• おじいちゃん、死んじゃったって。

    つまらない

    所々に挟み込むトラブル、エンストだの車上荒らしだのがわざとらしい。
    つまらない話だから合間に何か事件でも起こしとこうという魂胆か。

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  • セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~

    野球の見方が変わる

    著者のデータにもとづく分析力に驚きです。野球に直接関わらないからこそ客観的に見ることができるのだろう。

    最近の野球はいろいろな指標が開発されて何が何だか分からなかったが、この本を読んで少しは理解できた。
    配球や球種など、野球中継を見るときの見方が変わりそうだ。

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  • 「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」

    こころを科学的に理解できる本

    「こころ」を科学的に解析した本。

    最も興味深かったのは、感覚系から入った情報が2つの違った経路、理性と情動に分かれて伝達するということ。
    一次視覚野を切除したサルは目が見えていないのにヘビを怖がるという。

    子育て中なので、子供が感情を抑えられずに爆発させたりするのは理性に結び付く経路の未成熟が原因だったりするのかな、と想像したり。

    専門的な事も多く取っ付きにくかったが、自分で興味深いと思う部分だけでも、自分なりに要約すると面白い。

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  • ゴジラ1990

    残念です

    まず、人物の絵が好きじゃない。もう少し映画の俳優に似せて欲しかった。
    クールで表情を変えない黒木特佐が良かったのに。

    ゴジラの映画をマンガにしたものは色々あるけれど、どうしてストーリーを映画の通りにしてくれないんだろう。
    マンガ家だから自分ならではのアレンジをしたくなるのだろうがひどい……
    スーパーX2もオリジナルが素晴らしいのに、何であんな形にしたのか……
    もし出すなら完全にオリジナルのゴジラマンガを描いて出せばいい。

    ゴジラVSビオランテは初めて映画館で見たゴジラ映画で思い入れが強いだけに残念なマンガでした。

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  • 地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学

    ロマンのお話

    地球外生命の存在する惑星を探すと言うSF世界の話のような問題を、真面目に本気で取り組む研究者たちの話。

    2019年現在までに分かっていること、まだ分からないことや、2030年代頃までに予定されている調査計画についてなどが書かれている。

    地球のように、主星から程よい距離にあるハビタブルゾーンにある惑星が段々と見つかってきていると言う。
    果たしてこれから地球外生命は見つかるのか。

    現実には地球外生命の痕跡が見つかったとしても、その星に人間が行けるようになるほどの技術力はまだないし、何世紀たっても行けないかもしれない。

    それに地球外生命が見つかったからと言ってどうにかなるわけでもなし。
    もは...続きを読む

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  • 三国志「その後」の真実 知られざる孔明没後の後伝

    三國志の物語の裏にあったもの

    三國志の物語の後ろにあった宗教、思想を解説してくれている。
    信じる思想の違いをしることで、なぜあの武将と武将は権力争いをしたのか。どうして晋が中華統一することになったのか、三國志の物語を深く知ることができる。

    また、たいてい諸葛孔明が死ぬ辺りまでの物語がメインになってくるが、その後にも多くの名将がいることを気付かせてくれる。

    ますます三國志が好きになった。

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  • アイヌと縄文 ――もうひとつの日本の歴史

    アイヌの歴史を知るには良い本

    直木賞受賞の「熱源」を読んでアイヌに興味を持ち購入。
    北海道にいくつもの文化圏があったことを初めて知り驚いた。
    北海道のあの広さを考えたら当然と言えば当然かと納得。

    たくさんの物を持つ者は権力を持ってしまうと言う理由から、自分達の文化内では物々交換をしないことで、平等性を保ち続けると言う考え方は興味深い。
    おそらく当時の人口の少ない時代だからこそできることだったのだろう。
    今なら一つの集落単位や、サークルほどの単位でなら出来そうだ。

    資本主義万歳!お金万歳!個人の自由万歳!の現代ではこんな考え方の社会はまず無理だろう。

    でも現代社会に疲れて別の生き方をしたいと思う人にとっては、1つの指針...続きを読む

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  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑

    不寛容な国 日本

    たった数人のクレーマーによって仕事が滞り、何人もの職員が不愉快でやるせなく屈辱的な思いをさせられる。
    しかもクレーマーに対して感情的になってはいけないと我慢を強いられる。泣き寝入りするしかない。

    そんな状況を変える方法はないかと期待してこの本を読んでみたが、そう言う解決策を述べる内容ではなかった。

    それでも、いかに日本が生きづらい不寛容な国かがよく分かった。
    寛容さを持った人間であり続けるには意識して努力していかないと、あっという間に自分も不寛容な人間に成り下がってしまいそうだ。

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  • 日本列島の下では何が起きているのか 列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで

    専門的な話が多いがおもしろい

    専門的な内容が多く、読み解くのが難しい話もあったが、日本列島で起きているプレートやマントルの動きなどここまで詳しく書いた本は今まで読んだことがなかった。

    なぜそこに火山があるのか、逆にこの地域に火山がないのはなぜか。
    また、日本が避けて通れない地震の発生する仕組みについても、初めて知ることばかりで興味深く読めた。

    人間の一生よりも遥かに長い悠久のスケールで動いている大地の営みにはロマンを抱くとともにその強大な力に恐怖も感じる。

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  • NHK「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント

    読むだけでは意味がない

    有名なドラッカーの「マネジメント」だが、まだ読んだことがない。
    同じようなジャンルの「7つの習慣」や「ユダヤ人大富豪の教え」(たしかこんなタイトルだったような……)
    は読んだことがあるが、読むと感動するというか、感銘を受けるのだが、じゃあその後の人生で活かされているのかと言うと、さっぱりである。

    ちまたにこのような本が山ほど売られているところを見ると、自分と同じく多くの人も生き方の指針を探しているのだと思う。

    そして、多くの人が自分と同じように読むだけで実際には役立てられていないことも多いのだろう。

    でも中には自分の人生にうまく取り入れられる成功者もいるはずだ。その人達との違いは何なのか...続きを読む

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  • 地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来

    過去の気候変動がよく分かる

    地球の気候がなぜ変動するのか、何が原因なのか、一体どれぐらいのスパンで変わって来たのか。
    これらの疑問に対して現在までに分かってきたことが、とても詳しく書かれている。

    気候変動を知るには古気候を知る必要があると思う。古気候が分かっていないと、現在の気候変動も理解ができない。
    今年の夏が暑いから温暖化だ、といった単純な話ではないと言うことだ。
    温暖化が進むと言われているが、もしかするとグリーンランドの氷床が溶けて反対に寒冷化するかもしれないのだから。

    今後温暖化するにしても寒冷化するにしても、人間が今の生活レベルを保てるほどの緩やかなものであれば問題ないだろうが、極端なものとなった場合に10...続きを読む

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  • 親鸞全三冊合本版

    仏教について興味はあったが、誰がいつどの宗派を開いたのか、どうも覚えられなかった。
    高校時代に暗記したはずだがすっかり忘れている。
    しかし、小説として読んでみるとたとえフィクションであれ、開祖と言われる人のイメージが生き生きと浮かび上がってくる。
    どのような時代にどうしてこのような教えが生まれたのか、すんなりと頭に入ってくる。

    今さらながらこうやって小説を読んで、その時代の空気感なりをイメージしながら日本史を勉強したらもっと面白くなってたかもと思う。

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  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

    住民参加制度を取り入れるには

    政治への無関心が広がっていると言われて久しいが、行政がすべてを決めて我々市民は一つ一つの政策に関与できない体制になっていること、そして、いくら選挙で議員を選んだところで何も反映されないどころか、偉そうにふんぞり返っている議員ばかりで誰が信用できるのかなんて分からない、そんな状況じゃあ無関心になるのも当然だなと感じた。

    行政からしたら、住民の意見を反映すると言ったって、誰に何人の人にどうやって意見を交わしたらいいのか難しいだろう。
    ましてや怒鳴り散らす住民が一人でもいたら、会合したところでその人をなだめることだけに時間も手間も費やされるし、行政マンも人間であるから不愉快な気持ちで心を閉ざしたく...続きを読む

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  • 燃えあがる緑の木 全三部合本版(新潮文庫)

    心に残して置きたい言葉

    NHK の100分de名著で紹介されて読んでみた。
    文学素人の自分には難解で、ダラダラ読みをしつつ何とか読み終えた。
    「一瞬よりいくらか長く続く時間」と言う言葉を産み出したことで、この作品は完成していたのだろう。
    登場人物たちの「祈り」への考え方の違いも、ストーリーがどんなものであろうと、この一言があれば小説として成り立ったんじゃないかと思わせる強く心に残る言葉だ。

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  • 水の文化史

    日本人は川とどう生きてきたか

    1980年に発売された本。
    主に中世から昭和の終わりまでの人々がどのように川と向き合って、時に生きる糧として利用しながら、時に生活を奪われ闘いながら生きてきたかを知ることができる。
    川とうまく付き合ってきた山や農村の文化や産業、生活がいかに都市の論理だけで破壊されてきたか。

    この本の発売から約40年。その間、都市に奪われるばかりだった川は一体どうなったんだろう。今でも山の民は奪われる一方なのだろうか。
    土壌で水の汚染を浄化する方法。今はどうなっているのか。
    その後の40年の「水の文化史」を知りたくなった。

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  • 合本 三国志【文春e-Books】

    登場人物の多さに驚愕

    正史に基づいた三国志を読みたくて購入。
    まず登場人物の多さに驚愕。
    これだけの数の人物をよく調べあげたものだ。
    また当時の官職や文化、書物などが詳しく書かれており、初めて知るものばかりで大変面白かったが、本筋から外れて説明文になることが多く、物語を追うのに苦労する。
    途中でその情報量の多さに「もういいよ」とウンザリして、しばらく違う本を読んだりもしながら2、3ヶ月かけてようやく読み終えた。

    しかし、やはりこの登場人物などの情報量の多さがこの本の魅力だ。
    劉備や曹操、孫権といった有名どころだけがすべての物語の中心ではなく、その他何千何万もの人物の人生が折り重なって時代を紡いでいたのだと言うこと...続きを読む

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