あらすじ
百年近く生きたお祖母ちゃん(オーバー)の死とともに、その魂を受け継ぎ、「救い主」とみなされた新しいギー兄さんは、森に残る伝承の世界を次々と蘇らせた。だが彼の癒しの業は村人達から偽物と糾弾される。女性へと「転換」した両性具有の私は彼を支え、その一部始終を書き綴っていく……。常に現代文学の最前線を拓く作者が、故郷四国の村を舞台に魂救済の根本問題を描き尽くした長編。 ※当電子版は新潮文庫版『燃えあがる緑の木』第一部~第三部の全三巻をまとめた合本版です。
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心に残して置きたい言葉
NHK の100分de名著で紹介されて読んでみた。
文学素人の自分には難解で、ダラダラ読みをしつつ何とか読み終えた。
「一瞬よりいくらか長く続く時間」と言う言葉を産み出したことで、この作品は完成していたのだろう。
登場人物たちの「祈り」への考え方の違いも、ストーリーがどんなものであろうと、この一言があれば小説として成り立ったんじゃないかと思わせる強く心に残る言葉だ。