吉川英治のレビュー一覧

  • 新・平家物語(六)

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    私は六巻が一番好きである。平家物語の番外編とも云える南海の孤島・鬼界ヶ島に流された俊寛らの現地暮らしがはじまる。俊寛の物語は能や人形浄瑠璃でも題材になっており、よく知られている。人の幸福とは何かを考えさせられる不思議な物語だ。
    そして義経。平泉から叔父・新宮十郎行家を頼り、那智に渡る。そこでひとりの老婆・さめと出会う。静かな暮らしは続かず、平家方の探索の手を逃れるため、都を目指す。さめが連れていってほしいと泣きつき、義経がそれを許すところが印象に残る。本当に優しい青年だよ、義経は。応援したくなるでしょ、これは。旅の中途で江ノ三郎を供に加え、都の仁王小路の一軒家で義経、鎌田正近、さめ、三郎の四人

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    2023年10月01日
  • 新・平家物語(五)

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    もちろん吉川英治は愛国者である。戦前は 「宮本武蔵」 などの作品群で国民を鼓舞し、勇気を与えた。また保守・右翼界の人たちとの交流もあったようである。しかし思想で固まっていた人ではない。左翼の学者から教えを請うようなこともあり、自らの座右の銘である「我以外皆我師」の実践者でもあった。そんな彼にとって、敗戦は例えようもない挫折であったろう。実際にGHQによって公の場からの追放の憂き目をみる。多少とも愛国的であるとされた人間はそういう扱いを受けた時代である。復帰して書かれた本作品の平家は"悪"に描かれていない。悪だから負けたのか?そんなわけはない。この物語の底流にある無常観には吉

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    2023年10月01日
  • 新・平家物語(三)

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    本作品は"国民作家"吉川英治の代表作で、昭和25年から32年まで「週刊朝日」誌に連載された。25年はまだGHQ占領時代で、娯楽も少なかったこともあって、日本的な美意識や生き様を描いた本作は大変な評判を集めることになった。その盛り上がりは昨今のベストセラーの比ではなかったようだ。来年の大河ドラマは平清盛を主人公に据えることが決まっているし、本書の注目度も上がるかもしれない。平家物語を描いた作品には、ほかに橋本治や宮尾登美子らの手になるものがある。平家作品が増えるのはファンとしては大歓迎であるが、その中でも本書の輝きは図抜けていると云える。

    第三巻は平治の乱の決着とその戦後処

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    2023年10月01日
  • 三国志(八)

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    2回目の再読。歴史小説として純粋に面白く、2週間で全巻読破。改めて、三国志の主役は劉備ではなく、孔明(と曹操)であることを認識。

    ・「三国志」は晋の時代に陳寿により記された魏、呉、蜀の国別の史書の総称。基本は史実をまとめた本だが、多少の虚構あり。その後、明の時代に、「三国志」やその他の伝承本等をもとに歴史物語として作られたのが羅貫中の「三国志演義」。こちらは7割が事実で3割が虚構とも言われている。「吉川三国志」は「三国志演義」をもとに、日本人向けに一部脚色も加えながら書かれたもの。

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    2023年08月26日
  • 三国志(一)

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    今まで読んできた三国志より、非常に読みやすかった 登場人物の紹介がないことで、その人物がどのような体型でどのような性格なのかができた

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    2023年05月01日
  • 三国志(八)

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    最終巻は、諸葛孔明の章といえる。
    戦の天才でありながら、平凡であることに誇りをもち、劉備玄徳の願いを実現することだけを考えつづけた真っ直ぐさに感銘を受けた。
    吉川英治の三国志、大作であり時間がかかってしまったが、読むことができてよかった。

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    2023年01月07日
  • マンガ 三国志Ⅰ 劉備と諸葛孔明

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    映画レッドクリフや三国無双などで三国志に少し触れたことのある人にとっては手軽に三国志の世界を味わえる一冊になっています。
    横山光輝氏の三国志とは少し解釈が違っているので、そういう考え方かぁっていう表現もありましたが、内容が絞られれているの非常に読みやすく、まとめられていまいした。

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    2022年12月18日
  • マンガ 三国志Ⅱ  赤壁の戦いと三国の攻防

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    三国志の有名なコンテンツ、ストーリーをピックアップして漫画にしているので、三国志初心者としては非常につかみやすい本でした。
    三国志というと、横山光輝氏の三国志か、コーエーの三国志、三国無双などのゲームしかなじみがなかったので、短くスーッと読める教養本として必読です。

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    2022年12月18日
  • 三国志(一)

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    董卓ってゲームの三国無双は全く使えないおデブちゃんの印象やったけどやっぱり全く使えないおデブちゃんやった。

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    2022年11月11日
  • 新・平家物語(十四)

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    壇ノ浦の戦いにのぞむ平家の人々、源義経。
    一ノ谷に続いて屋島の戦いでも勝利を収めた義経も、憎むべき長年の宿敵と思っていた平家が女子どもも連れた大所帯であるのを見て、一人残さず討ち滅ぼすべきなのかと思うようになっていた。
    平家の中にも、一門すべて運命を共にするべしと思う人、幼帝や女院だけでも生き延びてほしいと思う人がいて、どちらも平家を思えばこその思惑が交差する。
    源氏勝利、平家一門の多くが海に沈んだ合戦の後、大勝利を収め凱旋した義経を襲った運命もまた、過酷なものだった。

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    2022年11月02日
  • 三国志(八)

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    いえいややっぱりおもろいです、何度読んでも。
    こういうエンターテインメント、やっぱり皆好きなんでしょう、当方もご多分に漏れずですけれども。
    解説で曹操と孔明の話、と整理されていましたが、その通りかと。でも個人的には、悪役的要素も兼ね備えている曹操が一番面白いキャラかと。
    またいつか再読するんやろうなぁ。

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    2022年09月02日
  • 三国志(七)

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    物語として考えた時、曹操というキャラが本作の本当の主人公という気がする。
    曹操亡き後、もぬけの殻ではないけれども、若干あっさりした感じでストーリーが進んでいる。

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    2022年08月28日
  • 三国志(一)

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    いろんなことが学べる。

    特に玄徳が部下の裏切りにあっても、人間の善性や信義を信じ抜くことに感動する。

    また、玄徳の死後、玄徳の悲願を実現しようとする孔明の信念にも感動した。

    人間、こうありたいと思った。

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    2022年08月27日
  • 三国志(六)

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    既に話の行く末を知っている前提で読み返すと、玄徳を中国の人も好きなんだろうと推察す。
    そして日本の人間もおそらく一番好意を寄せる為政者かと。アジアを感じまする。

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    2022年08月23日
  • 三国志(五)

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    赤壁の戦いも一つのクライマックスではあるが、あくまでお話全体の中の一つに過ぎないこと、よく分かります。
    また、やはり本作は良き物語に共通して言える「口伝」であろうことが容易に想像つきます。多くの聞き手はやんやの大騒ぎだったんだろうなぁ。

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    2022年08月22日
  • 三国志(四)

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    遂に諸葛亮孔明登場。
    ほんと良く出来た娯楽読物です、そりゃ昔から皆大好きでしょう。かなり多くのキャラが登場しますが、個性豊かなだけでだけなく、無理なくストーリー展開するところが偉大なり。

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    2022年08月20日
  • 三国志(三)

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    私の友人によれば、中国の人が一番好きなキャラは関羽らしい。
    そういう点に魅かれるのか?具体的にはよく分からないんですが、納得はできます。

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    2022年08月15日
  • 三国志(五)

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    三国志の名場面である赤壁の戦いは、諸葛孔明をはじめとした兵法に精通した武人たちの駆け引きと、そのスケールの大きさが見どころだと思う。
    この戦いを導いたのは諸葛孔明であり、魏と呉を戦わせながら、一番の利益を得るのは蜀の国になるという戦略が成功したことになる。結局のところ、兵法だけでなく人間の心理まで深く理解する諸葛孔明の知略は誰も読むことはできず、掌で転がされ続ける武人たちの戦いのように見えた。
    また、趙雲の武士としてのまっすぐで誇り高い信念と劉備玄徳に仕え抜くという一貫した行動が印象的だった。

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    2022年08月10日
  • 三国志(二)

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    張飛の描写が余りに良い意味でマンガっぽい。
    詰まるところ、昔からこういう分かり易いキャラで庶民を楽しませてくれてたんやろうね。ただ、口伝なのか、講談なのか、小説なのか、マンガなのか、という表現方法の違いだけで。

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    2022年08月06日
  • 三国志(八)

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    初めて読んだのが高校1年の時で、
    もう30年も前なのか。

    私の趣味はこの三国志から始まりました。
    とにかく三国志に関する書を探して読みました。
    そこから楚漢・春秋戦国と時代を遡って、
    宮城谷昌光さんの「重耳」に出会い決定打。
    今も興味が尽ることなく楽しい趣味になってます。
    今はインターネットですぐに調べられますけど、
    当時は本を探す事が楽しみの1つでした。
    今でも本を探すが楽しくて楽しくて、
    ほんと良い趣味見つけたのかもしれませんね。

    この三国志は元は三国志演義です。
    演義も完訳等色々と読みました。
    しかし吉川三国志と言われるように、
    他の三国志演義とやっぱり違うのです。
    引き込まれるので

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    2022年05月15日