼の時点での主要登場人物の年齢。
    劉備47歳、諸葛亮27歳、曹操53歳、孫権25歳。
    私は今47歳だが、入社5年目位の後輩大賢人に対してこうも謙虚に振舞えるか、と自問自答する。普通じゃ出来ないから故事にもなり、大歴史ロマンにもなるんだろうけど。
    それにしても、頭の中で浮かぶ映像は、世代的に川本喜八郎さんの人形劇三国志だ。(張飛の場面ではどうしてもせんだみつおの声が。。)

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    2020年07月25日
  • 三国志(一)

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    小学校四年生のとき以来、38年ぶりに読み始めた。当時どこまで理解して読めていたか分からないが、さすがの面白さ。曹操の人格を語るエピソードは、インパクトあり、結構記憶に残っていた。残る七冊が楽しみ。

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    2020年07月12日
  • 親鸞全三冊合本版

    購入済み

    仏教について興味はあったが、誰がいつどの宗派を開いたのか、どうも覚えられなかった。
    高校時代に暗記したはずだがすっかり忘れている。
    しかし、小説として読んでみるとたとえフィクションであれ、開祖と言われる人のイメージが生き生きと浮かび上がってくる。
    どのような時代にどうしてこのような教えが生まれたのか、すんなりと頭に入ってくる。

    今さらながらこうやって小説を読んで、その時代の空気感なりをイメージしながら日本史を勉強したらもっと面白くなってたかもと思う。

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    2020年06月17日
  • 私本太平記(一)

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    夢中になって全巻読破しました。
    やっぱり吉川英治先生は読みやすくて重厚で大好き。

    日本史上類を見ない複雑でごちゃごちゃな時代だけど、小説として読んでいくと流れがわかります。
    戦国時代や幕末ばかり取り上げられるけど、太平記を通してこの時代も見てほしいな…。

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    2020年06月04日
  • 三国志(八)

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    蜀の孔明と魏の司馬仲達との争いがずっと続く。孔明の戦略が際立っているが財力等で勝る魏は呉を味方につけ最後はどうなるのだろうか?今日の味方は明日の敵、戦わないことを是とする、後出師の表、作戦や構想が大切、三国志からは色とりどりなことを教えられた。日本の歴史と比べるとスケールが大きいと感じた。

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    2020年05月31日
  • 三国志(三)

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    本巻の見所はなんと言っても曹操の関羽に対するのめり込みようであろう。男が男に惚れるということはこういうことを言うのであろう。また袁紹の優柔不断ぶりというか甘さはおぼっちゃま君の典型である点も人間を描いているという点では見逃せない。

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    2020年05月21日
  • 私本太平記(八)

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    湊川の戦いで、楠木正成らは壮絶な最後を遂げる。
    その後、足利尊氏、足利直義、高師直、などなど足利一族、南朝方との権力に取り憑かれた抗争が続いていく。

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    2020年01月04日
  • 三国志(七)

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    関羽、曹操、玄徳、張飛が亡くなり蜀の孔明の軍師ぶりが目立ってくる。蜀という不利な地形、軍力が無いのに戦略で勝っていくところは見習うべきものがある。出師の表、刎頸の交わり、趙雲、馬超、孫権、曹丕、諸葛瑾、孟獲、夏侯淵と志士が多く出てくる。結末はどうなるのであろうか?

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    2020年01月03日
  • 私本太平記(七)

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    足利尊氏は九州に上陸後、菊池党らを破り、勢力を立て直す。ついに、足利尊氏も、持明院党の光厳上皇から院宣を賜わり、自らも官軍となり、西国の諸将を集め、大軍にて西上していく。
    一方、京都では、後醍醐帝を中心とした公卿らが、我が世の春を謳歌しており、新田義貞も、勾当内侍を帝から賜っていた。
    楠木正成は、足利尊氏との和睦を帝に進言するも聞き入れられず、圧倒的兵力差のなか、死を決意して、戦いに臨む。

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    2020年01月03日
  • 私本太平記(六)

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    建武新政への不満から、大塔宮を中心とする公卿方と足利尊氏は、対立を避けられなくなる。
    大塔宮暗殺のあと、足利尊氏は、新田義貞を中心とする後醍醐帝の勢力に敗北を喫し、九州に逃れていく。
    佐々木道誉の人を食ったような動きに圧倒されるとともに、足利尊氏と楠木正成らの互いに惹かれ合う関係が面白い。

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    2019年12月30日
  • 私本太平記(五)

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    足利高氏は佐々木道誉らと入洛し、六波羅探題を滅亡させ、関東では犬猿の仲である新田義貞も高氏と呼応して挙兵、高氏の子、千寿王も参陣、ついに鎌倉幕府は滅亡した。
    赤橋守時、北条高時らの最後の場面は、敗者の哀れを感じる。
    建武新政は、偽綸旨が横行し、公卿たちが専横しだし、不平不満が高まっていく。
    このようななか、護良親王、千種忠顕、新田義貞らと足利尊氏らとの溝が深まっていく。

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    2019年12月25日
  • 私本太平記(四)

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    後醍醐帝は隠岐島の幽閉を逃れ、船上山へ。
    楠木正成は、幕府からの大軍を相手にして、千早城にて一歩もひかず、戦いを続ける。
    そして、ついに北条高時、幕府は、足利高氏を倒幕軍として、妻子を人質にとり、派遣するが、
    足利高氏は、ついに、新田義貞らと、呼応し、倒幕に立ち上がる。
    高氏と藤夜叉、道誉とのものがたりが、また心をうつ。切ない。

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    2019年12月23日