吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(十)

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    義仲が倒れた。
    義経の源氏が残った。
    後白河法皇が恐れるのは、平家がふたたび
    都へ帰って来て、自分の神通力が剥ぎ取られること。

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    2026年10月01日
  • マンガ 三国志Ⅰ 劉備と諸葛孔明

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    ネタバレ

    あらすじ
    後漢末期、腐敗した朝廷と黄巾の乱によって大混乱に陥った中国大陸を舞台に、草の根から身を起こした劉備玄徳が、関羽・張飛との「桃園の誓い」を経て天下に名乗りを上げ、稀代の天才軍師・諸葛孔明を迎えるまでの激動の歩みを描く第一巻。拠るべき領地も兵力も乏しく、敗走を重ねながらも「民を慈しみ、仁義を貫く」という揺るぎない大義を掲げ続ける劉備。その至誠に打たれた諸葛孔明は「三顧の礼」に応えて出廬し、弱小勢力が覇権を争うためのグランドデザイン「天下三分の計」を授ける。情熱と仁徳を持つリーダーと、冷徹な戦略眼と論理を持つ軍師が出会うことで、歴史が大きく動き出す熱き人間ドラマを躍動感あふれる筆致で描き出す。

    所感・深掘り
    「志や情熱という確固たる人間力に、冷徹な構造的戦略が掛け合わされたとき、組織は初めて不可能な逆境を覆す力を得る」という組織論の本質を突きつけられ、リーダーシップと参謀機能のあり方を根本から省みさせられる名著だった。

    特に深く腑に落ちたのは、「諸葛孔明が授けた『天下三分の計』とは、目先の戦闘に追われていた劉備軍から無用な迷い(認知的負荷)を削ぎ落とすための最高の設計図だった」という点だ。強大な曹操軍を前に日々を生き延びるだけで精一杯だった劉備陣営に対し、孔明は「誰と結び、どこを拠点にし、将来どう動くべきか」という長期的な大局観と明確な判断基準を提示した。全体構造と進むべき道筋が一本の線で可視化されたからこそ、関羽や張飛といった猛将たちも自らの役割を理解し、迷いなく命を懸けて自走できたのだ。大義という熱量だけでなく、客観的な事実と論理に基づいた共通の型を示すことの絶大な合理性を痛感した。

    また、劉備が貫いた「民を捨てず、信義を第一とする」利他の姿勢は、人の心を束ねるリーダーにとって不可欠な人間的引力であると感じた。私利私欲や保身のために動く指導者のもとには、真の忠誠も結束も生まれない。どれほど敗北や苦難に直面しても、仲間を信じ抜き、公のために尽くす姿勢を背中で示し続けること。指導者自らが私心を捨て、確固たる誠実さと安心感を差し出し続けることによってこそ、優秀な人材が集まり、逆境にあっても決して折れない強靭な組織が築かれるのだと確信させられた。

    目先の損得や感情的な場当たり主義を手放し、揺るぎない大義を掲げ、冷徹な戦略の型で仲間を迷いなく導き抜くこと。

    日々の激務に追われて組織の目指すべき方向性を見失いそうになっている人はもちろん、熱い人間力と筋道立った戦略眼を兼ね備え、関わるすべての人を確かな未来へと牽引する不動の軸を築き上げたいすべてのリーダーにとって、生涯にわたり手元に置いて立ち返るべき人間と組織の教科書だ。

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    2026年09月20日
  • 三国志(三) 草莽の巻(新潮文庫)

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    逆境を転じて、その逆境をさえ、前進の一歩に加えて行く。そういうコツを彼は知っていた。
    曹操は逆境のたびに躍進してきた。

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    2026年08月28日
  • 私本太平記(八)

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    初めてのこの時代の小説を読む

    しっちゃかめっちゃかだったな、この時代(笑)

    これだけ読むと新田義貞は好かん。
    楠木正成も潔癖すぎてなぁ…
    足利尊氏は表と裏がちゃんとある。
    言ってることも、行動も矛盾だらけだけど。
    人間くさくてよき
    でも、この小説の主人公だから悪い印象にはならないか。

    山岡荘八の「新太平記」が積読に。
    こちらは史実の骨格は「太平記」に近いらしく南朝寄り。
    それぞれの人物はどう描かれているのか。
    楽しみだな

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    2026年07月13日
  • 宮本武蔵(一)(新潮文庫)

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    最高ですやっぱ。又八、いつまでもうざいけれど、、笑。漫画を先に読んでるおかげで人物像がぱっと浮かんで、楽しかった。

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    2026年05月31日
  • 三国志(三)

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    ネタバレ

    呂布と偽帝袁術の最後が描かれています。個人で皇帝を名乗ったようでした。その後、三国志では赤壁の戦いと並べられる、官渡の戦いです。官渡の戦いは前に読んだ時、好きでした。白馬の野という節の所で、袁紹の有名な白馬の陣を思い出しました。それから、袁紹といえば優柔不断だと、よく評されますが、「武将の大事な資格のひとつは、果断に富むことである。その果断は、するどい直感力があってこそ生れる。ーー実に袁紹の短所といえば、その直感力の鈍いところにあった。」とあり、世間での評判は当たっているようだと思いました。関羽は忠義の人で立派です。

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    2026年05月27日
  • 新・平家物語(十五)

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    義経と静かの辛い生涯ばかりの巻
    ここの描写は本当に頼朝が嫌いになってしまう大元

    建礼門院を訪ねる後白河の描写が秀逸

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    2026年04月04日
  • 新・平家物語(十四)

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    前半は沈みゆく平家の燈に心乱れ、後半は心重く辛い悲弟、義経の転落の始まり
    それでもページを捲るのを止められない

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    2026年04月01日
  • 新・平家物語(十三)

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    孤高の義経の姿に心がざわつき、落日の平家の様子に涙をふる巻
    こんな悲しい時代があったこと、今の日本に住んでいる自分には予想すらできない…
    今回も一気読み

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    2026年03月28日
  • 新・平家物語(十二)

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    ひとときの義経の大活躍とその寵臣たちの心躍りに気持ちも高まる
    どうかこのまま幸せな主従を見ていたい気持ちと、八島平家の哀れさの対比が胸に詰まる

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    2026年03月25日
  • 新・平家物語(十一)

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    頼朝の闇が次々と描写され始める巻
    ここから先は辛いことばかりの描写なのだと分かっていても、ページをめぐる手を押さえられない
    登場人物一人一人の人生物語が詰まった素晴らしい小説

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    2026年03月20日
  • 新・平家物語(十一)

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    ネタバレ

    密かに都の恋人の元へ逢いに戻った敦盛も、義経の助けでそっと平家のいる屋島へ戻り、兄経正の助けで忠度の陣に加えられる。一ノ谷では、後白河の密使により和平の議が持たれると信じた平家の油断の隙に大手の範頼が東から、搦手の義経が軍を分かちながら背後と西から挟み撃ちをかけ、平家軍は潰走する。多くの公達は討たれ、南都焼討の罪を負う重衡は生け捕られて、罪業消滅の思いで鎌倉へ送られていくが、そこで千手の前と最後の愛の日々を過ごす。

    義経の思慮深さや控えめさもあるが、この巻は重衡の贖罪思想感が強かった。吉川英治の描く平家物語は、平家物語のようでもっと普遍的な人間の業や平和への重い祈りを描いていてよい。

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    2026年02月12日
  • 宮本武蔵(五)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    話が進むにつれて、どんどん小次郎と又八が嫌いになっていく。
    2人とも性格悪すぎる。
    吉岡一門からの死闘で武蔵の心境も変化。
    厳密には直前で変化か、武蔵がいい人なのに、世間から悪評が酷いの悲しい。(わかる人にはわかってるけど)

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    2025年11月16日
  • 宮本武蔵(四)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    清十郎も伝七郎との対決はあっさり。
    又八、小次郎がどんどん嫌なやつの感じになっていく、吉岡一門の弔い合戦の前のお通と邂逅。
    最後どうなったかは曖昧。
    次巻期待。

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    2025年11月02日
  • 宮本武蔵(三)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    三巻もおもしろかった。
    又八、少し同情とかあったけど、とてつもなくクズすぎてもはや敵視するようなった。
    杉婆のとこ行ったおつうはどうなったのか気になる。
    小次郎のキャラが最初の時とかなり変わっていって怖い。
    ここまで読んで、バガボンドってだいぶオリジナル要素強めなんだと再認。

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    2025年10月21日
  • 宮本武蔵(二)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    バガボンド熟読しすぎたせいで、スラスラ読めて情景もイメージしやすい。
    小次郎が聾唖でないのに逆に違和感。
    あと猿連れてるイメージ確かに昔からなんかあったけどこれが元ネタやったのか感。
    杉婆がもうあの顔しか出てこない。
    清十郎が強いイメージあったけどなんか頼りない。
    普通に面白いので8巻まであっさり読みそう。

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    2025年10月11日
  • 宮本武蔵(一)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった
    バガボンドの原作ということもあって、少し相違点があるものの、宝蔵院まで行くまでの道のりは大体一緒
    城太郎の父親がお通に迫ってたヒゲのやつだったのは驚いた
    全8巻なのでまだまだ先長いけど
    楽しみ

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    2025年10月01日
  • 美しい日本の歴史

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    上手いものです

    日本のディケンズ、吉川さんのエッセイ。
    お値段もお求めやすいですね。
    時代を感じさせる内容が多々ありますが、
    菊池寛の発言を取り上げたりで、やっぱり面白い。
    お好みで。

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    2025年08月12日
  • 新書太閤記(一)

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    秀吉の生い立ちから成長して天下を取るまでの壮絶な作品。彼はこのような中どのような知恵を使って切り抜けたのか、彼の性格や心情が細かく読み取れるような作品でした。
    長いですけど皆さんも読んでみてください。
    気軽に手に取ってもきっと面白いと思える未来が待っているはずです。

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    2025年08月03日
  • 宮本武蔵(1)

    匿名

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    新旧の序文を読むと、連載中もその後も、いかに作者が世間の反響、人々への影響を意識し、責任と重圧を感じていたかがうかがえますが、それも納得です。
    映画などでも有名な、関ヶ原の戦の跡からはじまるストーリーに引き込まれ、作者独特の詩情豊かな文体も相俟ってどんどん先を読み進めたくなります。

    #切ない #アツい #ドキドキハラハラ

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    2025年06月30日