吉川英治のレビュー一覧

  • 三国志(四)

    Posted by ブクログ

    関羽は曹操の下を離れ、3兄弟が揃う。呉は孫策から孫権へ。劉備一同は劉表の庇護に。孔明登場。赤壁の巻へ。

    0
    2011年06月06日
  • 新編忠臣蔵(二)

    Posted by ブクログ

    一巻と同じレビューを書く。忠臣蔵の話はよく知っていたが、知識として知っていただけで面白いと思ったのは本書を通してである。忠臣蔵って、面白いな。

    0
    2011年06月06日
  • 新編忠臣蔵(一)

    Posted by ブクログ

    忠臣蔵の話はよく知っていたが、知識として知っていただけで面白いと思ったのは本書を通してである。忠臣蔵って、面白いな。

    0
    2011年06月06日
  • 三国志(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    曹操の台頭。呂布と玄徳と曹操。呂布の最後。帝の秘勅。董承。曹操に追われた玄徳は袁紹、関羽は曹操の下に。

    0
    2011年05月21日
  • 宮本武蔵(8)

    Posted by ブクログ

    遂に最終巻、又八、もばばもお通も、色々な人々が巌流島の戦いに向かって収束してゆく。「小次郎の信じていたのは、技や力の剣であり、武蔵の信じていたものは精神の剣であった。それだけの差でしかなかった。」

    0
    2011年04月30日
  • 黒田如水

    Posted by ブクログ

     官兵衛若かりし&一番活躍した頃のお話。
    兎にも角にも黒田親子が可愛すぎました。
    色々「ん?」となった所もありましたが(半兵衛臨終の際官兵衛がいたり、又坊が長政より年下だったり)文章が楽しく読みやすくてあっという間でした。
    明るくてちょっと空気読めない(あえて読まないのか)官兵衛がいいです。何より行動力がすごい。とても真似出来ないですね。
    半兵衛が素敵です。黒田家臣もいいしお菊も可愛いし宗円さんもかっこいい。信長も人間らしい。小寺さんもそこまで酷い扱いされてなくてびっくりしました。
    面白かったです。読む前からわくわくしていましたが、やっぱりお気に入りの一冊になりました。
    ……ただタイトルは『黒

    0
    2011年03月17日
  • 三国志(六)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついに玄徳が蜀を手にする。

    漢中との戦いの最中、龐統がさずけた上中下の策を選ぶとき、「中庸。それは予の生活の信条でもある」と玄徳が口にした台詞が記憶に残った。

    龐統が落鳳坡で命を落とした。
    鳳凰とも呼ばれた人が、孔明との差に嫉妬を感じたかどうかは少し疑問に思った。ストーリーとしてはその方がおもしろいのだろうけれど、龐統が好きだっただけに悲しい・・・。

    玄徳の考に厚い生き様・信条に触れていると、自分もそうありたいと、願わずにはいられない。

    0
    2011年02月27日
  • 三国志(五)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついに赤壁の戦いが終わり、曹操は回送し、劉備が我が城を手にする。

    ・・・にしても、映画のレッドクリフはだいぶ違っていて、差異を見つけるのもまた楽しく、映画はずいぶん丸く収めたもんだうなあと感心する。

    孔明と周瑜の話。
    周瑜没後に孔明が慟哭した場面ではホロロときた。
    完全に孔明にしてやられるわけだけれども、それもまた天命であったと生涯を閉じた周瑜に天晴れ。

    知謀を巡らし、策略の裏の裏を読んで、駒を進める―息もつかせぬ展開。期待通りの赤壁の巻だった。

    0
    2011年02月19日
  • 三国志(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    劉備、張飛、関羽が離散し、各々が互いの行方を案じる。
    いよいよ関羽の忠義が試され、証明される。
    再開の項には思わず涙が滲む。

    1,2巻と読んで劉備の徳に心惹かれていたけれど、ここにきて”奸雄”曹操の、大人物は誰彼問わず受け容れる大きさに清々しさを覚えた。

    でも、やっぱりその裏には自己の権力の誇大、欲望が見え見えなので、やっぱり私は劉備が好きだなあ。

    というか、3巻はまさに関羽のための巻であるなあ!
    と、しみじみ。


    四巻は遂に、孔明が現る。
    早楽しみ。

    0
    2011年02月12日
  • 宮本武蔵(6)

    Posted by ブクログ

    吉川英治の武蔵は、司馬遼太郎の土方とは違って、
    とにかく、真面目だ。

    常に己を反省し、また人から学ぼうとする。

    人によっては、
    この小説の中に延々と続く、探求の旅は、地道で長く永く、
    時に、単調かもしれないけれども、
    俺はかな~り、はまった、わけで。

    武蔵 対 小次郎
    武蔵 対 お通
    武蔵 対 弟子の育成
    武蔵 対 自然の猛威
    武蔵 対 己の煩悩
    ・・・

    彼の気づきと、成長がとってもおもしろいのだ。

    しかし、この巻での醍醐味は、
    武蔵が、一人で戦うのではなく、
    時に、軍師として。村人を統率し、野武士軍団を一掃する下りにある。

    歴史に"もし"は無いけれども、
    もし

    0
    2011年01月15日
  • 宮本武蔵(4)

    Posted by ブクログ

    宮本武蔵という題名ながら、
    当然、武蔵一人、を延々と描いているわけではない。


    又八、お通、城太郎、朱美、小次郎、、、
    三国志の千人とはいかないまでも、多くの人間達が絡み合う。


    関ヶ原の戦いの落ち武者、武蔵が、最も敵としたのは恋心か。
    神では無い、人間武蔵の戦いは尽きない。


    本巻では、「死闘」と言って差し支えないと思うが、
    京都は、一乗寺下り松の、その死闘。
    その数 - 人間1人 対 70人


    若干二十歳、侍とはどう死ぬべきかを考える。

    0
    2011年01月15日
  • 三国志(六)

    Posted by ブクログ

    劉備玄徳、未だ領土を持たず。
    しかし、彼の周りには人が集まる。

    よく言うには、
    曹操は天の時を、孫権は地の利を、そして劉備は人の和を得たと。


    集う、人たちの物語。

    0
    2011年01月30日
  • 三国志(五)

    Posted by ブクログ

    第五巻を読みながら、レッドクリフに描かれない場面がいくつもあることを思い出した。
    レッドクリフが、赤壁の戦いの全てとは思う無かれ。


    しかしながら、三国志上の一大決戦として語られるその戦いが、魏呉蜀の三国時代に向かう、大きなターニングポイントであったことは事実。
    その大計、天下三分の計は、諸葛孔明の掌の中にあるわけだが・・・。


    レッドクリフでは、孔明に扮する金城武は、草原の上で白羽扇を仰いだ、だけ!?。。。であったが、、、、泣

    -吉川三国志での天才軍師の活躍は、白羽扇を仰ぐこと限り無し。


    赤壁の戦いの醍醐味を知りたければ、第五巻を開け!

    0
    2011年01月15日
  • 三国志(四)

    Posted by ブクログ

    信義とは、愛とは、名誉とは、忠義とは、友情とは。
    恥じとは、嫉みとは、怨みとは、善とは、悪とは。
    驕りとは、裏切りとは、功名とは。
    武とは、智とは、舌とは、心とは。

    人の持つ様々な側面や感情を、絶妙なリズムで語る。
    第四巻、いよいよ、その人。-諸葛孔明、立つ。

    次巻は"赤壁"。-役者は揃った。

    0
    2011年01月15日
  • 三国志(三)

    Posted by ブクログ

    名場面を一つに絞るには、惜しい。
    第三巻では、中原を舞台にありとあらゆる人物の駆引きがいよいよ凄さを増す。


    三国志、総勢一千人以上。-君、誰になぞるも好し。


    三国志の醍醐味は、この巻でも発揮される。
    軍師と豪傑。

    0
    2011年01月15日
  • 新・平家物語(一)

    Posted by ブクログ

    京都旅行後、読んでおきたいと思って手にとった。

    吉川英治の文章はやっぱり好きだ。
    あっという間に引き込まれた。

    平清盛の印象ががらりと変わった。
    多分これから巻が進むにつれ、変貌していくんだと思うけれど。。。

    0
    2010年12月24日
  • 三国志(一)

    Posted by ブクログ

    吉川英治作品は、宮本武蔵は読み易過ぎて止め、平家物語は長すぎて止めたが、三国志だけは読み通した。

    勿論正史の三国志や、羅漢中の三国志演技とは違うとは思うけど、日本人にとっての三国志像を形作ってきた作品、三国志が日本でこれほどに普及したきっかけを作った作品だと思うので、色んな媒体で触れられる三国志を一回整理して、三国志の認識を改めるために読んでおきたい名作。

    また、大衆文学とはこういう作品を指すのか、実感した本。今も昔も変わらない、色褪せない魅力がある。

    0
    2019年01月16日
  • 私本太平記(八)

    Posted by ブクログ

    西上する足利軍は怒涛の進撃を見せ、ついに京都を奪回。楠木正成の自刃など宮方軍は瓦解を見せ、後醍醐方の勢力は吉野に篭ることとなる。
    復活を遂げた尊氏だったが、喜びに浸っているとは見えなかった。未だ続く南北朝の血みどろの争い、志を共にした者とすら殺しあわなければならない現世。その中に彼が見たものはなんだったのか―。

    無常を感じずにはいられないこの作品にあって、最期の「黒白問答」が一つの救いとなっています。
    「長い戦乱は、みなを苦しめたには違いはないが、庶民の生活はいつともなくずんと肥えていましょうが。外へこぼれ出た宮廷の文化。分散された武家の財力、それらも吸って」
    血でこの世を変えねばならない時

    0
    2010年10月21日
  • 私本太平記(七)

    Posted by ブクログ

    尊氏を筑紫へ落ち延びせしめた宮方軍。京は勝利の喜びに浸っていた。わけて新田義貞は後醍醐天皇の寵姫を賜わり、凱旋将軍の栄誉を浴びていた。この中にあって、依然行く末を憂いていたのは楠木正成。尊氏の反攻を脅威に感じ、和解策を献上するもそれは採られるはずもなかった。
    都が戦勝一色に染まる間、尊氏は大宰府を基点として戦力の充填に務める。わずか一ヵ月半の間に陸軍・水軍ともに大軍団を揃え、東上を開始する。そしてついに、両軍激突となるのであった―。

    真に国の行く末を案じている楠木正成、彼の姿が印象に残ります。彼こそまさに忠誠の士と呼んでしかるべき人でしょう。またそういう人はいつの時代でも受け入れられないもの

    0
    2010年10月21日
  • 私本太平記(六)

    Posted by ブクログ

    治安維持者として、尊氏は建武新政での権限を日にしに強めていく。新田義貞や後醍醐の皇子、大塔ノ宮らはそれに危機感を覚え始め、反尊氏の勢力をなしていく。
    相反する二つの勢力は京での、水面下の工作合戦からついに武力衝突へ至ることになった。尊氏は蟄居していた鎌倉から進軍、怒涛の勢いで京を攻め落としたが、新田義貞をはじめとする敵の反撃に大敗を喫してしまう。
    再起不能となってしまった足利軍。尊氏は捲土重来を懸け、西へ落ちてゆく。だがそれも薄氷を踏む道程であった―。

    新田義貞を誅する―その目的のため尊氏は挙兵しました。初めは破竹の進撃を見せていても、ついには西へ逃れることとなります。今日の勝者が明日の敗者

    0
    2010年10月21日