吉川英治のレビュー一覧

  • 宮本武蔵(1)
    宮本武蔵(1~8)
    著:吉川英治

    物語は天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」から始まる。
    悪鬼である新免武蔵とその幼馴染本位伝又八はその負け戦から必死に這い上がろうとする。

    天下無双を目指し、共に歩を歩む二人、そして違えてそしてまた交差して、武蔵を中心とした大きなうねりが記されている。

    本格的...続きを読む
  • 宮本武蔵(7)
    宮本武蔵(1~8)
    著:吉川英治

    物語は天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」から始まる。
    悪鬼である新免武蔵とその幼馴染本位伝又八はその負け戦から必死に這い上がろうとする。

    天下無双を目指し、共に歩を歩む二人、そして違えてそしてまた交差して、武蔵を中心とした大きなうねりが記されている。

    本格的...続きを読む
  • 三国志(七)
    いよいよ、世代交代の波が訪れる巻だった。
    ここまで読んできて長く連れ添ったような気持ちになっていて、切なくてなかなかページを進められなかった。
    中でも関羽の死は無念だった。張飛も失い、残された玄徳の苦しみはどれほどだっただろう。それがあの敗戦へと繋がったのだろうから悲しさも一層増す。
    どんな者にも平...続きを読む
  • マンガ 三国志Ⅱ  赤壁の戦いと三国の攻防
    まったく三国志を知らずに読んだので、単純に次の展開が気になり手が止まらなかった。ところどころで「あれ?この人は誰だっけ?」とわからなくなることもあったが、数ページ戻りながら読むことで追いつくことができた。予想していた結末とは違くて(本当に中国の歴史を知らなかったので)、とても面白かったです。
  • 三国志(六)
    土地や気候を活かし状況をよみ智恵や計略を巡らせる、そして人を動かし勝つということの難しさ。
    もうここまでくると武将の好き嫌いが自分の中で決まってきて、この巻では胸のすく思いをするシーンが多くあった。
    劉備玄徳の軍の活躍を待ち望んでいる自分がいる。
    曹操の智より孔明のほうが一枚上手だったこと。趙雲の見...続きを読む
  • 宮本武蔵(8)
    最終巻は、小次郎の「力と技の剣」と武蔵の「精神の剣」の闘いである巌流島の決闘が描かれる。決闘が近づくと街は騒がしくなるが、それでも武蔵の周囲に保たれている静謐さが印象的。ブレない姿とはこんな姿なんだなと思う。

    虚しさや苦悩を原動力として凄まじく成長する宮本武蔵、意志が弱く堕落していく又八、この2人...続きを読む
  • 三国志(三)
    今年の課題図書。もう8月だというのに、まだ3巻。他にも積読溜まってきたしどうしよう。
    呂布の退場に、袁紹と孫策。曹操たっぷりで、董承によってやられるかなと思ったけど、さすがに3巻ではそれはなかったですね。後半は玄徳と関羽、張飛の一時の別れ。嫉妬心も出そうな関羽の持てっぷり。
    赤兎馬は呂布の馬じゃない...続きを読む
  • 新・水滸伝全四冊合本版

    名作です

    古今東西どんなに文明が発展しようと、人の性、権力者の腐敗、民衆の苦悩等々、現代にも相通じる内容だと思います。大陸ならではの事象も面白い、現在の中国で水滸伝さながら人傑はいるのかな?との思いも抱いたりする。
  • 三国志(五)
    赤壁の戦いは非常に読み応えがあった。兵法を駆使し、人の心をも読み欺き合う駆け引きの面白さ。
    一方、この戦いで膨大な死者が出たことは恐ろしく、兵の一人一人を単純な数として見ることはしたくないと思う。規模が大きくて想像もできないほどだ。
    趙雲の武人としての誇りや生き方、胸に響くものがあった。
  • 三国志(四)
    諸葛亮孔明の登場。いくつかの名シーンに鳥肌が立った。世を動かす人にとって素晴らしい人材に出会うことは不可欠ということがよく分かる。
    徐庶の心の強い賢い母に感服するばかりだった。たとえ命に替えても我が子を曹操に仕えさせまいとする母の心。この一連のやり取りには息を呑んだ。曹操は一言で言い表せない要素があ...続きを読む
  • 三国志(三)
    印象的な場面が多く、名将たちの何者をも恐れない強さに鳥肌が立つ。命がバタバタと失われて滅入るが、それ以上に、尽きない人間の魅力に惹きつけられた。
    劉備玄徳の、世を人を想う言葉に感じ入る。今の世にも通じる普遍性があり幾分励まされるような形になった。容易く奪うのも、愛して信じるのも、どちらも人間のやるこ...続きを読む
  • 三国志(二)
    何千何万と人を動かすこの途方もない規模が恐ろしい。余裕があるから戦争が起きるのだと思った。
    血みどろの争いをしていても一方ではいい父親の顔を持っていたり、また傾国の美女に身も心も奪われるような一面があったり、部下思いであったり、武将たちの人となりが見えてくるにつれ面白さが増していく。
    人間って面白い...続きを読む
  • 三国志(二)
    今年の課題図書。2巻は群星の巻から草莽の巻まで。
    董卓の悪政は貂蝉の献身により終止符を打たれる。でも、誰かが死んでも次は必ず現れるんだよね。
    後半は登場人物たくさん出てきて混乱気味ではありましたが、呂布と劉備玄徳のせめぎ合い、曹操やり過ぎ、袁紹と孫堅と聞いたことあるねその名前というのを思い出しながら...続きを読む
  • 私本太平記 全巻セット

    時代を超えて

    10代に初めて読んだ時はただただ物語の展開に心奪われ多いに胸躍らせた記憶がある。70歳に近づき改めて読むと、人間の性、業に目が向き、自分の人生に重ね合わせてしまい、深く考えさせられた。
     尊氏、それを取り巻く人々か織りなす様は現在と本質的には何ら変わってはいない。自分の人生のなかで10年ごとに読んで...続きを読む
  • マンガ 三国志Ⅰ 劉備と諸葛孔明
    漫画であるためかなり分かりやすく、スムーズに理解できる一冊。

    蜀の主、劉備を主人公として描かれており、その周りで起こる様々なことを色んな角度から描かれている。

    三国志読みたいけど、難しそうと思う人にこそオススメしたい一冊。
  • 三国志(一)
    前半の劉備と母親との慎ましい生活やお互いを想い合う姿が美しく、ここで感情移入させられる。その流れのままに劉備、関羽、張飛の義兄弟に対して熱い気持ちが湧いてくる。
    覇権をめぐり、駆け引きや裏切りが引きも切らず横行する。頭を働かせて己の欲望や信念のために戦う男たちを見ていると、太平な世を手に入れ維持する...続きを読む
  • 宮本武蔵(3)
    あっという間に3巻を読み終えた。
    武蔵は剣だけでなく、生活の中に潜む自身の弱さに負けることも許さない。自分自身を磨き高めようとする姿は、どこまでも愚直で一途でブレることはない。
    「踏み敷く草も木も氷も、武蔵の足にかかるもの、敵でない物はない。勝つか負けるか!一歩一歩が勝敗への呼吸であった。神泉の中で...続きを読む
  • マンガ 三国志Ⅱ  赤壁の戦いと三国の攻防
    三国志を非常にコンパクトにまとめ、概要がよくわかる仕様になっている。コンパクトがゆえに多くの人物が一気に現れ、また歳を重ねるスピードも早いところが気にはなる。しかし、数ある三国志の話をいくつも挫折した私でも読み通せたので、まずは全体の流れでもという方にぜひおすすめ。
  • マンガ 三国志Ⅰ 劉備と諸葛孔明
    横山氏の三国志ですら最後まで読めなかったが、この本は楽しく最後まで読み通せた。2冊にまとめているので細かい人間のわびさびは描写できなかっただろうけれども、充分に勉強になった。
  • マンガ 三国志Ⅱ  赤壁の戦いと三国の攻防
    今まで三国志を全然知らなかったんだと思った。
    武将の名前や諺は聞いたことがあったがどういう事をしたのか何故その諺が生まれたか初めて知ることが多かった。
    諸葛亮が人気だというのもよくわかる。