吉川英治のレビュー一覧

  • 宮本武蔵(二)(新潮文庫)

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    宮本武蔵の様々な苦闘、葛藤が描かれるが、この巻においては武蔵の旧友(?)又八やその母、吉岡一門やそして佐々木小次郎といった多士済々な登場人物が物語を彩り、非常に面白い。
    この巻で印象に残ったのは虚無僧(作中で名前のある登場人物だが、ここでは伏せておく)の科白。自戒も込めてココに書き留めておきたい。「いっても、返らないことだが、四十だいほど、油断のならない年頃はない。自分だけが、いっぱし世の中も観、人生もわかったつもりで、少しばかりかち得た地位に思い上がって、ともすると、女に対しても、臆面のない振舞に出るものだから、おのれのような失敗を―運命の神から背負投げを喰わされるのだ。」

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    2022年11月10日
  • 三国志(十) 五丈原の巻(新潮文庫)

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    孔明奮闘するも、滅びに向かっていく、歴史のうねり、大きな力のようなものに押し流されていく蜀を描いた最終巻である。
    緩やかに国が滅びに向かっていく物語なだけに、今の日本と重ね合わせて、孔明のセリフや、筆者の述懐に、ハッとさせられたことがあった。孔明が生きていた時代はもちろん、筆者がこの本を書いたのもかなり昔のことであるが、人間はかくも変わらないものなのか。
    とにかく孔明を恐れまくり、死んだと聞くやいなや喜び勇んで進軍しようとする司馬懿仲達が、不思議に、可愛らしく感じた。

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    2022年10月24日
  • 三国志(七)

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    ホントは去年の課題図書だったけど、やっと7巻。関羽が散り、張飛と劉備も後を追い、更には曹操も退場と主役が一気にいなくなったので、途中、ちょっと読むのがストップしてしまったのも正直なところ。
    三国鼎立でそんなに安定も続かないよね。
    ここから最後への主役は丞相孔明か。
    荊州を守っていた関羽の首塚が洛陽郊外にあった理由が分かった。去年お参りしたけれど。
    さて、続きはいよいよ第8巻。次は成都近辺にも聖地巡礼に行こうと思っているので、さっさと読み終えるようにします。

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    2022年10月18日
  • 三国志(八) 図南の巻(新潮文庫)

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    俗な表現になるが、タレント豊富な劉備陣営である。

    老将黄忠、趙雲の活躍あり、張飛もかつての脳筋キャラからは成熟したような戦いを見せる。そして何よりも関羽は強い。
    蜀漢の豊かな人材の、まさにピークとも言える働きぶりが描かれた巻であった。

    遠くない、衰退もそこはかとなく感じさせる。

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    2022年10月10日
  • 三国志(六) 赤壁の巻(新潮文庫)

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    諸葛孔明が、もはや神かと思わせるような大活躍を見せ、そして、赤壁の戦いへ―という非常に盛り上がり、面白い巻。

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    2022年08月28日
  • 三国志(六)

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    読んでから時間が経ってしまって細かいことは忘れてしまった、、。
    劉備玄徳のもとに逸材たちが集まり、強固な地盤をもつ一国となった。人材が集まるだけでなく、玄徳の元にいる武将はゆっくりと成長もしている。
    張飛は武将として玄徳が驚くほどの活躍をみせる。人が時間をかけて、自分の弱さを克服して強くなっていく姿に勇気をもらった。

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    2022年08月16日
  • 三国志(五) 孔明の巻(新潮文庫)

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    曹操の権勢極まる中、作中の張飛ではないが、読んでいるこちらも焦れてくるくらい焦らされ、ようやく智絶・諸葛孔明登場。物語が大きくうねり、動く。読んでいて本当にワクワクする。

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    2022年08月15日
  • 三国志(四) 臣道の巻(新潮文庫)

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    呂布が討たれ、曹操は反乱分子を潰し、その力を増してゆく―。

    そのような、この四巻にあって輝きを放ち、素直にカッコいいなと思ったのは、関羽雲長である。

    揺らぐことのない忠義の心、そして、当面の自陣の兵たちが苦戦を強いられてきた、敵方の豪傑をアッサリと片付けていくその強さである。

    面白くなってきた。

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    2022年08月07日
  • 新・平家物語(十一)

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    一ノ谷合戦突入!源氏の主力は源範頼が尼崎経由。別働隊、源義経は丹波道を迂回し、一ノ谷背後に進軍。結果はさておき、平経盛の子供3人が戦士、その中にあの有名な敦盛も…熊谷直実との描写は胸が詰まる。
    物語の後半は、鎌倉に送られた後、平重衡が中心。死を待つ重衡に執拗に利用価値を見つけようとする頼朝。
    この裏側では、木曽孝高の惨殺事件、平重盛の嫡男で、美男子と言われた維盛の那智の沖での入水自殺など、栄華を極めた平家の綻びが…。
    次はいよいよ、、屋島の戦い…そして、重衡の、運命は…

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    2022年08月06日
  • マンガ 三国志Ⅰ 劉備と諸葛孔明

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    あおい輝彦が声やってる三国志のアニメを観たので、内容はだいたい同じなのですが、この漫画は注釈が勉強になりました。
    巻末の解説も面白かったです。
    三国志は「正史」「三国志演義」とあって、「正史」は魏の陳寿が書いた当時の現代史で、魏の正統性を書いているのですが、陳寿は蜀の出身でもあるので、蜀や諸葛亮のことを良く書いている。また、「演義」は蜀のことを良く書いていて、特に諸葛亮を天才軍師、また関羽を神格化しているとのこと。横浜中華街とかに関羽像がある理由がわかったような気がしました。

    そう考えると、この漫画では関羽は張飛と同じ扱いで、劉備が主人公にしていると考えるのもとても味わい深いなと思いました。

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    2022年08月03日
  • 三国志(二)

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    オーディブルにて。聞き流しているうちに登場人物がこんがらがってきたから再読するつもり。劉備玄徳は主人公じゃないの?見失ってしまった。
    でも要所要所のストーリーは面白かった。美女を上司と部下で取り合うみたいなところとか。(オーディブルだと固有名詞の字面が覚えられない…)
    オーディブルでざっくり流れを踏まえて、unlimitedで通読するのが良さそう。

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    2022年07月24日
  • 三国志(二) 群星の巻(新潮文庫)

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    まさに乱世。情勢が転々とする戦国の世が生き生きと描かれる。

    聞こゆ、今、死の耳に
    長安の民が謡う平和の歓び

    その命を国のため、民の平和のために捧げた貂蝉の、最期の詩が印象深い。

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    2022年07月12日
  • 三国志(四)

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    乱世の時代に、頑固と思えるほどに信義を貫く玄徳に歯痒さを感じる。しかし、その人柄を慕って集まる優秀な人材は玄徳に尽くし、離れることはない。移りゆく時勢に流されず、長い目でみることの大切さを感じる。

    「勝敗は兵家の常。長い人生に処するには、得意な時にも得意に奢らず、絶望の淵にのぞんでも滅失に陥らず、そこに動ぜず溺れず、出所進退、悠々たること」

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    2022年07月03日
  • 三国志(三)

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    曹操が恋したほどの関羽。敵国にあっても主君を忘れず、どんな恩賞にも惑わされない姿が印象的。
    敵の武将であっても、武将の真価を見定めてどこまでも愛する器のある曹操も、やはりすごい。

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    2022年07月03日
  • 三国志(三) 草莽の巻(新潮文庫)

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    愛すべき脳筋、呂布があまりに泥臭く人間的で魅力的。
    曹操と劉備もようやく手を組んで、次号が楽しみ。
    登場人物も増えてきて、たまに巻頭の人物紹介図を見ながら進む…名前も親子もややこしいねん…
    あと、表紙の呂布&赤兎馬カッケェー

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    2022年06月29日
  • 新・平家物語(十)

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    木曾義仲の人生で一番謳歌できた今日での暮らし。
    驕れるものは久しからず、身の回りからほころび生じ始める、京に迫り来る同族の鎌倉軍。後白河法皇の二枚舌に翻弄されながらも、源範頼、義経軍を迎え撃つが元より負け戦。そして最期の時を迎える。大津市内の中心にほぼ近いところに義仲寺がある。偲んで訪れて見ようと思う。物語はいよいよ、一ノ谷前夜。義経の活躍が本格始動。

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    2022年06月28日
  • 三国志(一) 桃園の巻(新潮文庫)

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    読みやすく、流れるような、表現豊かな美しい文章で、歴史小説が苦手な私でも楽しく、無理なく、三国志の世界に入っていくことができました。

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    2022年06月26日
  • 三国志(六) 赤壁の巻(新潮文庫)

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    真の主人公である孔明が、八面六臂の大活躍。単騎、決死で阿斗を救う趙雲と長坂橋で守護する張飛の活躍は胸熱く、赤壁の攻防に向けて、権謀術数を駆使する周瑜の怒涛の勢いが心地よい(完全に孫権の影が薄くなってる(笑))。
    智謀では孔明に劣っても、人間臭さと傲慢さが残る周瑜の活躍が楽しい。

    吉川三国志は小刻みに、ゆっくり楽しんで読んでいます。登場人物が多過ぎて、主要キャラ以外はノリでやり抜くしかない。孔明がチートレベルに完璧過ぎるのは、三国志の性なのか(笑)
    後書き解説でも触れてある、映画「レッドクリフ」をとても見たくなってきました。

    #三国志 #吉川英治 #赤壁の戦い #周瑜 #孔明 #趙雲 #レッ

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    2022年06月26日
  • 三国志(二) 群星の巻(新潮文庫)

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    反董卓連合の結成と解散、鬼神呂布と美女貂蝉。
    登場人物も増えて消えて…まずは序盤の山場な打倒董卓。
    メインの呂布がリョフリョフしてるよね、The脳筋設定なんだけど、ただのバカじゃないのが楽しい。

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    2022年06月01日
  • 三国志(二)

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    登場人物が多く混乱しやすいが、物語の大筋はなんとか掴めた。敵味方もわからないような乱世で、人を信じることを貫く劉備玄徳のまっすぐさが際立っていた。

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    2022年05月29日