吉川英治のレビュー一覧
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戦国時代にならび、伝説・逸話が多く残り、人々に愛されるヒーロー・ヒロインが一気に登場する源平時代。NHKの人形劇もなかなか良かった。言わずと知れた大河ドラマや人形劇の原作、しかしそれ以前に平家物語といえば吉川英冶先生の『新平家』。平安末期〜鎌倉初期は教科書眺めるだけでも濃厚で十分面白い時代だが、平家物語を一通り読み、この『新平家』を読むと、この時代の虜となるはず。源平合戦・関ヶ原・明治維新(日本史3大イベント・私の独断と偏見による)中、事実か伝説か分からない微妙な古さが読者の想像力・妄想欲?をかきたてる。美化しやすい時代。歴史のうねりに成す術なく飲み込まれる者、抗い滅す者、巧みに利用する者、運の良い者悪い者…それぞれの生い立ち・置かれた状況から、ごく自然なキャラクター設定・ストーリー展開をしていて『歴史文学』モノ的硬さは全く無い。贔屓キャラが出来てきたらもうどっぷりハマっている。
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
曹操による80万の大軍が南下し、風前の灯火となった劉備軍と孫権軍。この未曾有の危機に際し、諸葛孔明と周瑜の二大知将が手を結び、長江を舞台に繰り広げられた歴史的決戦「赤壁の戦い」から蜀の建国までを描く第二巻。孔明の智謀、周瑜の決断力、そして「苦肉の計」や「連環の計」によって曹操軍の船団は火の海と化し、寡兵が圧倒的多数を打ち破る大逆転劇が幕を開ける。決戦後、劉備陣営は天下三分の計を着実に推し進め、荊州・益州を手に入れてついに独自の拠点を確立。曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀という三国鼎立の骨格が完成し、乱世が新たな均衡と激突の時代へ突入する様を圧倒的なスケールで描き出す。
所感・深掘り
「圧倒的な強者に対峙したとき、ただ力で立ち向かうのではなく、相手の構造的弱点を見抜き、味方の強みを極限まで束ねて一点突破する」という戦略の真髄を突きつけられ、逆境における組織統率と意思決定のあり方を根本から引き締め直される名著だった。
特に深く腑に落ちたのは、「赤壁の勝因は、孔明や周瑜が複雑極まる大戦の要素を解体し、各将が果たすべき『行動の型』を迷いなく設計した点にある」ということだ。80万の威圧感に現場がパニックに陥る中、リーダーが明確な役割と勝機を客観的な事実と道理で提示したからこそ、兵たちの認知的負荷は劇的に下がり、極限状況下でも冷静に自らの任務に集中できた。曖昧な精神論で「頑張れ」と命じるのではなく、勝てる筋道を構造化して現場の迷いを削ぎ落とすことの絶大な合理性を痛感した。
また、異なる背景を持つ孫権陣営との同盟を成立させ、激戦を制した劉備・孔明の姿勢は、組織間連携における利他の実践そのものであると感じた。自陣営の利害やプライドばかりを主張していては、共通の巨大な脅威に立ち向かうことなど到底できない。相手の立場や誇りを尊重し、共通の大義のために自らが果たすべき責任を誠実に全うすること。指導者が私心を手放し、相互の信頼を土台にした共通言語で人と人を繋ぐことによってのみ、組織の壁を越えた強固な結束が生まれ、不可能な勝利すら手繰り寄せられるのだと確信させられた。
恐怖や圧倒的な力に思考停止することをやめ、冷静に構造を見極め、明確な役割の型で組織の総力を引き出し抜くこと。
強大な困難やプレッシャーを前に立ちすくみそうになっている人はもちろん、限られた資源と人員を最大限に活かし、関わるすべての人を迷いなく確かな勝利と成果へ導く揺るぎない戦略眼を磨きたいすべてのリーダーにとって、常に傍らに置いて立ち返るべき戦略と組織運営の教科書だ。 -
Posted by ブクログ
董卓が漢帝国の実権を握り、長安で政治を意のままに操っているところから始まり、袁術が皇帝を僭称し徐州の呂布を攻めるところまでが本作となります!!!
・呂布の人に乗せられやすいままに色んな人に操られるところは呂布が可愛らしく思えます。
・劉備が張飛の注意を無視する所は、悟空と三蔵、いかりやと志村を思い出させます。
・孫策のサクセスストーリーは読んでて痛快です!
・曹操のキャラが尖り切ってないのが少し残念かなぁと思います→演義だからしょうがないか
・トランプ大統領が董卓にしか見えないので退陣した後の方が世界は混乱するかもしれない!!
・飛び飛びで読んでいた横山光輝三国志を思い出しました!
三国志の何かを読んでいると、いつも董卓連合解散から献帝が許昌まで逃げる所が中弛み感が有るなぁと思っているのですが、本作も一緒でした。
孫策の呉群平定については、スピード感と仲間が増えて行く所がワクワクして読めました!
何れにしても次巻が楽しみです!!!
次で孔明登場???