吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(一)

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    戦国時代にならび、伝説・逸話が多く残り、人々に愛されるヒーロー・ヒロインが一気に登場する源平時代。NHKの人形劇もなかなか良かった。言わずと知れた大河ドラマや人形劇の原作、しかしそれ以前に平家物語といえば吉川英冶先生の『新平家』。平安末期〜鎌倉初期は教科書眺めるだけでも濃厚で十分面白い時代だが、平家物語を一通り読み、この『新平家』を読むと、この時代の虜となるはず。源平合戦・関ヶ原・明治維新(日本史3大イベント・私の独断と偏見による)中、事実か伝説か分からない微妙な古さが読者の想像力・妄想欲?をかきたてる。美化しやすい時代。歴史のうねりに成す術なく飲み込まれる者、抗い滅す者、巧みに利用する者、運の良い者悪い者…それぞれの生い立ち・置かれた状況から、ごく自然なキャラクター設定・ストーリー展開をしていて『歴史文学』モノ的硬さは全く無い。贔屓キャラが出来てきたらもうどっぷりハマっている。

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    2009年10月04日
  • 宮本武蔵(8)

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    三国志は仲間とはを教えられ、武蔵には個人とはを教えられました。巌流島での戦いが一般的ですが、私的には武蔵の心の葛藤がたまらなくいいんです(笑)
    武蔵の神様に対する「神を尊び神に頼らず」、、、 凡人にはとても言えません。 お通さんも理想の女性だったなあ。

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    2009年10月04日
  • 新・平家物語(十一)

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    昔、NHKの大河ドラマで舟木一夫が平敦盛を演じていたことがあり、一体敦盛とはどんな人だったんだろうと思っていた。
    敦盛は三人兄弟の末っ子で、気が弱く、
    一ノ谷の戦いも初めてで、この修羅場をどう戦っていいかわからないよう。

    一ノ谷の合戦は院が平家をあざむいたために
    敗れた。
    これはみな、院による稀代な怪事というべきものとのこと。

    そうだったのかと思った。歴史は深い。

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    2026年10月02日
  • 新・平家物語(八)

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    清盛が病で64歳で亡くなった。

    清盛いわく
    咲いた花はかならづ散る。栄枯盛衰が自然な
    すがただ。まして、自分のないあと、平家がなお
    栄えて行けるようなはずはない。
    周囲は源氏ばかりを、平家の敵と思っているが、
    清盛にとって怖いのは、後白河法皇だ。

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    2026年09月29日
  • 新・平家物語(六)

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    弁慶、義経、
    子の重盛に先立たれた62歳の清盛、そして
    院政廃止を願う清盛、
    後白河法皇の院政
    どう展開していくか?
    先はながそう。

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    2026年09月27日
  • 新・平家物語(四)

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    平家人でなければ人間に非ず。
    牛若は奢り誇っている平家を栄えさせては
    おかない。
    牛若が子どものころ、平家の怨みだけを聞かされていて、
    しかし、幼時、清盛の情けで自分の一命が救われていたのを知らない。
    歴史とは面白い。

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    2026年09月23日
  • マンガ 三国志Ⅱ  赤壁の戦いと三国の攻防

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    ネタバレ

    あらすじ
    曹操による80万の大軍が南下し、風前の灯火となった劉備軍と孫権軍。この未曾有の危機に際し、諸葛孔明と周瑜の二大知将が手を結び、長江を舞台に繰り広げられた歴史的決戦「赤壁の戦い」から蜀の建国までを描く第二巻。孔明の智謀、周瑜の決断力、そして「苦肉の計」や「連環の計」によって曹操軍の船団は火の海と化し、寡兵が圧倒的多数を打ち破る大逆転劇が幕を開ける。決戦後、劉備陣営は天下三分の計を着実に推し進め、荊州・益州を手に入れてついに独自の拠点を確立。曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀という三国鼎立の骨格が完成し、乱世が新たな均衡と激突の時代へ突入する様を圧倒的なスケールで描き出す。

    所感・深掘り
    「圧倒的な強者に対峙したとき、ただ力で立ち向かうのではなく、相手の構造的弱点を見抜き、味方の強みを極限まで束ねて一点突破する」という戦略の真髄を突きつけられ、逆境における組織統率と意思決定のあり方を根本から引き締め直される名著だった。

    特に深く腑に落ちたのは、「赤壁の勝因は、孔明や周瑜が複雑極まる大戦の要素を解体し、各将が果たすべき『行動の型』を迷いなく設計した点にある」ということだ。80万の威圧感に現場がパニックに陥る中、リーダーが明確な役割と勝機を客観的な事実と道理で提示したからこそ、兵たちの認知的負荷は劇的に下がり、極限状況下でも冷静に自らの任務に集中できた。曖昧な精神論で「頑張れ」と命じるのではなく、勝てる筋道を構造化して現場の迷いを削ぎ落とすことの絶大な合理性を痛感した。

    また、異なる背景を持つ孫権陣営との同盟を成立させ、激戦を制した劉備・孔明の姿勢は、組織間連携における利他の実践そのものであると感じた。自陣営の利害やプライドばかりを主張していては、共通の巨大な脅威に立ち向かうことなど到底できない。相手の立場や誇りを尊重し、共通の大義のために自らが果たすべき責任を誠実に全うすること。指導者が私心を手放し、相互の信頼を土台にした共通言語で人と人を繋ぐことによってのみ、組織の壁を越えた強固な結束が生まれ、不可能な勝利すら手繰り寄せられるのだと確信させられた。

    恐怖や圧倒的な力に思考停止することをやめ、冷静に構造を見極め、明確な役割の型で組織の総力を引き出し抜くこと。

    強大な困難やプレッシャーを前に立ちすくみそうになっている人はもちろん、限られた資源と人員を最大限に活かし、関わるすべての人を迷いなく確かな勝利と成果へ導く揺るぎない戦略眼を磨きたいすべてのリーダーにとって、常に傍らに置いて立ち返るべき戦略と組織運営の教科書だ。

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    2026年09月20日
  • 新・平家物語(二)

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    読んでみたかった本。
    一巻の途中で挫折。再度一巻を読み終えての
    二巻。
    とても難しい。いろんな人の名前や関係性が分からず、系図を見ながらやっと読み終わった。

    気になったフレーズ
    人間にとって、なによりの毒は、権力。

    歴史は勝者が敗者を書いた制裁の記録であるという千古の原則によって清盛像も描かれている。

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    2026年09月18日
  • 黒田如水

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    1943年11月から新聞連載されていた小説。
    黒田官兵衛が家督を継いでから有岡城幽閉、三木城落城までが描かれている。
    テンポ良く読めて面白いが、救出劇メインでもなく、如水前で終わるのが物足りない。
    巻末の解説に考えさせられる。

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    2026年09月11日
  • 三国志(八) 図南の巻(新潮文庫)

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    212年後半、曹操が魏公に上がるところから、219年定軍山の戦いぐらいまでを描く。
    今までに比べて一巻として長い期間を描く。曹操が両側との戦いに動くのはやはり厳しいものがあるのだろう。うまくいかない。相変わらず漫画が続くが、それなりに面白く読める。
    関羽の頑なさは事実か。それがやはり失敗の元であろう。

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    2026年08月30日
  • 三国志(十) 五丈原の巻(新潮文庫)

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    どんな時にも、何かに対して、誹謗やあげつらいの目標を持たなければ淋しいような一種の知識人や門外政客が洛陽にも沢山いる。

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    2026年08月28日
  • 三国志(一) 桃園の巻(新潮文庫)

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    吉川英治の三国志演義を久しぶりに再読。(たぶん3週目)
    少しリニューアルされていて、字が大きくてすらすら読める。
    脚色が多いのが難点でもあり、娯楽作品として楽しいところでもある。
    『三国志ナビ』なる本が出ているので、あわせて読むと復習にもなって良い!

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    2026年07月16日
  • 三国志(十) 五丈原の巻(新潮文庫)

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    中国の古装劇「軍師連盟」2.5周目視聴中で、いよいよ五丈原なので再読した
    2.5周目なのは、初回見たのが後半から(司馬懿vs諸葛亮が始まってから)なので

    この三国志を初めて読んだ時は、司馬懿も孔明の前に立ち塞がる壁のひとつくらいに思ったけど、軍師連盟を見てからは味わい深く読める
    軍師連盟では孫礼がとても良いんだけど、ざざっとエピソードが流れていくこちらでは、時折名前が出る程度

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    2026年07月09日
  • 私本太平記(二)

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    大江広元の子孫が毛利元就、はたまた小早川隆景、吉川広家とか…はじめて知りました

    歴史好き、歴史小説好きなのに(笑)

    途中、資料を元にした作者の見解が出てくるけど、
    隆慶一郎も同じようなものなので、特に読みづらくもなく、面白く読んでる。



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    2026年05月22日
  • 私本太平記(一)

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    「室すぎて町」を心から笑いたくて、
    こちらの本を手にとる
    動機が不純すぎだけど、友だちが心から笑ってるのを見て、ちょっと悔しくなったのは本当。
    時代がズレているのは分かっているけど、ここを知らずして先には進めないなぁと思って、父に相談したら、吉川英治のは面白いよと。

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    2026年05月20日
  • 三国志(九) 出師の巻(新潮文庫)

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    この巻は三国の主要人物が没するが、この巻の核になる人物は関羽であろう。美徳がそのまま弱点になってしまったという描き方が非常にいい。

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    2026年05月05日
  • 新書太閤記(四)

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    藤吉郎の決死の説得に妻子との別れを決断する浅井長政。名場面だなと思った、「豊臣兄弟」でも描いてくれたら嬉しい。

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    2026年04月11日
  • 三国志(二)

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    董卓が漢帝国の実権を握り、長安で政治を意のままに操っているところから始まり、袁術が皇帝を僭称し徐州の呂布を攻めるところまでが本作となります!!!

    ・呂布の人に乗せられやすいままに色んな人に操られるところは呂布が可愛らしく思えます。
    ・劉備が張飛の注意を無視する所は、悟空と三蔵、いかりやと志村を思い出させます。
    ・孫策のサクセスストーリーは読んでて痛快です!
    ・曹操のキャラが尖り切ってないのが少し残念かなぁと思います→演義だからしょうがないか
    ・トランプ大統領が董卓にしか見えないので退陣した後の方が世界は混乱するかもしれない!!
    ・飛び飛びで読んでいた横山光輝三国志を思い出しました!

    三国志の何かを読んでいると、いつも董卓連合解散から献帝が許昌まで逃げる所が中弛み感が有るなぁと思っているのですが、本作も一緒でした。
    孫策の呉群平定については、スピード感と仲間が増えて行く所がワクワクして読めました!

    何れにしても次巻が楽しみです!!!

    次で孔明登場???

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    2026年04月05日
  • 親鸞(三)

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    戦が続き人々が虫ケラのように死んでいく殺伐とした世の中。知識も富も無い民衆は今日生きる事で精一杯の毎日。
    親鸞の単純で南無阿弥陀仏と唱えるだけで成仏できるという教えのなんて希望を
    の光を示す教えか。苦しみの先の光を感じ、今は情報が溢れすぎて何が喜びか分からなくなっている現代にも通じる教えのように感じた。

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    2026年03月03日
  • 宮本武蔵(八)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    バガボンドが好きなので読み始めたけど、原作も良かった。
    最初はほぼ同じような展開で絵が浮かびながらすらすら読めて、すごい面白かったけど中盤くらいから漫画とは違う展開になっていっていった。
    小次郎はなんか終始嫌なやつのままだったけど
    又八も更生されて朱美とひっついていくとは思わなかった。
    あんなに憎らしかった杉婆が最後は良い人になって生きて、お通と武蔵と和解したのはなんかよかった。
    史実はどうだったのかとかは詳しくは知らないが、小次郎との決闘の後はどうなったんだろうか。細川家に仕官したのか。続きも書いて欲しいと思った。

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    2026年02月18日